2009年12月08日(火)
第76回京都学生駅伝(12/6) [マラソン評論]
「京都学生駅伝」は8時30分北大路橋スタートだったので、うちの家の近所(京大地球研前)に先頭がくるのは8時50分ごろ。
去年も書いたが、この駅伝は、自宅の近所・京都キャロット産大前店・京都キャロット通販事務所のすべてを通る。これを見ないでどーする。
きくの散歩もかねて、地球研前の新しい道に出てみた。
予想通り、立命と産大がダントツのトップ争い。
後続はかなり後ろ。
京滋8チーム+オープン参加11チームの計19チームのどん尻は京大だった。
資料館に受験勉強に行く廉も、見に出てきていた。
最終結果は以下のとおり。
?立命大 2時間 1分30秒
?京産大 2時間 1分46秒
?京 大 2時間 8分15秒 (最下位から、よう挽回しました)
?同 大 2時間 8分15秒
?佛 大 2時間 8分38秒
?龍 大 2時間10分53秒
?滋賀大 2時間13分19秒
?京工繊大 2時間18分48秒
うーん、廉が行こうとしている大学は出場していない。
廉はその大学に入れたら、陸上部に入ろうかと思っていると言っていたのに・・・。(どこまで本気で言っているか分からないが)
もういっそのこと、何とか自分の力で6人集めてエントリーめざしたら。真剣に練習したら、べべにはならへんくらいには行けそうやけど・・・。
全チームが通り過ぎたあと、家への帰り道で、うちのお客様の山鹿さんに出会った。京都陸協の役員さんとして、「地球研前」三叉路の走路員をされていたようだ。
「ワンちゃんの具合はよくなりましたか。いつも、ブログ見させてもらってます」と、声をかけてくださった。(写真は恥ずかしいからと、NG。)
うちのきくの体は、日に日によくなっています。私が一番心配していた性格の変貌も、今のところはだいじようぶそう。
さあこれから先は、めざせ20歳!
来年、もし廉がこの駅伝に出れたら、きくといっしょに応援しような。
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2009年11月17日(火)
第1回横浜国際女子マラソン [マラソン評論]
もう一日、昨日と同じネタで・・・。
横浜国際女子マラソンは、日本初の周回公認コースらしい。大会ポスターも、同じところを3周するのを強調したものだった。
これは、応援する側からするとうれしい。スタートゴール付近からそれほど移動しなくても、4回応援できる。間にそれぞれ1時間ほど空いてしまうが、知り合いが出ていたらそんなもんあっという間だと思う。
私としては、いっそのこと10km×4周+2.195kmでもおもしろかったと思う。こうなると、3周走り切っていない選手がトップランナーに1周抜かれる場面が出てくる。抜かれた時点で失格にしたらどうでしょう。ローラーゲームの「東京ボンバーズ」みたいに・・・。(ちょっと不謹慎でしょうか。というか、40歳代以下の人には何のことかわからないでしょうね。)
それぞれの大会が、他の大会にない特徴があったほうがおもしろいと思いますが・・・。
上位選手がゴール後、解説の金哲彦さんが嶋原清子選手をほめちぎっておられた。ヌデレバ選手を抜いて2位に入ったことに対してである。
解説者では、金さんと増田さんが選手をほめちぎるので有名。しかし、今回は「?」と思った。
北海道マラソンを自己新の2時間25分台で制して、その3ヶ月足らずあとの「横浜」に挑戦。嶋原選手の狙いは何であったのだろう。
私が勝手に想像するには、「勝ち方を覚えるため」の挑戦ような気がする。
現在、女子マラソン界は飛びぬけたランナーがいない。作戦次第では、だれが勝ってもおかしくない状態であると思う。
30km手前でアビトワ選手が抜け出した時、追ったヌデレバ選手は正解。追えなかった選手は、優勝をあきらめたと見られても仕方がないと思った。力尽きて嶋原選手に抜かれてはしまったが、レースへの入れ込み具合はヌデレバ選手の方がはるかに上回っているように感じた。
解説の方には、日本選手だけでなく外国人選手のいいところももっともっと話してほしい。(増田明美さんは、その点すごく取材されています。いつも感心しています。)
なんちゅうたって、ヌデレバさん、12歳の子のお母さんなんやからね。もう、それだけでもびっくりやし・・・。
(かくいう私も、恥ずかしながらずっと「ヌレデバ」さんやと勘ちがいしていました。「濡れ出歯」ってか、それはない!失礼しました。)
※ 今日、「北軽井沢マラソン」の友だち・みったんからコメントをもらった。
「ぼちぼちランニング」というブログをぼちぼち始められたらしい。私とちがって、純粋なランニング系ブログのようです。ぜひ、のぞいてみてください。
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2009年11月16日(月)
アビトワ選手 [マラソン評論]
昨日は、久しぶりにきれいなフォームを見せてもらった。
第1回横浜国際女子マラソン優勝の、インガ・アビトワ選手(ロシア)。
同じところを3周まわるコース。その2周目で、先頭集団は7、8人にしぼられた。
「この中ではな、あの黄色のフレンチスリーブの人が一番楽そうに走ってるで。あの人が行ってしまうかもなー。」と私。
「いや、この残ってる中ではひとりだけコロコロやで。まわりの人と体型が全然ちがうやん。」とヨメさん。アビトワ選手だけ体重50kgを超えているらしい。
確かに。
しかし、そのあとずっと見続けていても、この選手だけまったくぶれない。上下動もなく、左右にも乱れることがない。私は、映画「ターミネーター」の悪役の走りを思い出した。
そしたら、そのあと、解説の増田明美さんと高橋尚子さんが、私が言ったことと同じことを言い出した。「まったくムダのない走り、これは最後に出てくるかもしれません・・・。」
「ほれ見てみー。増田さんも高橋さんもええってゆってはるやん。」
アビトワ選手は27歳。6歳の子のお母さんだそうだ。もう、それだけでもすごいやんかいなー。応援したくなるなあ。
3周目に入り、30km手前で、とうとうアビトワ選手が飛び出した。「ちょっと早すぎるんちゃうん。」
10000mの持ちタイムは参加選手中最高(30分31秒)とはいえ、まだ残り12km以上ある。持つんかいな。
アビトワ選手について行ったのは、どう見ても絞りすぎと思われるヌデレバ選手のみ。
そのまま落ちることなく、というよりペースアップし、アビトワ選手大差の優勝。2時間27分18秒、見事でした。
いつもは出張販売と重なり、リアルタイムでマラソン中継を見ることはまれだが、今回は夫婦そろってテレビ観戦することができた。
各選手のウェアやシューズなどもしっかりチェックしておかなくてはいけないし、まあこれもある意味仕事。
以前は先頭集団以外のランナーもよく映しておられたのに、今回に関しては後続のランナーの映像がほとんどなかった。2画面にするなど工夫して、全体のランナーをひろってほしいと思う。先頭集団より、後ろのほうのランナーのウェアやシューズを見てみたかった。
話は飛ぶが・・・。
先週、真樹が、映画「風が強く吹いている」を見に行った。
「どうやった?」と聞いたら、「みんなきれいな走りやった。」
さすがじゃー。ええとこ見とるがなー。
箱根駅伝をめざす大学生の話だが、小出恵介、林遣都はじめその出演者はそうとう走り込んだらしい。
うちの子どもたちにも、小さい時から「速く走ろう」と言わず、「きれいなフォームで走ろう」と言い続けてきた甲斐があったちゅうもんや。
アビトワ選手のランニングフォームは、一般ランナーのお手本になりますね。今後も見続けていきたいランナーです。(名前を忘れたら、末成由美さんのギャグ「いんがすんがすん」を思い出しましょう。・・・と言っても、関西以外の人にはわからんか。)
(追)心配していた田中千洋さん、2時間45分21秒、16位。何と言っていいのか・・・。あの人は、故障さえも吹き飛ばしてしまうフシギな力を持ってるのかな。
くわしくは、ブログ「ちひろっぴぃ」で→
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2009年04月20日(月)
第11回長野マラソン [マラソン評論]
昨日の長野マラソンの結果。
女子8位 田中千洋選手 2時間41分21秒
10位 星野芳美選手 2時間45分24秒
田中千洋さん、見事に入賞です。今回も後半の粘りで、前を行くダンナさんを抜いてギリギリ8位に滑り込まれたようです。男女混合レースだと、ダンナさんがちょうどいい目標になるようです。ブログ「ちひろっぴぃ」にも、何度もこのパターンのレースが記録されています。
いつも感心するのですが、ぱっと見はすごく小さくてきゃしゃな田中ちひろさん。どこにあんなパワーを秘めておられるのでしょう。次のレースも期待できますね。
星野芳美さん、入賞に一歩届かず。
それでも、何連覇もされていた「日本平桜マラソン」(4/5)を自重してこの大会に臨まれただけのことはある。
大会でお会いするたびに、うちの子らのことも気にかけてくださる心やさしいお母さんランナー。3人のお子さんがおられるお母さんとしては、日本最高記録保持者でしょう。(そんな部門なかったっけ?)
そして、われらが(?)いりえゆか選手。
こちらの結果は、彼女のブログ「ラスティックなひとりごと」へ。
お疲れでしょうに、当日の夜に急いでアップされました。短い報告ですが、一生懸命さが伝わります。ダンナさんとのなかよしツーショット写真も、うらやまし〜い。
「マラソン夫婦の部」というのがあったら、いりえ夫婦は結構上位に食い込むのでは・・・。田中夫婦の合計5時間20分台には負けるけど。
うちの夫婦も、20年以上前の「NAHAマラソン」で一度だけ同じレースに出て、私3時間20分ヨメさん5時間50分で完走。私は自分のゴール後にコースを逆走。ゴール前5km地点までヨメさんを迎えにいった。そんな時代もあったんです。
どの人も、初マラソンには値打ちがあると思う。
私の27年前の初マラソンの結果は、誰にも聞いてもらえんかったなー。うーん、ちょっとさびしい。(しみじみ・・・)
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2009年03月23日(月)
「東京マラソン2009」を見て [マラソン評論]
「東京マラソン 土佐引退レース 途中転倒も粘り、涙の3位」
3月22日22時18分配信 毎日新聞
◇東京マラソン…土佐礼子3位
22日行われた東京マラソン。両手を高々と広げて、32歳の土佐礼子が現役最後のレースを終えた。泣き顔にも見えたが、「笑ってゴールできて良かった」。涙顔で出迎えた3歳年上の夫、村井啓一さんを見ると、もらい泣き。夫婦で感慨に浸った。
啓一さんに「こけるのだけは気をつけて」と送り出され、リラックスしてスタート。だが5キロ付近で道路の中央線の突起につまずき転倒。ここで本能が戻った。「マラソンは最後までしっかり走らないと充実感がない。自分らしい粘りのレースをしよう」。右ひざから血を流しながら突き進み、40キロを過ぎて2人を抜き、目標の2時間30分を切った。
右足の激痛で途中棄権した北京五輪から7カ月。昨年末にチームのある東京から郷里の松山へ戻り、実業団選手だった啓一さんの指導で練習を積んだ。終止符となったレースを「自分の納得がいくレース。悔いはない」と振り返った。結婚から4年間、松山から支えた啓一さんも「本当によくやってくれた。最後のあんなガッツポーズと笑顔は見たことがない」とたたえた。
松山大では無名の存在だったが、実業団の10年間で04年アテネと北京の五輪に出場。世界選手権では01年に銀メダル、07年に銅を獲得した。これで競技から離れるが、「子供ができて、また勝負したいという気持ちになったらマラソンをやりたい」とも話した。【石井朗生】
◎昨日の東京マラソン 、いろいろありましたが、やっぱり土佐礼子夫妻の涙でしょう。二人の泣き方がそっくり。こっちももらい泣きしそうになりました。
「赤ちゃんを産んで、また復帰する」と言っておられるらしい。これは応援しなくては。
名古屋の高橋尚子さんの引退レースと一番ちがうところ。高橋尚子さんには、ゴールで待ってくれている人がいない。それが、彼女のわびしさであったように思う。
?130さん(枚方マスターズ)のデカ頭かぶりものは、話題をさらった。
いろいろな意見があるとは思うが・・・。
男子は世界選手権選考レースであったことを思うと、やはりエリートの部であれはまずいでしょう。後ろの一般の部から追い込んであそこまで行ったのなら、誰も文句を言わなかったと思う。でも選考レースを戦っている中でのあの仮装はね、ちょっとね。
来年以降、一般のランナーの仮装が厳しく制限されないか心配。
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2009年03月14日(土)
「2009名古屋国際女子マラソン」を見て [マラソン評論]
「今頃?」と思われるかもしれないが、今日やっと「名古屋国際女子」のビデオを見た。
テレビのスポーツニュースや新聞で、結果はだいたい知っていた。また、私のブログのリンク集に入れさせていただいている「ちひろっぴぃ」(田中千洋さん)、「赤羽有紀子のママさんランナー奮闘記」(赤羽周平さん)でも、それぞれの立場から記事を書かれており興味深く読ませていただいた。
特に、田中さんはこのレースではからずも高橋尚子さんと並走しなくてはならなかった選手として、高橋選手の態度行動を厳しく批判されており、読み応えがあった。多くの方からコメントもよせられていた。
しかし、やっぱり初めから終わりまで通して見たい。
このレースは、高校時代に脚光を浴びた二人のランナー(藤永選手・新谷選手)の対決、高橋尚子選手の引退が話題にのぼっていた。
中間点までに、先頭集団はキレル選手(ケニア)、白選手(中国)、新谷選手、藤永選手の4人にしぼられていた。30km付近で新谷選手がスルスルっと前へ。離される藤永選手。
ところが、もっと離されそうで離されない藤永選手が盛り返し、36km付近で新谷選手を抜き去る。そして、そのままゴール。タイムは2時間28分13秒。
しろうとの私から見ると、重そうな走りの藤永選手より新谷選手の方がはるかに軽快に見えた。分からんもんですねえ。
実況アナが、「土佐礼子選手を彷彿させる粘りの走り」と表現していたが、これは言いえて妙。身長170cmの藤永選手の粘りは、本当に土佐選手型だと思った。
藤永選手と言えば、長崎・諫早高校出身。諫早高校と言えば、短髪角刈り。正直言って、初めて諫早女子の短髪角刈りを見たときは度肝を抜かれた。何もそこまで・・・。
もう一つ、諫早女子の選手は速いのは速いのだが、まるで息を止めているのではと錯覚してしまうくらいの苦しい走り。何もそこまで・・・。
しかし、この日の藤永選手はその「諫早」の呪縛から解き放たれていた。27歳ののびのびした走りであったように思う。
かたや新谷選手。
レース中に挿入されていたインタビューは、海が見えるバルコニー。ああ、あれは合宿されていた徳之島の海ですね。
新谷選手も、興譲館高校のデカはちまきの印象が強い。しかし、インタビューに答える姿は21歳の感じのいい娘さんだった。気のきつそうなイメージとは全然ちがった。
けっきょくこの二人の勝負は、一日の長で藤永選手の勝ち。大人としての魅力が、藤永選手の方が勝っていたというところでしょうか。
優勝者インタビューでも、藤永選手は落ち着いてきれいな言葉で話されていた。浮ついた感じの選手が多い中で、これは出色であった。
高校時代に脚光を浴び、その後一度沈んでしまい、また這い上がってきた選手は極めてまれである。
迷走気味の高橋選手より、大人の魅力を持った藤永選手に、ぜひメディアも注目してもらいたい。
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