パオパオだより

2008年11月13日(木)

花背小中一貫校マラソン大会 [学校]

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花脊別所町の入り口

 昨日、久しぶりにいなかの家に泊まった。
 今日木曜がゴミ収集の日なので、ハウスクリーニングで出たゴミを出さなくてはならない。45ℓ用の袋を50枚持っていってもらったのだが、それでも足りなかったらしい。一応中身を確かめ、袋をまとめ、30袋分くらいを17袋にしてゴミ収集小屋に入れた。小屋半分くらいを占領してしまったが、そのほとんどが子どもたちが着ていた衣服だった。もったいないといえばもったいない。

 昨日の夜8時ごろ、別所に帰ってきた。その時、花背峠の温度計は5℃だった。
 今朝もゆっくり寝ようと思っていたが、顔が寒くて目が覚めた。朝冷え込む時ほど日中は天気がいい。

 今日は、花背小中一貫校のマラソン大会。といっても、以前3校合同で実施していたマラソン大会と内容はいっしょのようだった。
 別所の学校をスタートし旧堰源校ゴールのコース。中学生(今は、7年〜9年生というらしい)は、全12km。小学生は、4・6・8・10kmの4コースから選ぶことができる。

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 うちの家は、学校から北に600m。中学生がスタートしたばかりで、まだ元気なところを見ることができる。
 9時25分スタートということで、10分ほど前に家の前の道に出ると、うちの裏の特養老人ホーム「花友はなせ」の職員さんが応援に出られていた。
 よく見ると、お一人は中3の九平君のお母さん。男の人は、私の同級生の和幸君のお父さんだった(「金五郎」のおっさん)。
 「こうじさん、走ったらいいのに・・・。」
 「いや、仕事に行かんなんし・・・。」(ほんとは、行かんでも全然困らへんにゃけど。)

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 スタート後3分ほどすると、中学生が次々と通過。
 トップは、なんと九平君。お母さんの前で見せ場を作ったな。(写真がうまく撮れなくて、残念!)

 「そうへい君、みっけ。」
 「あっ!」
 「そうへい君、お守り作ってきてん。つけて走ってくれるか。」
 腕まくりをしていたそでをおろしてもらい、ガムテープをペチャ。
 「ちょっとカッコ悪いかもしれんけど、このお守りはよう効くでー。」
 「こうじさん、応援ありがとうございます。」
 かたー。でも、顔は笑っとったし、だいじょうぶやろ。

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特製お守り

 気温はちょっと低めだが、秋晴れのさわやかなコンディション。「にっこりペース」で「しっかり前へ」。最後まで気持ちよく走れるといいのにね。

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 きれいな景色を見ながら、余裕を持って走れたかな。
 特製お守りは、効いたかなー。

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2008年11月12日(水)

中学校公開授業週間 [学校]

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朝8時前の朝日に向かって

 今週は、娘の中学校の公開授業週間。
 月曜から金曜まで全29時間、どの授業を見に行ってもいいらしい。
 ただ、娘は来られることをすごくいやがっている。「いやがられてもなあ。」という世界なんやけど・・・。

 以前は、学校であったことを(いやなことも含め)全部話してくれていたように思う。ところが、最近はそれも少なくなってきた。ちょっと教室をのぞいたくらいで何も分からないとは思うが、やはり気になる。

 今日水曜は「京都キャロット」の定休日。天気もいいし、ちょっくら自転車でGO!

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 北稜高校の前の道を、叡電の線路沿いに真っすぐ東へ。真正面に比叡山。
 中1の時は電車で通学していたが、今年は歩き。帰りが暗くて心配だが、天気のいい朝はなんて気持ちいいんだろう。30分以上かかるのに歩きを続けているのは、これがあるからかな。

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 時々、すぐ横を電車が通過。

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 学校のすぐ近くの「岩倉駅」は、緑につつまれている。

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 学校の敷地に入り、びびった。
 保護者の自転車が一台もない。何か行事がある時は、校門付近にあふれそうなのに・・・。ということは、参観者がまばらか。
 校舎に入って、またビックリ。保護者に一人も会わない。
 こら、子どもがいやがるのも無理もない。一人で見てたら、めちゃくちゃ目立つがな。

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 2年6組の3時間目は、国語の授業。担任であるもっとも若手のZ先生の声が聞こえる。黒板には、「枕草子 清少納言」の板書が。
 目立たないように、廊下のななめ後ろあたりから、こそっと。

 しばらくすると、パリッとしたスーツ姿の方が。
 「こちらの保護者の方ですか?」と私にたずねられた。
 「はい。・・・校長先生ですよね。」
 教室の窓がしまっていたので、遠慮せず校長先生とお話することができた。

 校長先生の専門は理科。
 公開授業週間は長いので、みなさんに来ていただけるか心配されていたそうだが、先生の予想よりは多くて喜んでいるとのことだった。
 「この学校は、敷居が高くない、割と来やすい学校だと思いますよ。学校に関心を持っておられる方も多そうですし。」
 「そうですね、ありがたいことです。」
 「それに、子どもたちもやる気のある子が多いでしょう。」
 そこから、学校祭の話になった。

 「中学生くらいの子って、役についたりするのをいやがるのかなあって思ってたんですけど、ここはそうじゃないですよね。自分から積極的にまとめ役をやりたいという子がいっぱいいるでしょう。
 体育祭もビックリです。600人以上もいたら、必ずいらんことしてる子が目に付くもんですけど、それがないでしょう。みんな生き生きしたいい顔しているし。
 先輩のがんばっている姿を見て、自分もがんばろうといういい伝統が引き継がれているんでしょうね。」
 「もちろん、そういうふうに持って行くのもたいへんなんですがね。」
 「先生方の奮闘振りには、本当に頭が下がります。」

 ほかにもいろいろな話をさせていただいた。先生ご自身のこと、うちの子の部活のこと、来年度のクラス数のこと、などなど。PTA役員でもないのに、直接校長先生とお話できてよかった。これだけでも学校に来た甲斐があった。

 気がつくと、授業はいつの間にか「平家物語」。
 なんと、50分の授業で、「枕草子」と「平家物語」の二つの内容を勉強する。
 「ダイジャスト版・日本の文学」でもあるまいし、こんな猛スピードで、子どもは興味を持って勉強できるんだろうか。浅く広くではなく、一つに重点を置いた授業をを見てみたかったなあ。(と、部外者の無責任な感想ですが・・・。)

 古い話で恐縮ですが・・・。
 私が現役教師の時、先輩方からいろいろなアドバイスをしていただいた。正直に言って、そのほとんどは頭に入らず忘れてしまった。ただひとつ覚えていること。
 「1時間の授業で完結してしまったら、いい授業であったとしてもその授業は失敗。その先を自分で調べてみたいと思わせるような授業にしないと。そこが先生の腕の見せ所やで。」
 毎時間毎時間は無理にしても、この気持ちを忘れない先生であってほしい。

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 娘のクラスは、やはり目立ってゆっくり見ることができない。おとなりの7組がひっそりしているので、ちょっとのぞいてみた。体育の授業に行っているようだ。

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 留守中に勝手に写真撮ったけど、これは違反?
 展示物だけで判断すると、すごく楽しそうなクラスに見えるんですけど・・・。そうそう、このクラスの担任は、うちの子の去年の担任。国語の先生やったね。

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 廊下でおもしろいものを発見!
 「相聞歌〜返歌  2年7組編」
 これはいい。おもしろい。どうやってつくったんやろ。国語の授業でしやはったんかな。

 3分の2くらいまで読んだ時、3時間目の終了を告げるチャイムが。
 こりゃいかん。かくれな。子どもに見つかったら、今晩えらい目に・・・。

 一応、この「相聞歌」はデジカメに撮っておいたから、家に帰ってゆっくり読み返そう。(6組もつくったんかな。もしつくったんやったら、見てみたいな。)

 教室での娘の姿はよう分からんかったけど、校長先生とお話できたこととおとなりの教室を見せてもらったことが今日の収穫かな。

 次の授業参観は、いやがられてもヨメさんと二人で行こう。そうでないと時間が持たんわ。

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2008年11月11日(火)

こうじ君 [学校]

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こうじ君、ともちゃん、ちーちゃん

 私の名前は、ふじいこうじ(藤井廣司)。
 だから、「こうじ君」にまちがいないのですが、今日の話題の「こうじ君」は私ではありません。

 昨日の夕方、通販事務所で商品の発送の準備をしている時、ドアをあける人あり。
 「ここでは販売はしてないんです・・・。」と言おうとして立ち上がると、その学生さんぽい男性はにこっとして言った。
 「あのー、高山康司です。」
 「えー、こうじくんかいなー。ひっさしぶりやなー。なんや、小学生の時と全然変わってへんやん。」
 「ちょっと、この近所のお客さんに用事があって、そのついでによってみました。」

 17年前の小学校の卒業式以来である。
 私が最後に担任し、卒業させた三人のうちの一人。

 ともちゃんには、2年前の「丹波ロードレース」で15年ぶりに会った。新婚ほやほやのダンナさんがマラソン好きで、そのつきそいで来ていた。そのあと、かわいい赤ちゃんも生まれ・・・。
 ゆっくりまったりなしゃべり方は、小学生の時のまま。幸せそうなふんいきが、こちらにもよく伝わった。

 ちーちゃんとは、その3ヶ月後の「宇治川ロードレース」で。こちらも15年ぶり。ちーちゃんは、なんと、レースに出ていた。小学生の時、たしかマラソンは好きじやなかったのに・・・。
 福祉の仕事をしながら大学院に進学。そして、にが手だったマラソンにも挑戦。なんでこんなええ加減な担任から、こんな立派な子が育つかねえ。(中学からあとがんばったんかな。)

 この二人ともが言っていたこと。
 「こうじ君なあ、日産で自動車整備士の仕事続けてんのは知ってるんやけど、全然会ってへんねん。」
 昨日会ったのは、その「こうじ君」です。

 「いっつも年賀状もらってるのに、出さんとすんません。ちょっとそんなんがにが手で・・・。」
 「分かってるって、気にすな気にすな。そやそや、今うちで飼ってる犬なあ、こうじ君とこのおとなりの高山菊司さんとこからもらったんやで。」
 「えっ。」
 「前なあ、雲ヶ畑小学校のまわりうろついてた犬おったやろ。こうじ君のお姉ちゃんの咲ちゃんらが、『エリ』って名づけて、給食のパンとか牛乳やっとったやん。あの犬、家につれて帰って飼ってたんやけど、16歳くらいで死んでしもてなあ。」
 「えっ、あの犬飼ってはったんですか。」
 「そうやね。そんでな、エリが死んでから娘がさびしがって、どうしてももう一回犬飼いたいゆうてなあ。それやったら、高山牧場のワンちゃんが子犬産むかもしれんし、まあ聞くだけ聞いてみたろゆうことで、行ってみたんや。そしたら、行った3、4日前にほんまに子犬産んどってなあ。びっくりしたで。そんでな、高山菊司さんからもらったから『きく』っていう名前にしてん。」
 「へー、そうやったんですか。(ニコニコ)」

 「ちーちゃんやともちゃんともゆうとったんやでー。こうじ君、どうしてるんかなあって。」
 「元気にしてますよ。僕も、もう働き始めて10年です。」
 「そうかー。もう、30くらいやね。」
 「29です。」
 「そっかー。元気そうで、前と全然変わってへんかって、安心したわ。」
 「先生も、元気そうで。」
 「元気やでー、相変わらず。」
 「また、来ます。」
 「おん、また来て。」

 なんて、好青年なこと。
 元担任がええ加減でも、こんなに立派な好青年に・・・。と言うか、やっぱり中学からあとがんばったんやろね。

 最後の教え子は三人三様だけれど、それぞれの分野でしっかり活躍している。それに引き換え元担任は・・・。
 言うまい言うまい。これでも、自分なりにいっぱいいっぱいなんやから。

(注)「高山牧場」は、京都市北区雲ヶ畑で、高山康司君のお父さんとおじさん(高山菊司さん)のお二人が共同経営されています。

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2008年10月31日(金)

進路相談懇談会 [学校]

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 おととい(10/29)、廉の高校で進路相談の三者懇談があった。

 「ひまなアンタが行きー。」
 毒嫁ますみからの指令があった。

 しゃーないなー。
 紫野高校は、私の7歳上の兄の母校。小学生だった私が、初めて見た高校がここだった。40数年ぶりに訪れた校舎は、前と同じにおいがした。この古さがいいなあ。

 廉が高校受験を思案していた時、初めは私の母校・洛北高校を受験しようと思っていた。
 しかし、校舎がピカピカで、まるでオフィスのようだった。私がいたころは、正面玄関の壁がくずれ、立入禁止になっていたくらいだったのに。
 私服だったのが、いつのまにかかっこ悪い制服になってしまった。私たちの時代に、生徒会を中心に何回も阻止した制服だったのに。(私は生徒会執行委員として、ちょっとだけですが働きました。)

 その点、紫野高校は、校舎も古いし、私服やし。
 廉がやりたかったサッカー部も、そこそこ弱そうやし(?)。
 けっきょく紫野高校にしたけど、廉はそれでよかったんかな。

 予定の4時半ちょうどに、4階の教室へ。
 担任のハマちゃんと廉が、何か話し込んでいた。
 進路については、「わしゃー、ようわからん」。
 若手ハマちゃん先生もいろいろ話してくださったが、何をどうしたらいいのやら。とりあえず、廉は私の高校時代よりだいぶ成績がいいということは分かった。(私はオール3に毛がはえたような通知簿でした。)
 廉の判断で、しっかり未来を切り開いてくれろー。廉は廉なりに、いろいろとよう考えとるようや。何のアドバイスもでけんけど、楽しい未来は我が手でつかめ。

 パオパオとしては、お勉強の方よりそれ以外でパーと花を咲かせてほしい気持ちがある。
 サッカー部でひと花はちょっとむずかしいかもしれないけど、たとえば校内マラソン大会優勝とかね。これは、可能性、アリ!

 夢、見させてくれんかなー。

 

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きくとの散歩道に咲くかれんな花

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2008年10月22日(水)

なぜ、土肥校長とともに立ち上がらないのか [学校]

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「9・27集会から」 (パワー・トゥ・ザ・ピープルより)

◎毎日新聞 2008年10月20日朝刊 「新・教育の森」より

 「言論の自由」か「経営適正化」か 三鷹高校長VS都教委、場外も熱く

 東京都教育委員会が職員会議での挙手・採決を禁じた通知について、都立三鷹高校(三鷹市)の土肥信雄校長(59)が撤回を求め続けている。現職校長による異例の言動に都教委は対応を決めあぐねるが、市民の支持は広がりつつある。【木村健二】

 ■賛同の人あふれ

 「東京都の教育において言論の自由がどんどんなくなっていく恐怖を感じた。誰かが言わなければ、誰かがストップをかけなければ、恐ろしい社会になっていくから、立ち上がった」

 9月27日、東京都武蔵野市の武蔵野公会堂。土肥校長は昨年11月から校長会などで通知の撤回を訴え始めた経緯を語った。350人収容のホールは満員となり、通路にも人があふれた。集会は土肥校長に賛同した市民らの主催で、会場に入り切れないため帰った人たちが200人以上もいたという。

 土肥校長は1948年生まれの「団塊の世代」。都立新宿高(新宿区)から東京大農学部に進んだ。大手商社に就職したものの、企業風土になじめずに辞めた。「平和主義と基本的人権の尊重を伝えたい」と教諭に転身して政治経済を教え、02年に都立神津高(神津島村)の校長に就任。05年に三鷹高に移り、06年4月に都教委の通知が出た。

 ■「生徒知るのは現場」

 通知によってどんな影響が出たのか。土肥校長は「『結論ありき』で先生方が意見を言うのか。職員会議が討論する場ではなく、伝達の場になっている」と証言。具体的なデメリットとしては「特に困るのは、退学とか留年とか、生徒指導の問題。私は校長が常に正しいとは思わない。生徒のことを一番よく知っているのは先生方だから、生徒の問題については全体の意向を聞きたい」と付け加えた。

 校長は学校の管理運営の全般にわたって権限と責任を持っている。都教委の通知は校長が目指す学校づくりを後押しする狙いで出された。

 しかし、土肥校長は「すべての問題について、校長の責任と権限はほとんどない。校長は都教委の『ロボット』『コンビニの店長』のようなものだ」と言う。

 都立学校では、校長が卒業式や入学式の際に教職員に対し、君が代斉唱時に起立することなどの職務命令を出さなければならない。さらに、教職員の業績評価でも、都教委から厳しい指導を受ける。

 土肥校長は職員会議の挙手・採決の禁止を取っ掛かりに、都教委の教育行政のあり方全体を問いただしてもいる。

 ■公開討論は実現せず

 土肥校長は8月に公開討論の開催を都教委に申し入れたが、都教委は「組織内の職務は当事者間で対応すべきだ」と拒否した。逆に、都教委が校長に示した教員の業績評価制度に関する内部情報を報道各社に公表したことが地方公務員法上の守秘義務違反の疑いがあるとして、土肥校長から事情聴取した。

 また、教育委員が文書で意見を提出するよう指示したのに従い、土肥校長は9月に委員あての文書を出した。土肥校長の処分も想定されるだけに、今後の展開は予断を許さない。

 土肥校長に賛同して集会に参加した漫画家の石坂啓さんは、こう呼びかけた。「最悪のシナリオを考えると、土肥先生はいけにえになっちゃう気がする。私が都庁にいたら、どうやって狙い撃ちをしようか、やると思う。それを阻止するには、味方を増やして連携するしかない」

 ◇各道府県教委の対応、専門家意見も割れる
 職員会議はかつて「最高議決機関」とする説が強く主張され、「日の丸・君が代」問題などを巡って校長と教職員が激しく対立する舞台にもなった。校長の権限を強化しようと、旧文部省は00年に省令を改正し、職員会議を校長の職務を円滑化する「補助機関」と位置づけた。ただし、教職員の意向を確認する手段としての挙手・採決まで禁止したわけではない。文部科学省初等中等教育企画課は都教委の通知について「都教委の責任と権限で決めたことで、コメントをする立場にはない」と論評を控えている。

 各都道府県教委の姿勢には幅がある。毎日新聞が8月に実施したアンケートでは、挙手・採決を明文化して禁止している教委は都教委だけだった。校長に判断を委ねているのは18教委に上る。中でも埼玉県は「校長が必要と認める場合には、さまざまな方法により職員の意向を把握することはあり得る」、島根県は「必要であると校長が判断すれば『挙手』を求めることもあり得る」と回答した。

 一方、鳥取県が「『採決』等の方法は望ましくなく、行われていないのが実態」、広島県が「そもそも『採決』等により意思決定を行う場ではないため、通知文を出す必然性がない」とするなど、禁止を明文化せずとも挙手・採決は不適切との認識を示す教委もあった。

 専門家の見解も分かれている。教育法規に詳しい菱村幸彦・国立教育政策研究所名誉所員は「職員会議の多数決によって学校を運営するのは校長の職責の放棄だ。都教委の通知は自由な発言を禁止しているわけでもなく、『言論の自由の侵害』という主張もおかしい」と指摘。一方、藤田英典・国際基督教大教授(教育社会学)は「挙手・採決をしたからといって、校長の決定権が損なわれるわけでも何でもない。やり方次第で何ら問題がないことを、行政が抑圧すること自体が重大な問題だ」と通知を疑問視する。

 ◇「校長の意思決定、職員会議が拘束」 挙手・採決禁止通知の背景
 都立学校の職員会議を巡っては、都教委が06年1月に全校で経営上の自己点検を実施し、課題のあった22校に対しヒアリングをした。うち約7割で教職員の考えを挙手で確認していたことについて、校長の意思決定を拘束しかねない運営だと判断した。

 このため、都教委は同年4月13日、「学校経営の適正化について」と題する通知を各都立学校長に出した。「職員会議を中心とした学校運営から脱却することが不可欠」とし、「職員会議において『挙手』『採決』等の方法を用いて職員の意向を確認するような運営は不適切であり、行わないこと」と規定。校長ら管理職が主なメンバーになる企画調整会議を「学校経営の中枢機関」と強調した。

 ある都立高校長は職員会議について「最大のデメリットは時間がかかり過ぎることだ」と話す。少なくても2時間以上かかり、教員生活で最長は結婚した生徒の対応について話し合ったもので2日がかりだった。校長になってからは企画調整会議を中心に効率的な経営を進め、なるべく職員会議を開く前に方向付けを済ませている。この校長は「意見があれば、私や副校長のところに来ればいいし、担当者間や校内研修でも解決できる。挙手・採決は必要ない」と自信を見せるが、「自分の主義主張で動く教職員がいる学校は実に大変で、通知の存在によって助かっている学校もあると思う」と語る。

 都立高校長195人が加入する都公立高等学校長協会は、土肥校長がメディアを通じて通知の撤回を訴え始めた5月から各校の実態を調べた。会長を務める都立晴海総合高(中央区)の斉藤光一校長は「言論の自由がなくなるような変化は感じていない」と述べ、土肥校長の言動については「組織内で議論すべきことを外に出すやり方は遺憾だ」と不快感を示している。同協会の方針に反発した土肥校長は7月に退会した。



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「9・27集会から」 (パワー・トゥ・ザ・ピープルより)

☆長い文章を読むのがにが手な人。ぜひ、最初と最後だけでも読んでほしい。

「誰かが言わなければ、誰かがストップをかけなければ、恐ろしい社会になっていくから、立ち上がった」

 何をたいそうにと思われる方もあるかもしれない。そういう方のために、ぜひ職員会議を公開してもらいたい。(授業参観じゃなく、職員会議参観をね。)
 物言えぬ職場(学校)から、自分の意見をはっきりと持った子どもが育つと思います?

「同協会(都立公立高等学校長協会)の方針に反発した土肥校長は7月に退会した。」

 ああ情けなや。東京の公立高校がいくつあるかは知らないが、こうして自分の考えをしっかり述べる校長をはじき出してしまうとは・・・。いっしょに立ち上がる校長は、一人もいなかったんでしょうか。
 我々一般人から見ると、教育委員会という組織はかなりの脅しのテクニックを持っているとしか思えない。どんな手を使えば、こんなに多くの校長を一度に黙らせることができるのか。前から、ふしぎでふしぎで。

 裁判員制度はやめて、教育委員制度にしたらどうでしょう。(抽選で当たった人が教育委員会の仕事をする。)
 裁判員のほうはごめんこうむりたいけれど、そっちならしてみたい気もします。

 とりあえず、土肥さん。あなたはひとりじゃない。何の役にも立ちませんが、私は京都の片隅からエールを送り続けます。

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2008年10月18日(土)

学力テストとミニスカート [学校]

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ジャッジャッジャッジャーン、家政婦あんもは見た!

 まったくつながりのないような話をつなげてしまう。そしてそこから、超へ理屈な話の展開。聞いてる相手は、ただあきれるばかり。でも、ちょっとだけ引っかかるところもある。この展開は、私の得意技です。

 「学力テスト」と「ミニスカート」。

 今、30何年かぶりに復活した全国学力テストの結果を公開するかどうかで議論が分かれています。特に、大阪では、知事対各自治体首長の言い争いのようになっています。

 もともと一般には結果を公表しないというふれこみで復活したはずの全国学力テストなのですから、いまさら何を言っているのかという感じです。
 このテストを復活させた元文科大臣は、学力の低い都道府県と日教組の組織率の関係を実証したくて復活させたそうです。(本当にそう言っているところをテレビで見ました。)
 それは、全国でも組織率が上位な秋田県が2年連続で学力1位になっていることからも分かるように、元大臣のもくろみはくずれてしまいました。だったら、もう来年からやめれば・・・。

 このテストでは、事前に模試の猛特訓をした学校が問題になったり、成績下位の子を無理やり休ませた校長がいたりと、何のためのテストなのか分からなくなっています。
 「学校ごとの平均点の発表など何の意味もない。」みなさん、早くそれに気づいてください。意味があるとしたら、各個人の成績の公開でしょう。「公開せよ」と言うなら、そこまで腹をくくって主張してください。

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 さて、ここで話は一転。「ミニスカート」。
 昨日、娘の中学で、服装の点検があった。
 登校時、代議員(昔で言う学級委員ですかね)が、男子はシャツをきちんとズボンに入れているか、女子はスカートを短くしていないかを調べるらしい。
 うちの子は、かなりなミニスカートになっている。しかし、これは仕方がない。入学の時、小さかったのが今はだいぶ大きくなった。制服屋さんが「これでだいじょうぶ」と言って買った制服なのに、今さら「短すぎる」と言われても。
 「もし、これで学校から何か言われたら、母ちゃんが学校に文句言いに行ったる。」
 「もっと短いスカートはいてか。」と私のつっこみ。

 ここで思ったこと。各中学校で、女子のスカートが平均ひざ上何センチか公開したらどうだろう。ついでに、各都道府県の順位も発表してほしい。テストの平均点よりはずっとおもしろいと思う。

 でも、これにも問題がある。セクハラとかじゃなく・・・。
 娘の中学には、入学以来ズボンをはいて登校している女の子がいる。どんな事情かは知らないが、ずっと気になっていた。
 先日の学校祭で、その子を初めて見た。ある重要な役割に選ばれ、その仕事を見事にこなしていた。すばらしい。(おっちゃんは、あなたを応援します。)
 私としては反骨の精神でこのスタイルを貫いていると思いたいが、どうであるかは定かではない。
 ここで、問題が。
 ミニスカートのひざ上平均を出す時、この子はどうなってしまうんだろう。はじき飛ばされてしまうのか。成績下位の子が、学力テストを無理矢理欠席させられてしまったように。

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 どこにでも、枠に入りきらない子がいる。管理者側はそんな子を目の敵にする。
 すべての子の個性を認めてあげましょうよ。そんな子も含めて平均を出すことに何の意味があるんですか。
 ただ派手なだけ、決して上品とは言えない知事さんにぜひお聞きしたい。
 「何の意味があるんですか」

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(注)今日採用の写真は、すべてうちの「あんも」。19年前、天安門事件の年にひろってきたので、「あんも」。来年20歳になります。こんなに長い付き合いなのに、どういうわけかまだなついていません。ながー。

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