パオパオだより

2013年07月26日(金)

「お笑い沖縄ガイド 貧乏芸人のうちなーリポート」 [書評]

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◎楽天ブックスより

   お笑い沖縄ガイド 貧乏芸人のうちなーリポート(生活人新書)
        小波津正光 2009年5月 日本放送出版協会

【内容情報】
B級グルマンがカーナビつきレンタカーで路地裏のそば屋に乗りつけ、女性誌は対ゲリラ訓練用キャンプのジャングルを「隠れ家リゾート」と持ち上げる。移住ナイチャーが産地不明の土産物をナイチャー観光客に売りつけ、地元お笑い芸人は米軍基地をネタに飯を食う。等身大の「癒しの島」は、矛盾だらけの泣き笑い。沖縄で生まれ育ち、東京から出戻った芸人が、ウチナンチュの本音をリアルに綴る。今、「沖縄好き」の度量が試される。

【目次】
オープニング 沖縄Q&A/ヤンバル芸人と行く沖縄リゾートの旅/Aサインと伝説のロックンローラー/灼熱の日米ビーチ決戦/観光の島/お笑い米軍基地ヒストリー/不動産屋の話〜移住計画者に捧ぐ/沖縄お笑い芸人への道/スピリチュアル・オキナワ〔ほか〕

【著者情報】
小波津正光(コハツマサミツ)
1974年那覇市生まれ。高校卒業後、比嘉崇と漫才コンビ「ぽってかすー」を結成。沖縄県内で活動した後、東京へ活動拠点を移す。2005年、企画・脚本・演出を担当した舞台『お笑い米軍基地』で注目を浴びる。2006年からウチナンチュであることにこだわり、単身沖縄に戻り、テレビ、ラジオ、舞台で活躍中。

(本データはこの書籍が刊行された当時、「BOOK」データベースに掲載されていたものです。)
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 今日も寮の管理人のバイト。午後1時から4時ごろまでの3時間は電話番をするだけ。もう新聞も読むべき記事もなし。
 ということで、超久しぶりの「書評」。また前回より1年ぶり。

 「1年に1冊しか本読んどらんのかい!」と言われそう。
 そんなことないんですよ。本を買ってきては読み始め、相変わらず読みながら頭がどっか行ってしまう性癖が出て遅々として進まず。そしてまたいつも通り、途中まで読んだ本がどこへ行ったか分からない。
 それでも何冊かは最後までたどりついた。「書評」を書こうと思ったが、どうせ書くなら気の利いたことを・・・と思いつつそのまま放置。まあ、思い入れのありすぎる「書評」を読むのもしんどいことですしね。だれも私の「三文書評」など望んでいませんから。

 でも、この「お笑い沖縄ガイド」はよかった。
 管理人のバイトに来た5月のある日。電話番しかすることのない午後の3時間で一気に読めた。
 私が一番心に残ったのは、「お笑い米軍基地ヒストリー」の項の89ページ以降。
     ◇     ◇     ◇
 そんな時、ある事件が起きた。
 それは忘れもしない2004年8月13日、わんのちょうど30歳の誕生日やさ。沖縄国際大学にアメリカのヘリコプターが墜落したわけよ。その日、わんは嫁と一緒に東京の汚いアパートにいたんだけど、嫁の友達からすぐ電話があったわけ。
 「今沖縄で大変なことが起きてるよ!」
 すぐにテレビをつけたけど、そんなニュースはやってない。沖縄のことが気になり、その日は一日中テレビをつけていたんだけど、ヘリ墜落のニュースを取り上げたところは殆んどなかったわけさ。それどころか、その日はアテネオリンピック開幕と当時プロ野球巨人のオーナーだったナベツネこと渡邉恒雄の電撃辞任のニュースばかり。
 「沖縄の大学にヘリが墜落したことよりも、巨人のワンマンオーナーの方が大事だば!」
     ◇     ◇     ◇
 「米軍基地に対する沖縄と本土の温度差」とよく言われる。しかし、それは「温度差」などという生ぬるいものではない。沖縄以外のほとんどの地域では、米軍基地を意識することさえない。同じ日本の国民なのにそれでいいはずがない。
 あとがきにはこう書かれていた。
     ◇     ◇     ◇
 この本の原稿を書いている間にも、米軍所属の飛行機がウージ(さとうきび)畑に墜落したり、訓練中の米軍の流れ弾が民家に停めてあった車のナンバープレートを貫通したり、工事現場で不発弾が爆発し作業員が重傷を負ったりした。
 沖縄ではそんな事件や事故が毎日のように起きているからや。これが「癒しの島」の本当の姿やさ。そんなことが日常的に起こること、そこで生活しているウチナンチュたちは自然と平和について考えるようになるよね。わったーにとって、それは特別なことじゃないわけさ。
     ◇     ◇     ◇
 真樹が入学していたかもしれない沖縄国際大学には、オープンキャンパスのときに行かせてもらった。また、現在住んでいる名護市は、普天間基地の代替地とされる辺野古がある。私たち家族にとっても、沖縄の米軍基地問題が身近なものになってきている。
 それについて私が知りえたことは、少しずつでも広めていきたい。
 
 まずは、「お笑い沖縄ガイド」を読んでみてください。
 私が自信を持ってお勧めします。
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【今日のきく】

 今日は、ちょっとだけでもきくのお散歩に行きたかった。
 ところが、1階にいるはずのきくが見つからない。居間にはおらず、大好きな階段下にもおらず、一番落ち着くらしい廉のベッド下にもおらず・・・。
 あとは、主不在の真樹部屋しかない。

 「ありゃま、こんなとこに・・・。」
 真樹部屋の押し入れに敷いてある大きな座布団の上。

 人間側は一人一部屋あるのだが、きくには決まった部屋がない。いくつになっても落ち着かず、他犬にケンカをふっかける性格は落ち着く場所がないからだろうか。

 「きくちゃん、もう真樹部屋もらっちゃう?」

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