パオパオだより

2012年05月22日(火)

来年の京都マラソンは25000円!? [マラソン評論]

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◎京都新聞5月19日朝刊

  京都マラソン2億円赤字 安全対策費膨らむ

 京都市などが3月に初開催した京都マラソンの決算見込額が、当初見込んだ予算額4億円を大きく上回り、2億3千万円不足することが18日、分かった。緊急車両対策やランナーの安全確保対策を充実させたことで事業費が膨らんだためで、市は「安全対策に万全を期した結果であり、見通しが甘かった」としている。市は昨年度一般会計予算の予備費で補てんする方針。
 市などでつくる実行委員会は大会経費として市の負担金2億5千万円と参加料収入1億5千万円を合わせた4億円の予算を組んだ。
 ところが、交通安全対策費や大会運営費などの支出が増大したことで決算見込額は約6億5千万円となり、寄付金などの増益分を充てても2億3千万円の予算不足が生じることになった。
 実行委は当初、他都市のレースや市が過去に実施したハーフマラソンの運営体制を参考にし、道路幅が狭い京都の道路事情を考慮せず、緊急車両がコースを横切る際の「ランナーストップ」を想定していなかった。
 このため京都府警との協議で2月下旬に警備計画を見直すことになり、市内約260カ所の交差点などに警備員2600人を増員配置した。市外から派遣される警備員の宿泊費や交通費などもかさみ、交通安全対策費は予算額を約1億3千万円上回った。市内の交通量抑制を呼び掛けるチラシを近隣市町に配ったことも支出増につながったという。
 京都市は次回大会に向け「警備員や資機材の発注方法を見直すとともに、企業協賛金を増やすよう努力したい」とするが、本年度予算に計上した負担金は前年度と同額で、追加補正は避けられそうもない。 (広中孝至)
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◎京都新聞5月22日朝刊

  京都マラソンの経済効果40億8千万円 京都市推計

 京都市は21日、3月に初開催した京都マラソン2012の経済波及効果が総額約40億8千万円に上ったと公表した。海外を含め京都府外からの参加者が8割を超えたことが主な要因とみられ、09年度の試算額12億8千万円を大きく上回った。

 市の推計によると、レース開催による直接効果が約25億6千万円、それによって生じた生産活動への間接効果が約15億2千万円となった。
 直接効果では警備員の確保や資材の調達などで市内業者に約6億円を発注。
 約1万4千人のランナーと同伴者、約48万人を動員したといわれる沿道応援者の宿泊費、食事代、土産代を含む消費額がランナーへのアンケートを基に約19億5千万円とした。
 事業費は予算額を2億円以上超過する約6億5千万円かかったが、市は「事業費の6倍を超す経済効果をもたらした。京都観光のきっかけにもつながるはずで、市民スポーツの振興とともに、新しい市民の財産として定着させていきたい」としている。


  それでも赤字2億3000万円 市議批判

 京都市会のくらし環境委員会は21日、決算額が予算額を2億3000万円上回った京都マラソンについて審議し「見通しが甘かったでは済まない金額だ」と厳しく批判、次回大会では経費節減を徹底するように求めた。
 市議から「厳しい財政状況のなか、税金による補てんに市民の目は厳しい」「参加料の値上げも検討すべきだ」という意見が出た。ランナーの安全確保や緊急車両対策のため、1人当たり人件費が約2万8千円になる警備員を当初予定の1千人から3600人に増員した対応に非難が集中。市は「見通しが甘かった。反省している」と謝罪を繰り返した。
 市は今後、警備員の手配やコース上の備品など運営業務の大半を任せた大手企業への一括発注を見直し、参加費の値上げも含めて収入確保策を検討していく方針を示した。 (広中孝至)
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◎RUNNETの大会レポートより

 大阪マラソン(2011年10月30日)   92.2点
 神戸マラソン(2011年11月20日)   76.2点
 奈良マラソン(2011年12月11日)   92.5点
 京都マラソン(2012年 3月11日)   74.1点

 関西で行われた大規模シティマラソンは上の4大会。共通点がたくさんある。どの大会も数万人規模で、6時間くらいの制限。参加費は1万円前後。
 しかし、参加者の評価は「大阪・奈良」の好評価、「神戸・京都」の悪評価と真っ二つに分かれた。中でも、私の地元・京都は最低点である。

 ちなみに、京都マラソンの評価ポイントの低い項目は以下の通り。
 「アクセスが便利」   2.8点(5点満点中)
 「いち早い記録発表」 3.1点 
 「走路の安全確保」  2.7点
 「大会運営」       7,1点(10点満点中) 

 こんな状態なのに、次回大会の参加費の値上げを検討しているらしい。2億3000万円の赤字を参加者1万5000人で割ると、1人1万5000円不足。ということは、来年の参加費は2万5000円ですね。

 ええぞー、これぞ京都。
 京都マラソンの特徴と言えるものが見つからなかったが、次回から「参加費がべらぼうに高い大会」と胸をはれる。これで申込者が減って、抽選の手間が楽になるちゅうもんです。
 ついでに制限時間ももうちょい縮めてもええような・・・。

Posted by パオパオ   トラックバック ( 0 )   コメント ( 6 )

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コメント

 大阪ランナーさん、くわしい補足ありがとうございます。
 奈良マラソンの好評価には、そんな理由があったんですね。天理ですか・・・。忘れてました。今年の奈良マラソンの人気がますます上がっていく可能性がありますね。でも、京都と18点も差がつくとは・・・。 
 私もランナーストップについてはかなり気になっていました。私が聞いた人はみんな、「ストップされたが、救急車は横切らなかった」とおっしゃっていました。なんか変だと思っていたら、「がせ救急車」の可能性があるということですね。京都の人間がそんなせこいことせーへんと信じたいですが・・・。
 
 大阪ランナーさんは、「京都人が寄ってたかって言いたいことを言い、それをいちいち聞くことにエネルギーを費やし」と指摘されていますが、そんなにたくさん実行委員会に抗議のようなことがあったんでしょうか。私は「車イスランナーの参加を認めてほしい」という要望だけはしました。それ以外のことはこのブログに書いただけで、そんなもん何の影響もないと思います。
 大阪ランナーさんがおっしゃるように「言ってしまったからには何とか開催だけでもしなければ京都の面子がない」というのが、盛り上がりに欠けた一番の理由かも知れません。

 それにしても、「東京、大阪、京都、奈良」に出場とはすごいですね。先着順の奈良は別としても、神戸以外の3大会の抽選に通ったことだけでも強運をお持ちです。ほかの大会にもくわしいよう方のようなので、またいろいろなことを教えていただければありがたいです。

パオパオ 2012年05月24日 10時55分 [削除]

コメントが短いとのことなので補足させて頂きます。
 運営云々はあるもののランナーにとって大きな要素はコース設定にあると思います。この1年で東京、大阪、京都、奈良と出ましたが(神戸落選)、東京・大阪はまさに都心を走る都市型の醍醐味。奈良は半分以上はローカル風景、神戸は半分以上が海岸、それでもポイントは中心部を走る。これに対し京都は京都一周トレイルの内周りという感じで都大路を走った実感がない。前半田舎、後半距離調整で行ったり来たり。
 これは東京・大阪には石原・橋下という言いだしっぺの強いリーダーがいて周囲の反対の為の理屈付けを押しのけるパワーがあればこそ。神戸も奈良も中心は通るものの中途半端だが奈良は天理を活かしたと思う。山道を超えて見えた天理(折り返し)の圧倒的な風景と熱烈な応援は感動を覚えた。遷都の記念イベントとして企画したが新興宗教の都に感動するのも皮肉だが・・・
 対して京都は前述の通り。3年前の京都シティハーフに出たとき「3年後のフルマラソン」と言ってしまったからには何とか開催だけでもしなければ京都の面子がないというのが透けて見える。ハーフの時は御所の横を走り
白河通りを真っ直ぐ南下できた。
 これは貴君のブログをみても分かる通り京都人が寄ってたかって言いたいことを言い、それをいちいち聞くことにエネルギーを費やし結果的に失敗したのだと思う。
 私も止められた救急車による停止も(そうではないと思うが)あの道ならレース中断を狙って救急を呼べば簡単に妨害できるというのも本気で考えれば予測できること。皆が真剣にならざるを得ないリーダーシップ不足。
 京都府には福知山や木津川という評価の高いフルマラソンがんや市内にも「鴨川ゆっくりラン」や「チャリティラン」「鴨川おこしやす」など手作りのいい大会がある。それで十分ではないか。「京都マラソン」というブランド名のもとに全国からランナーを引き寄せながら抽選結果発表を遅らせ他大会の邪魔をしたり、阪急乗換えの混乱、あげくのはてのこのコース。これを参加者の迷惑とした次第です。でも沿道応援はすばらしかった。

大阪ランナー 2012年05月23日 22時46分 [削除]

 OZさん、貴重なコメントありがとうございます。
 体振役員さん、本当に大変だったでしょうね。「借り出される」のが毎年ということになると、やはり大きな問題がありますね。
 私が一番思うのは、他のお金をかけずに成功している大会に学ぶということをされていたのかということです。「多くの意見を聞いていたら何も決められない」と言う方もおられますが、基本はやはり経験者のお話をしっかり聞くことでしょう。
 OZさんのコメントの中の「謎の給付金」、気になりますねえ・・・。謎が解けましたら、ぜひまたコメント入れてくださいね。

パオパオ 2012年05月23日 07時04分 [削除]

結局、コース選定からグダグダに終始という事ですよね。我々コース整理に借り出された市内の体振役員にはお金が余ったという事で謎の給付金があったのですが、一体何だったのか。これ程までに丼勘定だったとは。僕が見た限り、多数の警備員は無駄に配置されていた事は確かですね。多くの市民に当日不自由を与えた上に、赤字補填も強いるとは主催者には大いに反省してもらいたいです。

OZ 2012年05月22日 22時34分 [削除]

 大阪ランナーさん、コメントありがとうございます。
 ただ、コメントが短すぎて内容がよく理解できません。
 奈良は大阪とほぼ同じ高得点ですが、奈良にも橋下さんがいた?
 「意見を聞いてばかりでは」とは、誰が誰の?
 「参加者が迷惑する」とは、どういった迷惑?

パオパオ 2012年05月22日 21時48分 [削除]

大阪には橋下がいて京都には橋下がいなかったということではないでしょうか。意見を聞いてばかりでは参加者が迷惑する。

大阪ランナー 2012年05月22日 20時41分 [削除]

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