2008年03月16日(日)
第30回京都ロードレース [ランニング・出張販売]
ランニングクラブが主催で、金銭的なスポンサーがついていないマラソン大会は、もうほとんどないと言っていい。
以前はそんな大会もけっこうあったのだが、大会規模が大きくなりすぎたり、役員の平均年齢が上がったりなどの理由で消えてしまった大会もある。
私が知っている限りでは、この京都ロードレース、兵庫の武庫川新春ロードレース(1月)、金沢のマラソンに挑戦する会(5月)くらいが、本当の手作り大会として残っている。
準備する側はすべてボランティアで、とりあえずどれだけの要員が確保できるかが毎年の懸案である。
ただ、走らせてもらう側から言うと、安全なコースが確保できて、距離や計時が正確であれば、どこが主催であろうとこだわりはない。
京都ロードレースでは、無料の荷物預かりもあり、他の大会ではまねのできない細かい心配りもある。(元気いっぱいな女子中学生だと思われる子たちが、係員として一生懸命働いていた。そんな子たちの姿を見られるだけでも、この大会に参加する価値がある。)
「スポーツは平和とともに!」
主催者である京都ランナーズ(新日本スポーツ連盟の傘下)が、スローガンとして掲げ続けている理念を少しでもひろげて行きたい。その気持ちを持った有志の力が、この大会継続の原動力になっていることはまちがいない。
もし、このブログを見ていただいている人の中で、来年はちょっと手伝ったろやないかと思われる方、ぜひご連絡ください。京都ランナーズは、あなた、そう、あなたをお待ちしています。
さて、第30回大会は・・・
過去5年の参加者数を振り返ってみると、
第25回 593名(完走480名)
第26回 577名(完走491名)
第27回 809名(完走638名)
第28回 923名(完走699名)
第29回 942名(完走741名)
このうち、4分の1は、小中学生である。
また、この時期、雨が多く土の河川敷での出店はかなりきつい。
という理由で、家から最も近い大会ではあるが、最も売り上げが期待できない大会でもある。
でもまあ、自分自身が京都ランナーズクラブ員やし、おなじみのいろんな人とも出会えるし、という気持ちで出店・レース参加を続けてきた。
過去の記録を見てみると、第8回5km宣言タイムレース3位に私の名が。宣言18分30秒で、実際が18分36秒。6秒差・・・というより、タイムにびっくり。こんな速い時もあったんや。
第22回大会では、5km40歳代優勝。これは、ラッキーだった。もともと速い人が出てなかったみたいで、みんなごっちゃまぜやから、自分でも途中何位か全然わからんかった。最後の橋の手前から、ビューンととばしていっぱい抜いてゴールしたら「優勝です」やって。2位と1秒差、3位と3秒差。みなさん、すんませんでした。(タイムは、19分59秒)
今年の申込者数は、1095人。 11年ぶりに千人を越えた。
天気も気持ち悪いくらい暖かく、いつもの京都ロードレースとはちがうふんいき。
出店の準備ができたころ、外峯さんがご来店。
「こないだのコメントのお返事、書かせてもらいました。ボク、外峯さんだけが見やはんにゃと思って書いとったんですけど、みんな見てしまわはんにゃってね。知らんかって。」
「こんなんですわ、この人。やってられんでしょ。知らんにもほどがある。」と横からヨメさんが。
「どうでした? シティハーフのペースランナー、うまいこといきました?」
「むずかしいです。まず、人数が多すぎて思い通りに前に進めへんでしょ。給水所では、もっと混雑してペースが乱れるし。」
「たいへんやったんや。」
後で思いついたんやけど、ペースランナーって、ペースが落ち着く3km付近からスタートしたらあかんのかな。
外峯さんは、下のお子さんが体調をくずされたとのこと。自分は走らないのに、お手伝いに来られたらしい。無理して来やはらんでもよかったのに。自分のできることを少しでもしようという姿勢が、好感を持たれる理由やろね。
うちのヨメさん、若い女の人にはけっこう厳しいのに、外峯さんのことはほめとるもんな。めずらし。
11時、最初のレース5kmのスタート。
「トイレ、行きたいなあ。」また、ヨメさんが。
「松尾大社のトイレまで、アップのつもりで行ってきたら。」
「じゃんくさい。もうええ。」
せっかくのピンクランスカ、ピンクアームウォーマーやのにきばってもらわな。
ヨメさんは、後ろからかぞえられるほどのポジションをキープし、ゴール。
「Qちゃんの気持ち、ようわかったわ。トラック1週目で、よっぽどトイレ入ったろか思たけど、やっぱりはずかしいな。」
「その時、まだ混んどったやろ。」
「それがな、その時だけすいとってん。」
けっこう、余裕やん。
でも、ゴールタイム33分55秒やし。Qちゃんの2倍以上の遅さやし。これ比べられたら、Qちゃんも腰ぬかすで。
小中学生3kmの後、いよいよ本日のメインイベント、ハーフのスタート。
521人の申し込みで8割が参加として、420人くらいのスタート。 こんなせまいとこで、だいじょうぶかいな。事故がおこらんかったらええんやけど・・・。
スタートは意外とスムーズに。
300mトラック2周の間に適当にばらけ、自転車道へ。
風がほとんどなく、むし暑い。これは、危険。最も倒れる人が出やすい気候。(体が暑さになれていない春先に倒れてしまう人が多い。)
「あー、たまらん。」と思い始めたころ、でっかいワンちゃん2匹発見! 琉球がらとハスキーがら。
「変わった毛並みのワンちゃんですね。種類は?」
「秋田犬です。」
「秋田犬? 2匹よく似てるけど、兄弟ですか?」
「いえ、ちがうんです。2匹かけあわせようと思ってるんですけど、うまくいかなくて・・・。」
このワンちゃんに会ってから急に元気が出てきた。最初の5km25分50秒が、次は23分46秒。2分も早なった。上りやのに。折り返してきた時、ワンちゃんに手を振ったら、飼い主のお兄さんが手を振り返してくれはった。ちょっとはずかしかった。
次の折り返しで、またワンちゃんに会えると楽しみにしてたのにいなくてがっくり。
でも、その代わり、ゴール地点付近でよく通る声ではっぱをかけてくれる女性あり。これはよかった。めっちゃ励みになった。この人には5回会い、5回ともはっぱを入れてもらった。じろーりと見て声かけてもらえへんかったらかなんし、しっかり見てへんにゃけど白っぽい服を着た人やったと思う。あの人に、応援大賞をあげたい。
ゴールタイムは、1時間42分17秒。
このムシっとした暑さの中では、上出来やね。
ゴール後、うちのテントで休んでいたら話しかけてくる男の人あり。 (お名前はわかりません。)
「藤井さん、このごろ調子よさそうですね。だいぶ、練習してはるんでしょう。」
「いやー、毎度のことで、練習一切なしでレースばっかり出てますねん。」
「練習なし? よう、走れますね。」
「ええかげんな人でしょう。」と横からヨメさんが。
「練習なしで丹後100km完走が、ボクの夢ですねん。」
あきれて、どっか行ってしまわはりました。
売り上げのほうも、例年よりはよかったようだ。こんなおだやかな天気だったこともめずらしい。今年は本当によかった。毎年、こんなんやったらいいんやけど・・・。
心配していた事故もなかったようだ。救急車の出動もなかったし。(同じ所を何回も繰り返し通るコースが、案外よかったのかも。)
オリンピックが間近に迫っている中国では、チベット自治区での騒乱を弾圧。
ランナーのみなさん。もう一度あらためて言います。
「スポーツは平和とともに!」
これを絶対忘れないで、ねっ!
◎この日の夜。
「途中にめっちゃかわいい、でか秋田犬がいてなあ。琉球がらとハスキーがらやで。」
「写真撮らへんかったん?」
「うん、今日はカメラ持たんと走ってん。」
「何しとんねな。持って走らんと。」
不覚。 小型で防水で高速シャッターが切れるデジカメ買わんとな。
疲れてたので、9時ごろふとんに入った。うとうとしかけた時、突然ふくらはぎのこぶらがえり。右がおさまったと思ったら、今度は左。また、うとうとしたら、びびびびび。壁にむかってストレッチ。何回も何回も。なかなか寝付けへんかった。
みなさん、走った後のケアを忘れずに。
あの秋田犬に顔をベロベロなめられる夢を見たかったけど、残念ながら出てきませんでした。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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