パオパオだより

2008年03月30日(日)

第15回美杉の里・桜マラソン [ランニング]

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 今日の主役は、冨永明美さんです。

 10kmのゴール後一息つき、ぼちぼち帰ろうかなと思った時、ちょっと気になったことがあった。「伴走の人といっしょに走ってた女の人、まだ帰って来てへんなあ。」
 スタートの9時半から、もう1時間を過ぎている。ゴールには、かなり間隔を置いてパラパラとランナーが入ってくる。1時間を越えてゴールするランナーの中には、フラフラになっている人もいた。「もうちょっとだけ見てよう。」そう思ってゴールの横で待っていた。

 しばらくすると、にぎやかな3人連れが遠くに見えてきた。
 ゴール前200mほどは、とんでもない急な下り坂。スタート前、うちのお客さんと「こけるかも」と話してたような坂だ。
 にぎやかに聞こえたのは、二人の伴走者が、こけないように、ふらつかないようにと的確な指示と励ましの声をかけておられたのだろう。
 「カメラ、カメラ。」パチリ、またパチリ。

 ゴール直後の彼女はシートにすわり、かなりしんどそうだったので、伴走者の方に声をかけた。
 「マラソンのブログを書いてる者ですけど、ゴールの写真撮らせてもらいました。ブログに載せさせてもらってもいいですか。」
 「冨永さん、ゴールの写真載せてもいいですかって。」
 「いいですよ。」
 「お名前も出してよろしいですか。」
 「いいですよ。」
 横から、お友達らしき女性が、「冨永さんのこと、インターネットで世界中に知らせてください。」
 「はい。もちろん。しっかり書きますし。」

 「しんどそうで申しわけないんですけど、せっかくなんで何か一言・・・」
 「今日は朝ごはん食べた後、お腹こわしちゃって。どうかなあって心配だったんだけど、走り切りました。半ズボンにしたのがよかったのかな。」

 たしかに、朝早いスタートの場合、朝ごはんに苦労する。
 今日の私は、コンビニおにぎり一個。私のような適当な人間なら、これで十分だ。しかし、生活にいろいろとハンデがある方なら、どうだろう。たぶん、会場まで送ってもらう方の都合も考えないといけないし、自分の思い通りとはなかなかいかないのでは。
 でも、ゴール後の会話を聞いていると、折り返した後の後半のほうが速かったらしい。慎重にスタートした時のほうが、意外といいタイムが出たりする。

 それに、なんといっても2人の伴走者。これは、心強い。 目をつぶって、急な下り坂を走って降りる。これは想像もつかない。2人の伴走者は、この時、どんな言葉をかけたのだろう。
 遠くから見ていると、この3人がとても楽しそうに走っているように見えた。(信頼関係がしっかりできているんですよね。)

 伴走者の方から、名刺をいただいた。名張の佐伯さん。もうお一人の伴走者は、名張の松村さん。(お二人とも、京都キャロットのことはご存知のようでした。)
 佐伯さんの話によると、冨永さんは、3月2日の視覚障害者京都マラソンにも来られていたそうだ。(たぶん、佐伯さんも。) 9月の京都てんとう虫マラソンにも、毎年出ておられているらしい。
 うちの店は、今はどちらの大会にもお手伝いできていないが、何かできることはないでしょうか。
 
 時間がたっても、ほとんどの人がゴール付近にすわっていた。
 今思うと、あれは3人を待っていたのでは・・・。
 いい場面を見せていただきました。冨永さん、最後まで気持ちよく走り切れてよかったですね。2人の伴走者さん、ご苦労様でした。また、どこかでお会いしましょう。

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君ヶ野ダムの奥が会場

 さて、話は私ごとに・・・。
 この大会に出てみようと思った理由。
 ?第5日曜は、ひま。
 ?走友会が主催している大会を取材したい。
 ?新名神が亀山まで開通。早く行けるのでは。
 ?参加者合計が100人ちょっと。入賞の可能性が・・・?
 ?走ったことのないコースを走ってみたい。
 こんなところです。 

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スタートを後ろから撮ると・・・

 朝6時20分に家を出、45分に廉を京都駅で降ろす。(大阪南港まで、カードゲームをしに行った。) 7時、京都南IC、草津田上から新名神。金勝山(こんぜやま3770m)、甲南(2530m)、鈴鹿(3960m)の長い3つのトンネルを抜けるとあっという間に亀山JCT。久居ICを出たのは8時前。そこから会場までが、思っていたより遠かった。

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いよいよ、10kmのスタート

 駐車係の役員さんの指示で車をとめ、受付へ。プログラムで、10km50歳以上を見ると、16名。これは、3位入賞いけるかも。

 9時開会式。申し込み合計120人の割りに、開会式参加者が多い。走友会主催ならではのいいふんいきの開会式。 

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足が重かった

 9時半、10kmの部スタート。
 いきなりすごい上り坂。たたらぎダム湖マラソン(兵庫)に似ている。翠明湖マラソン(兵庫)にも似ている。(と言うか、ダムはみんな似ているのか。)
 やはり先週の42km+8kmが効いている。足が重い。
 折り返しで部門別順位を数えたら、4位! あーあ。
 そのままゴールまで、前も抜けず、後ろにも抜かれず。ゴールタイムは、43分23秒。このタイムで入賞は、ちょっと甘かった。 

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ダムから見る景色

 でも、暑くもならず、気持ちよく走れた。
 役員さんも、少ない人数なのに、しっかり運営されていた。
 クラブが主催する大会は、多少不便な所でも、このコースのように交通規制の必要のない所がいい。
 冨永さんたちとも少ししゃべれたし、私にとっては十分満足な大会でした。

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動きが止まらん!

 帰りの亀山PAで、いいものをみせてもらった。
 「路上パフォーマンス大会(?)」
 中学生、高校生らしき子(女の子が多い)が、全身を使って踊りまくっていた。どうしたらあんなに体が動くんやろ。
 今の世の中、ひきこもりの子もおれば、こんな子もいるんやな。
 勉強になりました。

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見る時はしっかり見る

 京都に戻って気づいたこと。
 蹴上の桜を見てみると、ほぼ満開のものもあれば、七分、五分、三分もあり。そしてさらによく見てみると、まだつぼみの木もあった。
 これには、びっくり。同じ場所で育った桜は、同じ時期に開花すると思い込んでいた。でも、それが自然なのかも。
 

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元気、元気、元気!!!

 人間も同じですね。型にはめたら、育てるのは楽かもしれないが、後で必ずひずみが出てくる。ばらばらに咲く花の、それぞれの美しさを認めてほしい。

 本降りになった雨にうたれる桜の花を見ながら、そんなことを考えました。

Posted by パオパオ   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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コメント

 藤井です。さっそくコメントしていただき、ありがとうございます。 
 美杉の里・桜マラソンで一番に思ったのは、伴走者もいっしょに楽しむことが大事だということです。何もしていない私が言うのも変かもしれませんが、長く続けておられる秘訣は、そのあたりにあるのではないでしょうか。2月17日に書いた京都走ろう会の吉田さんも、いつも楽しそうに伴走しておられます。ちょっとうらやましく思うこともあります。
 佐伯さんは、京都の道家さんの伴走もしておられるのですね。道家さんにはだいぶ前、私が今より真剣に走っていたころ、よくはりをしてもらいに行っていました。三重と京都なのに、いきなり本番とかで伴走はだいじょうぶなのですか? 前に吉田さんに聞いたら、練習もレースもずっと同じ人の伴走をしているとおっしゃっていました。

 論文資料ぜひ送ってください。しっかり読ませていただきます。

603-8022 北区上賀茂東後藤町20-12 京都キャロット までお願いします。

パオパオ 2008年04月02日 20時37分 [削除]

ブログ拝読いたしました。ありがとうございます。とても良く書いていただいて
・・・。少々照れます。私たちは、名張市で「障害者マラソン伴走ボランティア
グループ走風」というこじんまりとした団体で活動しています。とはいえ、それ
ぞれ三重県内のあっちこっちでそれぞれの障害者と伴走してますのでメンバーの
全員が会うことはありません。なんでこんなことを始めたのかは、何年か前、私
が日本福祉文化学会の学会誌に短い論文にまとめたので住所さえ教えていただけ
ればコピーして送ります。京都てんとう虫マラソン大会は、京都中小企業同友会
(だったかな?)がスポンサーになっていますので、京都キャロットさんも何か
参加できるのでは、と思います。先日の視覚障害者京都マラソンは、富永さんの
伴走は松村さん。私は(ずっと)京都市北区の道家惇三さんの伴走をしています
。ネットで「佐伯典彦」を検索すると、伴走に関する記事がでてきますので、そ
ちらも見てやってください。またいつかお会いできることを楽しみにしています
。ありがとうございました。

2008年04月02日 14時54分 [削除]

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