2017年05月19日(金)
京大病院へ [病院]
「ますみちゃん、チューせろ。」
「はあ?」
「ますみちゃん、チューせろって。次入院したら、退院後20日間チューとかもっとエロいこともしたらあかんらしいわ。そやし、今のうち。チューせろ。」
「気持ち悪いちゅうねん。蹴り入れんでー!」
口より先にその短い足が飛んできた。
しかしその前蹴りは空振り。よかったー、命拾い・・・。
(病院帰りにいきなりセクハラ。これで「つかみ」はOKかな?)
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「鞍馬口」のI医師の紹介状を持って京大病院へ。
京都一ともいえる大病院でビビったが、工事車両出入り口にわが社のガードマンが3名。あの緑の制服を見つけるとちょっとホッとする。知っている人だったので声を掛けたかったが、予約していた時刻ギリギリだったのでスルー。
京大病院は中央ロビーの吹き抜けが特徴。10年ほど前に来院の記録が残っていると言われたが、まったく記憶から飛んでいた。
帰ってからヨメさんに話すと、「嚥下障害の時に行ったはず」とのこと。私の記憶では、近くのクリニックから第一日赤の嚥下外来を紹介してもらったと思っていたが、その中間に京大病院も行ったようだ。10年ほど前のことも覚えていないとは、ボケボケです。そう言えばこの「大きな吹き抜け」、なんか見覚えあります。
がん系の患者は別棟へ。
その名が「積貞棟」。
「はあ? はあ?」と何度も聞きなおした。「積貞」って何。なんと分かりにくい。「がんセンター」とかでいいと思いますが・・・。
まずは看護師さんによる問診。
この方がまた美人で賢そうで。
私の前後は私より年配の男性だったが、「何をえらそうにぬかしとんじゃー」と言いたくなるような態度。病気でイライラしておられるのかもしれないが、そんな言い方はないやろうと思った。あんなストレスのたまる仕事はないど。給料倍もらわなやってられんなあと思った。
私はできるだけおとなしく。とりあえず、入院の希望時期だけを伝えておいた。
しばらくして診察室へ。
「積貞1号やてー」と思いつつ。
放射線科のK先生は若くて細身の方。お医者さんはやや太めの落ち着いた方というイメージが強かったので、ちょっと肩透かしかな。それでもすごく話しやすくてよかった。
私が「病人ブログ」から仕入れていた知識は、すべてまちがいではなかった。
K医師が心配されていたのは、私の胆のう炎。アイソトープ治療室に入る前も入ってからも、ヨードが含まれない洋食系ばかりになる。それが原因で胆のうが暴れたら、もうどうしようもない。アイソトープ治療室は、医師も看護師も入ってはいけない。放射能防護服をどっかから借りて来てもらって救出してもらわなくては。そして緊急手術・・・してもらえませんよね。
けっきょく、「その時の食べ物を考えていきましょう」という結論になった。
「入院の日程なんですが、たまたま7月の初めに1人分だけ空いています。それを逃すと、次は10月まで待ってもらうことになるんですが・・・。低分化癌ということですので、できるだけ早い治療をお勧めします。」
おー、私の希望にドンピシャ。7月第3週は、毎年「やぶはら高原マラソン」に出張販売に行っていた。しかし、今年は去年の山崩れのために中止。これで出張販売は、8月中旬の「ひろしまクロカン」「三瓶高原クロカン」までない。
6月27日からヨード系食品(コンブ・ワカメなど)を制限。
7月9日にタイロゲン(体の中でつくられる甲状腺刺激ホルモン(TSH)と同じ働きをする薬剤)注射。
7月10日に入院。タイロゲン注射2回目。
7月11日「監禁部屋」に入り、放射性ヨードカプセル内服。
7月13日残留放射線測定。
7月14日退院予定(放射線量が高い場合はこの2、3日後)。
この日程で行くと、6月23日「沖縄慰霊の日」の「一人沖縄平和ラン」は何の食事制限もなく挑戦できる。
また、「監禁部屋」もうまくいけば4日間で済む。
何もかもうまくいけばいいのになあ・・・。
とにかく早く普通の生活に戻れるよう、体調を整えて行かなくては。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
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コメント
男ぽいですが、女性ですよ。共通点はまだあります。腫瘍が9、5センチになっているのもありました。大きいのや小さいのやら〜いっぱいありました。手術前のcTでは肺への転移はありませんでした。全て共通では?かってに親近感を感じています。
カープさん、コメントありがとうございます。
「参考になることが多く」と言っていただければ、ほんとうにうれしくなります。高い治療費を使わせてもらっているので、せめて同じ病気の患者さんのお役に立ちたいという気持ちは大きいです。
共通点というのは、「胆のう炎→甲状腺低分化癌発見」という流れのことでしょうね。私の胆のう炎は、7月のアイソトープ治療に入る直前に大暴れしましたが、今のところ落ち着いています。転移のほうは、7月段階では奇跡的というか全くしてなかったようです。ただし、今後どうなるか分かりませんが・・・。
患者数の少ない病気は、治療の情報も少なくて不安だらけです。そちらにもいい情報がありましたら教えてくださいね。
カープさんの治療がうまくいくことを願っています。(ところで、カープさんは男性? それとも女性? それが私の一大関心事なんですが・・・。)
途中で送信してしまいました。次回12月12日の診断でサイログロブリンの数値が上がってないことを祈ってます。今、55もあります。元気に毎日走っている姿に励まされ、私も毎日仕事に励んでいます。職種は講師です。
改めて読みかえしています。参考になることが多く、助かります。また、共通点が多く驚いています。私は胆石の突然の痛みにヒヤヒヤしてます。アイソトープ治療を受けるため、大学病院放射線科への紹介状ををもらいに行く予定です。3、4か月後の予約になりそうで、それまでに転 移しないかと心配してます。