2016年06月22日(水)
第4回一人沖縄平和ランへ〜「第二の加害者は私」と肝に銘じて [沖縄]
◎京都新聞6月20日朝刊
「首相や本土も加害者」 若者代表女性 涙と怒り
沖縄で19日に開かれた「県民大会」では、被害者と同じうるま市に住む名桜大4年の玉城愛さん(21)が、若い世代を代表してスピーチした。
沖縄が強いられ続ける重い米軍基地負担が、繰り返される事件の原因と捉える県民の怒りは高まっている。玉城さんは、安倍晋三首相と本土に住む日本国民を名指しし「今回の事件の『第二の加害者』は、あなたたちだ」と涙ながらに訴えた。
玉城さんは、胸に白いリボンを着けた喪服で登壇。犠牲になった女性に「あなたのことを思い、多くの県民が涙し、怒り、悲しみ、言葉にならない重くのしかかるものを抱いていることを絶対に忘れないでください」と語り掛けた。
事件後に政府が打ち出した再発防止策に触れ「パトカーを増やして護身術を学べば、私たちの命は安全になるのか。ばかにしないでください。再発防止や綱紀粛正などという、使い古された幼稚で安易な提案は意味を持たない」と批判した。
さらに、オバマ米大統領の名を呼び「アメリカから日本を解放してください。私たちは奴隷ではない。被害者とウチナーンチュ(沖縄の人)に真剣に向き合い、謝ってください」と語気を強めた。
玉城さんは、米兵による小学生女児暴行事件が起きた1995年の前年に生まれた。
母方の祖父は、軍雇用員として米軍基地で働いていた。友人には基地に勤めていた米軍人の子どももおり、帰国した今も交流が続いている。基地は「日常の風景」(玉城さん)にすぎなかった。
転機は大学入学後に訪れた。普天間飛行場への新型輸送機オスプレイ配備に反対する沖縄県民に迫ったドキュメンタリー映画を見て、声を上げて行動する人たちの姿に心を揺さぶられた。
2013年末、通っている大学に近い名護市辺野古沿岸部を埋め立て、普天間飛行場の代替施設を建設する政府の計画を前知事が承認した。「私たちの世代で基地は終わらせないといけない」。学生団体「SEALDs RYUKYU(シールズ琉球)」に加わり、抗議活動を続けてきた。
約8分間のスピーチは、途中から涙をこらえきれなくなり「同じ世代の女性の命が奪われる。信頼している社会に裏切られる。もしかしたら、私だったかもしれない」とハンカチで目元をぬぐいながら言葉を継いだ。「もう絶対に繰り返さない」と前を見据えた。
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今年の「一人沖縄平和ラン」予定コースは、今まで3年間とコースを大幅に変更した。同じコースがあきたというのもあるが、米軍属事件の被害者がうるま市在住であったこともコース変更の大きな理由だ。
いつも私を応援してくださっている小橋川誠さんの住むうるま市は、すごくいいイメージの街だったのに・・・。私は私のできる方法で、「平和・憲法九条」をアピールして行きたい。
真樹は家からバイト先まで、健康のためにずっと徒歩通勤をしていた。そのおかげで、今年2月の「おきなわマラソン」も完走できたと言っていた。
しかしあの事件以来、こわくて徒歩通勤をやめた。被害者の実家は名護市内だそうだ。真樹が同じような事件に巻き込まれる可能性は低くはない。
真樹と同じ名桜大学4年の玉城愛さんの言葉、「第二の加害者は本土に住むあなたたちだ」をしっかり胸に抱いて、那覇から名護の70数キロを走りぬこうと思う。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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