2008年11月02日(日)
2008あいの土山マラソン・男編 [ランニング・出張販売]
今日は、書く事がいっぱい。
こんなことになるとは、思ってもみなかった。
今回は、いつものように「本編・続き・おまけ」ではなく、登場人物によって「男編」「女編」に分けて書こうと思う。
新名神・甲賀土山ICができたため、自宅から1時間ほどで会場に到着。(6時半過ぎ)
京都キャロットの店開き。受付は8時からだったのに、かなり早くからお客さんが来られた。8時過ぎがピーク。私もヨメさんもてんてこまいになってしまった。こんな時に子どもらがいてくれたらなあ・・・。
10時ごろにはお客さんもなくなり、私はランシャツランパンに着替え、うどん屋さんのテントへ。ヨメさんの分と、うどんを二つ。
スタート30分前にうどんを食べるランナーを見て、うどん屋さんは何を思う?
うまかった。やや薄めの汁まで全部飲んで、いざスタート地点へ。
土山は、毎回ハーフ。
ここのフルはきつそう。ちょっとチャレンジする勇気がわいてきません。
ハーフでも、毎回ゴール前2kmほどは足が上がらない。軟弱な私には、ハーフくらいがピッタリです。
フルは、795名。ハーフは、その倍以上の1726名。
スタート地点はそんなに広くないので、できるだけ前に位置取りしなくては。
4km過ぎ、10分前にスタートしたフルの最後尾ランナーに追いついた。
5km手前で、声をかけてくださる人あり。
「また写真撮って、ブログに載せられるんですか。」
「はい。このごろこんなんばっかりですわ。真剣に走ってはる人から見たら、『なにふざけとんにゃー』っていう感じやと思いますけど・・・。」
「そんなことないですよ。」。
「せっかく声かけてくれはったし、ブログに載せさせてもらいますわ。」(パチリ。すんませーん。とょっとピンボケです。)
土山マラソン名物、青土(おづち)ダムのこいのぼり。いかに風が強いかがよく分かります。
9kmを過ぎ、折り返しではなく、小さなループへ。10km通過は、52分ちょっと。ということは、ゴールは1時間49分か。
と思って走っていたら、いきなり横から、「45分切れますか?」
「(なに? それはなんぼなんでも無理やろう。いや、でも、こう言っとこ。)後半は下りやから、がんばったら行けるかも。」
「そうですか、がんばったら行けますか。」
少し先行した彼は、また横の人に聞いている。「45分切れますか?」
なんやねん。私の言葉、ちゃんと聞いてへんのかいな。可能性は少ないけど、がんばったら行けるってゆったげたのに・・・。
彼のスピードが落ちてきて、また追いついてしまった。
「45分切れる?」
だからー、さっきね、ゆったでしょう。
「僕ね、障害者なんです。今日は、仲間と7人で、名古屋から走りに来たんです。ここは初めてなんですけど、走った後の温泉が楽しみで・・・。」
なんちゅううれしそうな顔。よっしゃー。それやったら、おっちゃんが協力したろ。ここからゴール1時間45分を目指すのはかなりきついけど、やるだけのことはやろか。
ついさっきまで彼と走っていた松本さん。
「がんばってる子を見てると、気持ちいいですね。一途で・・・。」
後半は、みなそれぞれの目標にむかって必死。横から話しかけられても答えられない人が多い中、松本さんは彼の話をちゃんと聞いておられた。この姿勢は見習いたい。
彼は、タイムばっかり気にして気にして。
これではあかん。具体的な目標を。
「私とおんなじペースでは45分は切れんで。私に追いつかれんように前走り。」
「しゃべってんと、しっかり前見て。あの前のオレンジのTシャツの人に追いつこ。」
追いついたら必ず私の方を振り返り、「これでいい?」
「いい、いい。つぎは、あのピンクの帽子の人に追いつこか。」
追いついたらまた私を振り返り、「これでいい?」
「ええぞー、その調子。しっかり腕ふって、がんばってヒザ上げて走ろ。」
なんと彼は私の指示通り、私の5mほど前をピッタリと(?)並走。私にもっと力が残っていたら、後ろからあおることが出来たのに・・・。
私設エイドの水もコースを戻って取りに行ったげたし、上り下りの走り方もアドバイスしたつもりやけど、ちょっとは役に立ったかな。
ゴール直前だけは、「これでいい?」に対する返事を変えた。
「あかん! 力残すな。ゴールしたら倒れてしまうくらいに走れー。」
彼はこの期におよんでまだ横の人に、「45分切れる?」って聞いとる。しゃべるエネルギー残っとんにゃったら、その分しっかり走らんかい。でも、もう私も後ろからどなる力は残っていなかった。
ゴールは、1時間46分30秒くらい。
目標にはとどかなかったけど、後半はようがんばったよね。後ろから聞こえるへんなおっちゃんのハッパに、よう反応してくれた。私は人からこんなに頼りにされたのは、超久しぶり。
ゴール後握手を求められたのも、私は初体験です。
ほんとに最後は力を使い切ったようで、彼は声もでないくらい。でも、私に何度も「ありがとう」。
住所も教えてもらったし、出来るだけ早く写真を送ります。
今日は特に目標もなく、ダラダラとした走りになりそうだったのに、彼のおかげでメリハリができました。こちらこそ、「ありがとう」。
ゴール後に、「彼、どうでした?」と気にかけて聞きに来て下さった松本さん。松本さんにも、「ありがとう」。
こんなふうな新しい出会いがあるから、マラソン大会はおもしろいんです。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
M見さん、優勝おめでとうございます。
心配していた足の痛みはだいじょうぶだったんでしょうか。
レース中すれちがった時には写真が撮れなかったのですが、ゴールされた後のほっこりされた顔が撮れました。表彰式の写真も撮りたかったのですが、なかなか始まらなくて・・・。
昨日の夜「土山・男編」を書き上げ、今日は「女編」の予定です。M見さんも登場予定ですので、こうご期待!
おっはよ〜ございます。
昨日は、シューズをとっておいて下さり有難うございました。
しかし・・・
やっぱり『きくちゃん』のショットは最高!
『わん、にゃん』シリーズを1冊の本にされたら如何でしょうか?
パオパオさんの『嫁さん』若いですね。
昨日、キャロット店で『娘さん』かと、本当に間違えました。
M見ちゃんは、ストレスや色々で最近体調が本調子でなく、自身のブログをアップするのに精一杯でした。
久々に『パオパオだより』へお邪魔してみると、沢山記事が増えている♪
今日は休み!
楽しんで『熟読』させていただきま〜す♪
土山の画像を見ると、昨日走った感動(?)がよみがえります。