2016年05月24日(火)
シッコチビリ理論 [ガードマン]
「客ちゃうんじゃー、どかんかい!」
「どうぞ。」
今日も○ナート。
駐車場からバス通りに出る三叉路。いつものようにバス通りの車が途切れる間合いを計っていると、いきなり「客ちゃうんじゃー、どかんかい!」と怒鳴る運転手。
「アホちゃう。アンタもシッコチビリの仲間ですか?」と聞きたかったねえ。
えー、この「シッコチビリ」とは・・・。
うちは、毎日新聞と京都新聞の2紙取っている。私がバイト先まで新聞を持っていくので、記事の内容について夫婦でしゃべることはほとんどない。ところがこないだ小豆島に行ったとき、フェリーの中である記事について話し合った。
◇ ◇ ◇
◎毎日新聞5月21日朝刊
子どもたち 心の傷深く
熊本の避難所 記者に「クソジジイ」
「おい、クソジジイ」。熊本県益城(ましき)町の避難所の小学生の口から、次々ときつい言葉が飛び出す。園児は赤ちゃん返りし、いつまでたっても泣きやまない。震度7の激震を2度経験した子供たち。避難所で約5時間一緒に過ごし、深い心の傷を見つめた。【福岡賢正】
避難所には約20人の子供がいた。中3女子生徒に背負われた小4女児が、私(記者)に延々と攻撃的な言葉をぶつける。「おい、クソジジイ。お前、えらそうだな。えらそうに、このオッサン」。小3男児も体が触れただけなのに「おい、足蹴るなよな。コラ」と突っかかる。
児童虐待の取材をした際に接した被虐待児が里親などに示す「試し行動」とそっくりだ。心に深い傷を負って不安や恐怖を抱え込んだ子が、大人がどこまで許容するのかを試す無意識の行動だ。
「ごめんごめん、痛かったやろ」と言いつつ、あまり相手にせず、女子生徒に知人について書かれた新聞記事を見せていると、「ジイサン、ジイサン、オジサン、オジイサン。コラ、俺にも見せろ」と小3男児がわめく。
近くに座る高1女子生徒の膝の上に幼稚園年中の男児がいた。和やかだったが、年中男児は何かを要求し、女子生徒に断られると、地面に突っ伏して泣き出した。10分たっても泣きやまない。典型的な赤ちゃん返りだ。
年中男児が怒ってぶちまけた遊び道具を私が片付けようとすると、中1の男子生徒が「いいよ。自分で片付けさせる」と止める。
この男子生徒に「この1カ月、どうだった」と尋ねる。「まっ、いろいろ大変ですよね。でも俺は大人だから。友達と電話で『お前、生きとる?』みたいな。余裕余裕。楽勝楽勝」。懸命に背伸びしているように見える。
攻撃的な言動の2人の小学生について、それぞれの母親に話を聞くと、「みんなと一緒だと偉そうにしてるけど、夜になると怖がって。絶対1人になれないし、トイレも1人じゃ行けない」と口をそろえる。地震で変わってしまったようだ。
2人の母親のうち1人は、自宅が片付き、避難所を出られるのだが、ここで過ごす。子供が自宅を怖がるからだ。もう1人は最近家に帰ったが、昼間は避難所にいる。「夜はあの子、毛布かぶって縮こまって寝てます」
2人の夫は一方が単身赴任中、もう一方が4月16日の本震の翌日から休みなしだ。2人は「生活するのに稼いでもらわんといかんから」と笑った。
■周りは余裕持って
トラウマを負った子のケアに詳しい井上登生(なりお)医師(発達行動小児科学)の話
心に恐怖を抱えると、自分を勇気づけるため攻撃的な言動をよく取るし、赤ちゃん返りや逆に頑張りすぎる子も。周りの大人が余裕を持って、大丈夫だよというメッセージを送り続ければ、時間はかかるが次第に症状は治まっていく。
日本児童青年精神医学会が作成した対応マニュアルをホームページ(http://child-adolesc.jp/notice/2016-04-18/)で公開中なので、活用してほしい。
◇ ◇ ◇
ここから私の得意の「屁理屈のサーカス」が始まるんですが、今日は腰痛でダウン。続きはのちほど。
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【今日のきく】
「ちょっと、あついですー。」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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