パオパオだより

2014年11月23日(日)

6年ぶりの大学クラス会 [学校]

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 「ホットファッジサンデーやてー。これは写真に撮っとかなあかん。」
 「それがブログに載るねんやんなあ。」
 「そやでー、見てやー。」

 聞いたこともない名前のサンデーだったので注文したのだが、思っていたよりボリュームがあり、みんなから「お得やん」と言われた。(ホットファッジとは、温かいチョコレートソースのことらしい。)

 60歳前後の若干くたびれた6人の写真より、こんな写真のほうがトップ写真としてはいいでしょうね。

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 こちらが、若干疲れた元同級生6名。最初の会場、京都駅の東にあるメルパルク京都内の「レストラン円山」さんで。
 私にとっては6年ぶりの同窓会だったのだが、なんと6年前とまったく同じメンバーだった。(2008年5月の記事「大学のクラス会」。)
 (注)リンク記事をクリックしてもブロックされる場合、shiftを押しながら左クリックするといいみたいです。

 「これではあかんな。来年は参加者増やそう」というのが今日の結論。
 でも私は大学3年からちがうクラスに行ったので、みんなの連絡先とか知らんのよねえ。
 長谷川君が「これは生存確認の会やな」と言っていたが、みんな元気にしてるのかな。10歳くらい上の人もいたし、ほんまにはようせんと「生存確認」ができなくなるかも・・・。

 6年前の記事を見ると、「フジイ、走ってきたんけー」と言われている。今回も同じ。私は走ることしか脳のない人間だと思われている。まあ、その通りなんですけど・・・。
 私はこの6年間で何の変化もないので、特に報告することもない。みなさんの話に相槌を打つばかり。
 まあ、その中でもおかしかったのはメールアドレスのやり取り。私はケイタイを持って行かなかったので蚊帳の外だったが、みなさん「アドレスが入れられへん」と大騒ぎだった。ジジババの悪戦苦闘は見ていてほほえましい。私のように、初めから自分の手に負えんことはやめといたほうがいいのかもしれませんね。

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 一次会を終了し、ブラブラと散歩。
 「さっきゆうてた『なんとかてい』とかいう喫茶店はどこにあるん?」
 「ああ、枳殻邸(きこくてい)な。それな、喫茶店とちごて、えらいさんの屋敷跡やで。こらおもろい、ブログに書いとこー。」

 枳殻邸、東福寺などいろいろ候補はあったのだが、けっきょく近くの東本願寺へ。 

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 今は改修中で、半分は大きな小屋に囲まれていた。
 中には、○○殿の一部分が展示してあった。

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 周りはきれいな紅葉。

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 こちらは修復が終わった本殿。

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 ぽかぽか日よりでここちいい。
 今日は、神戸マラソンと福知山マラソンが行われている。完走目的のランナーにとっては最高のコンディションですね。

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 東本願寺の北側の塀沿いの道。なかなか風情があった。

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 初めて見ました、こんなところに親鸞上人像。

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 西本願寺近くのファミレスへ。
 私が注文したホットファッジサンデーは、550円+税。コストパフォーマンスに優れたデザートでした。

 一次会では私のボケぶりのひどさが話題になっていたが、ここではみんなそれほど差がないことが分かってひと安心。全員まだらボケです。

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 お別れの時間が近くなり、また京都駅へ。
 その道中での会話。

 「フジイ、ふだん何やってんの?」
 「なんにも。35で教師を辞めてから24年、ずっとヨメさんに食わしてもうてます。」
 「えっ、教師してたん4、5年とちがうん?」
 「ちゃうてー。講師1年、正採から11年で合わせて12年やちゅうねん。」
 「けっこうやってたんやー。」
 「そやでー。辞めたとき、年収500万超えとったんやから。そのまま続けてたら今校長で、定年退職まであと1年ちょっとゆうとこやったんやから。」

 みんな、私が12年も教師をしていたとは思っていなかったみたい。「これはイメージです」の世界やな。「フジイはまともな仕事が続けられない人間というイメージです」。

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 京都駅のクリスマスイルミネーションの前で、都志さんと記念写真。

 私は都志さんに頭が上がらない。大学時代特別仲がよかったわけでもないのに、卒業後の一時期すごく頼らせてもらった。何回も何回も長電話をして、悩みを聞いてもらった。
 6年前のクラス会で、25年ぶりくらいに都志さんと再会。そのときに、「あのときの長電話は迷惑じゃなかった?」と聞いてみたかった。でも、その話はできずじまい。
 今回も、その話をしようと思ってけっきょく切り出せなかった。その話の先の話もあったのだが・・・。

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 6年間に都志さんに再会したとき、病気でやせ細っていて元気がなくてショックだった。大学時代は丸い丸いイメージだったのに。
 でも、今回別れ際に今の体調などを聞けてよかった。病気に負けてはいない。のどの手術をしてかわいいかわいい声になったが、おしゃべりも元気いっぱいだった。
 ちょっとだけしかしゃべれなかったのだが、やっぱり都志さんは私など比べものにならないくらい人間ができていると思った。この先も1年に1回会えるかどうかという存在だが、どうか長生きしほしいと心から願う。

 上の写真は、前を人が横切り思わず笑顔になった都志さん。ほんとうにいい笑顔です。
 また次も、笑顔で会おうぜ!

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【今日のきく】

 元同級生の中の何人かは、このブログを見てくれるかな。
 うちのかわいいかわいいきくも見てもらおうっと。

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 これが、私のことを格下だと思ってかみちゃちゃくる大事な大事なきくちゃんです。 

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2014年11月22日(土)

鴨川が走れなくなる? [学校]

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昨年の大文字駅伝北上支部予選会

◎旧姓清水さんから、ブログのコメント欄にいただいたメール

御無沙汰致しております!

パオパオだより、楽しく拝読させていただいてます!
今日は藤井先生に聞いてもらいたいことがあり、投稿しました。

昨年、息子が大文字駅伝予選会で走らせていただいた賀茂川河川敷が今年度〜使えなくなり、鷹峯小学校のグラウンドと敷地内を2周ずつ10人が襷を繋いで予選会が行われました。(13日)
会場での応援は選手の保護者のみ申請の上で、同級生や下級生は上賀茂から健闘を祈ってくださいというお手紙をいただきました。そりゃ、各校の6年生が鷹峯小学校に応援に駆けつけるというのは無理な話です。時間的にも場所的にも。

息子は、本選よりも仲間の応援もしやすく楽しく思い出に残ったのは予選だったと言います。
何より、上賀茂小学校の6年生が全員と来年度走る5年生も全員応援に来てくれ、普段あまり喋ったことのないお友達も声をからして応援してくれたことが一生の思い出になったと。


今年度〜練習も賀茂川ではしてはいけないとのお達しが出たようです。(噂では大文字駅伝本選も公道のみかも)

河川敷へのバイクや自転車の乗り入れ、駐輪のマナーが悪いのが原因らしいのですが、私はアスファルトよりも土を走らせてあげたいとさえ思います。子ども達が賀茂川を一生懸命走ってるの見るだけでたとえ知らない子でもガンバレーと胸が熱くなり涙が出てしまいます。
どうにかして今まで通り賀茂川で練習や予選会、本選も走らせてあげられないものでしょうか?

小学校の12月の恒例行事、適応マラソンも河川敷ではなく各校グラウンドでする方向に移行しているようで、紫竹小学校は今年紫竹のグラウンドで走るそうです。目が回りそうです。寒い寒いと言いながら嫌だけど河原で走ったり歩いたり、ちょっとした遠足も兼ねて、お母さんの前だけ小走り…。それでも楽しかったのになぁ。

現在四年生の○○は、去年早退させていただいて応援に行き、兄の羨ましい姿を見て大文字頑張る気満々だったのですが、お友達が来られなくなったという制度を聞くや否や、『やーめた』と。。。

長年走っていらっしゃる藤井先生のご意見聞かせてください。そして、お知恵を貸してください!

ヨロシクお願いします!

【非公開】 2014年11月21日 22時21分

※ ○○は、清水さんの次女。ここだけ原文に手を加えさせてもらいました。
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◎私の返信

 こんばんは、藤井です。メールありがとう。

 突然今年から鴨川河川敷が使えなくなったとは、まったく知りませんでした。私たちが使っている分(京都走ろう会例会など)には、今も以前と変わりなく使えています。応援する側からみても河川敷のほうがずっと安全なのに、それをあえて変えてしまう理由がよく分かりません。

 最初に清水さんのメールを見たとき、どこか工事でもしてたかなあと思ったんですが、使えない理由はそうではないようですね。うわさのように応援に来られた方のマナーの問題だとしたら、それを改善していく努力もせずに会場だけを変えるなんてあまりにも安易すぎますね。清水さんが言っているように、「みんなの応援がうれしかった」と 思える駅伝でないと意味がない。一部の子だけがどこかで予選を行い、その結果だけを知らされても喜びも何も感じることはないでしょう。

 大文字駅伝が始まったときさまざまな意見が出たようです。その中でも、「交通規制をかけて公道を走らせる駅伝は、小学生に必要か」と議論されたと聞いています。来年の大会がもし公道のみで行われるとしたら、最初に議論されていたことはもう無視されていると言っていいのかもしれません。体がまだ全然出来上がっていない小学生に硬いアスファルトばかり走らせることの危険性くらい、走らない人たちでも分かっていると思うのですが。

 今の状況については、私は小学校関係者ではないのでよく分かってはいません。もう少しそのあたりの情報を 仕入れてから、またお返事したいと思います。理由がはっきりしないと、対策も立てられませんから。

 清水さんが入れてくれたコメントは公開してもいいのかな。今のところ保留にしてあるんですが・・・。
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◎清水さんからの返信

おはようございます!
早速のお返事ありがとうございます。

先生のブログ、ランナーさん達沢山集まっておられるようですので、いろんな方々の意見もうかがえそうで嬉しいです!是非公開してください。ただ、勢い余って自分でもなんのこっちゃよくわからない文章なので、校正お願いします。。。ごめんなさい。

先日、○○の参観&懇談のついでに去年△△の担任をしていただいてた先生(私の中高の先輩なんです)に、
『鴨川で走らなかわいそうですよー、なんとかなりませんか?』
と流行りのモンスターペアレントばりに聞いてみたのですが、
土木事務所かどこかが全市小学校の陸連にもう使わないでと言って全市側が、では来年度から使いませんと去年の段階で決まっていたそうです。

北上校区では鷹峯小学校で予選会がありましたが、葵小学校などは北大路橋以南の鴨川で予選会走ってたようです。

でも、全市の6年生の持久走記録会、駅伝記録会(希望者だけが走れます)は、鴨川では走れなかったそうです。

今年度、加茂中PTA本部でお世話になっているので、加茂中の教頭先生にお伺いしたら、『いずれ中学生もマラソン大会、河川敷走れなくなりそう』と仰ってました。
部活の練習でも加茂川走ってますが、加茂川走らなどこ走れるんやっ??と絶句です。

なんか色々間違ってますよね。
みんなの鴨川だと思うのですが。

長々失礼致しました。
ヨロシクお願いします!

※ ○○は清水さんの次女、△△は長男です。その部分以外は原文のまま。
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 私が29、30歳のころに担任させてもらった清水さん(当時小5、6)から、たいへんなことを知らせてもらった。

 「子どもたちが鴨川河川敷を走れない!」

 こんなことになっているとは、まったく知らなかった。
 私たち大人が使う分には何の変更もないのに、小学生のみ使えなくなるとは・・・。それもよく調べてみると、全面的に禁止ではなくピンポイントで狙われているようなふしもある。
 私たちにはどうしようもない強大な力(理不尽な力)が働いているような気もする。とにかく、非常に不可解。

 これからできるだけいろいろな人にあたって、事の真相を探ってみようと思う。私のこのブログを見てくださっている方で、そのあたりの事情にくわしい方がありましたら、ぜひ情報を教えてください。よろしくお願いいたします。

 少し話が変わってしまうかもしれませんが・・・。
 私が連載させていただいている月刊誌「ねっとわーく京都」の今月発売号の私のコーナーに、「鴨川条例」に関することを書いています。なんか、タイムリーなような・・・。
 雑誌に発表した記事を勝手に転載するのは問題があるかもしれませんが、元教え子のため、ここはご勘弁を。
     ◇

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 「このクソ条例が・・・」

 某市長の「クソ教育委員会が・・・」という発言に習ったわけではありませんが、その新聞記事を見た時そう思いました。もちろん、「ふん尿」の「ふん」と「クソ」を掛け合わせたしゃれですが。

 「京都市の門川大作市長は(9月)29日の市議会一般質問の答弁で、飼い犬や飼い猫のふん尿放置や動物への無責任な餌やりを禁止する条例を本年度内に制定する考えを明らかにした。違反行為に対する罰則を盛り込むことも検討している。」(京都新聞)

 条例とは「日本の現行法制において地方公共団体が国の法律とは別に定める自主法。日本国憲法第94条《地方公共団体は、(中略)法律の範囲内で条例を制定することができる。》を根拠とし、地方自治法の規定に基づき制定される。すなわち、条例は日本国憲法を頂点とする国内法体系の一部をなすものであり、かつ、法の形式的効力の意味において国法よりも下位に位置付けられるものである。」(ウィキペディア)

 最近、京都市の条例案が暴走しているような気がしてなりません。9月に入り「屋外広告条例」の完全実施、「ごみ屋敷条例」案の検討、「家庭ごみ分別徹底化条例」案の検討と続き、9月末にこの「クソ条例」いやいや「ペット条例」案が出てきました。それらに共通するのは、違反行為に対する罰則として「氏名公表」を盛り込んでいることです。

 憲法も法律も条例もなんのためにあるのかが忘れ去られているような気がします。「決まり」は少ないほど生きていきやすいのではないのでしょうか。まずは人々のモラルに任せ、それでもどうしようもない場合のみ最低限の決まりを制定するというものだと思います。京都市のように、こんなに次々と条例案を検討し、憲法違反ではないかと思われる「氏名公表」という脅しも組み入れるとは何事かと思います。

 条例と言えば、京都府の「鴨川条例」が制定されたときのことを思い出します。

 私が所属させてもらっている「京都走ろう会」の活動拠点は鴨川出雲路橋北側の河川敷。月2回実施されている例会参加者は、私のように車で来て近くのコインパークに入れてくる者あり、走ってくる者あり、自転車やバイクに乗ってくる者ありとさまざまです。自転車やバイクで来られる方は、河川敷を通行される方々のじゃまにならないように1ヶ所にまとめていつもきちんと置かれていました。ところが「鴨川条例」が制定された直後、突然見知らぬガードマンが現れました。「バイクを河川敷に置くな」と言うのです。「今までずっと乗ってきていて、みなさんのじゃまにならないように整理整頓して置いています」と言うと、「条例違反ですから」の一点張り。「じゃ ー、どう したらいいんですか」と聞くと、「「河川敷以外の道路とかに出してください」とのこと。「駐車違反になります」と言うと、「そんなこと私は知りません」という返事でした。「交通規則より条例のほうが上か」と疑問に思いましたが、ガードマンさんに食ってかかっても仕方ないのでそこで引き下がりました。ただこのようなガードマンさんが立っておられたのは数日間で、その後数年見たことがありません。「そうか、条例ちゅうのは自治体の一時キャンペーンみたいなもんで、うちはこんなにがんばってますというパフォーマンスでやってはんにゃね」と理解しました。

 その「鴨川条例」には、広範囲の地域を指定し「バーベキューや花火の禁止」も盛り込まれていました。たしかに目に余る行為には制限が必要だと思いますが、手軽に行ける鴨川河川敷なら、実施する上でのルールを決めてそれらをさせてあげてもいいと思います。 「あの鴨川沿いの豪邸の持ち主から圧力がかかったんちゃうやろなあ」と穿った見方をしている人もいました。

 さてこの京都市の「ごみ屋敷条例」ですが、これは全国的にも話題になり、ヤフーの意識調査でも取り上げられました。結果は賛成90%、反対4.7%、他5.3%でした。続いてごみ袋を開封して違反者を特定する「家庭ごみ分別化徹底条例」も取り上げられ、賛成59.7%、反対30.8%、他9.5%でした。この結果からも分かるように、自分の身に降りかかる可能性の少ないものには賛成、多いものには反対と答えている人が多いことが分かります。ですからごく一部の違反者に厳罰を下すことに労力を使うのではなく、時間がかかっても地域住民の話し合いによって問題を解決していく方向に力を入れていってほしいと思います。「氏名公表」などの厳罰は、や がて密告奨励社会を生み出すのではないかと危惧します。市のパフォーマンスにしか思えない「クソ条例」はいりません。
     ◇

 「鴨川条例」ができたとき、「そうやって誰にも使わさんようにして、きれいな鴨川を残してどうすんねん。みんなに使ってもろて、喜んでもろてこその鴨川ちゃうんかい!」と怒っていた人もいた。
 マナー違反があったら一律禁止というのではなく、みんなでどうすれば気持ちよく過ごせるのか考えていく方向であってほしいと思う。

 私の元教え子・清水さんは、決してモンスターペアレントではありません。小学生のときからそうだったけれど、頼りない担任よりもよっぽどみんなが楽しく過ごせることを考えてくれていました。今もそうです。

 こういう生の声が、どうか権限を持っている人のところに届きますように!

 

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【今日のきく】

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 天気はおだやか、きくもおだやか。

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2014年07月31日(木)

○山君の思い出 [学校]

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 今日は5時半起きで、6時半から3時まで寮の管理代行のバイト。そして、そのあと続きで歯医者さんへ。
 今日は大変な手術で、鼻と口以外のところをビニールで隠されて1時間半ほど。その間ヒマなのでボーっとしていたら、昨日偶然通った家に住んでいた○山君のことを思い出した。

 ○山君が小3で私が担任(当時30歳)。○山君はかなりむちゃくちゃな子で、私もめちゃくちゃ怒ったのだが、それでもいつも「せんせ、せんせ」と言って私にひっついてきた。
 あれがもう28年前。と言うことは、やんちゃな○山君も、今37くらいか。今出会ったとしても、「せんせ、せんせ」と言ってひっつきに来てくれるかなあ。そう思うとじわっと泣けてきた。治療のためにかぶせたビニールの下で、私が泣いているなんて歯医者さんも思ってもみられなかっでしょうね。

 ○山君との一番の思い出はこれ。
 ○山君が隣の子に嫌がらせのようなことを続けていた。あんまりしつこいので、「もうええ」と言って、○山君の机・いす・かばんと本人を廊下に放り投げた。「ガラガラガシャン」と音がするくらいに。(今なら私はクビでしょうか。)
 しばらくして見に行くと、○山君は何事もなかったかのように机・いす・かばんを整え、きちんと座って勉強するふりをしていた。そして私の顔を見て、「せんせ」とにっこり。これには私も思わず笑ってしまった。
 今から思えば、お父さんのいなかった○山君はわざと私を怒らせ、自分を思いっきり𠮟りとばしてほしかったのかもしれない。

 そんなむちゃくちゃだけどかわいい○山君を、前担任は「大変ですよ」、次の担任は「大変だったでしょう」と言う。私は「何をおっしゃってるんだか」という感じ。「あんたら、そんなしょうもないこと言うために教師になったんですか。そんな子とどう向き合うかが、教師の腕の見せ所とちゃうんですか」と言いたかった。
 とかなんとかかっこいいこと言ってますけど、実は私は○山君といっしょになってむちゃくちゃなことを楽しんでいただけかも。今から思えば、ええかげんなことばっかりやってたのに、ようクビにならんかったちゅう話やね。ラッキー!

 上賀茂小から待鳳小に転校した○山君。今、どこでどうしてるのかな。会いたいな。

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【RUN】

 危機!
 今日の歯の治療で、またもや運動・風呂・アルコール禁止。そして、痛みのピークは3日後とのこと。3日後って、北陸マスターズ陸上の日じゃないですか。痛み止めの薬をたくさん出してくださったが、薬を飲んで走るとドーピング?いや、それ以前の問題か。

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2014年02月09日(日)

第28回京都市小学校大文字駅伝 [学校]

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 「直磨くーん、がんばれー!」とヨメさん。
 「直磨くーん、しっかり!」と私。

 直磨君は、力強くかつ軽快な走りで私たちの目の前を通り過ぎていった。
 私との約束通り、「しっかり」走ってくれたと思う。
 これで一区切り。早く、痛いところを治してね。
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 「家から元町小学校まで走っていって、直磨君に気合を入れて、次の中継所の近くまで走っていって、そこでまた応援するわ。」
 おととい直磨君が「京都キャロット」に来てくれたとき、そう約束していた。しかし朝から雨。やみそうなフンイキもあったが、無理せず車で行くことにした。
 北大路ビブレに車を入れ、元町小学校前へ。このころ、やっと雨がやんだ。
 直磨君はナンバーカード「1」なのですぐ見つけられた。

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 直磨君も私に気づいてくれ、にっこり。
 「この先に行って応援するわ」と言うと、またにっこりとしてうなづいていた。

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 北山通りを東へ。
 「いやー、ふじいさん。」
 「おー、吉川先生やないですか。ボクの上賀茂のときの教え子の息子が小6で、この3区を走るんですわ。」

 私らの上賀茂小勤務時代の同僚、吉川(旧姓)先生。ああ、なつかしや。現在は南区の小中一貫校にお勤めのようだ。
 口のほうは相変わらず達者だったが、お若いころのプリプリのイメージがあるだけにおやせになったようで・・・。
 今日は走路用員として駆り出されておられた。ご苦労さまです。

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 北山大橋を渡りさらに東に向かって走っていると、私らに向かってカメラを向ける不審人物・・・、ではなく走友・植木屋そうへいさん。ご自身の校区の小学校が出場しているので応援に来られたそうだ。
 うん?
 なんでこの3区に?
 あー、そうへいさんも私のブログのファンと言ってくださっている。きっとおとといのブログを見て、私らが出没するこの3区で待ってくださっていたんでしょうね。

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 応援場所は、3区の残り3、400mくらいのところ。
 野々神町交差点の手前は、ちょうど応援の人垣が途切れていて、コースが見やすく応援もしやすいように思えた。

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 待機して2、3分して先頭が見えてきた。

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 先頭あたりには、残念ながら「1」はいなかった。

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 しかし、そこからほとんど差もなく「1」が見えてきた。
 この時点で10位前後だろうか。

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 まず思ったのは、「かっこええやんけー。」

 足を痛めたままだと聞いていたが、そんなそぶりはまったく感じられないきれいなフォーム。区の終盤なのでかなり疲れが出るところだが、それもまったく感じられなかった。

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 「直磨くーん!」
 「直磨くーん!」

 二人そろって、目の前を走り抜ける直磨君に声をかけた。
 直磨君はもちろん振り向くこともなく、風のように走り抜けていった。
 「直磨、やるときはやるやんけ。」

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 「中継所まで行こ。」

 ヨメさん情報によると、直磨君のお母さんが中継所あたりに待っているらしい。

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 中継所に到着し直磨君はすぐ見つけられたが、お母さんが見当たらない。

 「おかんはどこ行った、おかんは?」
 「きっと、またゴーゴー泣いてるんやわ。」

 とにかく、直磨君が無事走り終えられてほっとした。
 久しぶりに、心から応援できる機会を与えてくれてありがとう。

 「そんで・・・、おかんはどこ行った、おかんは?」

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 私はここから北大路ビブレまでラン。
 大文字駅伝応援ランは、全部で4kmほど。
 晴れ間が出てきてもう雨の心配もなさそうだし、帰って「9の日平和ラン」を・・・。

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◎読売新聞2月3日

   小学生駅伝練習過熱〜発達に合わせ指導を

 京都市街地で小学生がタスキをつなぐ大文字駅伝(京都市教委など主催)で、選手の練習のあり方が課題となっている。注目度が年々高まり、保護者や教員らによる指導が一部で過熱。成長途上の児童には過重な練習が行われているケースもあるとされる。市教委や専門家は「子どもたちの将来を考え、適正な練習を」と呼び掛けている。(酒本友紀子)

◇沿道、TVで注目

 京都市は1917年、三条大橋―東京・上野間で行われた国内初の駅伝大会のスタート地点となった「駅伝発祥の地」。現在も全国都道府県対抗女子駅伝などの全国大会が開催されることもあり、「駅伝好きな土地柄」(市教委)だ。

 大文字駅伝は1987年に始まり、28回目の今年は9日に開かれる。コースは交通規制され、沿道で保護者や地域住民らが横断幕を出して応援するなど、大人の駅伝大会さながらに盛り上がる。当日夜にKBS京都が録画放送する番組も注目度が高く、視聴状況を示す接触率は、高校野球や高校サッカーの府大会決勝に匹敵するという。

 毎年のように観戦する山科区の男性(76)は、「地域の子どもたちがけなげに走る姿に感動し、つい応援したくなる」という。

◇指導者知識に差

 ただ、こうした人気を背景に、上位進出を目指してハードな練習を課す学校もあるという。

 日本陸上競技連盟がまとめた小学生の長距離・持久走のガイドラインでは、練習頻度は週2〜3日、1日の練習は1時間30分程度、総走行距離は5キロを超えないことと定めている。しかし、市教委によると、昨年末、ある学校で、多い時で3時間の練習をしていたことが判明。今年に入ってからも、坂道で走り込みを繰り返していた学校があり、いずれも練習を見直すよう注意したという。

 市教委は、2002年度から指導者向けにスポーツ医学やトレーニング法などの講習会を開催。06年度からは、補欠を含めた全選手約700人を対象に、京都整形外科医会による大会1か月前の検診を始めた。同会によると、毎年、約3割の選手に、足の痛みなどの異常が確認される。今年の大会の検診では、病院や整骨院の通院歴を持つ児童が4割にのぼった。

 学校医らでつくる市学校医会は「運動部に所属する選手も多く、一概に駅伝練習だけが原因とは言えない」とするが、検診を担当するたちいり整形外科の立入克敏院長(71)は「影響は否定できない」という。

 10年度の検診からは、理学療法士が児童や指導者にストレッチの方法や練習の留意点を伝え、足の異常をチェックする機器も導入した。立入院長は「指導者の中でもスポーツ医学の知識に差がある。適切なトレーニング法を徹底させることが必要だ」と指摘する。

◇無理させないで

 毎年上位に入る市立嵯峨野小(右京区)の陸上部では、短距離から練習を始め、徐々に距離を伸ばす。縄跳びや鬼ごっこを取り入れ、楽しみながらバランス良く筋力を付けるよう工夫しているといい、佐竹朗教諭(43)は「大会に出たいため痛みを隠し、練習し過ぎる子どももいる。走り方がおかしいなどの兆候を見逃さず、無理をさせないのも指導者の役目だ」と語る。

 市教委の担当者は「朝練のための早寝早起きで生活習慣にリズムが作られ、駅伝ならではの仲間意識が芽生える」と高い教育効果を強調した上で、「競争だけを目的にするのではなく、発達に合わせた指導をお願いしたい」と話している。

<大文字駅伝> 正式名は「京都市小学校大文字駅伝大会」。今年は市内16支部と国私立小支部の計176校が予選に参加し、上位校と招待校の計48チームが本選に出場。16・352キロを、10区間に分けて男女混合で走る。

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 いい記事を見つけた。
 大文字駅伝の問題点を分かりやすく書いてある。
 ただし、「無理させないで」と言ったって、無理させるような仕組みになっているのだからしょうがない。解決策について具体的な提言がない。

 私の案。
 1.出場希望校は全部出場を認める。(支部予選会を廃止。)
 2.テレビ番組を不認可。(小学生にあやまったエリート意識を植え付ける危険性あり。)
 3.特別支援学校も出られる大会に!(初めから除外されているのでは?)

 この3点が改善されたら、もっとすばらしい小学校駅伝大会になると思います。

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2014年02月07日(金)

「がんばらんでええししっかり走りや。自分の持ってるもん全部出し。残したらあかんで。」 [学校]

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 今日も夜7時に、ヨメさんを向かえに「京都キャロット・産大前店」へ。私はますみ社長おかかえ運転手です。
 そこに、私の元教え子・清水さんと小6の息子。あさっての大文字駅伝で走る区間を報告に来てくれたらしい。小6息子君は3区。元町小学校から宝が池球技場前までの約1.9km。
 足の故障がまだ直っていないらしい。息子君は、「アキレス腱切れそう」と言っていた。本当はゆっくり休んだら直るもんなんやけどね。

 前にも書いたけど、希望する学校は全部出したったらええのに。そしたら、故障するまで無理して走る子はぐっとへるはず。この先まだまだ伸びていく小学生なんやからね。主催者の中に、故障するくらい走ったことのある人がいないってことですかね。大文字駅伝に、「教育委員会チーム」や「教職員チーム」も参加して子どもらの気持ちを考えたったらええのに。

 旧姓清水さん親子の帰り際、ひと言ゆうとかなあかんと思って・・・。
 「直磨君、がんばらんでええししっかり走りや。自分の持ってるもん全部出し。残したらあかんで。」
 これは自分自身に向かって言った言葉かもしれない。

 変なおっちゃんは、直磨君の応援をいっぱいしに行きます。大声で応援するし、気づいたらこっち向いてな。

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【RUN】

 次の目標は何にするかなあ。
 やっぱり、伊江島3kmに再挑戦かなあ。
 でも、あんなしんどいレースはなかったなあ。

 今日は1.3+7+1で9.3km。
 7kmは、19分05秒、19分05秒で38分11秒。見事なイーブンペース。
 明日はちょっと速く走ってみようかな。

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【今日のきく】

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 今日のお昼の「ますみ・きく」出勤に私も参加。

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 「こうじさんが散歩中にきくと遊ぶもんやから、『遊べ、遊べ』って言って困るわ。」

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 今日も風がなく、気温は低いがひなたは暖かい。

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 このごろ、めちゃくちゃ腹が減るらしい。
 私が「カッカビール」をしていると、「なんかちょーだい」と迫ってくる。

 「きくの色仕掛けに要注意!」

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2013年11月11日(月)

続々・清水さん [学校]

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 おとといは和歌山に出張だったので、「京都キャロット」を午後3時に出発。
 しばらくすると、バイトさんからすぐ電話がかかってきた。
 「○○さん(清水さんの現在の姓)が来られました。」
 「えー、入れちがいかいなー。もうちょいはよ来てくれたらよかったのにー。」

 先日から話題の私の元教え子の清水さん。先日、小6の息子・直磨君のレース用シューズを買いに来てくれたばかり。今回は足を痛めている直磨君のために、クッション性のあるトレーニング用のシューズを買いに来てくれたのだ。

 ヨメさんが電話に出て、清水さんに代わってもらった。
 「清水さん、声がものすごかすれてるやん。のど痛めてるんちゃう?」
 「いえ、ぜんぜん。絶好調です。」

 電話のあと、ヨメさんが笑いながらゆうてた。
 「清水さん、絶好調やて。おもしろい子やなあ。」

 そのおもしろい子が「文集を持ってきた」と、バイトさんが画像を送ってくれた。
 ああ、なつかしの「にんじんだより」。
 今から28年前、清水さん小6、私29歳の若手教師時代の文集です。

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 「ほー、表紙が央画っちゃんでー、裏表紙がっと・・・、おう田中裕子さん!」

 田中裕子(ひろこ)さんは、このパオパオだよりの2008年8月27日にズバリ「田中裕子さん」という題で記事を書いている。私のこのブログを見つけ、コメントを入れてくれてからメールで何度かやり取りをした。小学校時代の写真も載せてもいいと言ってくれたので載せてある。そこに、「ええい、ついでじゃ。クラス写真も載せてしまおう」ということで、清水さんも含めた全員の写真も載せてある。( これはちょっと問題あるかも・・・。)
 この記事がまた沢田研二の奥さんの田中裕子さんとまちがって検索してしまう人が多く、今日現在で12518アクセス。私のブログ内の勘ちがい検索ナンバーワンかも。

 まあそれはいいとして、そのときの写真と見比べても清水さんは変わっていない。 
 こないだ店に来てくれたとき、「お母さんはなあ、女子の人気ナンバーワンやってんで」と直磨君に言っておいた。「そんなめちゃくちゃかわいいというわけでもなく、スポーツが抜群にできるというわけでもなく、何でかよう分からんけどモテモテやったんやでー。」それを横で聞いていた清水さんは、「ほめてんのかけなしてんのかどっちやねん」というような複雑な顔をしていた。
 もちろん、私はほめているつもり。前にも書いたけど、「清水さんの目力」には当時から一目置いていました。

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 さて、話は文集に戻り・・・。
 この号の目次を見ると、「山中さんからの手紙」(熊本へ転校していった山中リエさんからの手紙の紹介)、「9月のニュース」(各個人の月間ニュース)、「班新聞」(6班それぞれが工夫した新聞)、「10月のニュース」の4部構成。まあなかなか立派なもんです。

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 「班新聞」の「となりの人紹介コーナー」では、清水さんのとなりの席の中島君が清水さんをこう紹介している。
 「趣味→わらうこと。性格→げらげらわらう、すごくあかるい」

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 「清水さん、何で文集なんかわざわざ持って来たんかな。」

 あとがきのような最後のページを見て、なんとなく分かった気がした。

     ◇     ◇     ◇
    
   結婚
          藤井廣司

 11月4日、堀川会館という所で結婚式をあげました。
 急に決まった結婚だったので、式の前はいろいろな意味で大変でした。結婚というと、「めでたい」とか「しあわせ」というイメージしかうかんでこないかもしれないけれど、現実はきびしいものです。実際にいろいろなことでなやみました。
 けれど、最終的に結婚できたのだから、それまでのイヤなことはできるだけ忘れるようにしたいと思っています。
 みんなにいろいろ聞かれても、ごまかすような言い方ばかりしてすみません。先生のおよめさんの名前は「真寿美」、23歳です。(前の4年1組の担任です。)
 ふたりとも働いているので毎日大いそがしですが、結婚してダメになったと言われないように、力を合わせてがんばっています。

     ◇     ◇     ◇

 清水さんは、このページを見せるためにわざわざ文集を持って来てくれたんとちゃうかなあ。ずっと「パオパオだより」を見てくれているらしいし、「毎日が離婚の危機」状態なのにヘラヘラしている私のふがいなさをしかりに来てくれたのかも・・・。

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