パオパオだより

2011年11月09日(水)

第26回9の日平和ラン〜京都マラソン新コース案〜 [ランニング]

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 「おっ、9の日平和ランと京都シネマのコラボ?」
 「こんなかっこうで映画見に行ったんかい!」

 ちがうんです。
 映画は午前中。午後は久しぶりに鴨川でも走ろっかなあと思ってたんですが・・・。
 映画から帰ってきたら、ポケットに入れていたはずのカメラがない。まあ、何で映画見に行くのにカメラ持っていくかっちゅう話ですけど、私はどこへ行くにも必ずポケットにはカメラ。今日は寒くていつもとちがうジャンバーを着ていた。浅いポケットだったので、映画館の座席に落としてきてしまった。

 まあ、それなら。
 3時過ぎに真樹を高校までお迎えに行く約束もしていたし。真樹の高校の近くのコインパークに車を置き、四条烏丸まで便乗「9の日平和ラン」。
 2時過ぎのスタート時の写真はもちろんなし。カメラを取りに行くランですから。真樹との約束の3時10分まで1時間ほど。今日は9kmは無理ですね。

 評判のあまりよくない「京都マラソン」のコース。
 私は前から言い続けてるんですけど、何でもっとも京都らしい場所・御所をコースに入れんかねえ。京都にだけあって、ほかどこを探しても似たところがない場所と言えば「京都御所」。前は「御所の中グルグル」案を考えていたが、家族全員から非難の声が上った。
 「砂利道を走り続けるようなそんなしんどいマラソンはあかん。」
 「ほーでっか。」

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 真樹の高校の近く、御所・清和院御門前から四条烏丸の京都シネマまで約20分。
 せっかく「ランナーズ9の会」のランシャツ着ていったのに、京都シネマのスタッフさんやお客さんの反応はいまいちだった。

 4分ほどたって、四条烏丸を再スタート。
 烏丸通りを北に向かって走ると、御所の出っ張ってる部分の樹木が見える。そして、その向こうに北の山々が。

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 南側を振り返ると、京都駅前の京都タワーが見える。
 烏丸通りを南下するコースも、京都タワーがずっと見えているので走りやすいかもしれない。

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 スタートゴールは、やっぱり御所の中でしょう。
 「烏丸丸太町の交番を過ぎると、ゴールまであと1km」のアナウンスなんかいいと思いますけど・・・。

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 「堺町御門をくぐると、残り300m・・・。」

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 ゴールはこんな晴れがましいところ。

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 いや、もうちょっと先のほうがいいかもしれない。

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 バックに大文字が見える清和院御門。
 ここがゴールのほうがいいかなあ。

 ここだと、私が荷物預かり所に想定している「世紀の無駄使い・京都迎賓館」のすぐそば。国民の税金で作った建物だもの、年に一回くらいれれわれ庶民にも開放してくれなくてはね。

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 「あっ、お馬さん。」

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 「いずこへ・・・。」

 そっちは、京都迎賓館。

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 この壁の向こうが京都迎賓館。
 「京都マラソン」でこの施設を開放したら、多くのランナーが喜ぶのは確実。それなら、「世紀の無駄使い」なんて言われないでしょう。

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 私の京都マラソンコース案。
 スタート御所の中、京都タワー、東寺、二条城、金閣寺、銀閣寺、八坂神社、清水寺、祇園を通って御所に戻る。たぶん距離が全然足らないので、足らない分は御所の周囲4.1kmを何回かまわる(「やっぱりグルグルやないかーい」というツッコミあり)。御所の周りは、長時間交通規制してもそんな大きな影響はない。地下鉄もあるし。

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 そして、ゴールは清和院御門前。
 この案なら、砂利道をたくさん走るということもないしいいのでは。
 そして、これだけ「京都と言えば・・・」という箇所を入れておけば、「京都マラソン」と言っても恥ずかしくないコースだと思います(原案のコース、京都マラソンて言えます?)。どうですか。

 京都シネマからの帰りは約22分。
 今回の「9の日平和ラン」は、約6kmですね。


【追加】
 私が考えた「京都マラソンコース案」は測ってみると意外と長く、30kmは超えそうです。ということは、少し工夫すれば「最後に御所の周回1周してゴール」でいけるかも。

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2011年10月31日(月)

第22回勝手に国労応援ラン [ランニング]

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 「もうやめよかしらん」となんべん思ったことか。
 本家本元の国鉄闘争共闘会議が6月に解散してしまったというのに、私のような「勝手に応援者」に何ができるというのだろうか。
 しかし、今年の「四万十川ウルトラ」で99.5kmまで行けた理由のひとつが、この「勝手に応援ラン」を続けたことかもしれないとも思う。ここまで続けたんやから、形を変えてでも細々と続けていこうかな。

 朝11時過ぎ、練習コースで一番短い3kmコース。出かけようと思ったら、雨が降ってきた。ウインドブレーカーに帽子はたいそうかなとも思ったが、ゆっくりゆっくり走るには厚着のほうがよろしい。

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 走りながら考えた。
 「なんぼなんでも、こんな終わり方ってないでしょう。」
 私のブログのリンク集に入れさせてもらっていた「中野さんのページ」(実際は、国鉄闘争共闘会議のホームページ)も閉鎖さされてしまった。
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       〜 お知らせ 〜

    こちらはBIGLOBEカスタマーサポートです。
 このアドレスの個人ホームページは主催者の都合により閉鎖されました。

 ブックマークやリンクは、解除して下さいますようお願いいたします。
 (このお知らせは閉鎖から1ヶ月間表示されます)
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 やてえー。
 ホームページを維持していくのにもお金がかかるのかもしれないが、今までの闘いの経過まで「なかったことに」としてしまうんでしょうか。これでは、ほとんどこの闘争に何のお役にも立てなかった私でも納得がいかん。支援者をないがしろにしていると思われても仕方ないのでは・・・。

 中野勇人さんが、「JR不採用問題」をマラソンを通して訴えようようとしておられることを知った時はうなった。「おー、意味もなく走るんじゃなくて、走って自分の思いをアピールすることもできるんや」と感心した。
 労働運動の最大の欠点は、「仲間内で盛り上がっていること」だと私は思っている。その問題に関心のない人や、さらにはその問題に反感を持っている人にまで関心を持ってもらうためには工夫が必要である。今のマラソンブームを利用しようと思われた(であろう)中野さんの発想には敬服する。ただ、惜しむらくは「54日間連続フルマラソン」をギネス世界記録に申請されなかったことだ。
 もし申請されていたら、一般紙も取材に来られたかもしれないし、ランニング専門誌も同じ。そこからもまた新たな支援者が増えたかもしれないのに・・・。

 ゆっくり走ったので、3km18分52秒。

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 中野さんは、これからどうするんかねえ。
 けっこう「かっこつけ」みたいなとこがあるし、それはそれで大変や。
 「あー、もう降参」ということになっても、だれも非難はせーへんと思うけど・・・。
  「国労のJR不採用問題をマラソンを通して世間に訴えようとしたが、力及ばなかった」というのが今現在の真実ではないでしょうか。
 国鉄闘争共闘会議のホームページが閉鎖されてしまったので、中野さんのツイッターにリンクさせてもらいましょうか。

 心ある人は、私のブログの2010年5月7日の記事「JR不採用から『下方への競争社会』へ」をもう一度読んでほしい。そして、何か自分にできることを考えていただけたら私はうれしい。

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2011年10月28日(金)

第17回四万十川ウルトラ・もう一丁 [ランニング]

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 「いつまでこの四万十のネタひっばんねー」と思われるでしょうが、書き忘れていたことがあるので「もう一丁」。

 だいたい四万十の記事を書き終えたころ、ヨメさんに言われた。
 「アンタが写真撮った人は、みな完走してはんのかいな。」
 ランネットの大会結果が出て調べてみると、なんと全員完走。今年は気候的には抜群のコンディションだったので、完走率が高かったのだろうか。
 その中でもいっちゃんびっくりしたのは、最終関門の手前でかなりフラフラになっておられた若い女性(この方は写真は撮っていません)。思わず「最後まで行きましょう!」と大きな声で元気づけた。そのあとお会いした覚えがなかったので、「収容車に乗せられたんやろなー」と思っていた。
 ところがところが、ナンバーカードが覚えやすい番号だったので暗がりでも覚えていて、あとで検索してみた。
 「おー、時間内でゴールしてはる・・・。」

 ショック!
 ここで、佐山さんから伝授された「若くてきれいなおねえさん追跡作戦」をせなあかんかったんや。でも、あんな暗い所で後ろについていったら、やっぱりまずいわな。
 ひとを元気づけてる場合じゃなかったな。ジミーちゃんのギャグ「おまえこそがんばれよ!」の世界やったな。(また、関西以外の人には何のことか分かりませんね。)

 しかし、今回ひしひしと感じたことがあった。
 関門時間を計算しながら走るのはめっちゃおもしろい。今までもそうしてきたんやけど、最終関門までいけてなかったのでもひとつやった。今回は、14時間たっぷり関門時間とのせめぎあいを楽しませてもらった。
 「楽々ウルトラを完走してしまえる人は、なにがおもしろいんかねー。この『いつ収容車が来るか』とビクビクしながら走るスリルを味わったことがないなんて、かわいそうに・・・」と思う。
 連続16回も収容されてると、こんな屁理屈かましまんにゃわ・・・。

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 さて、ここからは専門的な(?)分析を・・・。

 私がウルトラに出た人に一番聞きたいのは、当日のシューズとウェア。特にシューズにはすごく興味がある。「100kmウルトラに最適なシューズは?」
 まあ、その答えはけっきょく「ひとそれぞれ」ということになるでしょうね。

 私もいろいろ試してみました。
 「終盤必ず足に疲れが出てくるので、シューズは多少重くてもソールが厚めのものを」とよく言われる。うん確かにと思いそうしたこともあったが、よく考えると私には「終盤」などない。「終盤」にたどり着く前に、恐怖の関門に引っ掛かってしまっていた。ああ、大笑い。
 それなら、ふだんはきなれている軽めのシューズで出ちゃおうっかなあということになった。いつまでもおんなじパターンにはまっていてはねえ。ということで、今回使用したのは「アデイゼロジャパンKYOSO」(約210g)。このシューズはオレンジのアッパーと、そこに潜んでいるあやしいオッサンのデザインが気に入っていた。しかし、このシューズが功を奏した。
 軽快だった。初めて経験した「終盤」でもまったく問題はなかった。結果として両足親指の爪がはがれたが、これはいつものこと。それ以外にはまったく水ぶくれができなかったので、合格。人からのアドバイスを鵜呑みにしていたらあかんね。実際にいろいろと試してみないとね。もう、私はソールの厚いシューズはいりません。キッパリ!

 ついでに言っとくと、当日のウェアはミズノのランニング用Tシャツとインナー付きのランパン(ボックスタイプ)。当日は穏やかな気候だったので、朝5時から夜7時半過ぎまでこれでだいじょうぶだった。ウェアもまったく問題なし。
 「京都キャロット」のキャロットを意識してウェアとシューズをオレンジ系にコーディネイトしたんですが、少しは宣伝になったでしょうかねえ。

 ひとつだけこだわったのはソックス。最近はいていなかったアシックスのXAS103を久しぶりに復活。やっぱりこれはよかった。伸縮性のある5本指ソックスで、通気性も抜群。ウルトラにはこのソックス。私はこのソックスを一押しでお勧めします。

 悔やまれたのは、62kmのレストステーションでソックスの履き替えに手間どったこと。ソックスだけはどうしても履き替えたかったのだが。シューズの紐をほどくのと結ぶのに時間がかかった。あそこは5分ほど時間を無駄にしてしまった。マジックテープの軽量シューズでいいのがあれば、それにするという手もあるかな。

 また話が変り・・・。
 もうひとつ気になるのは、レース前の練習量。
 私は、去年一応「ウルトラ引退宣言」をした。そのため、長い距離の練習をまったくしていない。今年になって走った長い距離といえば、3月の篠山マラソンくらい。月別の走行距離は以下の通り。
 1月 212km
 2月 260km
 3月 257km
 4月 163km
 5月  88km
 6月  83km
 7月  86km
 8月  98km
 9月  91km

 4月まではまあまあだったが、あんもちゃんが死んでしまった5月以降はガタ落ち。6月の右アキレス腱を痛めたあとはビクビクしながら走っていた。
 でもこの程度の練習しかしていないのに、99.5kmまで行けた。なんで?
 よう分からんけど、月に2回、「9の日平和ラン」と「勝手に国労応援ラン」を続けていたのがよかったのかなあ。どんな調子の悪い時でも、工夫して走っていたし・・・。

 もし来年抽選に当たったら、今年と同じく特別長い距離の練習はしない。シューズも軽いシュースで最後まで。今年よりは「食べだめ」がしっかりできるよう訓練しておく。
 あとは前半の貯金を増やす(できれば50km5時間40分で通過して、1時感20分の貯金。)レストステーションでのソックスの履き替え時間を短縮。もう、これで完走バッチリOK。

 あー、去年「ウルトラ引退宣言」したんやー。忘れてたー。

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2011年10月21日(金)

第17回四万十川ウルトラ・まだまだ [ランニング]

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 「パオパオの写真、全部わらってるやん」と真樹。

 今日、四万十川ウルトラのレース中の写真がネットにアップされた。ゴール写真がない私にとっては、こんなん見るのが楽しみで・・・。やっとアップされた写真は多数。
 「ほれ、パオパオの走ってるとこ、いっぱい写してくれてはるでー」と見せた時の感想が先の言葉。
 毎回毎回ヨメさんからは、「アンタは楽しみすぎなんや。そやし、完走もでけへんにゃわ」と叱られている。そうかもね。「なにがそんなに楽しいねん」と突っ込みたくもなるのかも・・・。

 でもな、それがパオパオのええとこかもしれん・・・、「だれがエテコやねん!」
 (関西以外の方に説明。これは寛平ちゃんのギャグで、「ええとこ」と「エテコ→猿」をかけてあります。)

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 今日、京都キャロットに注文を入れてくださったお客様が注文のついでにコメントを入れてくださっていた。
 「四万十ウルトラ、私はほんの少し前でもがき苦しんでいました。・・・」
 とか言いつつ、きちんと制限時間内でゴールされていた。
 そしてそのあと、もっとびっくり。「自転車の彼女・・・私の連れです」。
 いやー、そうでしたん。
 14時間も走って、本格的にこちらからお声をかけさせてもらったのはあの自転車の笠美人さんだけですよ。こうして、ご本人からではないけれどお連れさんからコメントをいただけるなんて・・・。そして、「京都キャロット」でご注文もしていただけるなんて・・・。
 私、人を見る目、ありますね。ほんま、感じのいい美人さんでしたもん。

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 峠までいっしょに走った山下けいきさんは、ご自身のブログのリンク集の一番上に「パオパオだより」を入れてくださった。
 国労闘争団(元か?)の中野勇人さんは、私の記事の中にお仲間の谷さんを見つけ、メールを送ってきてくださった。(なんと、84km付近で出会った谷さんは、去年のサロマにいっしょに出た谷さんの奥様だった・・・。なんで、ピンとこんかったかなあ。)
 前日の夕食時に意気投合した神戸のKさんからもメールをいただいた。レース中に食べるのは苦手だとおっしゃっていたのに、60kmレースの45km地点くらいで食べ物を詰め込み、そのあと手に持って食べながら走られたそうだ。最後の10kmは50分切り。ああ、恐ろしや。
 そのほかにも、「みかた」の久保井さんや、「滋賀マスターズ」のリトルランナーさんからも直メールをいただいた。ほんまにありがたいことです。

 まとめをしたはずやのに、まだまだ「四万十」ネタは尽きません。
 ええかげんに切り替えて、トラックモードに入らなあかんにゃけど・・・。10月30日にトラックのレースが待ってるちゅうのに・・・。

※ オールスポーツさん、写真は買わせていただきますので、よろしく。

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2011年10月20日(木)

第17回四万十川ウルトラ・まとめ [ランニング]

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 「ますみちゃん、電話してもいい?」
 「・・・」
 「ますみちゃん、電話してもいい?」
 「・・・」
 「ますみちゃん、電話してもええかっちゅうとんのに・・・。」
 「ああ、ええ、ええ。」

 一応ウルトラに出るときは、レース途中でヨメさんに電話していいかを聞いてから行く。いつもなら、たいていこうなる。
 「私は仕事でいそがしいんや。遊んでるもんの相手なんかしてられん!」とバッサリ。
 それにくらべたら、今回は「ええ、ええ、(どうでもええ)」という感じかな。まあ、半信半疑ではあったが携帯電話を持ってスタートすることにした。

 最初の峠を越えた22km地点あたりに、「携帯電話通話可能地帯」の看板。もう8時を過ぎていたので、電話してもだいじょうぶだろう。そう思ってかけてみた。反応なし。そのあともかかってもこず。普通、着信履歴見てかけてくるやろうと思ったが、いやいや私はそんなえらそうなことを言える立場ではない。

 峠まで並走した山下けいきさんがおっしゃった。
 「藤井さんのブログを見せてもらうと、すごくなごやかなご家族で・・・。」
 「そう見えるでしょう。実は、あれは世間の目を欺くために・・・。」
 「えー、そんなことないでしょう。」
 「私ら夫婦が仲良くしてたら、娘がすごいうれしいらしくて・・・。」

 ほんまは、電話しても出てもくれへんヨメさんですにゃわ。

 50km通過の時(11時半ころ)も電話するが反応なし。
 70km通過の時(2時半ころ)も同じ、・・・と思ったらしばらくしてかけなおしてきてくれた。
 「はよやめて帰ってきーやー。死ぬんやったら、だれにも迷惑かけんとポックリやでー。」
 ああ、ありがたいお言葉。

 80km通過の時(4時前)、今度は一発で電話に出てくれた。
 「私の大事な大事なこうじさんが80kmこえました、ってツイッターにつぶやいといてくれ。」
 「何が、大事な大事なやねん、あほらし。」

 90km通過の時(6時ころ)、もうスッと出てくれる。
 「90kmこえたわ」と言ったら、びっくりしていた。ツイッターにも書いてくれたらしい。何人かの人から反応があったとのこと。

 最終関門をこえた時(93.9km、6時43分)、急いで電話。
 「最終関門、ギリギリでセーフや。」
 「なんでー。」
 「今年は貯金がぎょうさんあってん。」
 「ほなもうゴールまで行って、これでほんまの終わりちゅうことにしー。」
 「いや、制限時間内のゴールはもう無理やねん。でもひょっとしたら、時間過ぎててもゴールさせてくれはるかもしれん。とりあえず、行けるとこまで行く。」
 「行き、行き。」

 そして、99.5kmで収容。
 「ますみちゃん、99.5km。」
 「そうか、あと500mやなあ。」 
 「ちゃうて、99.5kmでバスに収容やて。」
 「えー、なにそれ・・・。」
 と言いつつ、わろとるがなー。 
 でも、そのあとの言葉がよかった。
 「ゆっくりして帰ってきー。また、ぎょうさんマッサージしたるし。」

 去年までのウルトラ15回連続関門収容の中では、去年の「丹後」の87kmが最高。それが、今回の「四万十」では99.5kmまで行けた。飛躍的に伸びたと言ってもいい。
 その一番の原因は、この携帯電話での会話ではないだろうか。

 ウルトラを走っていると、知らんまにペースが落ちたり、何がきっかけかよう分からんが突然ペースが上ることがある。私の場合は、「携帯電話でのヨメさんとの会話」が大きなカギとなっているのかもしれない。
 うーん、もうちょっと分析しなくては・・・。

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ヨメさんへのおみやげは、「よめのカギ」

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2011年10月19日(水)

第17回四万十川ウルトラ・後半 [ランニング]

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 50km地点を過ぎて、はたと気づいた。
 「目標90kmって、なんて気が楽なんやろう。あとたったの39.8kmやん。サンキュッパー、サンキュッパー・・・。」
 わけの分からんことをブツブツつぶやいているオッサンに気づいた人は、さぞ気持ち悪かったことでしょう。

 半家沈下橋を過ぎると、きつい坂が始まる。

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 さすがにこの坂は歩いてしまった。
 それでも、だいたいキロ9分をキープ。これなら、貯金はそんなに減っていかない、

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 四万十川ウルトラ恒例のオカリナ奏者。
 吹き続けるのはたいへんでしょうに、ありがとうございます。

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 第3関門、61.4km地点。
 標識を見ると1時間13分も余裕があるが、これはだいぶおまけがプラスしてある。イーブンペースで換算すると、ここは14時05分までに通過しなければならない。つまり、実際は55分の貯金。

 こんな計算は、走りながらでは絶対無理。私も含めて完走ぎりぎりのほとんどの人が、自分のペース表を作って持ち歩いているはずだ。

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 そろそろきつくなってきたので、佐山さんから伝授された「若くてきれいなおねえさん追跡作戦」。
 でも無理。まず、そんな適当な女性が近くには見つからない。仮に見つかったとしても、そんな自在にペース上げられません。逆に、どう見ても私をペースメーカーに使っている女性がおられた。「反対ですがな!」

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 2年前、1分ほど間に合わなかった第4関門前。
 今年は余裕のラン。

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 第4関門、71km地点。
 見かけは49分の貯金、実際は38分。貯金が少なくなってきた。

 「ここで、だいたい半分やと思わなあきません」と言ったら、エイドのスタッフのおばちゃんがビックリしておられた。
 「あと29kmでしょう。3分の1もないのに・・・。」
 「いやいや、こっからが長いんですよ。私、2年前ここでアウトで、去年は78kmでアウトです。そやから、ここからが勝負なんですよ。」

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 走り始めて少し行ったところで、「ワンワン」とほえる声。
 「じょん、ほえるな。じょん」とおばあちゃんがしかっておられた。
 「じょんゆうんですか。写真撮らせてもらおっと。」

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 じょん君はあんなにほえてたのに、手を差し出すとペロペロと。
 ちょっと塩からかったやろうに。ありがとね。

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 ずっと私たちランナーに歌声を届けて下さっていたお二人。
 ありがとうございます。

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 75.1kmのエイドで、話しかけてこられる女性あり。
 大阪の原山さん。いつも、「京都キャロット」の出張販売の時に買ってくださっているらしい。ありがとうございます。
 「村岡に続けての出場なんで、ちょっときついねえ」ですって。これも抽選制の大会の弊害かな。予定が立てにくいですよね。

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 77.6kmのエイド。
 去年はここらへんでアウトになってしまった。

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 今年ももうキロ10分をこえるペースになり、歩いている人にも抜かされる始末。
 スタスタと抜いていく長身のウォーカーに、「速すぎまっせー。」
 そしたら、「私、スタートからずっと歩きです」やと。
 「おー、なんてこったい!」
 初めから歩きの人にまで抜かれとるんかい。

 毎年このパターンで時間切れになり収容されている。でも、今年はまだちょっとは貯金が残っている。

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 第5関門、79.5km地点。
 見かけの貯金は23分、実際は19分。
 だんだんおしりに火がついてきた。

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 80km、10時間55分。
 イーブンペースで11時間12分だから、まだ17分の貯金がある。これで、当初目標にしていた90km到達が見えてきた。
 それまで5kmごとのラップしかとっていなかったのだが、ここから先は1kmごととるようにした。自分を励ますために。

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 さっきから何回も抜いたり抜かれたりしていた自転車での応援の方。
 かぶられていた笠が目立っていたが、さっき休けいされている時に追い抜いたら笠を脱いでおられた。
 「ビッビッ美人!」
 次追いついてこられたら、ゆうだけゆってみよう。

 「あのー、写真撮らせてもらってもいいですか。」
 「はい。」
 「さっきからその笠が目立ってたんですけど、笠を取られたらすごい美人が出てこられて・・・。」
 「えー・・・。」
 「ブログに載せさせてもらいます。『京都キャロット』で検索して見てください。」
 「はい。」

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 ランナーでは「若くてきれいなおねえさん」が見つけられなかったが、こんなところで・・・。でも、相手は自転車なのでとても追いかけることはできません。

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 84km手前、一人一人のランナーに声をかけている女性あり。
 「私、抽選にはずれて走れなかったんです。私の分までしっかり走ってください。」
 「私、抽選にはずれて・・・、あれっ、『京都キャロット』さんて、国労の中野さんのお友だちですよね。」
 「はい、そうです。」
 「私、中野さんたちといっしょにやってる高知の谷と言います。中野さんにもキャロットさんが走っておられたと伝えておきます。」
 「ありがとうございます。しっかり走りますわー。」

 そういえば、抽選にはずれた人の存在など完全に頭の中になかった。主催者さんのお話によると、100kmの定員1500人の倍率はちょうど2倍だったそうだ。出場している1500人と同じ数だけはずれた人がいるということだ。

 この谷さんは女神さんだったのだろうか。
 83〜84kmの1kmが12分20秒もかかっていたのに、次の1kmが7分09秒。このあとも、しばらくキロ8分ペースをキープ。何が復活のきっかけになるか分からんね。

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 第6関門、86.9km。
 見かけ13分の貯金、実際は6分。

 ここで落ち着いて計算してみた。次の関門93.9kmまでちょうど7km。これを1時間11分(71分)で・・・。そうか、キロ10分ペースでクリアできる。ここまで来たら90kmで満足せず、最終第7関門クリアをめざすべき。

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 90km、12時間33分。
 一応、まだ3分だけ貯金が残っている。でも、もう8分24秒ペースは無理。

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 真っ暗な中にペンライトが円を描いてくれていた。
 「なーんにも見えへんけど、写真撮らせてもらうわね。」
 あとで見たら、こんなかわいい子たちでした。ありがとうございました。

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 第7関門、93.9km。
 2分半ほど貯金があるように見えるが、実際はマイナス4分。
 でも、私の前のランナーがスタッフさんに尋ねておられた。
 「この関門をこえたら、ゴールさせてもらえるんですよね。」
 「そうです。もう関門はありませんから。」

 よっしゃー。動けんようになったら収容やけど、前に前に進んでいるランナーは止めへんちゅうこっちゃな。「四万十」ってええ大会やん。

 しかし、この先あたりから街灯がほとんどなく、応援の人もほとんどおられない。
 私のすぐ後ろで、「あー!」という叫び声。後ろを歩いておられたランナーが溝にはまってしまわれた。
 「だいじょうぶですか。」
 「・・・」
 「だいじょうぶですか。」
 「あー、なんとか。」

 若いおねえさんだったら飛んで助けに行ったのだが、私くらいのおじさんランナーだったので見捨ててきた。われながら、なんちゅうやっちゃと思ったね。

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 もうこのあたりはランナーにも出会わず、夢の中を走っている感じ。なんてさびしいゴール前なんやろう。
 8〜9分ペースにいったん上っていたのに、ここらはまた11分ペースに落ち込んでいた。

 暗闇の中で「にゃー」となく声。
 「えー、こんなとこに・・・。捨て猫かなあ。」
 とっさにシャッターを切った。何とかそのネコちゃんがぎりぎりカメラに収まってくれていた。

 今日は、おおかたあんものことを忘れていた。5月に5km20分切れたのも、黒猫あんものおかげやったのに・・・。
 そう思ったら、また走る気力が湧いてきた。残りたったの3km。せめてキロ7分くらいのペースで、気持ちよく走ってゴールしよう。

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 「ワンワン」と応援してくれるワンちゃん。
 この写真を最後にして、あとはゴールまで突っ走ろう。

 あと1kmちょっとやてー。
 ますます調子が出てきて、上り坂もらーくらく。
 よう考えたら、最終関門からあとの5kmで10人以上は抜いている。

 坂を上りながら、「向こうに見える明るいとこがゴール会場なんやな」と思いつつ・・・。

 そこに現れたバイクの役員さん。
 「ゴール関門時間が過ぎたので、収容車に乗ってください。」
 「いや、私走れますので・・・。」
 「決まりですから。」

 仕方なく後ろから追いついてきた収容バスに。
 「えー、乗れって言われたんですか。ゴール、そこに見えているのにね。」
 バスの中におられたスタッフさんが、そう言ってくださった。
 「いや、ここまで走らせてもらっただけでも・・・。」

 目標90kmでのぞんだレースですもん。99.5kmまで行けたんやから、ゆうことなしです。 

画像(320x240)・拡大画像(640x480)

 残り500m分を収容バスに乗り、ゴール会場へ。
 これで、私の「第17回四万十川ウルトラマラソン」はおしまい。
 約99.5km、およそ14時間10分。たっぷり楽しませてたいただきました。

 大会関係者のみなさん、たいへんお世話になりました。私は、残り500m走らせてもらえなかったといって怒ってはいませんよ。これも実力。
 ほんとうにありがとうございました。

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