2016年09月02日(金)
首に針 [病院]
午後4時40分に診察予約。15分前には来るようにと言われていたので、4時25分に受付。するとすぐ診察室に通された。
先日表情の硬かったI先生。今日はいきなり「かわいーい!」
今日はミッキーのカッターシャツを着てきた。4年前に亡くなってしまった私の相棒・幸博君のおみやげに買ってきたシャツ。今日は天国にいる幸博君の力を貸してもらおうと思って着てきた。幸博君は天国で私の来るのを今か今かと待っているはずだが、「行かへんでー、わしゃ地獄行きやしー。」
それはさておき。
まず最初に超音波検査。
「ゼリーぬります」と言われ、冷たいのが首に来ると思ったらぬくいゼリー。ちょっとずっこけそうだった。けっこう長いあいだあちらこちら。こないだから副鼻腔炎で首が腫れてるんやけど、ええのかなあと思いつつ。
そのあと、「注射針を首に刺し、細胞を取り出します。針を刺している間、呼吸は普通にしてもらっていいですが、つばを飲み込んだりしないでくださいね。」
そんなんゆわれたら、ごっくんしたくなりますやん。
「チクッとしますよー・・・。」
チクッとちゃうやん、ブスッやん。めっちゃ痛い。つば飲み込みたい、それはダメ。
しばらくして注射針を抜かれた。
「血が止まるまで、しばらく待ってください。」
看護師さんが、私の首を3分間おさえてくださっていた。
そして、これで終わり。
「今日の検査の結果が出るのが12日です。それ以降で都合のいい日ならいつ来ていただいてもけっこうですが。」
「12日に来ます。」
こないだは頭ごなしに次回診察日指定だったのに、今日はミッキー効果でしょうか。話しぶりが穏やか。それだけでもよかった。
ということで、今日は何の進展もなし。
モラトリアム期間延長です。
「はよしてくれよ!」
まずはヨメさんにメール。
次に寮1(二条)、寮2(出町)に電話。
○ナートは直接行ってしゃべってこー。
今日は、病院に行く前に1000円散髪に行こうと思っていた。しかしちょっとアクシデントがあり、病院のあとに。最近○ナートにも1000円散髪ができたのでちょうどいい。
散髪はほんまに10分くらいで終わった。2ヶ月以上伸ばしているのに、毛が少なすぎる。さびしー。
I隊長とゆっくりしゃべることができた。
「ということで、当分復帰できそうにありません。残念ですけど・・・。」
「藤井さんが欠けると痛いのは痛いんですが・・・。」
「またまたー・・・。」
「しっかり治して、また元気な姿を見せてください。」
常連メンバーのうち、まだ話せてなかった出戻りガードマンU手さんともやっと話すことができた。
「中日、ご愁傷さまです。監督はクビやし、最下位も決定ですね。すいませんけど、ヤクルトは3位いけそうですわー、ひひひ。」
わしゃ、何言いに来てん。
帰りに久しぶりにブックオフへ。
入院した時に読む本を仕入れとこうかと思って。でも、家には買って読んでへん本がいっぱい。これ以上こうたら、またヨメさんにしばかれるー。ここは自重。
家に着いたころ、廉からメール。
「こんばんは。今、東京から帰ってきて大阪につきました。検査結果はどうでしたか?彩と心配しています。」
「パオパオです。心配してくれてありがとう。今日は注射針で細胞を採っただけで終わりました。その結果は12日に分かるそうです。まだまだ検査が続くみたい。いやになるわ。」
「分かりました。いややと思うけど、病は気からのところもあるので、楽しいことを考えてください。」
楽しいことねえ・・・、むずかしいねえ・・・。
人によっては、針を刺したところが腫れる場合もあるとのこと。今日はお風呂もダメ、運動もダメ。ということで、出張販売用の積み込みも明日の午前にすることにした。
なーんもすることないし、もう寝ます。
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【今日のきく】
昨日の夜中、きくがなき続けていたそうだ。
今日の朝、ヨメさんが「なんやったんやろう」と不思議がっていた。
そして朝の散歩から帰ってきて・・・。
「子猫が死んでたみたい。怖くてよう見んかったんやけど・・・。」
昨日のきくは、何かを教えようとしていたのかもしれない。
病院に行く前、どうしてもそのことが気になってしようがなかった。もし死んでいたのなら早く埋めてあげないと悲惨なことになる。
ヨメさんに場所を聞いて見に行くと、やっぱり死んでいた。そして、ハエがいっぱいたかっていた。
急いで小さなスコップを買いに行き、シューズの箱を持って現場へ。子猫ちゃんには外傷はなく、口を開けて死んでいた。
私のTシャツにくるみ、シューズの箱に。せめてこの箱に入らへんくらい大きくなるまで生きたかったやろなあ。死ぬまでに一個でもいいことあったやろか。そんなことを考えながら埋めるところを探していると、最初軽かったのにだんだん重くなってきた。もっともっと生きたかったんやわ。そらそうやろ。
やっといい場所が見つかった。
小さなスコッブだったので、シューズ箱と同じぐらいの深さしか掘れなかった。その分四方を大きな石で固め、上にも石を載せておいた。これで掘り返されることもないだろう。
お花でも入れたかったが近くには何もなし、きれいな緑の葉っぱがあったので、それだけ入れて拝んでおいた。
白黒のかわいいネコちゃん。きっと前に写真を撮らせてもらったネコちゃんやね。
いい思い出を持って天国に行けたらいいのにね。
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2016年08月25日(木)
冥土の土産に [病院]
モラトリアムとはこのことか。
今日は木曜で仕事が休みの日なので、映画でも見に行こうと思っていた。しかし、この暑さ。家から出る気にならん。蒸し暑い家の中で、ほぼ一日中ぼーとしてましたんやわ。
9月2日の検査が待ち遠しい。逆に、9月2日までは何をしてもだいじょうぶとも言える。好き勝手できるのも今のうち。はよせな!
ということで、あさって香川・高松に行くことにした。「日輪の翼」公演が高松港である。中上健次の原作は読んでいないのだが、ことあるごとにヨメさんから「ええでー」と聞かされてきた。
こんな機会はめったにない。高松までは高速道で3時間半くらいで行けそう。おう、行ったれ行ったれ。冥土の土産じゃ。原作は、入院した時にじっくり読むことにしよう。
カプセルホテルに泊まって、翌日は「しろとり動物園」ですね。これも冥土の土産ということで・・・。
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【今日のきく】
なぜか、せまいところに入りたがるきくでした。
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2016年08月24日(水)
憂鬱な日々 [病院]
「憂鬱な・・・」てなタイトルでは誰も読まんわなあ。
でも、まさかこんなことになるとは・・・。
9月2日まで病院には行かない。だから当分「病院」カテゴリーの記事はないはずなのだが。やはり、気になって気になってしょうがない。どこも痛くはないのに。
胆のう炎も甲状腺腫瘍も、「今まで何も気づかれませんでしたか」と言われた。「気づきませんでー、鈍感でっせー。きくちゃん並みでっせー。」
そもそも今回の話の始まりは8月10日。(おー、廉の誕生日やないですか!)
その日はちょうど2週間前の水曜日で、寮1(二条)の管理代行の日。朝食は普通だったが、昼食を食べすぎ、夕食もけっこうボリュームがあった。夜12時前に家に帰り、ふろに入ったあとビール。さあ寝よかというときにお腹が痛くなってきた。
ただの食べすぎだと思い、何回もトイレへ。でも、なんにも出ん。お腹が痛いままふとんに入る。お腹が痛くて寝られん。またトイレへ。なんにも出ん。
寝相を変えたら楽なポーズもあるかと思ったが、動けば動くほど痛い。痛いところは右の肋骨の下。食べ過ぎの時に痛いのは胃。これは明らかにちがう場所。痛いところを手で触ると、コリコリと硬かった。
しかし、そんなことをしているうちにいつの間にか眠ってしまった。翌朝はもう痛みが治まっていた。「やっぱりただの食べ過ぎやったんか・・・。」
そのあと、1日12時間勤務のガードマンの仕事を4日連続。この時に一度も腹痛にならなかったので、もう忘れかけていた。
そして先週の水曜(8月17日)、またもや寮1(二条)の管理代行。
一週間前のことをもうすっかり忘れ、また昼食と夕食を大食いした。この日は夕方5時ごろからお腹が痛くなり始めていたのに。
痛いのは一週間前と同じ右肋骨の下。ネットで調べると、この場所が痛いのは「胆石胆のう炎」らしい。
夜12時前に帰り、ふろだけ入ってすぐにふとんに。でも全然寝られない。右肋骨下のコリコリが前より硬くなっているような気がした。そして夜中ずっとのたうち回っていた。
朝5時すぎにやっとウトウト。寝られたのは2時間くらい。なんぼの私でも近くのクリニックに診てもらいに行きましたわ。
「すぐ手術しないと手遅れになりますよ」とか言われ、ビビりました。
鞍馬口病院外科のS先生は、落ち着いた穏やかな感じのいい方だった。「かなりひどい状態ですが、最近ひどくなったものではありません。ただこの先も痛みを繰り返しますので、できるだけ早く手術をして取ってしまうことを勧めます。きちんと一週間ほど休めるときに、計画立てて手術に来てください」とおっしゃった。
「それよりもですね、CTで見せてもらったら甲状腺に大きな腫瘍があるんです。こちらの方が心配なんで、耳鼻科を予約して診察してもらってください」と。腹痛を診てもらいに来た私にとっては、「そんなん知らんがなー」の世界です。
耳鼻咽喉科の予約を取ってもらって診察してもらったのがおとといの月曜。
女医さんであるI先生は硬そう。いい人だと思うのだが、表情が硬い。
「かなり大きいですね。こんなになるまでまったく気づかなかったんですか。」
「気づきませんでした。」
「詳しく調べてからでないとはっきりとは言えませんが、切り取ってしまったほうがいいですね。」
「そうなんですか・・・。」
「次に超音波検査と注射器で細胞を採る検査を行います。9月2日の16時40分、来れますか。」
「そんな急に言われても・・・。仕事を代わってもらえるかどうかを聞いてみないことには・・・。」
「来れないんですか。どうしても来れないということならまた考えますが、こちらもすぐに代わりの日は決められませんから。」
「・・・(なにを頭ごなしに言うてくれとんねん。そら、あんたらの仕事に比べたら私の仕事はしょーもない仕事に見えるかもしれんけど、自分勝手に休めへんのはおんなじやねんでー。)」
ここは丸く納めて。けっきょく、9月2日は寮2(出町)の管理代行の日だったが変えてもらった。
このあとくらいからどっと落ち込んだ。
一番はいろいろなことができなくなる恐怖。あれやこれや考え・・・。
でも集中力のない私は、この三日で落ち込むことにも飽きてきた。憂鬱がるのも飽きてきた。集中力がないってええことですね。
今思っているのは、手術までにいっぱいいろいろなことをしておこうということ。
さあ、何しましましょうかねえ。
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2016年08月22日(月)
薬はない、切るしかない [病院]
昨日「三瓶高原クロスカントリー」の会場で、「京都キャロット」のお客様から。
「昨日今日と連続レースですか。」
「はい。昨日は8kmに申し込んでたんですけど、体調不良でやめときました。今日はだいぶ回復したんで5kmに出ます。途中で倒れるかもしれんし、ちょっと心配なんですけど・・・。」
「おー、がんばってください。」
「あのー、近くにええ病院ありますかね。」
「病院はないけど、火葬場はいっぱいあるでー。」
うまい!
うますぎる!
昨日はこの励ましの言葉(?)でがんばることができた。(中8日空いた9日ぶりのランだったのに2位入賞。)病気発覚後いろいろな方にその話をしたが、たいていは深刻に聞いておられない。はっきり言って「60年も生きたしもうええやんか」ムードが漂っている。そんなもんですかね。
教訓 「ジジイは他人の病気に関心はない」
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今日は朝から鞍馬口病院の耳鼻咽喉科。
先週のCTスキャンで見つかった甲状腺腫瘍の診察。
「こんなに大きいのに気づかれませんでしたか。」
「はい、全然。」
「まずは血液検査をし、その結果を見てから針を刺す生体検査になります。小さい腫瘍の場合は1回で済むんですが、藤井さんの腫瘍は大きいので何回かに分けて検査することになると思います。1回に2か所しか取れませんので。」
「そんなに大きいんですか。」
「場合によっては鎖骨の下まで腫瘍が広がっていることもあります。そういう時は鎖骨をいったん外して手術することになります。」
「鎖骨を外して・・・。」
「甲状腺の腫瘍の治療は、薬はありません。切るしかないです。」
「薬はない、切るしかない」って、胆のう炎の時に言われたこととまったくいっしょ。なんやねん!なんでもええし薬くれ!
「あのー、胆のう炎のほうも手術を勧められてるんですが、どっちの手術を優先したらいいんでしょう。」
「ガンの診断が出たら、すぐ甲状腺の手術です。」
最初は漠然としていた「診察→検査→入院→手術」の日程がだんだん具体的になってきた。
なんでやねん!
昨日炎天下の5kmクロカンレースで2位の走りやで。元気元気やのに・・・。
診察は15分ほどだったが、その前後合わせて病院には3時間以上いた。元気な人間が病院に長時間いるとあかんね。私は元々お気楽中のお気楽人間だが、病院はあかんわ。精神的にどどどっと落ち込んでしまった。
ヨメさんがお弁当を買ってきてくれ、お昼はきくちゃんを見ながら食べさせてもらった。
しかしそのあとは何をする気もおこらず、けっきょく夕方まで寝込んでしまった。ヨメさんは「京都キャロット」の仕事をしているというのに。
本当は今日は月曜なので、ガードマンの仕事に行く日だった。たしかにしんどい仕事だが、家でくすぶっているよりはいいのかもしれない。
これからの病院通いがどう展開していくか予想できない。胆のうと甲状腺の2カ所の手術をどうしていくのか。ガードマンと寮の管理代行の仕事はどうしたらいいのか。「京都キャロット」の出張販売はどうするのか。頭が痛い。
※ これから病院通いが続きそうなので、「病院」というカテゴリーを新設しました。こんなんないほうがいいんですが・・・。
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【今日のきく】
夜のお散歩は、いつもの大きな公園へ。
ちょっと元気のない私を、ガウガウと励ましてくれた。
仮に入院手術となると、退院まで9日間だそうだ。
そんなに長く空くと、私が退院して来たら逃げ惑うんでしょうね。
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2016年08月18日(木)
胆石胆のう炎+甲状腺腫瘍 [病院]
腹痛で熟睡できず。何度も何度も起きて、ふとんの上にすわっていた。朝5時半ころやっと痛みがましになり、少しだけ寝ることができた。痛みだしてからちょうど12時間。これが延々と続いたらどうしようと泣きそうでした。
朝はおかゆ。小谷屋のおばさんにもらったしば漬けがしみた。
そのあと近所のK村クリニックへ。痛いところを言うと、すぐにエコーで見てくださった。「胆石胆のう炎です。大きな石がいっぱい見えているでしょ。胆のうも腫れていて、ここが痛むんです。すぐに大きい病院に行って検査してもらってください。そのまま入院で手術することになると思います。」
「えー、そんなに悪いんですか。土日にどうしてもしなくてはならない仕事があるんですけど・・・。」
「その間に手遅れになってしまう可能性もありますよ。紹介状を書きますから、今すぐ行ってください。」
父が最初に入院していた鞍馬口病院へ。ヨメさんが車で送ってくれた。
まず診察室で先生とお話しさせてもらったあと、血液検査、尿検査、CTスキャンへ。すべての検査が終わった約1時間後、再び診察室へ。
「胆石胆のう炎です。K村先生は急性の炎症を心配されたようですが、これは相当前からのものですね。胆のうの外側はペラペラなんですが、藤井さんのはこれ以上分厚くなれないくらいになっています。緊急性はありませんが、また痛みをくり返すことになるので手術されることをお勧めします。」
「あー、よかった。土日に仕事があって、入院せんならんかったらどうしようと思ってたんですよー。」
「それよりもですね、CTスキャンで首も見たんですが、甲状腺が腫れています。こちらの方が心配なのですぐに検査してもらってください。予約してください。」
ほぼ有無を言わさずという感じ。お腹を調べに行って首に異常が見つかるとは・・・。
けっきょく「胆石胆のう炎」のほうは、薬もなく治療法もなく、脂っこい食べ物はできるだけ避けるというくらい。「切り取るしかないです」って・・・。なんかウソでもいいし、「痛みが出たとき、この薬を飲むと少しはましになりますよ」と言ってニセ薬でも出してほしかったなあ。
今日は父の退院日。退院して、いなかの私の家の裏にある施設に入所する。下手すれば、父の退院日に私が入院ということになった可能性もあった。
またヨメさんに迎えに来てもらった。今度はきくちゃん付きで。
きくはいつもと反対なで不思議そうな顔をしていたが、私と分かるとしっぽブンブンで喜んでくれた。
ヨメさんからは「葬式はせーへんでー」というあたたかい(?)お言葉。
まあ、いわゆる「バチが当たった」というやつですか。
さあ、私はこれからどうなるのでしょう。
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