2010年05月03日(月)
第29回マラソンに挑戦する会 [ランニング・出張販売]
東京の下山利博さん。
今年で、この大会3年連続の出場。私のブログにも3年連続の登場。競技用ではない普通の車イスで、フルマラソンを笑顔で完走されるすごい人です。
お話を聞いてみると、どうも東京から夜行バスで来られ夜行バスで帰っておられるようだ。もう、ビックリの連続。
でも、私はあえて言いたい。「下山さんから元気をもらいました」ではなく、「下山さんから『普通』を教えてもらいました」。下山さんがやっておられることは、車イスの部分を除けばほぼ私と同じ。ご本人にとっては当たり前のこと。下山さんがご自分のことをごく普通に話されているように、聞く側の私たちもごく普通に聞きたいものだ。
「いちいちたいそうにびっくりしてんじゃないって!」という感じかな。
今は、1年に1回この大会でお会いするだけだが、これからも長くお付き合いさせていただきたい方です。
朝5時10分起き。
会場の大豆田橋に着いた時、まだどなたも来られてなかった。コンビニによっておにぎりなどを買って戻ったら、大勢の役員さんが準備をされていた。
「こうじさん、かわいいワンちゃん・・・」とヨメさん。
おー、私とあろうものが、かわいいワンちゃんを見逃していた。
「このシマシマワンちゃんのお名前は?」
「じゅん子。」
「何歳ですか?」
「こっちはだいぶ年寄りで、13歳やね。」
「いやー、かわいらしい」と言いながら、シマシマワンちゃんにさわろうとしたら、横から「ガゥ!」
「怒ってんのですかね。」
「これは、じゅん子になんかされると思って、守ろうと思ってるんやな。」
「へー、すごいなー。守ろう思ってんの。こっちはなんて言うんですか?」
「こっちは、ごん。まだ5歳。」
いやー、朝早くからええワンちゃんペアに会えたわ。
この大会は、ここ3年、シーズンベストを出している。
2007年 3時間55分20秒
2008年 3時間48分05秒
2009年 3時間47分57秒
この流れから行くと、当然今年は3時間46分狙いのはずだが・・・。
年1回の「サブ4」は篠山マラソンで達成済みだし、無理をすることはない。
それよりも今年は秘密兵器がある。先日の「岐阜〜根尾」で富山の田中基和さんからいただいた「べスパ」。
これは、エネルギー源ではなく、体調を調節してくれる効能があるらしい。なんと言っても、値段が630円。高っ!
田中さんの説によると、値段が高い分、効くような気がするらしい。これは、実際に使って確かめねば。
今年のエントリー数。
5km 87人
10km 205人
20km 145人
30km 87人
フル 253人 合計 777人
8時、全種目一斉スタート。
1km先上流を折り返し、戻った2.7km地点あたりに第1エイド。
朝から暑いので、さっそく給水するランナーが多数。
このコースはほとんどフラットで走りやすい。また同じところを往復するので、何度もランナーと対面できるのもいい。
ただし、日陰がまったくない。今日のような天気だと、気温はどんどん上っていく。暑さに弱い人は要注意。
スタートから5.2km地点あたりに第2エイド。
ここは屋根も何もないところなので、エイド係さんもたいへん。
「ランナーズ9の会」のユニフォーム姿のランナー発見。
ナンバーカード3000番台なので、30kmを走られるようだ。
こんなかわいいワンちゃんも応援してくれています。
飼い主さん、どこ行ったー。
こんなちっちゃくてかわいい子も走っています。
この女の子は、8歳で10kmを走るようです。
関西ウルトラマラソン界の星・蔵本さん。
今日は、まだこの前にお二人おられたよう。
私のブログの常連さん・三宅文彦さん。
今日は、私よりだいぶ先行されています。
富山の高堂さん親子。
去年は30kmでしたが、今年はついにフルマラソンに挑戦。息子さんはまだ小学生のはず。親子で楽しそうに走っておられるのがいいです。長い道のり、たっぷり話す時間がありますねえ。
下山さんは、第2折り返しが狭いので、半分の5kmコースを8往復されます。
去年4時間40分くらいだったので、今年は4時間半をめざしたいとおっしゃっていた。
おっと、この親子は?
ナンバーカードつけてませんけど・・・。
またもや、「ランナーズ9の会」のランナーさん。
常に私よりちょっと前を走っておられる。
「あっ、去年もワンちゃんの写真、撮らせてもらいましたよねえ。」
「そうでしたか・・・。」
私のワンちゃんに関する記憶力は抜群。後で去年のブログを見たら、まちがいなし。この能力をほかに生かせたら・・・。
「みみ・5歳・メス」と「りゅう・3歳・オス」。
また、来年も応援に来てなー。
「キャロットさん、いつもお世話になってます。」
「いえいえ、こちらこそ。気持ちよう走らせてもらってます。」
「子どもさんら、大きくなったでしょう。」
「はい、おかげさんで。上の男の子が大学で、下の女の子が高校生ですわ。」
「ひぇー、あの指吸ってた子が高校生?」
「そうですねん。」
この大会は、うちの子らが生まれる前からお世話になっている。だから、あかちゃんだった子が大学生や高校生になったと言ったら、「ひぇー」ということになる。
25kmあたりで歩いていた三宅さんを追い抜いた。
と思ったら、私の背中にピタッとついてくる三宅さん。30km手前まで併走したが、そこから反対に置いていかれてしまった。
「わしゃ、ペースメーカーか!」
でも、ひとのお役に立てることなどめったにないので、三宅さんの復活を素直に喜ぼう。たぶん、三宅さんは4時間10分ちょっとでゴールされたはず。
最後のエイドで、お礼の気持ちを込めてエイド係のみなさんの写真を撮らせてもらった。
私は、このメンバーを「金沢中央走ろう会のきれいどころ」と呼んでいます。
ゴールは、4時間21分15秒。
5km 26分45秒
10km 53分58秒(27分42秒)
15km 1時間21分40秒(27分42秒)
20km 1時間51分21秒(29分41秒)
25km 2時間22分25秒(31分04秒)
30km 2時間55分15秒(32分49秒)
35km 3時間28分31秒(33分15秒)
40km 4時間05分33秒(37分02秒)
ゴール 4時間21分15秒(15分42秒)
去年より33分ほど遅い。
暑さと強風にやられました。
「べスパ」は効いたのかどうか。単純にタイムだけを比較すると効いていないといえるが、飲んでいなかったらもっとダダくずれになっていたのかもしれない。これはわからん。
下山さんは、去年と同じくらいの4時間40分くらいでゴールされた。後でお聞きすると、やっぱり強風がかなりきつかったようだ。
ゴール写真を撮ろうと思っていたが、気がついた時は、もうゴール直前。残念ながら間に合いませんでした。
高堂親子は、ゴール前猛ダッシュ。二人で笑顔のゴールでした。時間は5時間半くらい。立派なもんです。また、来年も来てねー。
かなりの暑さだったにもかかわらず、皆さん6時間くらいまでにゴールされたようだ。救急車も出なかった。事故なくみんなが笑顔でゴール、これが一番。
ゴール後、下山さんがしゃべりに来てくださった。
「さっきゴールされたばかりなのに、もうお仕事ですか。」
「いえいえ、実は仕事をしているフリをしているだけなんです。そうでないとヨメさんにメッチャ怒られるんで・・・。ヨメさんに言わせると、何の役にも立ってないって・・・。」
「そんなことないですよね」と下山さん。
「いや、そのとおりです」とヨメさん。
笑うに笑えんやろがー。
下山さんにはぜひ私のお気に入り大会にも来てもらいたかったが、いくら考えても車イスで出てもらえる大会が思い浮かばない。
「これではいかん。けっきょく自分が楽しんでるだけや」と反省しきり。
このあたりのことについてももっともっとお話したかったのだが、しっかりお話することはできなかった。
下山さん、この問題は私の宿題にさせてください。ちょっと探してみます。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 1 )
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コメント
凄い御仁がいることを初めて知りました・・
手の力だけで・・それもマラソン用の特製ではなく普段日常で使用してる車イスで・・練習場所を考えると本場で42kmを・・年間何度もタイヤくらいは替えてるでしょうが・・普通なんですか・・
日本語はまっこと半端きわまりない言葉が多い
普通・・と云う言葉は・・
虐待やいじめ・・にしても・・うちは普通です・・うち学校は普通です・・なんが・・どう普通やねん・・
普通にはガイドラインはないんかい・・
こんなに個人レベルの違いがある普通の意味が・・
わたしも普通のランナーです・・と言うたら・・何が・・
こんだけ目立つことしといて・・と言われまっする・・
年間15大会はランナーなら普通?
我が町内には息子くらいしかランナーはいないので・・
15回も・・もう変人以外何ものでもありましぇーん
でも町民の皆さんには少しは元気発進になってるみたいです・・なんてったて30年も継続してますからね・・
目には見えない背中からの視線が応援でしょうね・・感謝