2008年03月12日(水)
おかえり、マーライオン [家族]
廉が、シンガポール研修旅行から帰ってきた。
深夜1時過ぎの空港発、早朝関空着の便で帰ってきたので、すこししんどそうだった。
私が廉に最初にかけた言葉。
「マーライオンまんじゅう、売ってた?」
「売ってへんかったわ。」
旅行に行く前、おみやげのことが話題になった。
「やっぱり、おじいさんには、まんじゅう系やなあ。」
「なんかな、シンガポールにも、もみじまんじゅうみたいなもん売ってるらしいわ。」と廉。
「そらええなー。マーライオンまんじゅうやな。そやけどそれ、絶対日本の業者が作らしとんにゃろな。」
マーライオンの中にあんこって、なんかおいしそう。楽しみ。
でも残念ながら、それはガセねただった。
仕方なく、おじいさんのおみやげは、マーライオンチョコとマーライオン置物(かなり小さい)に変更。さっそく、私がいなかのおじいさんに持っていった。
「おじいさん、廉が学校からシンガポールに旅行に行って来てなあ、これおみやげやて。チョコレートとマーライオンとかゆうやつの置物。なんかな、シンガポールの神さんらしい。」
「これ、おばあさんにチンチンしてくるわ。廉が外国行って来ましたゆうて、報告しとくわ。」
「ほー、ちょっと見してくれ。」
おじいさんが興味を持ったのは、チョコではなく置物のほうだった。かなり、しげしげと見ていた。(よかったやん、廉。おじいさん喜んどんで。)
その後、置物を仏壇へ。
「おばあさん、廉がシンガポール行ってきました。」チーン。
廉ゆうても、よう考えたらおばあさんは知らんにゃ。生まれる半年前に死んでしもたんやから。
死んでしまうちょっと前、ヨメさんが「あかちゃんできました」って、報告しとった子や。もう、高1や。早いもんやなあ。
「おじいさん、前ゆうとった中国旅行やけど、どう?」
1ヶ月ほど前、たまたま新聞で中国旅行の広告を見た。
そのコースは、杭州から景徳鎮、廬山、九江から長江(揚子江)沿岸を下り、南京、上海へ。おじいさんが戦争で行った場所ばかりらしい。こんなコースの旅行の企画は、初めて見た。
1ヶ月前に話した時は、かなり乗り気だったが・・・。
「うーん、やっぱり、よう行かんなあ。もうちょっと若かったらなあ。」
残念!
1週間の外国旅行は、なんぼ中国ゆうてもちょっと長すぎるわなあ。おじいさん、もう86やし。もうちょっとショートカットで、3泊4日くらいのが企画されへんかなあ。おじいさんが元気なうちに。
ほんまに、残念! (最初で最後の親孝行ができるかなと思ってたのに・・・。)
話はもとに戻り・・・
廉の旅行は楽しかったらしい。
心配していた厳しいきまりも、それほどでもなかったとのこと。あちこちでビルなどの建設ラッシュで、外国人労働者が多数入りこんでおり、それどころではないとか。インド人の出稼ぎが多いらしい。
初日のばんごはんの野菜に、でかいあおむしが2、3びきいたこと。夜遅く、ホテルの友達の部屋でしゃべっていて、自分の部屋に戻ろうとした時に先生に見つかり注意されたこと。現地ガイドに、当たり外れがあったこと。見学場所でインドネシアの修学旅行生といっしょになり、そのオーバーなリアクションがおもしろかつたこと。などなど。
なかでも、動物園が一番おもしろかったようだ。昼と夜、2回も行けたと喜んでいた。
また、放し飼いのサルがいたらしく(野良ザル)、
「パオパオ、サル好きやから、いっぱい撮ってきたった。」とのこと。なんて親孝行な(!?)息子なんでしょう。
「そやけど、このサルに勝手にえさやったら、罰金4万円!」
「4万円て、そんなんはらえる人おんのかいな。どこまで罰金の国やねん。イメージ、あんまりよくないなあ。」
とにかく、旅行は行って終い、はもったいない。
帰ってきた後も、じわじわ楽しんでほしい。なんか調べてみたいこととかなかったんかなあ。
なにせ、大金使っとるんやから。なあ。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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