2009年11月16日(月)
アビトワ選手 [マラソン評論]
昨日は、久しぶりにきれいなフォームを見せてもらった。
第1回横浜国際女子マラソン優勝の、インガ・アビトワ選手(ロシア)。
同じところを3周まわるコース。その2周目で、先頭集団は7、8人にしぼられた。
「この中ではな、あの黄色のフレンチスリーブの人が一番楽そうに走ってるで。あの人が行ってしまうかもなー。」と私。
「いや、この残ってる中ではひとりだけコロコロやで。まわりの人と体型が全然ちがうやん。」とヨメさん。アビトワ選手だけ体重50kgを超えているらしい。
確かに。
しかし、そのあとずっと見続けていても、この選手だけまったくぶれない。上下動もなく、左右にも乱れることがない。私は、映画「ターミネーター」の悪役の走りを思い出した。
そしたら、そのあと、解説の増田明美さんと高橋尚子さんが、私が言ったことと同じことを言い出した。「まったくムダのない走り、これは最後に出てくるかもしれません・・・。」
「ほれ見てみー。増田さんも高橋さんもええってゆってはるやん。」
アビトワ選手は27歳。6歳の子のお母さんだそうだ。もう、それだけでもすごいやんかいなー。応援したくなるなあ。
3周目に入り、30km手前で、とうとうアビトワ選手が飛び出した。「ちょっと早すぎるんちゃうん。」
10000mの持ちタイムは参加選手中最高(30分31秒)とはいえ、まだ残り12km以上ある。持つんかいな。
アビトワ選手について行ったのは、どう見ても絞りすぎと思われるヌデレバ選手のみ。
そのまま落ちることなく、というよりペースアップし、アビトワ選手大差の優勝。2時間27分18秒、見事でした。
いつもは出張販売と重なり、リアルタイムでマラソン中継を見ることはまれだが、今回は夫婦そろってテレビ観戦することができた。
各選手のウェアやシューズなどもしっかりチェックしておかなくてはいけないし、まあこれもある意味仕事。
以前は先頭集団以外のランナーもよく映しておられたのに、今回に関しては後続のランナーの映像がほとんどなかった。2画面にするなど工夫して、全体のランナーをひろってほしいと思う。先頭集団より、後ろのほうのランナーのウェアやシューズを見てみたかった。
話は飛ぶが・・・。
先週、真樹が、映画「風が強く吹いている」を見に行った。
「どうやった?」と聞いたら、「みんなきれいな走りやった。」
さすがじゃー。ええとこ見とるがなー。
箱根駅伝をめざす大学生の話だが、小出恵介、林遣都はじめその出演者はそうとう走り込んだらしい。
うちの子どもたちにも、小さい時から「速く走ろう」と言わず、「きれいなフォームで走ろう」と言い続けてきた甲斐があったちゅうもんや。
アビトワ選手のランニングフォームは、一般ランナーのお手本になりますね。今後も見続けていきたいランナーです。(名前を忘れたら、末成由美さんのギャグ「いんがすんがすん」を思い出しましょう。・・・と言っても、関西以外の人にはわからんか。)
(追)心配していた田中千洋さん、2時間45分21秒、16位。何と言っていいのか・・・。あの人は、故障さえも吹き飛ばしてしまうフシギな力を持ってるのかな。
くわしくは、ブログ「ちひろっぴぃ」で→
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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