2008年03月27日(木)
第15回竹富町やまねこマラソン-やっと八重山2-(2月9日分) [ランニング]
朝起きたら、雨。
「やんでくれへんかなー」と思いながら、急いで身支度。ちょうど都合のいい朝2番の飛行機が満席だったので、朝1番の石垣行き。那覇空港7時15分発です。
ホテルのフロントで、サンドイッチをもらい、待機していたタクシーに乗りました。
石垣は、那覇より強い雨。
「ヨメさん、走らへんて言わへんかなあ」と心配だったのですが、「透明のカッパ買わな」とか言ってるのでまずだいじょうぶか。
離島桟橋のターミナルで聞くと、やっぱり上原行きは悪天候のため欠航。大原港まで行き、そこからは送迎バスとのこと。
「つめ切り、忘れた。足のつめ切らんと、えらいことになるなあ。」とヨメさん。
「たぶん、売ってあると思う。買いに行ってくるわ。」と私。
雨の中、ひとっ走り、コンビニ・シーサーに。戻って来たら、桟橋前は長蛇の列。
「いやー、どうしょ。船乗れへんかも・・・」
さっきの場所に戻ったが、ヨメさんがおらん。「並んでくれたんかなあ」と思いながら、長い列の前の方をさがすと、おったおった。二人分の荷物(かばん4個)を持って、ちょうど真ん中らへんに。
ああ、なんてしおらしい。ああ、なんて協力的な。仕事がからんでなかったら、お互いを思いやって仲良くできるのにね。こんな場面を見るのは、20年ぶり!?
船は満員で室内は無理だったので、デッキのイスにすわりました。
港を離れて5分ほどすると、船がぐでんぐでんに揺れだしました。デッキの横には一応ビニールが張ってあるのですが、どんどんしぶきが入ってきます。「こら、えらいこっちゃ。前に置いてあるみんなのカバンもびしょぬれになってしまう」と心配になりました。すると、イスにすわらず立っていた男の人が、カバンを全部移動させたり、すきまからしぶきが入らないように詰め物をしたり、一人で動き回ってくださっていました。ヨメさんが、「船の人かな」と感心していましたが、後で私たちと同じランナーであることがわかりました。
ヨメさんは右半身がずぶぬれ状態でしたが、それよりもあの人の働きぶりに心が温かくなっていたようです。
大原港に着くと、そこは暴風雨に近い状態。
送迎バスに乗った時、前にお会いしたことのある顔が。たしか、あの人は鳩間中学校の○○君のお母さん。でもどうして、マラソンの送迎バスに?
マラソン会場の上原小学校でバスを降りると、台風?
雨はさほどでもないが、なにもかも吹き飛ばしてしまうような横風。気温は例年20度くらいと聞いていたが、これはないぞ。「暖かいコースをゆったりと走る」というつもりで来たのに。
とりあえず体育館へと思って行ってみると、超満員。無理やり場所を確保し、きょろきょろしていると、微妙に感じる視線。「あっ、鳩間の小山校長先生、古我知先生、○○君のお母さん。」総勢6、7人の団体(鳩間軍団)が。
「校長先生、お久しぶりです。前の運動会の時にはお世話になりました。京都の藤井です。」
「ああ、藤井さん、よくこられましたね。走るんですね。」
「はい。わたしが23km部で、こっちが10kmです。ひょっとして、先生も走られるんですか。」
「ええ、10kmですけどね。」
好き。こんな校長先生、大好き。
運動会の時のリレーでの大活躍もびっくりしたけど、10kmを軽々と走る校長先生もそうはおられない。「うちのPTAだよりに、子どもより速い校長先生と紹介しておきましたし。」「いやあ、練習してないからね。」
「古我知先生は、どれくらいが目標ですか。」「いや、初めてなんで、全然わからないです。」
ヨメさんは、そんなことにおかまいなしに、せっせと自分の走るウェアを用意していた。ピンクのTシャツ、ピンクのランスカ(ランニングスカート)、ピンクのキャップ、ピンクのアームウォーマー。これがあるから、雨でも走るんやね。
スタートは、23kmの部がさき。
スターターとして、ロッテの成瀬投手が来ていた。
とにかく、風がきつい。寒い。でも、これくらいの雨なら、かえって呼吸がしやすいくらい。かなりの人数がどっとスタートしたが、すぐにばらけていった。「自分の近くにたくさん人がいたら、それだけで楽なんやけど・・・、この展開はちょっとちゅらいな。」
そう思い始めたころ、道路の反対側から、なにやら熱い視線が。「びびびびびっ!」そっちに吸い込まれていった。
「クッ、クーちゃんですよね。」
一緒におられた方が、よんなぁよんなぁさんや。
私はいつもボケーとしているのに、どうして犬を見つけるのはこんなに早いんでしょう。「後でヨメさんも来ますので、よろしくお願いします。」
いきなり、旅行の目標達成や。めちゃくちゃかわいいし、クーちゃん。帰りもいててほしいなあ。(雨の中、たいへんやけど・・・)
10kmコースの折り返しは、浦内川付近。一年前、廉とボート乗った所。まだまだ、雨は降り続く。
23kmコースの10kmすぎに、長い長いトンネル。
初めはうっすら見えていたが、真ん中へんは真っ暗。折り返してくるランナーとぶつからないかと心配になった。
トンネルを出ると、折り返しの白浜。この先、道はありません。(23kmというはんぱな距離は、これが理由です。)
折り返し付近で写真を撮っておられる男性に、私のデジカメを渡し撮ってもらった。どこのどなたかお聞きしませんでしたが、本当にありがとうございました。
後は、帰りのクーちゃんを。
いました。いました。けっこう、おとぼけ系の顔です。
「いっしょに写真撮ってください。」「パチリ」 もう、ゆうことないです。しあわせじゃー。
よんなぁよんなぁさんとしゃべっている間に、だいぶ抜かれてしまったけど、いいや。そんなこと。(女子の1位にも抜かれたが、ゴール手前で抜き返した。)
残り1km地点に、通事健次さんの甥がおられた。
「とおじさーん。」と声をかけたら、「おー」と返事。一回チャーター船に乗せてもらっただけやけど、私がだれかわかったかな。
最後までペースは落ちず、気持ちよくゴール。1時間53分14秒。年代別9位。
ヨメさん(10km)はすでにゴールしていて、1時間13分20秒。年代別35位。二人とも雨と風の中、よう走った。
私は古我知先生に勝ち、ヨメさんは小山校長先生に勝った。
「眞寿美ちゃん、校長先生に勝ったで。」と大きな声で言ったら、校長先生はちょっと悔しそうだった。
古我知先生は3月末に異動で、鳩間を出られるとのこと。沖縄本島に戻られるそうだ。私にとっては、残念。記念にいっしょに写真に入ってもらった。少しは親しくしてもらえそうだったのに。今度は異動先の学校に押しかけるか。(「あほ」っと、ヨメさんの突っ込み。)
夜のパーティも盛りだくさんだったが、こちらの中味のよさは参加しないとわからないということで説明は省略します。
ホテル行きの送迎バスに乗り遅れ、帰るのがかなり遅くなったけど、「なんくるないさー」
その日泊まったのは、祖納の「西表アイランドホテル」です。部屋におふろが付いていて、よかったです。ゆっくり休めました。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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