パオパオだより

2008年11月06日(木)

佐渡山豊in琵琶湖ライブ 〜変わりゆく時代の中で〜(11/3)・続き [沖縄]

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 第2部は、いよいよ佐渡山豊さんのコンサート。

 誤解を恐れず言わせてもらうと、「まだこんな歌手がいたんや」。
 プロフィールには年齢が書いてなかったが、ネットで調べると私の5歳上。50代半ば。
 私が若いときは、こういうタイプのフォーク歌手の全盛期だった。社会に対するメッセージを魂の底から歌い上げるタイプ。

 沖縄出身なので、もちろん沖縄がかかえる問題・・・一番は米軍基地に関わる歌が多かった。
 それにプラス、集団自決の問題、琉球人差別の問題(人類館事件)、死刑制度に関する問題、などなど。
 私が一番心に残っているのは、「日の丸・君が代を指導せよと、校長がヒットラーのように言う」というフレーズが入っていた歌。題名はおぼえてていないが、沖縄の言葉の題名だったように思う。
 こんなことを歌にして歌ってくれていた歌手がいたんや。ありがとうございます。これからも、この歌を歌い続けてください。

 コンサートの様子を文章で説明するのは本当にむずかしい。これは、実際に聞いてもらうしかないと思う。

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 今回は、「佐渡山豊&SwingMASAライブコンサート」。
 全曲、謎の(?)サックス奏者とのジョイントだった。
 主催者からもらったチラシには、ふたりのことを以下のように紹介してあった。

■佐渡山豊プロフィール
 沖縄、コザ(現沖縄市)生。1995年「ドゥチュイムニー」が泡盛(菊の露酒造)のCMに起用され、大きな話題となる。1997年、アルバム「さよならおきなわ」を発表。
 関西、関東はじめ四国や北海道など全国各地で精力的にライブをおこない、2004年5月にはNY在住サックスプレーヤ―のMASAとN.Y.PEACEツアーを成功させ、着実に活動の幅を拡げている。現在、新年リリース予定の新CDを製作中。

■SwingMASAプロフィール
 中学入学と同時に吹奏楽部でサックスを吹き始める。高校時代、JohnColtraneのMyFavoriteThingsを聞いてJazzへと傾倒してゆく。1987年、コンサートの収益金と、支援者の出資金でJazz修行のためNewYorkへと渡る。1996年、NewSchoolUniversityJazz&ContenporaryMusicを卒業。在学中、ReggieWorkman、BillyHarperらに師事する。1997年、JazzSaxophonistとしてビザを取得。1999年、演奏活動の実績が認められ、グリーンカード(アメリカ合衆国永住権)を取得。2001年、大阪府よりプリムラ奨励賞を受賞。NewYork、Harlem在住。アメリカと日本を往復しながら、演奏活動を続け、現在に至る。
 Feminist、Pacifist、Vegetarian、Ecologist、死刑廃止運動はライフワーク。

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 全部で何曲聞かせてもらったのだろう。
 ほとんどお話はなく、次から次へと歌われていった。
 佐渡山豊さんは見かけによらず(すいません!)、すごくきれいないい声だった。
 MASAさんのサックスは、嘆きの表現が秀逸だった。
 「そうか、あんなふうにもふけるんや。」
 自己紹介の時、死刑廃止運動に力を入れておられるとのことだったが、なにをきっかけにそこに力を入れられるようになったか、もう少しくわしく聞きたかった。ちょっと残念。

 コンサートの様子を文章にするのには限界がある。
 機会があれば、ぜひもう一度行きたい。人にもすすめたい。そう言うのが精いっぱいです。

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 コンサートが終わり、最後のあいさつも終わり、ホールを出た。
 出口で、高間悦子さんを発見。参加者のみなさんにお礼を言っておられた。
 「高間さん、京都の藤井です。今日は、先生のお話もコンサートも両方よかったです。」
 「ありがとうございます。よく来てくださいました。藤井さん、ちょっと、こっちこっち・・・。」
 「えっ、なんですか。」
 「うちの主人です。」
 「いつもお世話になってます。と言っても、今日のようなイベントしか参加させてもらってないんですけど・・・。」
 「藤井さん、実は私、ついこの間も沖縄に帰ってたの。これ、おみやげです。」
 何の役にも立っていない私におみやげなんて。申しわけない。いつか必ず何かのお役に立てるように、努力します。ほんとうにありがとうございました。(想定外の出来事で、うれしかった。)

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 2階の階段前には、滋賀・沖縄県人会の方々のお見送り。会場を出る一人ひとりにお礼のあいさつをされていた。
 その時思ったのだが、こういったイベントの中で、短時間でもいいから沖縄県人会の普通の方のお話を聞けないものだろうか。普通の人の普通の話の中に、沖縄を考えるさまざまなヒントがかくれているような気もする。

 会場を出る前、佐渡山豊さんのCDを展示販売してあるコーナーを見てみた。私がもう一度聞きたいと思った曲は、そこにあるCDには入っていなかった。「新年リリース予定の新CD」っていうのが、要チェックですね。

 その代わりと言ってはなんですが・・・。
 CDの横に、松島先生の著書が。
 「琉球の『自治』」。目次を見るだけでも、ワクワクする。石垣島の開発史、西表島の開発史、「日本復帰」と奄美諸島の開発、琉球の開発と米軍基地、八重山諸島における「経世済民」の実践、琉球独立を巡る動き、・・・。
 全344ページ、2940円。
 今日は、1時間の講演を集中してしっかり聞くことができた。
 このぶ厚い本も、絶対最後まで読む。期限は、今年中。
 負けへんでー。

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