2016年09月09日(金)
ビール解禁黄身禁止 [雑感]
今日は寮2(出町)、7時から19時。
帰ってすぐごはんを炊き、「京都キャロット」にヨメさんを迎えに。きくも連れて、スーパーへお買い物。
「ますみちゃんはええなー、ビールが飲めて」と言うと、「ビール自体は胆のう炎にわるーはないらしいで。」
「ほんまかいな、それはようゆうてえな。そういや病院で脂っこいもんと卵の黄身はあかんてゆわれたけど、アルコール類あかんてゆわれへんかったなあ。」
勝手にあかんと思って、胆のう炎発覚以来ビールは控えていた(出張販売でお泊りの時は除く)。飲んでもよかったんか・・・。
ということで、家では1か月ぶりくらいのビール(正確には第3のビール)。
「玉子も残ってしゃーないねん」とヨメさん。「この黄身は食べたらあかんでー。」
おー、ビール解禁黄身禁止。でも食べ物自体の量を抑えているので、ビールも前と同じようには飲まんほうがいいんでしょうね。
前にガードマン仲間の○舘さんが私の病気の話を聞いたあと、「っていうことは、今の藤井さんは楽しみが何もないってことですか」と聞かれた。返事に「うっ」と詰まってしまったが、たしかに・・・。
今日もわびしく白身だけ食べましたがな。あー!
今日は9月9日。「9の日平和ラン」をする日。
しかし寮の管理代行のバイトが入っていたので、がんばって夜に走ろうと思っていた。でも疲れて全然ダメー。軟弱ですが明日に延期です。
お昼、「京都キャロット」に「ランナーズ9の会」の八ちゃんが来てくださった。シューズを2足も買って行ってくださったそうだ。今日は9日なので、私といっしょに走ろうと思って来てくださったんでしょうね。申し訳ない。これに懲りず、また誘ってくださいね。
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2016年08月17日(水)
体重アップで体調ダウン [雑感]
今日が休みやったらよかったのに・・・。
4日連続12時間勤務のガードマンの仕事の翌日に、寮の管理代行17時間はきつい。
朝早起きして寮1(二条)へ。寮生に負けじとしっかり食べたら、またお腹が痛くなった。痛くなってきたのは夕方5時すぎくらいから。それなら夕食を控えめにすればよかったのだが、またまたしっかり食べてしまった。(アホか!)
1週間前の寮の管理代行後も、今日と同じように腹痛になった。夜痛くて寝つけなかったが、いつの間にか寝て、朝には楽になっていた。ちょっとは学習せえよと自分に言いたい。
管理人室に長いすがあるので寝転んでみたが、寝たら痛みが増す。立っているのが一番ましだったので、管理人室でほとんど立ちっぱなしだった。
痛いのは胃ではなくて、右肋骨の下あたり。ネットで調べてみると、「胆石胆のう炎」の疑い。これでは、腹痛の薬も痛み止めの薬も効かないわけだ。
たしかに食べ過ぎて、体重は今年第2位の64.6kg。5日間全く走らず、食うもん食ってたらこれや。腹痛はそれとは直接関係ないようだが、とりあえず体重を3kg減らさなくては。
それより先に、明日病院行ってしっかり診てもらうことですね。
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2016年08月12日(金)
あゆこ !? [雑感]
◎毎日新聞8月12日朝刊
鈴木、1万欠場 福島も100予選出場せず
日本オリンピック委員会(JOC)は10日、陸上女子の鈴木亜由子(日本郵政グループ)が12日の1万メートルを、福島千里(北海道ハイテクAC)が同日の100メートル予選をそれぞれ欠場すると発表した。ともに直前合宿で鈴木は左足、福島は左太もも裏に違和感が出たという。
昨夏の北京世界選手権5000メートル9位の鈴木は1万メートルでメダル獲得が期待されていた。今季200メートルで日本記録を更新するなど好調だった福島も初の準決勝進出を目指していた。鈴木は16日の5000メートル予選、福島は15日の200メートル予選にもエントリーしている。【新井隆一】
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今日は、明日からの長時間労働5連ちゃんを控えてお休み。
朝ヨメさんが、「一万の子、でーへんにゃて」と。
「えっ、ひょっとしてすずきあゆこ!?」
「名前は知らんけど、そうちゃう。」
「いやー、今度のオリンピックで一番楽しみにしてたんが女子一万やねん。すずきあゆこはな、入賞狙いじゃなくてメダル狙いでガンガン行く予想やってん。やっとニイヤの後継者が出てきたと喜んでたのに・・・。」
急いで調べてみると、やっぱり鈴木亜由子は10000m欠場。「あーあ」です。
前にマラソン日本代表の結果予想をしたら、けっこう当たった。今回も予想したいところだが、判断材料がほとんどない。そんなこともあって、私の興味はマラソンから女子一万に傾いていた。
女子マラソンは世間一般には福士が期待されているみたいだが、直前の故障が今どうなのか。ここらあたりはまったく分からない。
私の予想、「男子全滅、女子1名入賞」というところでしょうか。
夜11時過ぎに女子一万をお気楽に見て、明日のために早めに寝よう。
明日から、ドライブイン「やまがた屋」さんの駐車場警備12時間が4日連続。そして、寮1(二条)の管理代行17時間が続く。体調を崩さないように気を付けて、しっかり働きましょう。
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【RUN】
明日から5日間長時間労働なので走れない。今日走っとかなければ。
今日は、久しぶりにアディゼロジャパンで走ることにした。福士と伊藤がこの色のシューズでマラソンを走るようだ。同じ色のシューズで走るのも応援のひとつ。
久しぶりの十王堂橋往復5km。
キロ6分ペースでずっと走り、ゴールは29分39秒。
これで体重は61.6kg。
ほんま、ちょっと走っただけで効果てきめん。
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【今日のきく】
町内の野菜自動販売機で買ったゴーヤ。
100円でした。
ゴーヤは、きくも大好き!
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2016年08月10日(水)
哲人よ、お前もか! [雑感]
◎ベースボールキング 8月10日(水)15時30分配信
山田が登録抹消…“ヤ戦病院”と化すヤクルト
山田が登録抹消
ヤクルトの主力野手に故障者が続出している。
2年連続トリプルスリーの達成に期待がかかる山田哲人が、9日の中日戦で背中に痛み訴え、2回の守備から途中交代。そして10日に登録抹消が発表された。ヤクルトは現在、川端慎吾、畠山和洋、雄平と主軸に故障者が相次いでおり、ここに山田が加わる。その存在の大きさは今季の成績が物語っており、チームにとっては痛すぎる結果となった。
主な離脱者と現状
【三塁手】
・川端慎吾
<成績:87試 率.307 本1 点25>
7月18日のDeNA戦で、1回裏の打席中に右足内側に打球を当てる。2回表の守備には就くも、3回表で途中交代。8月の復帰は厳しいといわれており、今季中の復帰が叶わない可能性も。
⇒西浦直亨
<成績:37試 率.255 本3 点15>
川端が離脱後、三塁手として出場している。今季の打率は.255だが、8月は7試合に出場して、3試合でマルチ安打を記録。9日の中日戦でも、2安打を放つ活躍を見せた。
【一塁手】
・畠山和洋
<成績:45試 率.245 本1 点18>
左手を痛め、6月上旬に離脱。8月の復帰を目指しているとのことだったが、今年中の復帰は難しいとの報道も。
⇒今浪隆博
<成績:79試 率.288 本1 点27>
畠山の離脱後、一塁は西田明央と併用で起用されていたが、8月に入ってからは西田が捕手で先発出場が増え、今浪の先発機会が増加した。現在3試合連続マルチ安打中と、存在感を見せる。
【右翼手】
・雄平
<成績:94試 率.284 本7 点50>
7月26日の阪神戦で、左脇腹の張りを訴え途中交代。翌日に一軍登録を抹消。
⇒比屋根渉
<成績:57試 率.244 本0 点4>
雄平が登録抹消後、比屋根が昇格した。ルーキー・山崎晃太朗との併用となっているが、比屋根は途中出場した7日の阪神戦で4安打の大活躍。延長10回に、サヨナラ安打を放った。
打線がウリのチームで、中軸に離脱者が相次ぐ厳しい状況だ。しかし、故障者に代わって起用されている西浦直亨、今浪隆博、比屋根渉といった選手は存在感を見せている。さらに、昨季は15試合の出場にとどまったバレンティンや、今季から加入し結果を残している坂口智隆など、昨季にはなかったプラスアルファもあるとはいえ、打線の厚みに物足りなさが残るのは否めない。
そして山田だ。9日の中日戦で山田が途中交代した後、谷内亮太が二塁で好守備を見せたが、バットでは3打数無安打に終わった。今季はここまで打率.419(31−13)、1本塁打、5打点という成績を残しているとはいえ、打撃面で多くを期待するのは酷というもの。そもそも、打撃面における山田の代役など存在するはずがない。代わりに起用される選手にはその選手なりの貢献の仕方があるはずだ。
今こそ投手陣の奮起に期待!
リーグ2位の460得点をマークする打線の援護が、以前よりも少なくなることが予想される今、チーム防御率リーグワーストの5.06を記録する投手陣の奮起が求められる。
月間の防御率を見ると、5月を除いて全て5点台と苦しい台所事情だ。ただ、先発陣を見ると、石川雅規、小川泰弘、館山昌平、由規、山中浩史と駒は揃いつつある。
9日の中日戦に先発した石川は、勝ち星こそつかなかったものの、中日打線を7回3安打1失点と好投。山中浩史は、6日の阪神戦で9回を1失点に抑え完投勝利を挙げた。さらに、由規は4日の広島戦でチーム打率、得点ともにリーグトップを誇る広島打線を相手に6回を無失点に抑え、本拠地のマウンドでは1797日ぶりに勝利投手となった。エースの小川と、右肘の手術から復帰した館山の状態はいまひとつだが、ある程度は試合を作れるようになってきている。
一方リリーフ陣は、守護神を務めていたオンドルセクが退団したものの、8回のルーキ、9回秋吉亮と勝ちパターンは確立された。さらにルーキの前を投げる投手が定まってくれば勝ち試合を拾える可能性も高まってくる。
前半戦は打線に助けられる部分が多かったが、主力の野手に故障者が続出している後半戦は、投手陣の奮起にも期待したい。
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BASEBALL KING
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ヤクルトファン以外にはまったく関係がないが、ヤクルトファンにとっては一大事の記事を見つけた。
9対0で勝っているチームの投手が、相手チームの4番打者(当時8冠王)にビーンボールまがいの投球をするとは。大乱闘もんやね。こんなことするから巨人はいや。
ヤクルトは現在「そして誰もいなくなった」状態。
みんな、はよう帰ってきてくれー。
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2016年08月03日(水)
バイトでも厳しく [雑感]
今日は寮1(二条)、朝6時半から17時間。
いつもはカッターシャツやけど、今日は父の日に廉からもらったポロシャツで。
最近、夕食の時間を守らない寮生が増えてきている。夕食は午後7時から8時45分まで。ただし、8時半までに食堂に入らないと食べられないことになっている。
先週も、8時40分ごろに平気な顔をして入ってきた寮生がいた。厳重注意したあと、片付け中の調理員さんにお願いして特別に食べさせてもらった。
今日は今日で、また別の寮生が8時40分ころに普通に入ってきた。
「8時半すぎてからは食べられへんで」と言ったが、悪びれもせずニヤニヤしているだけ。ウソでもええからちょっとは言い訳しなさい、と言いたい。
食堂を出るのも8時45分と決まっているのに、ぺちゃくちゃしゃべってダラダラと食べている寮生が多い。
「しゃべってる間があるんやったら、しっかり食べて。もう8時45分過ぎてるんやから。」
そうきつめに言うと、たいていはしゃべるのをやめて食べ始める。「食堂のパート調理員さんら、いつまでたっても帰れへんやろー。君ら、残業代出せるんかー」とまでは言いませんけど・・・。
寮長への連絡帳に「決まっている時間はしっかり守らせるようにしましょう」と書いておいたのですが、通じましたかねえ。
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2016年07月27日(水)
使い古された言葉を安易に使用すること [雑感]
今日は寮1(二条)、6時半から17時間。
家を6時に出なくてはならないのでたいへん。きくが廉のベッドで寝ていたので、頭をなでてから出発。
いつも通り6時20分すぎに到着したのだが、今日はシューちゃんには会えなかった。
残念!
昨日未明、神奈川県相模原市で大変な事件が起こった。
◎毎日新聞7月27日朝刊
障害者施設殺傷事件 識者の見方
単独犯による無差別殺傷事件としては戦後最悪の惨劇である。「障害者がいなくなれば」と供述しているという植松聖容疑者(26)。ヘイトクライム(憎悪犯罪)の不気味な影が見え隠れする。一方で、措置入院させられていたこともわかり、「防げた事件」という声も上がる。なぜかくまでの凶悪な事件が引き起こされたのか。
◇ゆがんだ正義感を誇示 日本女子大学教授・岡本吉生さん
あくまでも現段階では断片的な情報からの推測になるが、20人以上の人を次々と刺すという点に並々ならぬ攻撃性を感じる。
容疑者は事前に衆院議長宛てに殺害予告のような手紙を出していたり、事件後にツイッターに投稿したりして出頭している。このことから、こっそり事件を起こすのではなく、大々的に知られたいという欲求を感じる。「自分はいいことをした」というゆがんだ正義感を持っており、それをアピールしたかったのではないか。間違った信念に基づいて、自分はヒーローだと感じる。これはテロリストに近い感覚だ。
障害者に対して「怠け者」「悪いやつ」というイメージを勝手に抱き、彼らに「制裁」を加えているつもりだった可能性がある。被害者は知的障害のある人たちだった。裏返すと自分の知性に劣等感を感じていたのかもしれない。弱い者を攻撃するのは、自分が弱いことを否定するための手段ともいえるからだ。
教育実習では「よい先生」と言われていたという。容疑者にはある程度の社会性があったと思われる。それが逆に内包していた問題を見えにくくしていたことも考えられる。
また、大勢の人が亡くなる国際テロ事件が相次いでいることも無関係ではないのかもしれない。簡単に人を殺せるという意識を持つからだ。今後、精神鑑定などで多角的に調べが進み、適切な対処がされることを望む。【聞き手・上東麻子】
◇憎悪犯罪の可能性高い 東京造形大学教授・前田朗さん
差別するつもりはなくても、他民族や障害者に対してヘイト(憎悪)の感情を抱く人は少なくない。特定の人種や民族に対して差別や憎悪を扇動するヘイトスピーチに共鳴する人たちは、自分の考えにフィットする意見をネットで探す。考えに合致するサイトを見つけて「やっぱり」となる。
今回の事件は、障害者差別に基づく犯罪とも指摘されている。差別的な動機による暴力は、ヘイトクライム(憎悪犯罪)にあたる可能性が高い。欧米ではヘイトクライムは量刑が重くなるが、日本では議論もされていない。ヘイトクライムによる重大事件については刑罰を重くした方がいい。議論の深まりを期待したい。
一般に精神障害者の暴力犯罪率は低く、健常者の方が高いとされる。今回、事件前に容疑者が措置入院していたことで社会的に烙印(らくいん)を押そうとする強い力が働き、同じ属性を持つ人たちに厳しい目が向けられるだろう。
一日中ニュースで事件を報道されると、多くの人は知識がないため、精神疾患を持つ人が町を歩くことに不安を覚える。精神障害者を隔離収容しようとする方向に話が進むのではないかと危惧する。
障害者差別はよくないと誰もが認識している。しかし現実に事件が起きてしまうと、排除の意識が生じるだろう。抑圧されている人同士が傷つけ合う状況だったとすると深刻な事態だ。健常者と障害者が関係をどう取り結んでいくかも考えないといけない。【聞き手・坂根真理】
◇退院後のケア不十分か 東京工業大学名誉教授・影山任佐さん
今回の事件の容疑者について、警察や行政などが連携して容疑者の言動から前兆を察知し、措置入院につなげたのは適切な判断だった。しかし、措置を解除した後の対応は不十分だったのではないか。
容疑者が抱えていた精神的な問題は、長期的ケアが必要な違法薬物の中毒によって引き起こされた可能性もある点に着目しなければならない。容疑者は複数の医師によって「他人を傷つける恐れがある」と診断され、相模原市が決めた措置入院中に違法薬物である大麻の使用が確認された。もし薬物中毒が原因だった場合、急性症状が過ぎれば体調はすぐに落ち着く。国が強制的な措置入院の長期化を避けるように指導していることを考慮すれば、2週間足らずで措置が解除されたことは自然かもしれない。
だが、その場合、薬物を断ち切らなくては根本的な解決にはならない。専門性の高い長期の治療が必要で、措置後も改めて入院してケアをする道もあったはずだ。一方、薬物使用者にみられる入れ墨などの外見や言動は病院の雰囲気になじまず、病院側が入院受け入れを敬遠する傾向もあり、実効性のある支援が確保されないまま地域に戻されるケースも少なくない。
薬物依存治療には、入院だけではなく、認知行動療法など通院による継続的なケアや、自助グループへの参加などの方法もある。それらの配慮が適切に実施されていたかを検証することが求められる。【聞き手・黒田阿紗子】
◇警察・行政の対応、検証を ジャーナリスト・青木理さん
今回の事件では、衆院議長宛ての手紙など明確な「シグナル」があり、予告通りの犯行だったわけで、結果論かもしれないが事件を防げた可能性は十分にあったと思う。警察が定期的に容疑者のところに行って話を聞くなど防犯的な対応はできたはずだし、神奈川県が設置した施設なのだから、県と連携を取り合って警備を強化したり、防犯設備を増強したり、事前に何かできなかったのか。
やれることはあったはずで、きちんと検証しなければならない。警視庁、神奈川県警、神奈川県といった複数の機関にまたがる事案。今後、第三者も交えて何が問題だったか話し合うべきではないか。警察に新しい権限を増やすといった話ではなく、まずは、今の法律の枠内で対応し得たことを洗い出すことが必要だ。
一方で、容疑者が精神保健福祉法に基づく措置入院となっていたことから、ネット上などでは既に「そんなやつは、閉じ込めておけばいいじゃないか」といった暴論も出ている。仮に容疑者に精神的な疾患があったとしても、疾患を持つ人たちが誰でも凶悪な犯罪を起こすわけではない。
こういう極端で特殊な事例をもって、精神に疾患、障害がある人を「危ない」と決めつけ、措置入院制度を強化せよとか、「予防拘禁」的なものを導入せよという短絡的な議論をしてしまうと、疾患を負っている人への差別を助長しかねない。そんなことでは問題は解決しないと思う。【聞き手・武本光政】
■人物略歴
おかもと・よしお
1956年生まれ。筑波大大学院教育研究科修了。日本犯罪心理学会会長。専門は臨床心理学。家族関係、社会福祉の著書も多数。
■人物略歴
まえだ・あきら
1955年生まれ。中央大大学院法学研究科修了。日本民主法律家協会理事。専門は刑事人権論。著書に「ヘイト・クライム」(三一書房)など。
■人物略歴
かげやま・じんすけ
1948年生まれ。精神科医。72年東京医科歯科大医学部卒。東京工業大教授などを経て、同大名誉教授。日本犯罪学会理事長。専門は犯罪精神病理学。
■人物略歴
あおき・おさむ
1966年生まれ。慶応大文学部卒。共同通信で警視庁公安担当、ソウル特派員を経て、2006年フリーに。著書に「日本の公安警察」「日本会議の正体」など。
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今日も時間がたっぷりあったので、新聞を隅々まで読んでみた。
毎日新聞では、4名の方からコメントをもらっておられた。ただ死者19名重軽傷者26名という事件の後のコメントとしては、「また使い古された言葉で・・・」としか思えない。「識者」とはどういう人を指すのかよく分からないが、4名からコメントをもらうなら、2名は「識者」2名は「無識者」にしてもらいたい。「無識者」という言葉があるのかどうか知らないが・・・。
◇ ◇ ◇
さあ自他ともに認める「無識者」パオパオの見解は・・・。
以前から紹介しているが、私は京都市左京区花背別所町の出身。別所町は、鞍馬から標高769mの花背峠を越えたところにある。戸数60ほどの集落で、私が小さいころは人口200人ちょっとであったと思う。そんな小さな集落なので、重度の知的障害者が身近にいなかった。
大人になって小学校の教師になったのだが、普通学級の担任しかしたことがなく、そこでも重度の知的障害者に関わることはなかった。しょうもない研修はいっぱいあったのに、どうして知的障害者の教育に関する研修がなかったんでしょう。不思議です。
35歳で教師を辞め、そのあとはランニング用品専門店「京都キャロット」の雑用係。ますます重度の知的障害者からは遠ざかってしまった。
ただお客様の中に異様な言動を現す方もあった。しかし、私はそういう方にも普通に対応していた。ヨメさんがそれを見て、「なんでふつうなん?」とすごく不思議がっていた。それは、なんの先入観もなかったからでしょうね。
2009年、53歳の時に「ランナーズ9の会」に入れてもらい、そこで松本雅也さんと知り合った。彼は兵庫県で「ゆめさき舎」という共同作業所を運営されている。入所者は、他の施設を断られたという重度中の重度の知的障害者ばかり。
2009年10月14日に、初めて「ゆめさき舎」を訪問させてもらった。なんの予備知識もなく訪れた私は、玄関に仁王立ちして首をグルングルンと回している入所者たちにびびってしまった。「こんな中に入れるんか知らん」と。
でも案じることはなかった。なぜかわからないが、突然現れた私を入所者のみんなはすっと受け入れてくれた。帰るときに「あしたまた、来るん?」と聞かれたときは、うれしくて泣きそうになった。こんな言葉が出るのは、松本さんの普段の心からの接し方から生まれているんでしょう。
重度の知的障害者に生きる価値がないということはない。「あしたまた、来るん?」と言ってくれたことで、「ありがとね。明日は来れへんけど、絶対にまた来るし」と思わせてくれた。
重度の知的障害者には、当たり前だが生きる価値がある。松本雅也さんのブログ「立川さんに聞きに行こう」もぜひ見てください。施設を運営されている松本さんの日々の苦悩を読むのはつらいが、ご本人のつらさを少しでも理解したいと私は思っています。
役に立たない「無識者」ができるのは、松本雅也さんのような方をかげながら応援すること。植松容疑者がそんな気持ちになれなかったのが気の毒だったと思う。
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