2015年09月11日(金)
「お家に、帰ろう」 [書評]
■内容(「BOOK」データベースより)
人間の無責任という罪で消されるいのち。殺処分の現場を目の当たりにした著者は、憤りとショックでその場に座り込んだまま立ち上がることすらできなかった。そしてその怒りは、いつしか「殺処分ゼロ」を強く願う意思へと向かう。絶望の淵から希望へとつなぐ「いのち」のエッセイ。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
尾崎/たまき
1970年熊本市生まれ。写真家。19歳のときにスキューバダイビングを始め、独学で水中写真に取り組む。2000年、コマーシャルフォトスタジオを退社し、上京、水中写真家・中村征夫氏に師事する。2011年よりフリーとして独立。現在は、水俣をはじめ、三陸、動物愛護センターなどをライフワークとして追いつづけ、精力的に写真展で発表している。
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9月9日は「国会前アピールラン」のあと、神宮球場でヤクルトの応援をするつもりだった。ところが台風通過で試合は中止。仕方なく有楽町へ映画を見に。ところが、ほとんどが18時30分が最後。東京って、こんな健全な街やったん?
もうどこにも行くあてがないと思ったとき、東京駅前に「八重洲ブックセンター」が見つかった。あちこちウロウロして立ち読みしたあと地下へ。
地下の壁には、ワンちゃんの写真がいっぱいはってあった。
「お家に、帰ろう」
その写真を見だけで、涙があふれ体がふるえだしてきた。
その本を手にとって見ると、壁にはられていた写真が小さく小さく掲載されていた。衝撃を緩和するために、小さな写真にされたのだろうか。
「白い犬」のところは心臓がドキドキした。「いったい我々人間は何をやってるんやろう」とつくづく思う。
「また一緒に走りたかったよ」
「またおいしいおやつをくれるのを待ってたよ」
「またなでてほしかったよ」
「またあごをひざのうえに置いて眠りたかったよ」
「またあのおもちゃで引っぱりっこして遊びたかったよ」
「またお顔をペロペロなめたかったよ」
「迎えにきてほしかった」
「最期までずっと一緒にいてほしかった」
私が人生で一番泣いた日は・・・。
普通なら、母が亡くなった日でしょう。
でも先代犬・えりちゃんが死んだときはもっと泣いて泣いて泣いて・・・。
でも一番はそれじゃない。
ルビコかパティコかどっちか忘れたけど、子猫を生んだとき未熟児がいて、生まれてしばらくして死んでしまった。そのとき、「せっかく生まれてきたのに、なんにもいいことなかったやんかー」と言ってワンワン泣いた。たぶんあれが人生最大の泣きだった。あんまりワンワン泣いたので、ヨメさんはひいてしまっていた。
泣いててもなんの役にも立たん。私が死ぬまでに、「なんにもいいことがなかった」ワンちゃんネコちゃんを減らす活動をしよう。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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