パオパオだより

2021年01月23日(土)

「近松物語」 [映画]

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◎MOVIE WALKERより

 近松門左衛門作の『大経師昔暦』を川口松太郎が劇化(オール読物所載「おさん茂兵衛」)し、それをもととして「忠臣蔵(1954)」の依田義賢が脚本を執筆、「噂の女」の溝口健二が監督に当る。撮影も同じく宮川一夫で、音楽は「千姫(1954)」の早坂文雄の担当。出演者は「銭形平次捕物控 幽霊大名」の長谷川一夫、「母の初恋」の香川京子、「君待船」の南田洋子、「新しき天」の小沢栄のほか、進藤英太郎、田中春男など。

■ストーリー
 京烏丸四条の大経師内匠は、宮中の経巻表装を職とし、町人ながら名字帯刀も許され、御所の役人と同じ格式を持っていた。傍ら毎年の暦の刊行権を持ちその収入も大きかった。 
 当代の以春はその地位格式財力を鼻にかけて傲岸不遜の振舞が多かった。その二度目の若い妻おさんは、外見幸福そうだったが何とか物足らぬ気持で日を送っていた。

 おさんの兄道喜は借金の利子の支払いに困って、遂にその始末をおさんに泣きついた。金銭に関してはきびしい以春には冷く断わられ、止むなくおさんは手代茂兵衛に相談した。
 彼の目当ては内証で主人の印判を用い、取引先から暫く借りておこうというのであった。だがそれが主手代の助右衛門に見つかった。彼はいさぎよく以春にわびたが、以春の厳しい追及にもおさんのことは口に出さなかった。

 ところがかねがね茂兵衛に思いを寄せていた女中のお玉が心中立に罪を買って出た。だが以前からお玉を口説いていた以春の怒りは倍加して、茂兵衛を空屋に檻禁した。
 お玉はおさんに以春が夜になると屋根伝いに寝所へ通ってくることを打明けた。憤慨したおさんは、一策を案じて、その夜お玉と寝所をとりかえてねた。ところが意外にもその夜その部屋にやって来たのは茂兵衛であった。彼はお玉へ一言礼を云いにきたのだが、思いも寄らずそこにおさんを見出し、しかも運悪く助右衛門に見つけられて不義よ密通よと騒がれた。

 遂に二人はそこを逃げ出した。琵琶湖畔で茂兵衛はおさんに激しい思慕を打明けここに二人は強く結ばれ、以後役人の手を逃れつつも愛情を深めて行った。以春は大経師の家を傷つけることを恐れて懸命におさんを求めた。だがおさんにはもう決して彼の家へ戻る気持はなかった。
 大経師の家は、こうして不義者を出したかどで取りつぶしになった。だが一方、罪に問われて刑場へと連れられるおさんと茂兵衛、しかしその表情の何と幸福そうなこと−−。

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■キャスト

茂兵衛 長谷川一夫(1907-1973)
おさん 香川京子(1931-  )
大経師以春 進藤英太郎(1899-1977)
助右衛門 小沢栄太郎(1909-1988)
お玉  南田洋子(1933-2009)
岐阜屋道喜 田中春男(1912-1992)
おこう 浪花千栄子(1907-1973)
源兵衛 菅井一郎(1907-1992)

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 奇遇です。
 四条烏丸のクリニックに通っていなければ絶対に見ることがなかった「近松物語」。その舞台になっているのが四条烏丸とは。おもしろい。

 映画としてもおもしろかった。
 大逃走劇。
 おさんが「伏見より南には行ったことがおへん」と言っていたが、逃げて初めて泊まった宿はどこだったんでしょう。淀あたりかなあ。

 次はびわ湖の堅田。どうやって行ったん?
 歩いて?
 京都からは遠いで。

 次の場面が山中越えあたりかなあと思ったら、京都の愛宕山。
 どうやって行ったん?

 いやいや、そんな細かいことはどうでもいいこと。
 香川京子さんはきれいやったし、南田洋子はかわいかった。
 茂兵衛の父は源兵衛かな。名演やったなあ。

 最後、おさん茂兵衛は市中引き回しの上にはりつけの刑。
 「しかしその表情の何と幸福そうなこと・・・」 
 これぞ近松歌舞伎でしょうか。

 古い映画もなかなかいい。(白黒も味わい深い。)
 元の歌舞伎も見てみたいなあと思った。

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【今日のきくみー】

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 かわいいきくちゃんを撮ろうとしたら、フラッシュがピカッ。
 まぶしかったなあ。
 ごめんね。

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 みーちゃんは上手に撮れた。
 つぶらな瞳。

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 でも、ちょっとすねることがあって「残酷ハウス」に引きこもり。

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 「う〜ら〜め〜し〜や〜。」

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