パオパオだより

2019年09月17日(火)

見る目なし [マラソン評論]

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 私の予想は惨敗。

 男子大迫優勝、山本・中本・上門のうち一人が3位以内、あと一人は不明。
 女子松田優勝、福士・安藤・一山のうち一人が3位以内、あと一人は不明。
 結果は、男子大迫3位、中本8位、上門11位、山本16位。
 女子松田4位、一山6位、福士7位、安藤8位。

 男子は大迫選手がギリギリ3位に入ってくれたからいいものの、女子は10人中3人を選ぶという楽な予想だったのに全滅。「よう分からんわ」と言ってた通りになってしまった。

 松田は強面系で、鈴木は逆に体も心も細過ぎる選手だと思っていた。実際、鈴木はレース前日から唇が青ざめるほど緊張していたそうだ。
 分らんもんやねえ。その鈴木が粘って粘って2位。余裕で内定を取ると思われていた松田が4位。まさかまさかでした。

 ここで、私の好きな「兄弟姉妹型」理論で分析してみたいのですが・・・。
 (「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち」2017年4月19日)

 中村匠吾(26) 弟がいる長子
 服部勇馬(25) 弟・弟・妹がいる長子
 大迫傑 (28) 兄と弟がいる中間子
 設楽悠太(27) 姉と双子の兄がいる末っ子
 井上大仁(26) 弟がいる長子

 前田穂南(23) 弟がいる長子
 鈴木亜由子(27)兄と姉がいる末っ子
 小原怜 (29) 兄がいる末っ子
 松田瑞生(24) 姉・姉・弟がいる中間子
 福士加代子(37)兄がいる末っ子

 あまりはっきりとした傾向はみられなかったが、さすがに一人っ子はいない。
 男女とも長子(第一子)が優勝というのが特徴と言えば特徴か。
 女子は、どんな競技でも兄がいると引っ張られて強くなると言われている。前田選手は当てはまらないが、鈴木選手と小原選手には兄がいる。強そうに見えた松田選手がもろかったのは、兄的な存在がなかったからかもしれない。

 私と同じ末っ子にもっとがんばってもらいたい。
 ファイナルチャレンジでは、末っ子の設楽選手と福士選手に期待したい。

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2019年09月13日(金)

MGC予想 [マラソン評論]

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※派遣設定記録はすでに発表済み

 まるっきり予想できない。
 実力者が一堂に会するレースは、日本マラソン史上初。
 最終的に、男子は30名、女子はわずか10名の出場となった。

 大方の予想は、男子は4強(大迫、設楽、井上、服部)から。女子は鈴木、松田にワコール勢(福士、安藤、一山)。

 私も、マラソンにかすっている者のはしくれとして予想をたててみたい。ただし、よう分からん選手が多いんですよねー。
 こういう時は、関西で言う「根性ババ」理論で選ぶしかない。

 男子4強では、服部選手が一番さわやかそう。→脱落!
 設楽、井上も人がよさそう。→脱落!
 なんかおもしろくないが、一番「根性ババ」そうな大迫が残ってしまう。

 他のメンバーでは、山本憲二選手(マツダ、自己記録2時間08分42秒)。あのあやしいちょんまげスタイルでまた出て来たら期待できる。
 個人的には最年長・中本健太郎選手(安川電機、自己記録2時間08分35秒)を応援したい。最年長ゆうても、まだ36歳やし。ロンドン五輪6位やし。

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 そして、忘れてはならない上門大祐選手(大塚製薬、自己記録2時間09分27秒)。
 地元中の地元、市原野小→洛北中→北稜高→京都産業大。ついでにゆうと、市原野保育園で真樹の1つ上。応援せな、どーする!
 ただ「根性ババ」理論から言うと、どうかなあというところはある。
 自己記録では30名中14位という位置から、一発逆転を狙ってほしい。

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 女子を応援するときは、悪いとは思いつつ、どうしても見かけで判断してしまう。
 そういう意味で、唯一応援したくなる前田彩里選手(ダイハツ、自己記録2時間22分48秒)の欠場は痛い。
 あとの選手は、ちょっと・・・。

 実績抜群の福士選手(ワコール、自己記録2時間22分17秒)は、お人よしのたれ目。
 鈴木選手(日本郵政、自己記録2時間28分32秒)はちょっと痛々しさを感じてしまう。
 「根性ババ」理論から言うと、松田選手(ダイハツ、自己記録2時間22分23秒)が群を抜いている。そばに来られたら、ちょっとこわい系。
 ダークホースは、最年少22歳の一山選手(ワコール、自己記録2時間24分33秒)ですかね。

 よう分からんわ。

 一応、私の予想。
 男子、優勝大迫。山本、中本、上門のうち誰かが3位以内。
 女子、優勝松田。ワコールの3人のうち誰かが3位以内。
 そして、3位の選手が「ファイナルチャレンジ」に食われる。
 以上。
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 MGCも楽しみやけど、ファイナルチャレンジの方がもっと楽しみになってきた。
 冬の気候のいい時期に、一流ペースメーカーを何人もつけてグイグイ引っ張ってもらう。男子は2時間05分49秒、女子は2時間22分22秒を目指して。これはMGC出場権をかけたレースの最高タイム(大迫と松田)を1秒上回るものだそうだ。
 最後の1枠を取るために、死に物狂いの選手がとてつもない記録を出すかもしれん。
 男子は2月の「東京」、女子は1月の「大阪」に注目!

 でも、たぶんそこで燃え尽きてしまう。そこから半年後の「東京オリンピック」まで、心と体はだいじょうぶかなあ。

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2019年01月01日(火)

ニューイヤ―駅伝と股関節炎 [マラソン評論]

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 今日はニューイヤ―駅伝。

 駅伝マニアの真樹が家に帰ってきてくれているので、くわしい解説を聞きながら見ることができる。真樹はマツダの山本憲二選手のファンだが、それ以外の選手についても公平に講評。増田明美さんまではいかないが、なかなか分かりやすい解説だった。

 ヨメさんのイチオシは、大塚製薬の上門大祐選手。上門選手は、真樹の中学時代の1年先輩。ヨメさんと本人とはそれほど親しくはないのだが、上門選手のお母さんとはお友だち。MGC出場権をすでにゲットしている上門選手が、東京オリンピックに出られるように真剣に願っている。

 私は、今年は特段注目選手もいない。手に汗握るようなレース展開をのぞむだけ。
 それよりも、しばらく治まっていた股関節炎がぶり返し。昨日の朝からちょっとおかしく、イオンモール草津で「イテテ」と来て、家に帰るころにはかなりの痛みになってきた。
 痛み止めの薬はもらってないので、前にもらったカロナールを飲んだ。これはロキソニンとちがい、あまり効かない。そして、そのまま今日に突入。
 
 今日はお股が痛くて、一日中家に缶詰。

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 もう治ると思ってたのに・・・。
 12月20日(木)のお股がポロリンと取れそうな痛みを10としたら、痛み止めの薬を飲んだ翌日は5、翌々日は3、その後は2くらいに治まっていた。
 ところが大晦日に6〜7、今日は8〜9の痛みにぶり返し。
 あきまへんがなー。

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 この痛みを抑えるには、中殿筋とかゆうところを鍛えるしかないらしい。

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 こんな体操で治るんですかねー。

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2018年11月16日(金)

厚底VS薄底 [マラソン評論]

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ニューバランスの新作「NB HANZO V2」を手に笑顔を見せるNBジャパンDTC&マーケティングディレクターの鈴木健氏、M.Lab(ミムラボ)の三村仁司代表取締役、プロランナーの神野大地

◎スポニチアネックス11月16日(金) 17:02配信    

   “伝説の靴職人”三村仁司氏、自信の薄底シューズ完成!厚底ブームに対抗心

 厚底ブームに真っ向勝負だ。現代の名工で伝説のシューズ職人、三村仁司氏(70)がニューバランスの新作発表会に登場。今年1月、三村氏が同社と専属アドバイザー契約後に共同開発した自慢の“薄底シューズ”を前に「試合で結果が出せる靴を開発したいと思っていたが、今回やっと出来ました」と胸を張った。

 発表された「NBハンゾーV2」は高橋尚子らのシューズを手掛けた三村氏の移籍第1弾。三村氏が「履いていただいたらすぐわかる。いままでにないような履き心地が感じられる」と自信を見せるシューズは三村氏の持つ数十万人もの足型ビッグデータを元に、ソールを1層にしたことで履き心地も大幅改良されているという。

 薄底の対極にある厚底シューズではナイキ製のシューズを履いた大迫傑(27=ナイキ)が日本記録を更新するなど一世を風靡(ふうび)している。それに対して三村氏は「選手が走りやすかったら何でも良いと思う。ただ、自分が思った通りのものづくりをすることしか頭にない」と独自路線を強調。ナイキはより反発力が得られるカーボンフレームが採用されているモデルもあるが「反発を強くするスポンジを開発してます。V2で満足して終わったら、それは素人ですから」と対抗意識を燃やした。

 この日は同社とアスリート契約を結んでいるプロランナーの神野大地(25)も会見に出席。青学大時代から三村氏が手掛けたシューズを履いてきたといい「僕が結果を出せばこのシューズが注目される。目標達成のためにシューズの力を借りたい」と、厚底勢との対決が予想される来月の福岡国際マラソンに向けて意気込んでいた。
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 今日は寮2に24時間。
 いつも通り、朝日と日経をチェックしたが注目すべきニュースはなかった。

 それよりも「イズミヤ高野店」の刺傷事件にはビックリ。この寮から1.5kmくらいのところやから。
 すぐお隣の同じ系列の◯ナートのガードマン仲間もたいへんやったやろう。イズミヤに車で買い物に来たお客様は、◯ナートの駐車場に入れるんやから。
 I隊長も、きっとてんてこ舞いやったでしょうね。私がガードマンを続けていたら、この事件に遭遇していたかも・・・。

 さて、本題の「厚底VS薄底」。
 「京都キャロット」でシューズの販売をしていると、「底が厚くて軽いシューズはありませんか」とよくたずねられる。
 「厚さと重さはだいたい比例するので、厚くて軽いシューズはむずかしいですね。どこらへんで手を打つかによって、お勧めできるシューズも変わってきます」と相談にのらせてもらっていた。
 しかし本音は「底が厚くて軽いシューズがあったら、自分が真っ先に欲しいわ」と思っていた。

 でもついにナイキから、その「ありえへん」シューズが出たんですね。
 今話題の「ナイキ ヴェイパー フライ 4%」。

 実物を見たことはあっても履いたことはない。ただヨメさんに言わせると、「素人が手を出すシューズではない、絶対に足を痛める」ということらしい。
 私のように足が上がっていない「ネコ走り」系ランナーは、まあやめといたほうがいいでしょうね。つっかかるわな。

 第一「反発力が得られるカーボンフレーム」って、違反にならへんのかなあ。それが違反じゃなくて、値段が今の半額くらいになったら買って試してみたい気もする。(いや、高いから値打ちがあるんか。)

 私が今のところ自分に合っていると思っているシューズは、ハーフまではアディゼロタクミ・レンとセン、フル以上はスカイセンサーJAPAN。まあまあ厚底だが軽いもの。当分これで行きます。

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アディゼロタクミレンブースト   (キャロット価格9990円)

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2018年07月06日(金)

ちょうかい坊に噛まそよ [マラソン評論]

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琵琶湖西の森を走る大会「フェアリー・トレイル」が地元・朽木地域(滋賀県高島市)を元気づける

◎日本経済新聞7月4日夕刊

   今日も走ろう   鏑木 毅

  ―里山レースで地元の魅力発見―

■約900の自治体が消滅の可能性

 我が国では人口減少が進んでいるが、今後消滅する可能性のある自治体は900近くにもなるそうで、確かに地方の山村ではその衰退ぶりに驚かされることもある。そうした山村地域を活気づけるイベントとして野山を駆けるトレイルランの大会はどうだろうか。

 温泉地や名所旧跡など観光の目玉がない地域でも「山だけはあるんだけど」というところは多い。そもそもトレイルランニングの醍醐味は森の雰囲気を楽しむこと。ゆえに危険の少ない静かなフィールドの方が適している。つまり何の変哲もない里山こそ望ましい。平凡な里山でも山の様相や規模に応じてコース設定はいかようにもできる。地元のやる気次第で大会をつくることは可能なのだ。

 トレイルラン大会では参加者の人数が比較的少ない。そのせいで地域に及ぼす経済効果はあまりないと思われがちだが、実際そんなことはない。競技時間は長いものだと12時間を超えるので、スタートが早朝だったり、山間部で開催されたりするとランナーは前後泊せざるを得ない。試走やトレーニングとして大会当日以外でもコースの山を訪れるランナーも現れるようになる。

 一般的なマラソン大会は地域にとってその日、その時間だけ多くの人々が訪れるのに対し、トレイルランニングではレース前後へと来訪期間に幅と厚みがあり、ひいては年間を通して人々が訪れるため、地域を十分に理解してもらいやすい。

■魅力を詰め込める自由なコース設定

 コースの設定が比較的自由にできるのも利点のひとつ。マラソン大会ではコースにできないような、山道の先にある町を一望できる美しい丘を通ってみたり、清流や山村集落ののどかな雰囲気を味わえる地域のさまざまな特徴あるスポットを紹介できたりと、地元のアピールにも活用できる。

 さらにトレイルランニングの大会開催を通じて訪れる人が増えてくると、トレイルが整備されてわかりやすくなる。するとランナーだけでなく登山者やハイカーが訪れるようになり、良い循環が生まれて再び山が地域の宝となる。トレイルラン大会は山村地域を元気にするさまざまな可能性を秘めている。

 正直な話、年一回トレイルラン大会を実施するだけで、地域の未来が全てバラ色になるわけではない。ただ大会で山里をめぐると、選手は口々に「この山の雰囲気いいですね」「あの稜線(りょうせん)からの眺めがきれいですね」「この場所は本当に素敵ですね」と語り、地域の自然をほめたたえるのをよく耳にする。これに「うちには山しかない」と言っていた地元の方々は大きな喜びを感じるし、地域への愛着と誇りを再確認するようだ。

 トレイルラン大会にかかわってみると、そこに住む人々がその地に生まれ、生活して心からよかったと思える気付きの機会が増えることこそが大会を開催する本当の効用だと感じる。過疎の山里を走らせてもらい、ともに活力を与え合うウィンウィンの関係を全国各地で築けたらと思う。
(プロトレイルランナー)
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 今日も一日中雨。
 寮2で、恒例の朝日・日経チェック。
 日経の水曜夕刊に連載の「がん社会を診る」(中川恵一)は必ず読んでいる。
 しかし、その横に抱き合わせ(?)になっている「今日も走ろう」(鏑木毅)はほとんど読んだことがない。トレイルランにほとんど興味がなかったもんで。
 でも10月の「峨山道トレイルラン」に出るつもりなので、今回はしっかり読むことにした。

 前にもちょっと書いたが、私も以前はトレイル系の大会によく出ていた。しかしブームになってからは、ひと様の土地を我が物顔で走るトレイルランにはちょっと違和感を覚えるようになっていた。
 コース上の土地のすべての所有者に、許可を得て実施している大会は皆無であろうと思われる。うちのいなかの山を思い出しても、一つの山がいくつにも細分化されて、それぞれに持ち主がちがう。例えば、1km進む間に持ち主が5人変ることなどいくらでもある。
 良識ある登山愛好家や釣り人が通行することは良しとしても、山の中を勝手に走りまくられることを想定している持ち主はいないだろう。

 私のいなかの花脊別所近辺でも、最近トレイルランが盛んになってきた。
 トレイルランの第一人者・鏑木氏プロデュースの「フェアリー・トレイル」も、花脊の東隣と言える滋賀県の旧朽木村での開催だ。第5回となる今年は6月10日に行われ、60、40、20キロの3部門に計769人(うち女性170人)が参加し、698人(同163人)が完走。新設した60キロには176人(同12人)が挑み、125人(同9人)がフィニッシュした。

 鏑木氏は語る。
 「トレイルランニングの大会開催を通じて訪れる人が増えてくると、トレイルが整備されてわかりやすくなる。するとランナーだけでなく登山者やハイカーが訪れるようになり、良い循環が生まれて再び山が地域の宝となる。トレイルラン大会は山村地域を元気にするさまざまな可能性を秘めている。」

 そうであったらいいんですけど・・・。
 私は意地が悪いので、どうしても「トレイルランレースは山を荒らされる」というイメージを持ってしまう。個人で登山の延長のようにして走られる分にはいいのだが、何百人ものランナーがタイムや順位を競って走られたらねえ・・・。「場所代払えよ」と言いたくなってしまう。

 とか何とか言って、「うちの山」と言っても名義は父のものだし、実質長男である兄が管理している。末っ子の私には、まったく口出しする権限はない。

 私のおぼろげな記憶で、「ゆうこと聞かん子は、ちょうかい坊に噛まそよ」というような子守歌(?)があった。(「ちょうかい坊」って何やろうと調べても、ネットでは出て来ない。たぶん、妖怪の仲間やと思うんですが・・・。)
 静かなる山を我が物顔で走り、汚し荒らしていくものは「ちょうかい坊に噛まそよ!」

 ちょうかい坊がいるかどうかは分からんけど、うちの山にはマムシとスズメバチ(うちのいなかではテンドリバチという)はいっぱいいますよ〜ん。
 「きーつけなはれやー。」

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【追加】

 午前中にヨメさんからメール。
 「やぶはら高原はくさいマラソン、中止になりました。」

 そうかー。
 後半初の出張販売やったのにねえ。
 さい先悪いねえ。

 でも大会当日雨なら、行ってもほとんど売れへんし。
 きくにしんどい思いさせるのが一回減ったと思ったらええか。
 ものは考えよう・・・。

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2017年08月07日(月)

川内選手の中本評価 [マラソン評論]

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ゴール後、倒れ込んだ9位の川内優輝(右下)をねぎらう10位の中本健太郎(6日、ロンドン)=共同

◎スポーツナビ8月7日より

   川内優輝が示したマラソンの戦い方 万全の準備で「やりきった」ラストラン

 最初にゴールゲートをくぐったジョフリー・キルイ(ケニア)から遅れること3分52秒、日本代表のユニホームを着ては最後のマラソンと明言していた川内優輝(埼玉県庁)がゴールラインを越えた。タイムは2時間12分19秒。何度も2時間10分切りの「サブテン」をしている川内にとっては平凡なタイムだが、それ以上に意味のある結果となった。

 陸上の世界選手権第3日が現地時間6日、イギリス・ロンドンで行われ、男子マラソン決勝では、川内が日本勢としては最高位となる9位に入った。また中本健太郎(安川電機)は2時間12分41秒で10位、井上大仁(MHPS)は2時間16分54秒で26位に終わった。


■「この6年間、無駄ではなかった」

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苦しい表情でラストスパートをかける川内

 「もちろん、8位と7位が見えていたので、悔しいというのはあります。ただ、その悔しさとともに、ようやく自分の中ではやりきったなと。メダルが目標、入賞が最低限と言っていたのに9位で、最低にもいけなかったのですが、自分の中では出し切れた部分はありました。そういった意味で、この6年間、無駄ではなかったかなと」

 そう語る川内の表情はすがすがしく見えた。

 レース中には看板に激突し左脚に切り傷を負い、転倒もし、給水ミスも犯し、先頭集団から大きく離されるなど、「上手いレース」ではなかった。そして、ゴール後には倒れ込んで車いすで搬送。それほど最後の「猛追撃」で力を使い切っていた。それでも、今回の日本選手団の主将を務める責任感からか、すぐに回復して自力で記者が待つミックスゾーンへ訪れ、自身のレースを前述のように振り返った。

 中間点を過ぎたところで、優勝したキルイら3人が飛び出し、それを皮切りに、レースは5キロ14分台で進む“高速マラソン”さながらの展開となる。ここで先頭集団についていった井上が落ちていったのと同じタイミングで川内も下がってしまい、メダル争いはおろか、入賞もほぼ厳しい状態になった。

 この状況を身をもって体験した井上は「ペースアップというのは意識していましたが、前半の比じゃなかったです。足にも内臓にもきました。体が対応できなかったです」と、世界との力の差を痛感したと話す。

 しかし同じく遅れた川内はまったく違う印象を持っていた。

 「ペース変換がすごくあるのは分かっていて、私も過去2回の経験で、井上くんの位置だと揺さぶられて終盤に足がおかしくなると分かっていました。とにかく中本さんと一緒に走っていけば大丈夫と考えていました」

 「中本さんと一緒に走る」というのは、先頭集団を走るアフリカ勢のペースに惑わされず、離されても前が見える位置で冷静に判断するという走り方。代表のチームメートであり、ライバルでもある中本のような戦い方をすることが、今回のテーマでもあった。この走り方で中本自身は2012年ロンドン五輪、13年モスクワ世界陸上で入賞を果たしている。

 「それができれば、金メダルは無理でも銅メダルはいけるというのは、6年前から分かっていました」(川内)

 これが世界で戦ってきた経験則から導き出した1つの答えだった。


■暑さ対策は物理的な対応で万全に

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チームメートかつライバルの中本の走りに川内はひとつの光を見いだした

 ただ「私の実力不足で、中本さんに付き切れなかった」と、中間点以降の遅れを潔く認める。しかしここからの巻き返しが、川内の“真骨頂”だった。

 「沿道の家族に、『とにかく順位を教えてほしい』と頼んでいて、順位をずっと伝えてもらいました。それで『17位』と言われて、『また17位かよ!』と。そんな順位は嫌だというのがあって、1つでも上の順位に上げたいと、それだけでした」

 11年のテグ大会、13年のモスクワ大会ではともに18位。この結果もあり「夏マラソンからの卒業」を決めたのだが、このロンドンを最後の戦いに決めたのは、比較的涼しい気候だからこそ戦えるという計算もあった。

 昨年12月の福岡国際マラソンで日本人トップの3位に入り、世界選手権の切符に近づいた際、川内自身に手記を書いてもらった。その中で川内は、「(自己ベストが)世界記録と5分以上の差がある状況では、暑さを克服するための努力をしている余裕はない」と2つの“課題克服”を同時にこなすことは無理であると考えていた。ただ物理的な準備によって暑さ対策が立てやすいロンドンだからこそ、その準備を万全なものにすることで、暑さに対する不安を取り除いた。

 「(給水では)ボトルをしっかり2本用意して、中身も重いものにしませんでした。直射日光で暑くなるということだったので、日本陸連(陸上競技連盟)の方にしっかりボトルを冷やしてもらい、その冷やした水で首の部分、腕の部分、股関節の部分と冷やし、体温上昇を防ぎました。スペシャルドリンクも意識的に1口、2口、プラスアルファで飲んで、冷静に対応しました」


■脅威の粘りは積み重ねてきた距離の賜物

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いつものように力を出し切った川内はレース後、車イスで搬送される

 暑さ対策に心配がなくなることで、本来の粘り強い走りも生きてくる。

 その粘りの部分は、レース前々日に行われた記者会見でも述べていたように「トレーニングの質、量ともに今までを上回っている」と、絶対的な自信を持っていた。それはウルトラマラソン(100キロ)の挑戦だったり、50キロの距離走を取り入れたりと、フルマラソン以上の距離を積み重ねることで、自分の武器に磨きをかけていた。

 「過去の海外のレースの経験で、『絶対に前が落ちてくる』と思っていました。いったん10番以下に落ちてから、7番まで上がったこともあったので、必ず粘っていれば落ちてくると分かっていました。しかも気温が上がっていたので、自分は冷静にかけ水とかをやっていて、ほかにはそんな選手はいないだろうと思っていました」

 自分ができることを追求し、最善の策を練る。数多くのマラソンを走ってきたからこそ、それに合った戦い方ができるのが川内の強みだ。

 そして“予想通り”ほかの選手がペースを落とす中、30キロ以降、5キロ15分台のペースを刻んだ川内は、最後の最後で、足にきていた中本に先着し9位にまで順位を上げることに成功した。


■川内が望む、これからのマラソン人生

 結果としては入賞に届かなかった。しかし川内が見せた走りというのは、日本人が世界と戦うための、1つの可能性を示したことに間違いないだろう。

 「年末年始に自費で下見したことで、コースを把握している部分もあり、安心感がありました。そういった時に、実業団の批判はしたくないのですが、やっぱり実業団の選手では会社のお金や陸連の補助を期待してしまって、自分のお金でコース下見をしようとはならないと思います。それは、自分のためなのですから、やっぱり自分のお金を使ってでもコース下見をして、いいイメージを植えつけていくのが大事だと思います」

 言葉どおりに捉えると「実業団批判」と受け取られてしまいそうなコメント。しかしその真意を探るなら、「自分のために、自分の準備をした方が良い」という、これからの日本代表選手へのアドバイスでもあったのだろう。

 川内は決して長距離や、駅伝のエリート街道を歩いてきたわけでない。歩かなかったからこそ、「自分のやり方」を追求し、人任せなアスリート人生は送ってこなかった。

 今回でマラソン日本代表としての活動から退く川内だが、それはマラソンを止めるという意味ではない。「今後もマラソンはバンバン走っていきます。本当に夏の大会は苦しいし、日本代表はすごい責任が重いものなので。ただ、今回も(出場選手が)知り合いばっかりでした。そういう感じで、世界中で仲間やライバルがいますので、そういったライバルと戦っていければいいかなと思っています」

 「世界で戦う」という意味は、世界陸上や五輪で世界の強豪とメダルを争うという意味だけでなく、もしくは世界記録を競い合うというだけでもない。川内が話す「世界と戦う」は、世界中のマラソン大会で、世界の強豪と楽しみながら競り合うレースをするという意味も含まれている。

 日本代表としての戦いを終えた川内だが、これからもまた、川内らしい「マラソンの戦い方」を示してくれるだろう。

 (取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)
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 昨日、京都走ろう会例会での話。

 「夜中3時に起きて100m準決勝見てたから、寝不足であきませんわー。」
 「結果はどうやったんですか。」

 あれっ?
 夜中に起きてまで見る人は少ないとは思ったが、朝のニュースでもゆってたのに・・・。それさえ見んと来てはるんかー。

 「今日は男子マラソンと女子マラソン見んなんしね。」
 「えっ、何時からですか。」

 あれっ?
 めっちゃ日本向きのええ時間に中継があるのに、関心ないんかなあ・・・。

 普段よくしゃべらせてもらっている何人かの方に同じような話をし、同じような反応。
 「次は病気で見られへんかもしれんし、無理してでも見とこう」という私みたいな人はおられないようでした。話が合わなくて、残念。

 私の予想、だいたい当たりましたね。
 中本・入賞圏内→10位、惜しい。
 川内・入賞圏内、メダル無理→9位、入賞惜しい。
 井上・最初からバンバン行け→最初からバンバン行った、ようやった。
 女子・全滅→全滅。

 上に長々と引用させてもらいましたが、私が注目するところは一ヶ所。
 「揺さぶられない中本選手の走りをすれば、銅メダルはいける」という川内選手の言葉。私もずっと前からそう言い続けてきました(ただし、銅メダルはむずかしいと思う。うまく行って4〜6位か。)

 世界には2時間3〜4分台の選手がゴロゴロいるのに、2時間8分台の日本選手がメダルを取るのは無理。できるとすれば、速い選手を無視してマイペースで自己ベストを狙うような走りしかない。今回も優勝タイムが2時間8分台だったので、作戦さえうまくはまれば入賞は手の届くところにあったと思う。

 私は中本選手の地味な顔が大好き。
 引退後は、ぜひ「中本塾」を開いてもらいたい。

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 世界陸上・女子マラソンは、久しぶりにビール(第3のビール)を飲みながらテレビ観戦。
 「頂」は安くて(500cc、165円)、よう酔う(アルコール7%)。こういうのを、コストパフォーマンスに優れた商品というんでしょうね。
 久しぶりに飲んだのでようまわって、女子マラソンの35〜40kmあたりは寝たり起きたり。なんか、めっちゃアルコールに弱くなっている。ああ安上がり。

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【今日のきく】

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 今日は台風が近畿直撃。
 一日雨で、きくはトイレに閉じこもり。

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 それでも、お昼12時すぎと夜8時半ごろ、小やみになった時にお散歩に行けた。
 きくもあきらめかけていたみたいだが、行けてよかった。

 私は無理せず、今日のランはお休み。
 その代わり三線の練習を1時間。全然うまく弾けへんかったけど、明日も練習しようっと。

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