パオパオだより

2010年05月27日(木)

「沖縄・第一部」 [映画]

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◎京都イベントナビより

劇映画『沖縄 第一部』特別上映会

 5月26日(水)14時/16時/19時(3回上映)、京都教育文化センター(京都市左京区聖護院川原町4−13。京阪本線「神宮丸太町」5番出口より徒歩3分。Pなし)TEL075・771・4221/FAX075・771・4224。

上映作品=『沖縄』第一部「一坪たりともわたすまい」
 沖縄本土復帰前、1970年製作作品。米軍に土地を奪われた農民、土地を失って基地労働者となった人々の闘いをダイナミックなドラマに謳いあげた力作!!
 戦後、沖縄は“太平洋のカナメ石”としてアメリカの軍政下に置かれていた。1955年、アメリカに土地を奪われた島袋三郎は、基地周辺の鉄杭や米軍物資を物色中、黒人とのハーフ・亘とその姉朋子を知った。米軍基地拡張に伴う平川集落の強制接収が威嚇射撃で始まった。古堅らは身体を張って厳しく抵抗する。演習が始まり、朋子の祖母カマドが戦闘機の機関銃弾を受けて死んだ…。

 監督・脚本=武田敦
 出演=佐々木愛、地井武男、加藤嘉、戸浦六宏、佐々木すみ江、高橋俊行、富山真沙子、岩崎信忠、トニー和田、中村翫右衛門
 (1970年/日本/75分)

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 昨日4時からの映画「沖縄・第一部」が終わり、教文センターの階段を下りていった。
 そこには、一人でビラを配っている女性がおられた。

 (そのビラの内容は以下のとおり。)

PDFファイル(1347KB)

(表) (1347KB)

PDFファイル(907KB)

(裏) (907KB)


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 その場に立ち止まって、ビラを表裏全部読んだ後に。

 「あのー、この会はどこが主体でやっておられるんですか。」
 「はい、私がやってます。」
 「えっ、個人で? おひとりで?」
 「はい。たくさんの仲間に助けてもらってますけど・・・。」
 「そうなんですか。」
 「私、今、大阪の箕面市にいるんですが、沖縄出身なんです。それで、沖縄の現状をみなさんに知ってもらいたくて、こんな運動をしてるんです。」
 「沖縄県人会の方では・・・」
 「県人会のみなさんとはあまりお付き合いはないんです。」
 「そうですか。滋賀沖縄県人会に高間悦子さんという方がおられまして、その方と4年前にお話しさせていただいたんです。高間さんは、沖縄はただ消費されるだけの島だと言っておられました。若い人は沖縄の遊びの情報はほしがるけど、基地の話を出すと少しも聞いてくれない。『本土の人は、自分の見たいものだけしか見ないのか』と嘆いておられました。」
 「そうですよね。沖縄の基地の問題などどこからも教えてもらっていませんからね。」
 「今日の映画なんか、学校で見せてもらえたらすごい勉強になるのにね。」
 「ほんとにそうですよ。出演されている方々も往年のすごいメンバーだし、内容も素晴らしかったですね。戦闘機の爆撃訓練の場面は、実際の訓練の映像を使ってましたね。」

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 「今日も思ったんですけど、こういう場に出てこられる方の年齢層が高くて・・・。って言ってる私も、だいぶ高齢者に近づいてきてますけど・・・。」
 「そうですね。それはやっぱり、若い人たちに米軍基地の問題に関心がもたれないような教育がされているからじゃないですか。」
 「私も含めて言えることなんですけど、自分の子どもにさえその問題をしっかりと伝えきれていないと思います。なんていうのかなあ、遠慮みたいなものもあって・・・。」
 「でも辺野古の問題なんかは、環境破壊やジュゴンの問題もあって、若い人たちもだいぶ関心をもってくれてますよ。」
 「ボクね、個人的には、学校の授業で週1時間「沖縄」っていう授業があってもいいなって思ってるんです。」
 「そう、ほんとにそう。」
 「今の日本が抱えている問題のほとんどが、沖縄に集約されてますよね。『沖縄を勉強したら、今の日本がわかる』と言ってもいいと思います。米軍基地に100%反対できない立場の人もあったり・・・。いろいろな問題がからんでいますよね、日米安保とか。
 私ら京都生まれの京都育ちは、米軍基地どころか、自衛隊も見たことないし、戦闘機も見たことなかったです。30過ぎで初めて沖縄に行った時、観光地の上空を飛ぶ戦闘機の爆音にビックリしました。近くにいたヨメさんの声も聞こえへんかったんで。」
 「まず沖縄の現状を知ってもらうこと、そこからですね。だから、私もこうしてビラ配りを続けてるんです。もしよろしかっら、お手伝いしていただけませんか。」

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 < 基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会 大阪 >

 代表の芳沢あきこさんから、今後もいろいろと教えていただけそうです。その場でこの会の賛助会員にならせてもらいました。
 「自分の見たいものだけしか見ない本土の人たち」に、何とか沖縄の現状を知ってもらえるよう会の活動に協力します。

Posted by パオパオ   トラックバック ( 0 )   コメント ( 4 )

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コメント

 さとしさん、コメント大歓迎です。
 今、今日の記事でさとしさんのこともふれたところです。また見てくださいね。

 海中道路の先にある島々では、学校統合問題が深刻なようですね。今年2月に通った時には、統合反対を訴える何枚もの立て看板を見ました。私は、たとえ最後の一人になったとしても、地域の学校は残しておいてほしいと思っています。おじぃおばぁも、そう思っておられると思いますが・・・。

 あっ、隆福丸の写真、私たちも撮りました。すごい雨風の中だったんですけど。(2月の沖縄旅行の記事も、お暇な時に見てください。)

 私は「京都キャロット」の出張販売の時以外はいつもヒマなので、京都に来られたときはぜひご連絡ください。楽しみにして待っています。

 

パオパオ 2010年10月14日 22時37分 [削除]

なんどもコメントすみません。
実は僕も今週の10日(日曜)に海中道路に行ってきました。
浜比嘉島に行ってきたのですが、そこに住んでいるおじいおばあに話をきいてきました。
そこの島の方々は太平洋戦争中、フィリピンやサイパンに、開拓移民、もしくは軍人として縁が深かったらしく、いろいろと家族への想いを残して、戦後沖縄に帰ってきた人もいるようでした。
たくさんのお話が聞けたのですが、
僕はあまり沖縄方言が聞けなくて、話しの内容が半分分からなかったです。残念でした。

海中道路の海の駅?で、
HYの隆福丸という、メンバーのお父さんの船が見れました。
かっこいい船だったので、ともだちとみんなで写真とりました。(^0^)

「京都キャロット」ですね。
京都にいく機会がありましたら、顔だしてみますねf(^^;)

さとし 2010年10月14日 21時45分 [削除]

 さとしさん、コメントありがとうございます。
 4ヶ月ほど前の記事に対するコメントでしたので、もうちょっとで読まずに消してしまうところでした。沖縄出身の方からコメントがいただけて、ほんとにうれしいです。

 さとしさんお勧めのHYの「時をこえ」は、今年の2月の沖縄旅行の前に聞きました。うるま市の海中道路の売店で、HYのTシャツも子どもらのお土産に買って帰りました。うちは家族4人とも、HYのファンです。
 年配の方の思いが若者に一番伝わっている県が沖縄だと思います。京都も見習わなくては・・・。

 滋賀沖縄県人会の高間悦子さんから言われた、「本土の人は自分の見たいものだけしか見ないのか」という言葉はいつまでも忘れずにいようと思っています。そのためには、沖縄に旅行するだけでなく、こちらにおられる沖縄県人の方ともたくさんお話する事が大事だと思います。

 今さとしさんがどこにおられるのかは分かりませんが、来年の2月に京都に来られる時はぜひお話しましょう。(「京都キャロット」に電話がメールをお願いします。)

 これからも、この「パオパオだより」をよろしくお願いします。「すーみー」という沖縄の言葉は「チラ見」というような意味なんですね。沖縄の大好きなうちの娘に、さっそく教えます。
 またコメント入れてくださいね。

パオパオ 2010年10月14日 16時35分 [削除]

はじめまして
沖縄出身のさとしと申します。
僕も昨日、初めて劇映画「沖縄」をみてきました。
立ち見がでるほど満員で、僕以外全員中高年のおじさんおばさんでした。
みんな「昔をおもいだした」と口々にいっていました。
今と昔はちがうけれど・・・
僕の父親母親世代の方が頑張って勝ち取った沖縄に
生まれたんだなぁ。。と感慨深く思いました。
劇映画 沖縄と検索したらパオパオさんのブログに
たどりつきました。

もしよければ
僕が大好きな沖縄出身のアーティスト
HYの『時をこえ』をYoutubeで検索してみてください。
おじいやおばあの伝えたいことが染み出ています。

パオパオさんのブログをみて
こんなに沖縄が好きな関西のおっちゃんっているんだなぁ
と思いました。
僕も京都が好きで、毎年2月に行っています。
京都の沖縄好きなおじさんが
作業中の僕に
「てーげーやなぁ」と言っていたことを思い出しました。
沖縄の方言と関西なまりが混じると面白かったです。

とりとめのないコメントでしたが、
また、へいわってなんだろうと感じたときに
パオパオさんのブログをすーみーしてみます。

さとし 2010年10月14日 13時16分 [削除]

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