パオパオだより

2008年03月18日(火)

エール! 高石てるえさん [私の好きな人]

 今日、月刊「ランナーズ」5月号が届いた。
 このごろ、必ず一番に読むのが「てるえさんへの手紙」である。
 高石ともやさんが、ガンに立ち向かっておられる奥様に送る言葉を連載されている。(ともやさんもいっしょにガンに立ち向かっておられるので、<送る言葉>という表現は適切でないかもしれない。)
 今回が最終回とあったので、ちょっとびびってしまった。もしや、悪いことが起こったのでは・・・。
 読み進めて、ほっとした。

 「よい日もある、悪い日もある、それが人生だって。良い日は誰だって喜べる、運の悪い日とか、つらい事が重なった時に、どうやって明るく生きるか、それが人生の面白さだよ。

   喜びの朝もある 涙の夜もある
   ながい人生なら
   さあ、陽気にゆこう

 身体は癌になっても心まで病んでいるわけじやないもんね、と笑いながら話すあなたの静かなファイティング・スピリッツが好きです。これからも与えられた命を一日一日大切に生き切りましょう。この春を、次に来る夏を、秋を一緒に充実させましょう。僕は最良のサポーターになるのです。」(一部抜粋)

 本当に不思議なご夫婦です。
 ながいながい闘病生活のなかでも、「陽気にゆこう」と言い合えるご夫婦。ガンと闘いながらも笑顔を忘れない奥様。自分を、最良のサポーターと胸を張る夫。
 なかなか真似できないけれど、目標にはしたい。この文を読んで、そう思った人は多いだろう。

 私自身は、フォーク歌手・高石ともやさんはだいぶ前から知っていた。だが、ランナー・高石ともやさんを知ったのはいつごろだろう。
 皆生トライアスロン優勝? オーストラリア大陸横断ラン?

 私の上賀茂小学校教師時代、京都新聞に高石ともやさんのコメントが載ったことがあった。それは、「がんばれ」という応援についての考えを述べたものだった。
 日本では、応援はすべて「がんばれ」。外国では、応援にもさまざまな表現があるのに。本当にがんばっている人に、まだその上「がんばれ」というのは酷だ。もっといろいろな応援の仕方がないものだろうか。
 そういう内容だった。
 それを読んで、すごいと思った。今までなんの気なしに「がんばれ」と言っていた自分がはずかしかった。
 「勉強せー、勉強せー」と言い続けておられるお母さん方にも、ぜひ考え直してほしいと思い、次の学級懇談でその記事をコピーしたものを話し合いの資料に使った。結果は・・・、若すぎた私の説明不足だったのだろう。お母さん方は、ちんぷんかんぷんという表情だった。せっかくいい内容だったのに、私の空回りで終わってしまった。

 初めて生の高石さんを見たのは、びわ湖ジョギングコンサートかな。
 奥様に初めてお会いしたのは、たぶんスイス村リゾートマラソン(京都府弥栄町・現在京丹後市)。第1回大会であったと思う。
 20kmか10kmの部で高石さんの奥様が優勝。そして、うちのヨメさんが5kmの部で優勝。・・・と思ったら、表彰式も終わった後に2位であることが判明。優勝剥奪。(わたしゃ、ドーピング違反か! プンプン。)だから、よくおぼえています。もう、21年も前のことです。
 それからいろいろな大会でお目にかかり、うちの出店テントでもちょくちょくお買い上げいただくようになった。そのころ、うちのヨメさんがよく言ってた。「ともやさんの奥さんて、ほんまにふつうの人やなあ。」 (この「ふつう」は、すごくいい意味で使っています。)
 ともやさんは、うちの廉と真樹のこともよくかまってくれはって、そのおかげで二人とも写真を見せればすぐ「あのおっちゃん」とわかります。高石ともやさんを知っている中高生は、そうはおらんぞ。

 「てるえさんへの手紙」は、もっともっと続けてほしかった。ガンが完治したという日が来るまで。
 しかし、高石さんのおかげで、人はなぜ走るのかを真剣に考えた人は増えただろう。
 私も後に続く人たちに伝えてゆきたい。そんなにがんばらなくていいよ。「陽気にゆこう」とね。

画像(51x180)・拡大画像(120x418)

◎ 2003年8月、 「京都キャロットお客様紹介コーナー」 に寄稿していただ文を再掲載します。

いろいろな場所で開催されるマラソン大会に参加しているうちに、どこの会場でもキャロットさんの出張販売を見つける機会が増えました。

キャロットさんは、多くのマラソン大会で見かけるスポーツ店の印象と違っていて、私の様にランニングを楽しむ為に大会に参加している女性の市民ランナー向きの“ホッコリ”した感じのお店の名前が可愛らしくて気に入りました。
お店の名前だけでなく、可愛らしくて愛想の良い眞寿美さんの親切な接客の下で豊富な商品をより楽しく探せて、大会に参加して走る事以外の楽しみでもあります。

出張販売をされた当初は、まだ幼いお子さんを抱えての接客で、とても大変そうに思えて心配していたのですが、今ではお子さんもしっかり成長されて、お店を手伝っていて御家族でお店をされている姿が、とても微笑ましいです。

これからも、眞寿美サンの素敵な笑顔と接客でマラソン大会に参加している私達に元気を与え続けて下さい。

Posted by パオパオ   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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コメント

 いつもありがとうございます。
 京都キャロット雑用係のヨメです。
 外峯さん子どもさん小さいのにほんまーようがんばらはる!!
 いいよね。一生懸命、子育て。私も自分で自分をほめたーなることがいっぱいあります。そうやって自己満足でもいいから、ようやったって納得した生き方したいですものね。
 昨日も夫はフルマラソン走りにいっていたそうで、帰って「眞寿美ちゃん忙しい?ボクな四時間きってん。」と。
「そーよかったねー。」と顔も見ず無表情に答えておきました。
 幸せは外峯さんの言われるように、欲欲しいものではなくて、毎日のちょっとしたことで感じるもの。子供の食べてる姿とかにあるンやね。わかっちゃいるけど・・・。
トラブルかかえて一人仕事している身にとって、夫のノー天気さはむかつく。!!

2008年03月23日 11時27分 [削除]

私も「てるえさんへの手紙」は温かさと強さ・・いつも不思議な力が心の芯に響いてくるので 大切に読んでいます。(おこずかいの無い月はランナーズ買えないので毎月読めてませんがね・・)ウチは、ひっくり返ってもこんな関係にはなれませんが ほんとに私にとっても理想的なご夫婦です。勿論、藤井夫妻もそうですが・・ 生きてることを楽しく、一日一日を大切に・・そう、私の走る原点もそこにあるような気がします。 以前、(結婚する前)縁あって怪我や病気と闘う子ども達と接するお仕事をさせてもらっていて 心や体の痛みに打ち勝って元の生活に戻っていく子達、短い人生を一生懸命明るく生き抜いた子達、こんな現状を目の辺りにし出した頃から 自分が生きてる意味も考えるようになりました。 今ある毎日は あたり前のように夫も私も仕事をし 子ども達は学校や幼稚園に通う。でも それ自体、当たり前な事では無くとても幸せな事で感謝しなければならない事。と・・いつも昔、一緒に居た子ども達の姿が離れません。  でも有り難い生活に浸かっていたらいたで 時々、色んな欲が湧いてくるんですよね〜。もっとリッチな生活したいわ〜っとか、子どもの成績もっと良うならんかな〜っとか(笑) でも、毎朝 新しい空気の静寂な中で黙々と走ってると 色々自分の欲々しい気持ちに気付くんです。  「しょ〜もない事考えんとこっ!家族が元気で同じ釜の飯食えたら充分〜〜!今日も一日楽しくやるぞ〜!」って。走る事は元々好きでしたが 走る時間がこんなに私に力を与えてくれるとは思いませんでした。 だから また 明日も走ってきま〜す。あ、お子さんの「出会い」の作文にもウルウルきてたランナーズ外峯でした・・・(毎回長くてホンマすんません)

2008年03月22日 21時43分 [削除]

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