パオパオだより

2008年01月05日(土)

「カフカ・田舎医者」「いのちの食べかた」 [映画]

画像(180x120)・拡大画像(250x167)

 2008年、初映画
 「カフカ・田舎医者」
 狂言・茂山家の一族が声を担当。当日茂山七五三さんと茂山茂さんの舞台あいさつがあるということで、みなみ会館は満席。みなみ会館が満席になったのは、「ジョゼと虎と魚たち」以来か。
 カフカと言えば、私の学生時代にその全作品を読んだはずである。しかし、「田舎医者」はおぼえていなかった。
 映画はうまくできていたと思う。カフカ独特のじれったさが、みごとに表現されていた。ただ、カフカをまったく知らない人は見ないほうがいいかも。(カフカは「変身」で有名だが、私は「城」が一番好き。じれったさの極致。)

 今回の「田舎医者」やアカデミー賞ノミネートの「頭山」よりも、「年をとった鰐」が強く印象に残った。年をとりすぎ、家族からうとまれるワニの悲哀がなんともいえんかった。
 
 年をとったワニには身内を食べてしまい、家族から追放されてしまう。やつとたどり着いた離れ小島で、ひつそりと暮らしていたタコと出会い、友達になる。でもおなかがへって、夜になるとタコの足を一本ずつ食べてしまう。タコは数がかぞえられないので、足が無くなっていくことに気がつかない。そして最後には悩んで悩んだあげく、ワニはとうとうタコの体まで食べてしまう。かけがいのない友達を食べてしまったワニは・・・(意外な結末は、ぜひ作品を見てください。)

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 「いのちの食べかた」
 新聞に紹介されたとき、見たいというより見ないかん映画と思った。説明や音楽が一切なし。その分、考える時間がたっぷりあった。
 すべての食糧は機械的に生産され、きれいな形で食卓に上る。ほとんどの人は、その過程を知らないし興味もない。
 牛が機械にはさまれ、殺され、つるされるシーンはつらかった。
 つらい場面もあるが、できるだけ多くの人に見てもらいたい映画だった。

画像(180x120)

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