2009年09月17日(木)
「ミーシャ ホロコーストと白い狼」 [映画]
泣いた泣いた。
もうそろそろ終わりの時間とわかっていたので、あわててハンカチを取り出した。館内が明るくなった時、50代のオッサンがワンワン泣いてたら、そらおかしいやろ。
最近は見に行きたい映画を見るというより、「京都シネマ通信」を見て、前日に決めるというパターンになってきた。
「ミーシャ・・・」は、以下のように紹介されていた。
2007 フランス、ベルギー、ドイツ合作/119分
「ナチス占領下のヨーロッパ。 ユダヤ人の少女ミーシャは、強制連行された両親を探すため、3000マイルに及ぶ過酷な旅に出る。想像を絶する冒険の中、疲れ果て、諦めかけた彼女を救ったのは、森で出会った白い狼だった・・・。」
「この内容の映画なら、すいている。」
昨日水曜は、ほとんどの映画館がレディスデーということで女性1000円だが、「京都シネマ」はちがう。水曜にしか映画に行けない私にはこれは好都合。中でもマイナーな映画を選んで、ゆったりした気持ちで見たい。
しかし、館内に入ってびっくり、「なんで、こんなぎょうさん?」
以前、私が選んだ映画はたいてい10〜20人くらいのお客さんのことが多かったのに。このごろ勘がにぶってきたかな。
でも(自分を差し置いて言うのも変だが)、「ホロコースト」でっせー、「白い狼」でっせー。ベルギーが舞台でっせー。普通は見んと思うけどなあ。
映画の途中「それはないやろ」と突っ込みたくなる場面が何回もあったが、第二次大戦中のベルギーやドイツがどうであったかほとんど知らない。ミーシャのあまりにも悲惨な姿に、泣けてきた人もあったかもしれない。
でも、私が印象に残ったのは、ミーシャが使いに行かされた農場にいた大型犬パパ・イタとママ・リタ。山の中で出会った狼3頭。そして白い狼が生んだ狼の子たち。
東へ東へとポーランドまで両親を探しに行き会えず、ドイツ軍が撤退したベルギーまで戻ったミーシャの体はボロボロ。
頭を丸刈りにしガリガリの体になったミーシャは、高熱を出しペットに横たわる。そこへ、農場のおじいさんが探しあて迎えにきてくれた。大型犬パパ・イタとママ・リタを連れて。
パパ・イタとママ・リタは、横たわるミーシャを見つけるやいなやペットに飛び乗り顔をペロペロ。
もう、あかん。あーん、涙が止まらんがなー。
「いっしょに、農場に帰ろう。」
「でも、パパとママが帰ってきた時に私を見つけられない。」
「それなら、毎日ここに来たらいい。」
「ほんとうに、毎日?」
「ああ、毎日ね。」
ミーシャは、決して両親が帰ってくることはないという現実を受け入れることはできなかった。
このときミーシャは10歳くらい。今生きていても75歳くらい。遠い昔の話のようだが、そんなに遠い昔のことでもない。
何も知らない私たちのためにも、こういう映画をどんどんつくってほしい。
ところで、映画に出てきた狼の子とそっくりなうちのきくは・・・。
「やっと出ました、シップのかけら。」
今日の朝の散歩で、きばったウンコが2回。その2回ともに、白いシップのかけらが入っていた。
2枚飲み込み、1枚は「ゲー」、もう1枚は「ウンコ」。器用なことしよる。
でもこれで、ちょっとひと安心。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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