パオパオだより

2016年10月03日(月)

けっこういそがしい手術前日 [病院]

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 朝、ヨメさんがいつも乗る8時25分のバスでいっしょに出発。
 「きくちゃん、お見送りしてやー。」
 「しぶしぶ・・・。」

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 国際会館から地下鉄で、私は「鞍馬口」、ヨメさんは「烏丸御池」へ。

 1階で受付をすると、「健康保険証の期限が切れてます」。
 「そんなあほな・・・」と言い返すと、「・・・、見まちがっていました」。
 かなり待たされてやっと手続き完了。

 2階の耳鼻咽喉科へ。
 窓口の係の方からいきなり「藤井さん、1階で声をかけてから来てくださいましたか」。「もちろんです。」
 また「えー、1階で声をかけてから来てくださいました?」「だからもちろんですよ。なにをおっしゃってるのか、まったく意味が分かりません」。かなりムカッと来た。
 いまだに、この係の方が何を聞かれていたのかよく分からない。

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 6階のホールで、担当看護師さんから入院(入室)に関する説明。
 この方は、とてもていねいで分かりやすく説明してくださった。

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 外の景色を見ると、少しホッとする。

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 南側の公園は病院の敷地だそうだ。ここへの散歩は、看護師さんに声かけさえすけば行っていいらしい。きくちゃん、連れてきてもらおうっと。

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 病室は605号室(4人部屋)。
 その時は気づかなかったのだが、6月に父が入院していた部屋のお隣。奇遇ですなあ。

 さっそくパソコンを開くと、兵庫・ゆめさき舎の松本さんから応援メールが来ていた。いつもいつもありがとうございます。でも松本さん、またうちのヨメさんが「まっちゃんがアンタ葬式の出してくれるらしい」と期待しとる。きーつけなはれやー。

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  小雨が降っていたのだが、こんな天気の日でも京都タワーがくっきりと見えた。

 病室でパジャマに着替えた後、まずは体温、血圧の測定。
 そのあとに、麻酔科から全身麻酔の説明に来られた。
 「手術の準備が整いますと、点滴をとります。」
 「えっ、手術前に点滴してるってことですか。」
 「いえいえ、準備ができたら点滴をとります。」
 「だから、午前中から点滴が入ってるんですよね。」
 「いえ、入ってはいません。」
 「あー、あー分かりました。病院では点滴を入れることを点滴を『とる』というんですね。でも、それは一般の人には分かりませんよ。」
 「あっ、失礼しました。そうですね。指摘していただいてありがとうございます。これから、点滴を入れると言うことにします。」

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 お楽しみの給食!
 病院では「給食」とは言わんか。
 なんやしらん、めちゃおいしい。お腹にしみるしみる。

 そのあともまた何やかやと看護師さんが来られ、昼寝したろと思ったが無理やった。
 念願の「日輪の翼」も40ページまでしか進まなかった。

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 「シャワーを浴びてください」と言いに来られたのは2時。
 「こんなはように入ったら、また汚れるがな。手術後も当分入られへんのに、せめて夜に入りたかったなあ。」

 ふつうの車イスランナー下山さんといっしよに走ったレースの参加賞のバスタオル。いつも沖縄のマラソンに出ると応援してくださる玉城さんにもらったラムネ菓子。この二つもお守り代わりに持ってきた。このごろメールくれはらへんけど、元気にしてはるかなあ・・・。

 3時から家族とともに手術の説明ということだったが、今日の手術のかげんで4時半以降に変更された。
 4時半ちょっと前、みき江姉、多鶴子姉がそろって登場。上の姉はこのブログにもたびたび登場するが、二番目の姉が登場するのはめずらしい。「すわ、弟に一大事!」ということで飛んできてくれたんですね。

 執刀医が来られて、説明が始まったのは5時15分ころ。これ以上ないというくらいていねいな説明で、予定よりかなり長く1時間を超えた。
 私は3つの質問をさせてもらった。
 1.反回神経麻痺が起こると、水を飲むときむせ返るのはなぜか。
 2.副甲状腺の機能が失われると「一日も生きられない」とはどういうことか。
 3.腫瘍が大きい場合、鎖骨を外して切り取るとおっしゃっていたが、その可能性は。
 すべて明確に答えてくださった。ここには書ききれないので、興味ある方は私に会った時に直接聞いてください。

 最後に先生から、「手術が心配で心配でどうしても寝られない場合は遠慮なく言って来てくださいね」と。
 「ボクはそれは全然だいじょうぶだと思うんですが、手術後麻酔が切れたときの痛みが心配で・・・。」
 「それは心配するほどのものではありません。筋肉痛に似た痛みです。痛くてどうしようもない痛みになるのは、出血が止まらなかった場合・・・。」
 ここで終わりかけていた話がまた続いてしまった。

 説明のほとんどが、リスクについての説明であったと言っても過言ではない。「そんな話は聞いてなかったというのを防ぐために、聞きたくないこわい話ばかりだとは思いますが聞いておいてくださいね。」
 患者もたいへんやけど、最近は病院もたいへん。そんな中で、「きちんと説明できる」お医者さんは信頼できる。

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 あとでヨメさんからのメールを見ると、「明日、仕事を休んで手術の付き添いに行く」と。でも、今日の1時間以上の話を聞いたものでないと付き添っても意味がない。その気持ちはものすごくうれしいが、弟のために一肌脱ごうと思ってくれている姉に任せても何も悪くないと思う。姉たちも、ヨメさんが勉強と仕事に日々四苦八苦していることはよくよく知っているのだから。きっと、「こうじごときに煩わされんでいいでー」と言うと思う。

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 説明から戻ると6時半ころ。
 「はらへったー、さあ最後の晩餐、味わうでー。」

 これがまためっちゃうまい。たぶん5分くらいで食べ終わってしもた。
 「最悪中の最悪の場合、これがほんまの最後の食事になるかもしれんのに、少ないやろー」と叫ぶ。

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 「そや、金平糖とラムネがあった。」

 すぐさまこの秘密兵器を投入。ちょっとはすきっ腹に効いたが、しばらくして胸やけ。
 病院に入ってもアホなことをしているパオパオでした。

 明日はブログ書けるかしらん・・・。

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2016年10月02日(日)

さらば [病院]

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 きくとは明日から9日間お散歩ができなくなる。

 「記念写真撮っとこー。」

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 なんかうまいこと撮れませんにゃわ。

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 「ひひひひひ・・・」ってゆうとるやろ。

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 「はーはーはー・・・」かな。

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 雷鳴ったらこんな恐がりのくせに。

 手術に付き添ってくれる私の姉がヨメさんに言ったそうな。
 「こうじは気が小さいから強がってるだけやし・・・。」
 それに続くであろう言葉は、「そやし、かんにんしたってな」かな。

 きくちゃん、いっしょやな。仲間、仲間。

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2016年10月01日(土)

入院手術の予習復習 [病院]

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 今日は寮2(出町)、24時間。

 今までずっと避けていた「入院のご案内」を、やっと読む気になった。なんちゅうたってあさって入院ですから。
 いろいろ書かんなんもんがあり、それにけっこう時間がかかった。中でも「質問表」というのがあり、その中の「家族構成をお書きください」というところで止まってしまった。
 「妻」と書いたら、「アンタの妻になった覚えはない」と言い張るやつが・・・、もとえ、言い張るべっぴんさんがいてはります。
 それに廉は結婚して独立したから外すとして、沖縄にいる真樹はどうなるん? ここに書いても迷惑かけてしまうだけやし・・・。いっそ「家族なし」って書いとく? いやいや、「祖母・きく」ちゅうのはどう?
 そんなこと考えながら記入しているので、なんぼ時間がかかるか分からん。ほんまに・・・。

 入院手術は、スケートでこけて顔面骨折して以来13年ぶり。でもほとんど変わりはないみたい。手術前は水も飲んだらあかんかったけど、最近は水とかお茶はええらしい。変わったんはそれくらいかなあ。ついでにジュースもええことにしてもろたらうれしいんやけど、それはあかんらしい。(私のことなので、またスカタン読んでいる可能性大。)
 ああ、とにかくはよ終わってほしい。

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2016年09月29日(木)

老婆心に従い入院準備 [病院]

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 ちいちゃんから、「入院まえに、高額療養費の申請に区役所保険年金課に行ってくださいねー」とアドバイス。
 「老婆心ながら」と書いてあったが、ちいちゃんいったいいくつやねん。私が35の時に小6やから23歳下で・・・、37かい! 知らん間にけっこうな歳になりましたねえ。うんうん、沖縄なら立派な「おバア」です。

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 入院まで、今日を含めてあと4日。役所は今日か明日中に行かなくてはならない。左京区役所まで5km足らずなので走っていきたいところだったが、雨模様だったので車で。

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 1階の市民窓口課(戸籍・住民票など)はガラガラだったが、保険年金課は大混雑。その様子を観察していると、アジア系の留学生で混雑していたようだ。そのためにだいぶ待たされた。
 やっと自分の番になって「高額療養費の手続きに」というと、書類を書かされ、そのあとすぐに「認定証」を出してくださった。。私の場合は、自己負担限度額が57600だそうだ。退院の時に病院側がちゃんと清算してくださるらしい。よかった、よかった、これでひと安心。
 ちいちゃん、アドバイスありがとう。

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 帰りに「京都キャロット」旧事務所へ。
 探した、探した、やっと見つかりました「日輪の翼」。
 まあこれで、入院準備万端・・・。いやいやいや、まだまだありますね。

 ただ前回13年前に入院した時、ヒマでヒマで本がよく読めた。その時に読んだのは富岡多恵子の「ひべるにあ島紀行」。343ページもあったが一気に読めた。頭がクラクラするような小説だったが、私にはピッタリだった。
 今回は中上健次「日輪の翼」382ページ、富岡多恵子「逆髪」296ページ、佐木隆三「死刑囚 永山則夫」473ページ、中上健次「蛇淫」246ページの4冊目標。すべて20年以上前に買って読まずに放置したままだったもの。60すぎの鈍い頭で読むでー。

 しかし「京都キャロット」のお客様で同じような手術をされた方があり、「とても本を読むどころではなかった」とか。ビビらせよんねー。わしゃ負けんどー。

 とかごちゃごちゃゆうてんと、ほんまの入院準備をはよせーってか。
 いやー、ギリギリにならんとなかなかね。

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【今日のきく】

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 今日は外食。
 その前にきくのお散歩。

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 早めの○ンコ。
 気ーつこてくれて、すまんなー。

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 外食ゆうても、MKバイキング550円+グラスビール250円の安上がり。
 ヨメさんはノンアルコールで帰りの運転。

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 帰ってから、やっぱりもう一回きくのお散歩。

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 「きくちゃん、オッサン入院したら、病院の前まで会いに来てやー。」
 「そんなん知らん、知らん。」

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2016年09月28日(水)

あと5日 [病院]

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 今日は寮1(二条)。
 こちらの寮は今日が入院前の仕事納めということで、駒ヶ根で買ったりんごをおみやげに持っていった。

 10月3日の入院まであと5日。なんの準備もできとらん。一番は、入院中に読む予定の「日輪の翼」が見つからん。「そこかー」と言われそうですけど、私にとっては大事なこと。もうネットで買おうか知らん。

 11日に退院する予定なので、この仕事は一週間飛ばして10月13日(木)に復帰する予定。でも、どうなるでしょうね。わからん、わからん。
 たいした手術ではないらしいが、ヨメさんいわく「アンタは最悪の道ばかり進んでいる」らしい。その「最悪」って、いったい・・・。
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◎朝日新聞9月26日

   膵臓・食道がん 診断に課題
          12部位 発見時の進行度公表

 5大がん(胃、大腸、肝臓、肺、乳房)に続く、食道、膵臓(すいぞう)、前立腺など7部位で、がんと診断されたときの患者の進行度がわかった。膵臓がんや食道がんなどは進行して見つかった割合が高く、早期発見のための診断方法の改善などの課題が浮き彫りになった。

 国立がん研究センターが集計した、全国421のがん診療連携拠点病院などで2014年にがんと診断された67万205例は、その年にがんと診断された患者の約7割を占めるとされる。7部位は規定の研修を受けた職員がいる323施設を対象にした。

 がんの進行度は最も軽い0期から最も重い4期までの5段階に分類。4期で見つかる症例は膵臓が43・4%と12部位で最も高く、肺が続いた。膵臓は胃の裏側にあるため画像などで見つけるのが難しく、自覚症状も少ないためとみられる。検査技術の向上が求められており、血液検査などで早期発見する方法の研究が進められている。

 食道は1期が34・1%で最も高いが、3期が24・4%、4期が14・4%と進行した状態で発見される症例の割合も高く、改善の余地が大きそうだ。

 同センターの若尾文彦・がん対策情報センター長は「特に進行して見つかる割合が高い膵臓や食道は気になる症状があれば、医療機関を受診してほしい」。一方、若尾さんは、進行度と生存率は部位ごとに異なるとも指摘、「大腸は進行していても予後が比較的良好だが、早期でも生存率があまり高くないがんもある。部位ごとの特徴にも注意してほしい」と話す。(川村剛志)
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 この記事の関連でいろいろ探してみると、食道がんの記事で気になることがあった。
 だいぶ前から、ヨメさんが食べ物を飲み込みにくいと言っている。ちゃんと調べてもらった方がいいみたい。「死ぬ死ぬ詐欺」の私より、なんでもだいじょうぶと言っているヨメさんのほうが心配。

 きくが生きている間は、夫婦がんばって生きていこうぜ!

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2016年09月16日(金)

逆送 [病院]

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 今日は朝から鞍馬口病院。
 手術前のいろいろな検査。

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 血液検査異常なし、尿検査異常なし、心電図検査異常なし、レントゲン検査異常なし。

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 さすがマラソンで鍛えてるだけあるねー、と自画自賛。
 そして最後の血圧測定。「188ー122」。
 「なんじゃー、こりゃー!」
 何回測りなおしてもほぼ同じ。

 「高血圧だと手術中に不測の事態になり、ごくまれにですが半身不随になるような可能性もあります。もう一度Kクリニックに戻って、先生に診てもらってください。」

 ああ、この期に及んでまさかまさかの逆送。

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 いったん家に帰ると、これですわ。
 きくちゃんの「おもんな攻撃」。

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 「あんよが痛いけど、おちゃんぽお願いできませんか。」
 「オッサン、もういっこ病院行かなあかんね。それ終わったら散歩行ったるから。」

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 家から歩いて3分。
 近くに病院があるとありがたい。

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 K先生。
 「血圧を抑える薬を飲んでください。それでだいじょうぶです。」

 そんな簡単なもんなんかとちょっと不安。
 しかし、薬を飲んでから測ったら「112−79」。
 「こんな一挙に下がるもんなんか。」薬が効きすぎて、ちょっとこわい。

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 お約束通り、きくのお散歩。
 ピョコタンピョコタンやけど、けっこうたくさん歩きました。

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 もうちょっと行きたかったみたいやけど・・・。

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 「また、夜にいこな。」
 足の具合、早く良くなったらいいんやけど・・・。
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 私の高血圧はたいしたことではないということで、10月3日入院、4日手術は変更なし。あとは、お支払いの心配だけですかね。

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