2018年09月12日(水)
がん生存率は101人中51番目の患者の値 [病院]
◎毎日新聞9月12日朝刊
がん3年生存率71%
◇乳がん95%、膵臓がん15%
国立研が初公表
国立がん研究センターは11日、2011年にがんと診断された人の3年後の生存率を初めて公表した。これまで約10年前に診断されたがん患者の5年生存率を公表してきたが、最新に近い治療を受けた患者の状態を把握するため、5年分のデータがそろうのを待たず算出した。全体の3年生存率は71.3%。前立腺がんは99.0%、女性の乳がんは95.2%と高かった一方、治療が難しいとされる膵臓(すいぞう)がんは15.1%と他のがんより大幅に低かった。
全国の「がん診療連携拠点病院」など268施設の患者30万6381人のデータを集計・分析。日本人に多い「5大がん」(胃、大腸、肝臓、肺、女性の乳房)など11種のがんについて、進行度を示すステージ別に、がん以外の病気や事故で死亡する割合を除いた「相対生存率」を算出した。
5大がんでは、肝臓と肺の生存率が比較的低く、胃は進行すると生存率が大きく下がった。乳がんは生存率が高いが、若い患者が多いことも関係していると考えられるという。
がんは5年生存率が治癒の目安とされることが多い。3年生存率について、同センターの若尾文彦・がん対策情報センター長は「新しい治療法の効果を含むタイムリーなデータを提供した。今後、同じ患者の5年生存率が出れば、対比することで、より早い段階で治療成績などの判断ができるようになる可能性もある」と話す。データはウェブサイト「がん情報サービス」(https://ganjoho.jp)で確認できる。【五味香織】
9月6日の毎日新聞夕刊・特集ワイドに、「余命は『「残りの寿命』ではない」という記事が載っていた。「余命1か月」と宣言されたのに、10年後もしっかり生存されている例があげられていた。
東京女子医科大がんセンター長の林和彦教授(化学療法・緩和ケア)の話。
一般的に医師が告げる余命は、「生存期間中央値」という指標だという。ある治療を行った患者が101人いたとすれば、ちょうどその真ん中の51人目の人が生存していた期間がその値となる。言い換えれば半数が死亡するまでの期間だ。あくまでも中央値なので、期間が短い人も、反対に長い人もある。
「ですからその集団の中のどこにいるかは誰にもわからない。告げる場合、『あくまでも集団のデータであって、個別のデータではなく、あなたがどこに入るかは分からない。治療の取り組みや効果で変わるのです。今から余命を気にしていてもしょうがないと思います』と伝えています」
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なんか納得できるようなできないような話。
私も2年前の癌宣告を受けたあと、自分なりに自分の「余命」について予測してみた。
しかし甲状腺低分化癌は、癌の中でもマイナー中のマイナー。患者数が少ないということは、治療法が進んでおらず、治療データも少ない。
ただ担当の?医師が、いかにもお気の毒というような表情で、(摘出した腫瘍の大きさから判断して、)「全身転移の可能性大です」とおっしゃったものだから・・・。
そこで私の自己判断は「余命2年」。それやったら、あと1か月ですやん。生きてますがなー。元気ですがなー。
ごくまれならしいが転移していないということが分かり、その時の私の自己判断は「今後転移しなければ余命5年」。
今のところアイソトープ治療がうまくいっているらしく、「すぐに転移する可能性は低くなった」とのこと。今年8月の京大病院退院後、担当医師は「来年はアイソトープ治療に来ていただかなくてもいいでしょう」とおっしゃった。
ああ、ありがたや、ありがたや。この通りになると65歳の誕生日を迎えられるので、65で亡くなった母の年齢も超えられるかも。
そもそも男性の甲状腺癌患者は極端に少なく、アイソトープ治療に来られている男性患者は重篤な方が多い。
私はまたもや、「ごくまれに」治療が効果的にできている男性患者なのかもしれない。
101人中の10番以内くらい、マラソンなら入賞が狙える位置ですかねえ。
ほんとうにそうならいいんですけど・・・。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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