2013年07月18日(木)
「旅立ちの島唄 〜十五の春〜 」 [映画]
◎YAHOO!映画より
解説: 『グッモーエビアン!』でみずみずしい演技を見せた三吉彩花が、等身大の15歳のヒロインとして初主演を果たした感動作。沖縄本島からおよそ360キロ離れた絶海の孤島南大東島を舞台に、少女の成長や家族の絆を島唄のメロディーに乗せてストーリーが展開する。無口だが優しい父親を小林薫、強さともろさを秘めた母親を大竹しのぶらベテラン勢が熱演。初挑戦ながらも三線と島唄を見事にものにした三吉の体当たりの演技や、心に迫る家族の物語に感極まる。
あらすじ: 14歳の優奈(三吉彩花)は、島内に高校がない南大東島で父親(小林薫)と2人で暮らしている。子どもたちは進学のため15歳で島を出るため、彼女の母親(大竹しのぶ)も姉(早織)の進学と共に那覇についていったきり戻って来ない。優奈は少女民謡グループ・ボロジノ娘のリーダーを任されたものの、進路のことで思い悩んでいた。
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昨日の那覇発の飛行機は13時55分の予定だった。まあ、中途半端といえば中途半端。ピーチだったので、1時間以上前にレンタカーを返して空港まで送ってもらわなくてはいけない。どこか出かけるほどの時間はないし・・・。そうそう、この時間に見られる映画はないかしらん。
「10時30分〜 那覇市牧志・桜坂劇場 『旅立ちの島唄』114分」
おお、これこれ。「京都で見逃してしまった映画を沖縄で」って、ええやんか。「江戸の敵を長崎で」みたいで。
朝にレンタカーを返してしまい、ゆいレールで牧志駅へ。12時半頃終わって駅までダッシュ。そして12時41分発空港行きに乗れば、なんとか間に合いそう。
真樹も1限から授業だったので、同じくらいに出かけた。10時半には余裕でセーフ。牧志駅から迷ってしまい、映画館には10分以上かかってしまったが。
2時間の映画を見る前に、ちょっと腹ごしらえ。
ホットドッグと飲み物のセットで350円。
映画が始まった。
なぜか、最初から泣けてくる。
観客は私も入れてわずか6人。まわりを気にすることもない。
中学を卒業して島を出ていく女の子の話だと単純に考えていた。でも、この映画はもっともっと深かった。「家族崩壊」がテーマと言ってもいいのかも。
40数年前の私のいなかの状況と似ていた。私のいなか・左京区花背でも、中学校を卒業すると高校に進学するために地域を出ていく。当時は、雪の峠を越え20?先の高校まで通うことなど考えられなかった。子どもだけが出ていくか、それを機に一家が出て行ってしまうことが多かった。この映画のように、母親がついていき父親が一人ポツンと残ってしまう例は少なかったように思う。
一人残った父親役の小林薫の姿は哀れだった。
「何かを得ようとしたら、何かを捨てなあかんねん」とはヨメさんの言葉。
「眞寿美ちゃんの『捨てる』の中には・・・。」
「心配せんとき、アンタのことはとーっくの昔に捨ててるさかい・・・。」
「眞寿美ちゃん!」
ああ、深い話やった。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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