2010年05月01日(土)
乗りかかった国鉄 [私の好きな人]
もうほとぼりが冷めた(?)ので、お写真公開してもいいですよね。
上の写真は、今年の2月18日、国労闘争団四国常駐の中野勇人さんが京都に来てくださったときにうちのヨメさんが撮った写真です。まあ、なんとほっそりとした・・・。
先日、その中野さんからメールをいただいた。
4月25日の「徳島マラソン」に出られ、3時間38分39秒で完走。忙しくて練習ができなかったらしいのだが、すごいいい記録です。今年の「サロマ」、期待できますねえ。
また、JR不採用問題についての今後の見通しなども書いてくださっていた。
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それから、ご心配をお掛けしています、国鉄闘争の状況ですが、政府案が示され、こちら側としては受け入れの声明を出しましたが、鉄道運輸機構側の態度は、いまだ一切示されていません。ひとつの大きな山は越えましたがゴールまだです。政府案(解決金、JR200名の雇用)を完全履行させて初めて、闘いのゴールとなります。引き続き最後までの伴走をよろしくお願いいたします。
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乗りかかった船ならぬ「乗りかかった国鉄(闘争)」です。私にできることは、月1回の「勝手に国労応援ラン」をして世間アピールすることくらいですが、中野さんが「もういい」と言われるまでは続けます。
私の返信は以下のとおり。
京都の藤井です。
「徳島マラソン」、いい記録でしたね。3時間38分なら、私の20年前の記録です。それくらいのタイムで走りきりたいなあ。
中野さんのゴール後の写真を見て・・・
前よりちょっとふっくらしておられません? まあ、それはそれでいいことだと思いますが・・・。
うちのヨメさんは、「ひきしまってる中野さんがかっこよかったのに、これではちょっと・・・」と言ってました。まあ、「ほっといてくれ」っていう感じですかね。
私のぎっくり腰は何とか元に戻りました。ただ、まだいろいろなところが痛みます。今は股関節がしくしくと・・・。
ブログにも書きましたが、今月24日は大会と重なったので、明日「勝手に国労応援ラン」をします。北の駅をめざして走ろうと思っています。
前から気になっていたことを・・・。
?1047名の解雇者に対して救済対象が910世帯と言うのはなぜ?
1世帯で複数というのは考えにくいし。100数名はどうなったんでしょう。
?再雇用の見通しは?
特に、中野さんの地元JR北海道では絶望的という報道がされていますね。仮に地元ではないところでの再雇用となった場合、それに応じる方がおられるのでしょうか。中野さんは?
「勝手に国労応援ラン」はまだまだ続きそうです。まあ、いい練習になっています。本当に心から喜べる日が来ることを願います。
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それに対する中野さんからの返信は、以下のとおり。(世間から忘れ去られようとしているJR不採用問題に関心を持ってもらうために、私信ですが公開させていただきます。)
藤 井 様
お誉めにあずかり光栄です。2月に京都でお会いした時よりは確かに5?程体重増となりましたが、ただ贅肉がついただけではありませんよ…(汗)
お見せするわけにはいきませんが、肉体改造で少しビルドアップしまして北斗の拳のケンシロウ(おおげさ且つネタが古いかな…)のようですと眞寿美さんにお伝え下さい(笑)
それからご質問ですが、この度の解決案対象の910世帯ですが、国労、全動労争議団の当事者、遺族の方が対象になっています。遺族の方は、同世帯で奥さん、お子さんも争議をしている方がおられますので、○人ではなく○世帯となっています。残りの当事者の方々ですが、千葉動労争議団の9名の方は、政治解決に否定的であくまで裁判で決着をつける方針です。残り100数名の方々ですが、この23年間の間に闘争団を退団をして裁判を行っていないため、残念ですが解決対象者にはなりません。しかし、今日まで最終的に清算事業団から解雇通告を受けた1047名の解雇撤回・JR復帰を勝ち取るために闘ってきたのは事実です。
あとJRへの雇用ですが、JR東日本、西日本、東海会社は、完全民営化になっていますから政府の指導がどこまで届くのか分かりませんが、株を売却できていない、政府が株を100%保有している、いってみれば国鉄のままのようなJR北海道、四国、九州、貨物会社は政府が本気で指導すれば200名ぐらいの採用はいくらでも出来ると思います。いずれにしましても、解決案ではJRへの雇用については保証は出来ないとなっていますが、合意文章に与党3党、公明党の幹事長印、前原国交大臣、官財務大臣、平野官房長官の印鑑を押すわけですから、努力してゼロ人という事にはならないと思います。ですが、国交省の官僚、この解決を良しとしないJR総連、JR連合の激しい巻き返しも予想されますので、解決案を完全履行させるまで闘いは続きますし、予断を許しません。
そして、JRへの道が開かれた場合、私に限らず雇用先が地元でなくても道が開けた場所に行かなければならないと思います。ですから、何処に行くかも含めてこれからです。関西も可能性としてゼロではありません。
では、再会できる日を楽しみにしています。
中野 勇人 拝
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私が一番気にかかったのは、「この解決を良しとしないJR総連、JR連合の激しい巻き返しも予想されますので・・・」の部分。
闘う相手は、JRと政府だと思い込んでいたが、まさか本来は仲間であるはずの(他組合の)労働者も含まれるとは・・・。この部分は、どの組合にも所属しない今の若者にはまったく理解できない部分であると思う。(正直、私にもよくは分かりません。教育界の「日教組」と「全教」みたいなもん? いや、もっと複雑な関係みたい・・・。)
「乗りかかった国鉄(闘争)」なので、人に聞かれたらちょっとは答えられるようにこれから勉強していきます。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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