2009年07月29日(水)
「ディアドクター」 [映画]
今日は、「京都キャロット」の定休日。
いなかの墓そうじに行くか、映画を見に行くかで迷った。ただ空模様が不安定なため、いなかでじゃじゃぶりに合う可能性もある。墓参りの日までまだ少し余裕があるので、今日は「京都シネマ」に行くことにした。
実は、5月の末、京都シネマのプレミアム会員に申し込んでいた。入会金10000円で、京都シネマの上映映画が永久に900円というもの。
それから2ヶ月、映画には行けていなかった。今日。やっと正式な手続き。
しかし、ここで「ハタ」と気がついた。ここは、一般会員でも1000円で見られるのだ。私が「京都シネマ」で1年間に見る映画は、5、6本。ということは、この100円の差で10000円のもとをとるのに20年! (もう、死んどる!)
それから、もうひとつ気がついたこと。1000円になるシルバー料金まで、あとわずか6年半。
これは意地でも、年間20本近くは見んならん。
ということで、今日見たかった映画は「精神」という映画だったが、その前に「ディアドクター」も見ることにした。
映画の内容を言ってしまうと台無しになってしまうので、ナイショ。
私はつるべと瑛太が出ていることくらいしか知らなかったが、いい映画だった。。
中途半端な青年を演じさせたら天下一品の瑛太がよかった。中途半端な村の医師つるべもよかったし、大病院勤務の中途半端な医師井川遥もよかった。(井川遥は、一時おばさんぽくなっていたのに、またきれいさが復活していた。)
その中で中途半端でなかったのは、村の老婦人八千草薫とこわもて刑事役の○○さん(名前、分かりません)。
それに加えて、私の大好きな余貴美子さん。まあ、この人が入っているだけで見る価値があるちゅうもんです。
途中で映っていた景色が三重県の海にすごく似ていたが、エンドロールで「鳥羽市協力」の文字発見。映画は、こんな楽しみ方もあります。
まったくちがう映画だが、医師であった父親へのコンプレックスを扱っているという点で、「歩いても歩いても」にも似ているような気もした。
私が行く映画としては珍しく満席。わずか100人ほどではあるが、100人それぞれがちがった楽しみ方をしているんでしょうね。
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2009年05月28日(木)
「重力ピエロ」 [映画]
最近、見に行く映画を選ぶ時、あまりストーリーにこだわらない。
この「重力ピエロ」は、題名にひかれたことと、岡田将生が出ていることで見てみようと思った。私が大好きなジャン・ボール・ベルモンドの「気狂いピエロ」に影響された題名か、それとも・・・。
岡田将生は、うちの家族4人で見に行った「天然コケッコー」以来、ファンである。普通すぎる人、加瀬亮も見てみたかった。
上映館は、「京都シネマ」(四条烏丸)。
昨日の朝一、10時5分のを見たかったので、うちの近くのバス停「地球研前」9時15分のバスに乗った。10分もしないうちに「国際会館前」。地下鉄への乗継ぎがうまくいき、京都シネマには9時50分くらいに着いた。バス代160円、地下鉄代280円、合計440円。こんなに早くて安いのなら、車よりずっといい。
映画館では、いつもとは確実に客層がちがっていた。久しぶりに見る20代の女性。これは、岡田将生君目当てかな?
この年代は、「気狂いピエロ」どころか、ジャン・ポール・ベルモンドも知らんにゃろなあ。
100席程の館内は、半分以上うまっていた。たぶんその半数が20代女性のようだった。
映画のテーマは、「遺伝か環境か」ということらしい。そして、家族の絆。
加瀬亮と岡田将生が兄弟役をやっていたからまだよかったものの、テーマが古すぎるような気がした。ジャン・リュック・ゴタールが見たら、泣くなあ。(ちなみに、「気狂いピエロ」は1965年の作。私が10歳のときに見たはずもなく、えらそうなことは言えません。)
こりすぎていて、その分映画に入り込めなかった。「このシーン」と言えるようなシーンもなかった。
あっ、ひとつだけ思いだした。
渡部篤郎演ずる役が岡田将生に向かって放った言葉。これ(渡部篤郎の役柄とそのせりふ)を書いてしまうと、この作品への興味が半減してしまうので、ないしょ。ここは、この作品の見所です。
お父さん役の小日向さんの回想シーンのカツラはやりすぎ。将来はげるであろうと思われるカツラにしておいてくれないと・・・。頭にばかり目が行って、気が散った。
全身整形をしたストーカー女子役の吉高由里子だけが、いやに記憶に残った。
この作品は、映画より原作の方がおもしろいかも。
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2009年05月13日(水)
「愛のむきだし」 [映画]
行くか行くまいか迷った映画。
一番のネックは、上映時間237分。間に10分の休けいが入るので、実質4時間超。そんな長い映画、見たことない。(ちなみに、今まで見た映画で一番長かったのは、「山猫」の3時間6分だと思う。)
朝、新聞の映画案内を見た時、この映画くらいしか「ピピッ」とこなかった。
上映館は、滋賀会館シネマホール(滋賀県庁前)。一度閉鎖され、その後復活したところ。前にも何回か行ったことがある。駐車場がないのが困ったところだが、近くに100円パークがあるだろう。
結論から言いますと、この映画をあなどっていました。はっきり言って、すごい映画です。
着くなり、いきなり、特別料金2500円にビビッてしまったが、ここまで来たら入るしかない。駐車料金とパンフレットの料金を合わせると、けっこうなものになってしまった。
はじめの部分は、日曜朝のテレビの戦隊もの(ゴレンジャー系)のようなノリ。これは、4時間はきついぞー。
しかし、途中からどんどん目が離せなくなってきた。主演のユウ役の西島隆弘とヨーコ役の満島ひかりが抜群。表情の変幻ぶりがすごい。お二人とも初めて見るが、すっごい深みがある。
神父の父を持つ高校生のユウと、その神父に強引に引っ付こうとする女性カオリの義理の連れ子の高校生ヨーコ。ユウは父から罪を強要され、女性の股間の盗撮に明け暮れる。父・カオリ・ヨーコの三人は、カルト教団に取り入られてしまう。そこからヨーコを取り戻そうとするユウ。
入館者13人中お2人は、休けい時間に帰られた。しかし、後半は手に汗握る展開だった。
ユウがカルト教団に潜入し、建物を爆破し、信者をめった切りにしたころでこの映画が終わると思っていた。しかし・・・。このあとは、映画を見てください。
西島隆弘と満島ひかりの最後の顔が、なんともかわいかった。こんな展開はありえないと思いながら、不覚にも泣いてしまった。この二人で、「愛のむき出し・2」をやってほいしなあ。それができたら、絶対見に行くし。
この映画は、主な役、西島隆弘・満島ひかり・渡部篤郎・渡辺真起子・安藤サクラの表情の変化を見てほしい。4時間でも、全然飽きません。ただし、絶対映画館で2500円出して見ること。DVDレンタルで、数百円で見るものではありません。
ひとつ気になること。園子温監督は、本名らしい。「シオン」という名前から、たぶんクリスチャンだろう。その人が、こんなキリスト教を茶化したような映画撮っていいんかな。キリスト教は、「寛容の精神」やから、いいんかな。
「愛のむきだし」、いいなあ。
私も、ますみちゃんと知り合った時は、愛をむき出しにしてたなあ。むき出しにできたから、結婚できた。私は今も当時とまったく変わらない気持ちだが、ますみちゃんが変わってしもたね。
廉や真樹にも、自分の愛をむき出しにできる「運命の人」と出会ってもらいたいと願う。
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2009年04月23日(木)
「まぼろしの邪馬台国」 [映画]
見るつもりはなかったが、見たい映画と2本立てだったので見てしまった映画。
特にコメントすることもない。この映画が外国映画で字幕だったら、絶対に寝てしまっていたと思う。
元島原鉄道社長で、「まぽろしの邪馬台国」を出版した盲目の宮崎康平氏と妻・和子の物語。
一言で言わせてもらえば、どんな立派な功績を残した人でも、こんな人はかんべんしてほしい。
映画のつくりが、「変わった人ではあったが、すばらしい情熱を持った人であった。そして、それを支える妻。」というもので、このパターンはちょっと・・・。
強いて言えば由紀さおりがよかった。長崎の旅館のおかみ役。まあ、あとは柳原可奈子のバスガール役かな。にあってた。
あっ、余貴美子の元妻役もよかったな。あの人は、私の1歳下。かなりの年齢だが、すごく魅力的な女優さんです。
吉永小百合はあれでいいとして、康平役は竹中直人でなくてもよかったような・・・。竹中直人には竹中直人しかできない役を演じてほしい。(見ていてドギマギするような・・・)
しかし、客席はその前の「歩いても歩いても」から1.5倍くらいに増えていた。もちろん、シニア料金の方ばかりである。ほとんどのお客さんが、見たい映画が私と逆パターンだったようだ。
私もあと7年でこのシニアのお仲間に・・・。そう思いながら、しみじみと客席を見回してから帰ってきた。
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2009年04月22日(水)
「歩いても歩いても」 [映画]
見たかったのに見のがしていた映画「歩いても歩いても」が、祇園会館で上映されていた。朝一番は、10時10分から。9時15分くらいに家を出たのだが、叡電が行ったところだったのであわててバスで国際会館まで行った。そこからタクシー。映画代(¥1600)より高くついたが、間に合ったのでまあ仕方ないか。
最近大きな映画館に行ってないので、祇園会館がすごく広く感じた。お客さんはざっと200人くらい。ほとんどが60歳以上のシニアと思われる。たぶん、2本立てのもう1本の「まぼろしの邪馬台国」を目当てで来られているのではないだろうか。
「歩いても歩いても」は、主演阿部寛。子連れ再婚の奥さん役が夏川結衣。この二人は、TVドラマ「結婚できない男」で共演したコンビ。
「結婚できない男」は、ここ数年で見たドラマの中では最高におもしろかった。
あるテレビ評でこんなのがあった。「男はすべて『結婚できない男』。恥さらしこそ結婚への第一歩。あなた以外とはもう「結婚できない」と思えるから、人は結婚できるのである。」
私もこのとおり。背が高くかっこいい阿部寛とは似ても似つかないが、とんでもないへ理屈をこね回して人の言葉に耳をかさないところなどそっくりだった。
あれは名作です。
それと・・・。
阿部寛がトーク番組で言っていた。
若いときに一旦売れたが、そのあと役者の仕事がさっぱりなくなり、2年間ほどパチンコをして暮らしていたそうだ。あの阿部寛がですよ。そして、「トリック」で復活。よう、復活してくれた。
昨日のTVドラマ「白い春」。阿部寛が元殺人犯を演じている。
私たちが殺人犯とかかわることは、確立的にはごく少ない。だから感情移入しにくいはずだが、あの阿部寛の目には引き込まれる。うちはみんな「白い春」にはまってしまった。
さて、今日の「歩いても歩いても」は・・・。
まあ、見てください。ひとによってかなり評価が分かれるでしょうね。私は、阿部寛と夏川結衣が出ていただけで満足です。
阿部寛が夏川結衣に向かって、「君にも思い出の曲とかあるのかな」と聞き、夏川結衣が「ないしょ」と答える。あの場面はしびれた。
きれいなBGMやなあと思っていたら、映画の最後でゴンチチだとわかった。さすが、ゴンチチ。
「結婚できない男」ほどのインパクトはなかったが、いろいろな場面でいろいろなことを考えることができるいい映画だった。
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2009年03月12日(木)
「カフーを待ちわびて」 [映画]
「沖縄離島・犬・独身」 この映画のキーワードはこの三つ。
「与那喜島・カフー(黒ラプ)・玉山鉄二」 映画では、こうだった。
「西表島・クー(雑種)・よんなぁよんなぁさん」 私が感情移入できるのは、これだ!
だから、この映画はどうしても見たい映画だった。上映が13日までと書いてあったので、昨日急いで見に行った。「MOBIX京都(新京極三条下る)」で、正規の1800円を払って入った。これは、「サウスバウンド」以来か。
水曜日はレデイスデー(女性は1000円)だというのに、館内はガラガラ。30人弱というところだった。玉鉄、よかったのになあ。
ストーリーがどうこうはどうでもいい。玉鉄がよかった。マイコもよかった。とにかく、玉鉄ファンは見るべし! (実は、私も隠れ玉鉄ファンです。)
しいて言えば、犬がちょっと上等すぎ。沖縄離島なら、やっぱりクーちゃんのような雑種でしょう。そこ、ちょっと監督分かってませんよね。(クーちゃんを見たい人は、ブログ「クーの毎日」へ)
映画の中で一番心に残ったこと。
それは、玉鉄演じる明青(あきお)が小さいころお母さんから教えてもらったこと。「つらいとき、心の中で『1、2、3』と数える。」 大人になった明青は、今もその教えを守っている。
ふーん。私にも同じようなことがある。
「ツバの中には人間の力がこめられている。ツバを吐くと、そこから力が逃げていってしまう。だから、絶対にツバを道に吐いたらあかん。」
私が小さい時、そう母に教えられた。何の科学的根拠もないが、いまだに私はツバを道に吐くことはできない。今思えば、そう言ってマナーを教えてくれていたのかもしれない。
「つらいときは・・・」
これも教えてもらった。「なにくそ、がんばれ」と自分に言い聞かせよ、というものだった。これに関しては、全然実行できていません。(おかちゃん、天国で嘆いてんのかなあー。)
この映画は、こんな視点からも見られる映画です。
映画の挿入歌もよかった。
moumoonの「EVERGREEN」。
CD買ってしまいました。
映画1800円。パンフレット600円。CD1050円。計3450円。
高いようにも思うけれど、心に残る値打ちから考えるとものすごく安い。
いい映画でした。
「きくを待ちわびて」
ヨメさんに捨てられ、花背の家に一人帰ったパオパオが、きくを待ち続ける映画。これ、どうでしょう。
最近、映画は水曜の昼に見ることが多い。(京都キャロットが水曜定休のため) そして、その行き先は「京都シネマ」か「京都みなみ会館」。
ここから外に出ると、いつも後ろめたい感覚がある。薄暗いところから、パッと明るいところへ。「みなさんが汗水流して働いておられるのに、昼間っからなにー」という感じ。
その点、この「MOBIX京都」はちょっと気が楽。映画館から出ても、新京極のアーケードが少しあたりを薄暗くしてくれている。
そして、そのまま御池の地下駐車場へ。
ここで、本屋さんと「京ちゅらら」によってお買い物。3000円を越えれば3時間駐車代がタダになる。「まず本屋さんに行って、後で『京ちゅらら』によろう」と思っていたが、京ちゅららの廣田さんと目が合った。
「こんにちはー」
順番変更して、まずこちらから。
「京ちゅらら」は、沖縄県産品ショップ。そして、店におられた廣田さんは、真樹が去年同じクラスだった廣田君のお母さん。真樹が小6の夏、友だちの友だちということで、一家4人で花背の家まで遊びに来てくださった。それ以来のお付き合い。
最近私のブログを読み始めていただいたようで、真樹のことを心配していろいろ聞いてくださった。
そして・・・。
「一つ、お聞きしたかったんですけど・・・。田中ひろこさんのこと書かれてましたよね。あの人、私の小学校時代の同級生です。転校されてそのあとはよく分からなかったんですけど、あの写真はまちがいないです。」
「ひえー」
去年の8月、私のブログのコメント欄に突如現れた教え子の田中さん。その同級生が、娘の同級生のお母さんやって! 私、そっちの学校に赴任してたら、廣田君のお母さんの担任やったかもしれんのか。
ジェネレーションギャップ!
廣田君のお母さんは、うちのヨメさんに言わせると「洛中の保護者一の美人、(二位は私・・・?)、あの人には負ける」。
お店の宣伝にもなると思ったので、廣田さんのアップ写真を撮らせてもらおうと思ったが、それはまた日をあらためて。映画のついでじゃなく、きちんと「ショップ情報」のカテゴリーとして書こうと思っています。
※ 田中裕子さん、今もこのブログ見てくれてますか。あなたが小学校低学年の時同級生だった○○さん(旧姓聞くのを忘れた)が、よーくあなたのことを覚えていましたよ。私と二人で、「かわいかったー、かわいかったー」と言い合っていました。今度、旧姓と下の名前、聞いときますね。
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