2008年05月10日(土)
24時間リレーマラソン・イン・日吉津・2008 [ランニング・出張販売]
夜8時半、京都に帰ってきました。
明日は、福井の鯖江つつじマラソンです。また、朝4時半起きなので今日は写真だけですが、大会のふんいきは分かっていただけたでしょうか。
多久和ミッシェルさんは、いつもうちの店で買っていただいている超超超美人ランナーです。お母さんになられてもまた元気に走っておられ、うれしかったです。
(この大会は、明日の正午まで続きます。私たちは、仕事の都合で、今日の夕方5時会場を出ました。)
◎大会実行委員長・荻原敏さんへ。
この大会は、うちの子たちが唯一自ら「出てみたい」と言った大会です。「しんどそうやけど、みんな楽しそう。」と言っていました。
今、高2の兄はサッカー部、中2の妹はバスケ部でいそがしくてついてきていません。でも、いつか走ってみたいという友だちがふえれば、エントリーさせていただくかもしれません。その時は、どうかよろしくお願いします。
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2008年05月03日(土)
第27回マラソンに挑戦する会 [ランニング・出張販売]
毎年5月3日、金沢の犀川河川敷を使ってこの大会が開催されている。うちの出店も、子どもが生まれる前からなので20年近くになるだろう。
主催は、「金沢中央走ろう会」。
このクラブも歴史が長く、メンバーにベテランさんが多い。大会運営も手慣れたもので、走らせてもらうほうの安心感、満足感も高い。
大豆田大橋東詰め南側を拠点に、上流1km、下流4kmを往復するコースである。
スタート地点の500m下流に第1エイド、3km下流に第2エイドがある。そこには、「金沢中央走ろう会」のきれいどころが配置されており、そこでひと言ふた言しゃべるのがいい気分転換になる。
河川敷がコースなので、本部前以外では応援はまったくない。その代わり車の心配は不要で、同じ所を何回も往復するためいろいろなランナーに出会える。景色の変化はとぼしいが、ランナーを観察していると案外あきない。
「うーん、似ている。」
そう、4日前走ったばかりの「京都鴨川ゆっくりラン」。
そういえば、「ゆっくりラン」の実行委員長・太田さん、以前何回かこの大会に出ておられた。きっと、この大会のいい所を吸収されたのであろう。
無理せず、自分のペースを守り、楽しく走り続ける。この二つの大会には、忘れてしまいがちなランニングの原点が守られている。
さて、私のレースは・・・。
朝5時起き。コンビニに行く時間がもったいないので、前日買っておいた「クリームデニッシュ」と「コーラ」。おにぎりを食べずに、フルマラソンを走りきれるか。
今回のフルの目標は、3時間50分切りである。達成したら、15年ぶりくらい? (て調子に乗ってたら、とんでもない結果が・・・。)
いつものように、荷物置き場テントの横で出店の準備。広い場所を使わせてもらえるので、店は広げ放題。
この仕事を始めたころは、どの大会もこうだった。以後徐々にマネをする業者が増え、この大会のようにうち1店だけで販売できる大会は数えるほどに減ってしまった。今では、もともとから入っていたうちが撤退している大会もある。ああ、様変わり。
店の準備がすべてできたのが7時半。スタートまで後30分。急いで着替えて、さあトイレ、と思ったらすごい行列。これはあきらめて、2km走った後でもええかと思っていたら、スタート3分前に空いた。よかった。
朝早い割には、余裕を持ってスタートラインに立てたほうかな。
確かこの大会、前は7時スタートやったよな。朝の1時間は大きい。
朝から、カンカン照り。
しかし、風が少しあり、「ムッ」とした感じがない。
「ペースさえしっかり守れば、目標達成できるかもね。」スタートして500mくらいでこんなお気楽なこと考えてる私は・・・。
これから、先が長い。私がフルを走っている間、ヨメさんは、店に付きっ切り。「戻ったら、またなんかおこられんにゃろなあ。」と心配もちょっとしながら、走っている人を観察。
第1折り返しからこちらに向かってくるランナーを見てびっくり。
先頭は、30kmに挑戦の香川の松本さん。その後ろに、フル挑戦の大阪の蔵本さん。この二人のスピードは、すごい。記録を狙った走りであることが感じられる。
私が走っている近くには、たくさんの子どもがいた。名簿で見ると、最年少は4歳。みんな家族といっしょに走っている。いい顔してるなあ。
本部前(2km)を通り過ぎると、草むらに夢の雑種3頭立て。飼い主のおっちゃんの話。
「こっちのちょっと大きいのんが、子ども4つ産んで、2つはもらってもらって2つ残って、今3びき。」
1ぴきはちょっと知らんぷりだったが、2ひきが私の痛めている右ヒザをペロペロなめてくれた。
これは今日も、スタートから縁起がいい。写真を撮ったつもりが、喜びすぎてちゃんと撮れていなかった。
残念!
私のペースは・・・、最初の5kmは、26分36秒。
10km、53分12秒(スプリットタイム26分36秒)。
15km、1時間19分00秒(25分48秒)。
20km、1時間44分58秒(25分57秒)。
25km、2時間11分04秒(26分05秒)。
30km、2時間39分02秒(27分58秒)。
35km、3時間06分58秒(27分56秒)。
40km、3時間35分40秒(28分41秒)。
ゴールは・・・、やったね、3時間48分05秒。
みごと、目標達成。
途中、オレンジを一切れずつ3回取っただけ。パン一個でフルマラソン完走できた。
いったい何がよかったんやろ。
実は、去年のこの大会で10年ぶりくらいのサブ4を達成している。(3時間55分20秒) そして、今年はそのタイムを7分更新。
一番よかったのは、ローテーションかな。4月29日に鴨川ゆっくりラン20km、5月3日にフル。これは、競馬の水曜追い切り、日曜レースのローテーションに似ている。みなさんも一回試されては?
また、何人かの方に声をかけていただいたのも力になった。なかでも一番うれしかったのは、「いつも、ブログ楽しく見せてもらってます。」と声をかけてくださった、30kmの女性スピードランナー。ゴール後、石川の折戸小百合さんだとわかった。(早すぎて写真が撮れなかった。)
そして、もう一人。フルの女性で、前半追いつきそうで追いつけない気になる人がいた。かっこいい人だったので写真を撮らせてもらい、「ブログに載せてもいいですか」と声もかけておいた。
結局、私の35km地点(むこうの37km地点)で最後にすれちがったので、ゴールは15分くらいの差か。
ゴール後、びっくり。「高村まゆみさん!」
うちの通販のお客さんです。あんな美人な方だとは知りませんでした。(来年は、負けへんでー。)
40km過ぎた時、うちのテントにいたヨメさんに、「写真撮ってやー、12分後くらいに来るしー」と声をかけた。
ヨメさんは、めっちゃいやがっていたけど、ちゃんと撮ってくれた。前の日に、おいしい甘えび食べたからね。
今日は、ゴールした後もほとんど小言を言われへんかった。
ダメージも少なく、主催者さんからいただいたお弁当もぺろりと食べられた。店の後片付けだけは、しっかりできたと思う。
ミズノ・ウェーブLSDも、これくらいの時間でフルを走るランナーにはぴったりだ。
1kmごとの表示がしっかりしてあったので、自分のペースがつかみやすく、走りやすかった。心配していた天気も、思ったほど気温が上昇せず、倒れる人もなかったようだ。(以前、気温が30℃を越えたことがあり、その翌年より50kmがなくなった。)
「無理せず、自分のペースを守り、楽しく走り続ける」
私も、この原点を忘れず、また来年のこの大会に挑戦したい。
来年は、○○年ぶりの3時間30分台?
◎翌日の新聞を見て、びっくり。
5月3日の最高気温、京都30.7℃、金沢22.0℃。
だから、いいタイムで走れたんや。京都やったら、完走もあぶなかったな。日ごろの行いがよかったんでしょうか。
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2008年04月20日(日)
第3回(通算30回)宍粟市さつきマラソン [ランニング・出張販売]
今日のテーマは、イリュージョン。
お笑いコンビ「ハイキングウォーキング」をご存知でしょうか。コーラを一気飲みし、歴代天皇や徳川将軍の名前を最後まで言うといって、途中で「ゲッ!」とやってしまうネタのコンビです。
自分では全然そんなつもりはなかったのに、レーススタート直前、のどがかわいてCCレモン500とデカビタびんを飲んでしまった。
(前にも、これで失敗してるのに・・・。)
ハーフやし、まあゆっくり行ったらええわと思っていたら、やっぱり走り出したら気持ち悪くなってきた。胸苦しい。げっぷが出たらまだよかったんやけど、出ん。
気持ちわるー、気持ちわるーと思いながら、あのゆるやかな上り坂を上る。
なんか気がまぎれるようなもんないんかなーと思いながら、あっちをきょろきょろ、こっちをきょろきょろ。
途中で半鐘の音のような応援。
なた鎌で、鉄パイプのようなものをたたいている。
毎年、ここ5km付近で応援してくださっている。ありがたい。
しかし、これくらいでは気持ち悪さはまぎれない。
げっぷも出ない。ちょっと、頭がクラクラしてきた。
こんな時は、やっぱりワンちゃんやね。
いましたいました。コースの両側にダブルで。
りりぃちゃんはおとなしい。
らっきぃちゃんはようほえる。
「らっきぃちゃんは何歳?」
「何歳やったっけ。(となりの子に)52歳やんなあ。」
「52歳?」
「人間でゆったら52歳・・・、犬の何歳になるんかなあ。」
それ、おかしいやろ。何で人間でゆったらのほうだけしかわからんねんなあ。
でも、私と同い年。なんかうれしくなってきた。あんな「いきり」の犬と同い年やてー。まだまだいきってもええにゃ。
それにしても、こいつほえっぱなしやな。なんてゆうとるんかなあ。
そんなことを考えているうちに、むなくそ悪さが消えていた。すごい、雑種パワー。そこからはスイスイと。
もう少し行くと、ちっちゃいワンちゃんが。
「何歳ですか」と聞くと、
「まだ、1歳 になったばっかりで」
「1歳?」
それはそばにいた(人間の)赤ちゃんの歳でした。ほんとは9歳のベテランでした。
「かむかもしれんから気つけてね。」って言われたけど、かんでほしかったなあ。しゃきんとするがな。
このへんからますます調子が出てきて、のぼり坂も楽々。折り返して下りになると、一気にスピードアップ。
ついさっきまでの「炭酸のげっぷ出ない」気持ち悪さはどこえやら。
これがほんまのイリュージョンかな。
中間点1時間ちょうど。後半は48分54秒。イリュージョン、イリュージョン。
まさか1時間50分を切れるとは思わなかった。やっぱり、雑種は不思議なパワーを持っている。
あっ、大事なことを忘れてた。
今回、新しいシューズで走りました。
「底が厚くて、それほど重くないシューズ。」お客さんからよくそう言われます。
「そんなんあったらいいんですけど・・・。」
ミズノ・ウェーブLSD、約270gでそこそこの厚さ。通気性もよく、はきごこちよし。ハーフは合格。次はもっと長い距離に使ってみよう。また、ご報告します。
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2008年04月06日(日)
第24回日本平桜マラソン [ランニング・出張販売]
いつもレースのスタート前、自分なりに今日のテーマを決める。
今日は天気もよく、春らしい絶好のコンディション。東京から近いこともあり、女性の参加者も多い。ランスカランナーが多いかも。ブログに載せられないかなあ。
23.4kmの部のスタートはかなり込んでいた。
1km過ぎくらいから、だらだらとした上りが始まる。
小さな川沿いに見たこともない桜が。なんと、一本の木からいろいろな色の桜の花が咲き乱れ・・・。
もうすこし進むと、日本平動物園。ここは、大会前日、家族4人で何回も行った。山の上の爬虫類館に行き、スーパースライダーですべって降りてくる。これがおもしろかった。 ハイエナの「星」くん、元気にしてるかな。子どもがついて来なくなっても、動物園は行きたいな。
3km過ぎくらいから、前を行くランスカランナーに追いついてきた。
「写真、撮らせてもらっていいですか。」とか、「ブログに載せてもいいですか。」とか声をかけたかったのだが、できなかった。一番の原因は、その表情の険しさである。
何人ものランスカランナーに追いつき声をかけようとしたが、みんな厳しい顔だった。
上り坂が延々と続くのだから、あの表情も無理もない。ただ、ランスカはまわりの注目をあびているのだから、もうちょっとにこやかに走ってほしいと思った。私が見たかぎりでは、みなさんランスカが似合っていただけに、よけい残念。
10km手前、山の頂上付近。ランナーにタッチして応援されている人がいた。近づくと、テレビカメラと音声マイク。
「あっ、パッション屋良さん。」ウェストバッグからデジカメを取り出し撮っていると、向こうから話かけられた。
「すごいですね。カメラを持って走ってるんですか。」
「はい、いつも。」
「今日の調子は?」
「はい、バッチリです。」
そこを過ぎると、後は下り。足がスイスイ前に出る。
ぱっと目の前に広がる駿河湾。そして、その向こうに真っ白な富士山。
その時、急にある人のことが頭に浮かんだ。
「高石てるえさんが、ここを走れるようになったらいいのになあ。きっと、きれいな富士山を見て喜ばはるやろなあ。」
ガンと戦っておられる高石ともやさんの奥様。勝手に応援したいけど、迷惑かな。マラソン大会で応援メッセージを身に着けて走る、というのはどうやろう。絶対使ったらあかん言葉は、「がんばれ」やね。
「いっしょに走ろう、高石てるえさん」
「しっかりにっこり、高石てるえさん」
「待ってます、高石てるえさん」
こんなとこで、どうでしょう。
そんなことを考えながら走っていると、もう大通り。もう15km地点。
だいぶ前に23.4kmの部に出たが、ゴール前、渋滞の車の排気ガスを吸いながら走ったといういやなイメージが残っていた。それは、最後の2kmくらいだと思っていたが、後8km以上。
こんな長かったっけ?
ただ、前よりは車が少ないようにも思う。
しかし、排気ガスよりも気になりだしたことがある。山下りでスピードアップしたため、2時間切りの可能性が出てきた。残り5kmくらいからは、かなり、前のランナーを抜いた。
残り1kmくらいからは、もう時計を見る余裕もなく、最後は息絶え絶えのゴール。うーん、2時間ちょっと越えてもたー。くやしー。
とその時、「キャロットさん、後でお店行きます」の声。
「あっ、馬杉さん!」
ああ、こんなところにランスカ美人が。最後の最後に追い着いたようだ。
馬杉さんは、元kappa社員で現役ウルトラランナー。今は退職されて他の仕事をされているが、今もうちの通販を利用していただいている。
私が知っているウルトラランナーの中で一番の美人です。うちのヨメさんいわく、「あんなきれいな人やのに、何が彼女をウルトラに駆り立ててんのかなあ。」
別に、人は何かつらいことがあってウルトラに走っているのではないと思うんですが・・・。
馬杉さんのゴールタイムを聞いて、ビックリ! 2時間0分18秒。なんと、私と同タイム。
「2時間切れへんかった二人ということで、いっしょに写真を」 うまいことお願いできました。
もちろん、撮影役はうちのヨメさん。トイレに行くひまもなく一人で働いていたのに、やっと帰って来たと思ったら、「写真撮って」てか? そら、怒るのも無理もない。ごめんね。
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2008年03月16日(日)
第30回京都ロードレース [ランニング・出張販売]
ランニングクラブが主催で、金銭的なスポンサーがついていないマラソン大会は、もうほとんどないと言っていい。
以前はそんな大会もけっこうあったのだが、大会規模が大きくなりすぎたり、役員の平均年齢が上がったりなどの理由で消えてしまった大会もある。
私が知っている限りでは、この京都ロードレース、兵庫の武庫川新春ロードレース(1月)、金沢のマラソンに挑戦する会(5月)くらいが、本当の手作り大会として残っている。
準備する側はすべてボランティアで、とりあえずどれだけの要員が確保できるかが毎年の懸案である。
ただ、走らせてもらう側から言うと、安全なコースが確保できて、距離や計時が正確であれば、どこが主催であろうとこだわりはない。
京都ロードレースでは、無料の荷物預かりもあり、他の大会ではまねのできない細かい心配りもある。(元気いっぱいな女子中学生だと思われる子たちが、係員として一生懸命働いていた。そんな子たちの姿を見られるだけでも、この大会に参加する価値がある。)
「スポーツは平和とともに!」
主催者である京都ランナーズ(新日本スポーツ連盟の傘下)が、スローガンとして掲げ続けている理念を少しでもひろげて行きたい。その気持ちを持った有志の力が、この大会継続の原動力になっていることはまちがいない。
もし、このブログを見ていただいている人の中で、来年はちょっと手伝ったろやないかと思われる方、ぜひご連絡ください。京都ランナーズは、あなた、そう、あなたをお待ちしています。
さて、第30回大会は・・・
過去5年の参加者数を振り返ってみると、
第25回 593名(完走480名)
第26回 577名(完走491名)
第27回 809名(完走638名)
第28回 923名(完走699名)
第29回 942名(完走741名)
このうち、4分の1は、小中学生である。
また、この時期、雨が多く土の河川敷での出店はかなりきつい。
という理由で、家から最も近い大会ではあるが、最も売り上げが期待できない大会でもある。
でもまあ、自分自身が京都ランナーズクラブ員やし、おなじみのいろんな人とも出会えるし、という気持ちで出店・レース参加を続けてきた。
過去の記録を見てみると、第8回5km宣言タイムレース3位に私の名が。宣言18分30秒で、実際が18分36秒。6秒差・・・というより、タイムにびっくり。こんな速い時もあったんや。
第22回大会では、5km40歳代優勝。これは、ラッキーだった。もともと速い人が出てなかったみたいで、みんなごっちゃまぜやから、自分でも途中何位か全然わからんかった。最後の橋の手前から、ビューンととばしていっぱい抜いてゴールしたら「優勝です」やって。2位と1秒差、3位と3秒差。みなさん、すんませんでした。(タイムは、19分59秒)
今年の申込者数は、1095人。 11年ぶりに千人を越えた。
天気も気持ち悪いくらい暖かく、いつもの京都ロードレースとはちがうふんいき。
出店の準備ができたころ、外峯さんがご来店。
「こないだのコメントのお返事、書かせてもらいました。ボク、外峯さんだけが見やはんにゃと思って書いとったんですけど、みんな見てしまわはんにゃってね。知らんかって。」
「こんなんですわ、この人。やってられんでしょ。知らんにもほどがある。」と横からヨメさんが。
「どうでした? シティハーフのペースランナー、うまいこといきました?」
「むずかしいです。まず、人数が多すぎて思い通りに前に進めへんでしょ。給水所では、もっと混雑してペースが乱れるし。」
「たいへんやったんや。」
後で思いついたんやけど、ペースランナーって、ペースが落ち着く3km付近からスタートしたらあかんのかな。
外峯さんは、下のお子さんが体調をくずされたとのこと。自分は走らないのに、お手伝いに来られたらしい。無理して来やはらんでもよかったのに。自分のできることを少しでもしようという姿勢が、好感を持たれる理由やろね。
うちのヨメさん、若い女の人にはけっこう厳しいのに、外峯さんのことはほめとるもんな。めずらし。
11時、最初のレース5kmのスタート。
「トイレ、行きたいなあ。」また、ヨメさんが。
「松尾大社のトイレまで、アップのつもりで行ってきたら。」
「じゃんくさい。もうええ。」
せっかくのピンクランスカ、ピンクアームウォーマーやのにきばってもらわな。
ヨメさんは、後ろからかぞえられるほどのポジションをキープし、ゴール。
「Qちゃんの気持ち、ようわかったわ。トラック1週目で、よっぽどトイレ入ったろか思たけど、やっぱりはずかしいな。」
「その時、まだ混んどったやろ。」
「それがな、その時だけすいとってん。」
けっこう、余裕やん。
でも、ゴールタイム33分55秒やし。Qちゃんの2倍以上の遅さやし。これ比べられたら、Qちゃんも腰ぬかすで。
小中学生3kmの後、いよいよ本日のメインイベント、ハーフのスタート。
521人の申し込みで8割が参加として、420人くらいのスタート。 こんなせまいとこで、だいじょうぶかいな。事故がおこらんかったらええんやけど・・・。
スタートは意外とスムーズに。
300mトラック2周の間に適当にばらけ、自転車道へ。
風がほとんどなく、むし暑い。これは、危険。最も倒れる人が出やすい気候。(体が暑さになれていない春先に倒れてしまう人が多い。)
「あー、たまらん。」と思い始めたころ、でっかいワンちゃん2匹発見! 琉球がらとハスキーがら。
「変わった毛並みのワンちゃんですね。種類は?」
「秋田犬です。」
「秋田犬? 2匹よく似てるけど、兄弟ですか?」
「いえ、ちがうんです。2匹かけあわせようと思ってるんですけど、うまくいかなくて・・・。」
このワンちゃんに会ってから急に元気が出てきた。最初の5km25分50秒が、次は23分46秒。2分も早なった。上りやのに。折り返してきた時、ワンちゃんに手を振ったら、飼い主のお兄さんが手を振り返してくれはった。ちょっとはずかしかった。
次の折り返しで、またワンちゃんに会えると楽しみにしてたのにいなくてがっくり。
でも、その代わり、ゴール地点付近でよく通る声ではっぱをかけてくれる女性あり。これはよかった。めっちゃ励みになった。この人には5回会い、5回ともはっぱを入れてもらった。じろーりと見て声かけてもらえへんかったらかなんし、しっかり見てへんにゃけど白っぽい服を着た人やったと思う。あの人に、応援大賞をあげたい。
ゴールタイムは、1時間42分17秒。
このムシっとした暑さの中では、上出来やね。
ゴール後、うちのテントで休んでいたら話しかけてくる男の人あり。 (お名前はわかりません。)
「藤井さん、このごろ調子よさそうですね。だいぶ、練習してはるんでしょう。」
「いやー、毎度のことで、練習一切なしでレースばっかり出てますねん。」
「練習なし? よう、走れますね。」
「ええかげんな人でしょう。」と横からヨメさんが。
「練習なしで丹後100km完走が、ボクの夢ですねん。」
あきれて、どっか行ってしまわはりました。
売り上げのほうも、例年よりはよかったようだ。こんなおだやかな天気だったこともめずらしい。今年は本当によかった。毎年、こんなんやったらいいんやけど・・・。
心配していた事故もなかったようだ。救急車の出動もなかったし。(同じ所を何回も繰り返し通るコースが、案外よかったのかも。)
オリンピックが間近に迫っている中国では、チベット自治区での騒乱を弾圧。
ランナーのみなさん。もう一度あらためて言います。
「スポーツは平和とともに!」
これを絶対忘れないで、ねっ!
◎この日の夜。
「途中にめっちゃかわいい、でか秋田犬がいてなあ。琉球がらとハスキーがらやで。」
「写真撮らへんかったん?」
「うん、今日はカメラ持たんと走ってん。」
「何しとんねな。持って走らんと。」
不覚。 小型で防水で高速シャッターが切れるデジカメ買わんとな。
疲れてたので、9時ごろふとんに入った。うとうとしかけた時、突然ふくらはぎのこぶらがえり。右がおさまったと思ったら、今度は左。また、うとうとしたら、びびびびび。壁にむかってストレッチ。何回も何回も。なかなか寝付けへんかった。
みなさん、走った後のケアを忘れずに。
あの秋田犬に顔をベロベロなめられる夢を見たかったけど、残念ながら出てきませんでした。
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2008年03月09日(日)
第21回なかじま万葉の里マラソン [ランニング・出張販売]
「なかじま」と言うと、雪というイメージが強い。
うちが来るようになって今年で15回目だが、その3分の2の10回くらい雪か雨ではないだろうか。
今年度から子どもたちがクラブをがんばっているため、出張販売にはついてきてくれない。
しかし今回は、廉が海外研修旅行のため、家が真樹と頼りない番犬きくだけになってしまう。 クラブは極力休みたくない真樹だったが、しぶしぶついてきた。(去年の5月の小豆島オリーブマラソン以来。)
天気が一番心配だったが、まれにみる良い天気。そんなに寒くもない。風もまし。
能登演劇堂前のイベント会場が出店場所だ。
この大会も一時は5店舗まで増えたが、今は淘汰されうちともう一軒だけになった。
朝の準備も、真樹がいてくれるおかげでずいぶん楽だ。一人増えると、物理的というより精神的な余裕がうまれる。準備中には、ヨメさんにぼろくそに怒られることもよくあるのだが、今回はそれもなかった。よかった、よかった。
「なかじま」と言えば、私の親子レース最後の舞台となった所である。
昨年3月、1週間前からの嚥下(えんげ)障害で体調最悪だったが、本当に最後の最後の親子レースだったので走ることにした。
「嚥下障害」という病気は聞きなれないと思う。
私も自分がなるまで聞いたことがなかった。
簡単にいえば、ものが飲み込めなくなる障害である。お医者さんの話によると、お年寄りに多く見られる病気で、私のようなぴんぴんした人間が診察に訪れたのは初めてだとおっしゃっていた。(日赤病院で、京都唯一の嚥下外来を担当されているO医師のお話。)
そこで、ありとあらゆる検査をしてもらったが原因がわからず、薬も出ず、1週間で6kgも体重が減ってしまった。自分のつばも飲み込めないため夜も安眠できず、ついには声もかすれてしまって本当にまいってしまった。
O医師の話では、後は精神的な原因しか考えられないとのこと。それをヨメさんに言うと、「あんたみたいに気楽に生きてる人間が、何が精神的やてー・・・、あほらしもない。」と言われてしまった。心配して様子を聞いてくださる方には、「鬼嫁アレルギーということで・・・。」と言うと、ほとんどの人が「フム、フム、フム。」と小さくうなずかれた。
その親子レーススタート後も、息苦しく、いつもよりかなり遅かったように思う。長い長い1.3kmだった。
結果は、13位。(女子の中では2位。) 入賞には届かなかったが、一生心に残るレースになった。
あれから、もう一年もたったのか。
今日は、単独の10kmレース。先週のフルが、どう影響するのかな。
スタートは、10時50分。京都では9時スタートのシティハーフペースランナー外峯さんが、そろそろゴールするころやなあ。
「なかじま」にしては暖かい。先週の疲れからか足は痛いが、呼吸は楽。キロ4分30秒くらいのペース。まずまずやなあ。
3km付近のお寺で、お葬式があったらしい。次々と出てくる車。けっこうじゃまやけど、よう考えたらこんなとこ走ってる私らの方がじゃまやな。勘違いしたらあかん。私ら、走らせていただいてるということを。お葬式のじゃまににならんように走らにゃー。
折り返したら、ゆるい下りになっていて、行きより調子がよくなってきた。キロ4分20秒くらい。
結局、5km地点で22分40秒。ゴールは44分21秒。これなら来年は42分台もねらえるなあ、と相変わらず取らぬたぬきの皮算用。
戻って大会パンフレット見て、びっくり。
来年この大会が、リニューアル。会場が和倉温泉に。ハーフがなくなり、フルに。(たぶん、石川県初の公認フル。)親子レースもなくなりそう。
フルは、和倉温泉から時計回りに中島に向かい、ツインブリッジを渡り能登島へ。島から今度は能登島大橋を渡り、和倉温泉ゴール。
景色はいいけどかなりハードなコース。このあたりほとんど民家がない。応援は期待できない。
決め手は参加者数。
応援がなくても、自分の前後にランナーがたくさんいると、それだけで心強い。ワンウェイコースであることも考慮に入れると、フルだけで最低1000人はほしい。できれば、2000人を目標にするくらいのつもりで募集をかけてほしい。ただ、今回のハーフ申込者が419人ではちょっとむずかしいかな。
来年のリニューアル初フルには、ぜひ出てみたい。ただ、篠山とのフル2連チャンになってしまう。若いころには経験したが、この歳でだいじょうぶかな。
後片付けが終わったあと、久しぶりに「能登島水族館」に行った。子どもが小さい時、大急ぎで片付けて行っても少ししか見る時間が残っていなかったのに、今年はゆっくり見ることができた。後片付けがじょうずになったのかな。
「廉が、この水槽の段から落ちて大けがしたこともあったなあ。(14年前)」とか言いながら、人の少なそうな所をえらんで見てまわった。
楽しみにしていたパンダイルカ (イロワケイルカ)は、水槽が板でおおわれていた。死んでしまったんや。かわいそうに。
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