パオパオだより

2018年07月06日(金)

ちょうかい坊に噛まそよ [マラソン評論]

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琵琶湖西の森を走る大会「フェアリー・トレイル」が地元・朽木地域(滋賀県高島市)を元気づける

◎日本経済新聞7月4日夕刊

   今日も走ろう   鏑木 毅

  ―里山レースで地元の魅力発見―

■約900の自治体が消滅の可能性

 我が国では人口減少が進んでいるが、今後消滅する可能性のある自治体は900近くにもなるそうで、確かに地方の山村ではその衰退ぶりに驚かされることもある。そうした山村地域を活気づけるイベントとして野山を駆けるトレイルランの大会はどうだろうか。

 温泉地や名所旧跡など観光の目玉がない地域でも「山だけはあるんだけど」というところは多い。そもそもトレイルランニングの醍醐味は森の雰囲気を楽しむこと。ゆえに危険の少ない静かなフィールドの方が適している。つまり何の変哲もない里山こそ望ましい。平凡な里山でも山の様相や規模に応じてコース設定はいかようにもできる。地元のやる気次第で大会をつくることは可能なのだ。

 トレイルラン大会では参加者の人数が比較的少ない。そのせいで地域に及ぼす経済効果はあまりないと思われがちだが、実際そんなことはない。競技時間は長いものだと12時間を超えるので、スタートが早朝だったり、山間部で開催されたりするとランナーは前後泊せざるを得ない。試走やトレーニングとして大会当日以外でもコースの山を訪れるランナーも現れるようになる。

 一般的なマラソン大会は地域にとってその日、その時間だけ多くの人々が訪れるのに対し、トレイルランニングではレース前後へと来訪期間に幅と厚みがあり、ひいては年間を通して人々が訪れるため、地域を十分に理解してもらいやすい。

■魅力を詰め込める自由なコース設定

 コースの設定が比較的自由にできるのも利点のひとつ。マラソン大会ではコースにできないような、山道の先にある町を一望できる美しい丘を通ってみたり、清流や山村集落ののどかな雰囲気を味わえる地域のさまざまな特徴あるスポットを紹介できたりと、地元のアピールにも活用できる。

 さらにトレイルランニングの大会開催を通じて訪れる人が増えてくると、トレイルが整備されてわかりやすくなる。するとランナーだけでなく登山者やハイカーが訪れるようになり、良い循環が生まれて再び山が地域の宝となる。トレイルラン大会は山村地域を元気にするさまざまな可能性を秘めている。

 正直な話、年一回トレイルラン大会を実施するだけで、地域の未来が全てバラ色になるわけではない。ただ大会で山里をめぐると、選手は口々に「この山の雰囲気いいですね」「あの稜線(りょうせん)からの眺めがきれいですね」「この場所は本当に素敵ですね」と語り、地域の自然をほめたたえるのをよく耳にする。これに「うちには山しかない」と言っていた地元の方々は大きな喜びを感じるし、地域への愛着と誇りを再確認するようだ。

 トレイルラン大会にかかわってみると、そこに住む人々がその地に生まれ、生活して心からよかったと思える気付きの機会が増えることこそが大会を開催する本当の効用だと感じる。過疎の山里を走らせてもらい、ともに活力を与え合うウィンウィンの関係を全国各地で築けたらと思う。
(プロトレイルランナー)
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 今日も一日中雨。
 寮2で、恒例の朝日・日経チェック。
 日経の水曜夕刊に連載の「がん社会を診る」(中川恵一)は必ず読んでいる。
 しかし、その横に抱き合わせ(?)になっている「今日も走ろう」(鏑木毅)はほとんど読んだことがない。トレイルランにほとんど興味がなかったもんで。
 でも10月の「峨山道トレイルラン」に出るつもりなので、今回はしっかり読むことにした。

 前にもちょっと書いたが、私も以前はトレイル系の大会によく出ていた。しかしブームになってからは、ひと様の土地を我が物顔で走るトレイルランにはちょっと違和感を覚えるようになっていた。
 コース上の土地のすべての所有者に、許可を得て実施している大会は皆無であろうと思われる。うちのいなかの山を思い出しても、一つの山がいくつにも細分化されて、それぞれに持ち主がちがう。例えば、1km進む間に持ち主が5人変ることなどいくらでもある。
 良識ある登山愛好家や釣り人が通行することは良しとしても、山の中を勝手に走りまくられることを想定している持ち主はいないだろう。

 私のいなかの花脊別所近辺でも、最近トレイルランが盛んになってきた。
 トレイルランの第一人者・鏑木氏プロデュースの「フェアリー・トレイル」も、花脊の東隣と言える滋賀県の旧朽木村での開催だ。第5回となる今年は6月10日に行われ、60、40、20キロの3部門に計769人(うち女性170人)が参加し、698人(同163人)が完走。新設した60キロには176人(同12人)が挑み、125人(同9人)がフィニッシュした。

 鏑木氏は語る。
 「トレイルランニングの大会開催を通じて訪れる人が増えてくると、トレイルが整備されてわかりやすくなる。するとランナーだけでなく登山者やハイカーが訪れるようになり、良い循環が生まれて再び山が地域の宝となる。トレイルラン大会は山村地域を元気にするさまざまな可能性を秘めている。」

 そうであったらいいんですけど・・・。
 私は意地が悪いので、どうしても「トレイルランレースは山を荒らされる」というイメージを持ってしまう。個人で登山の延長のようにして走られる分にはいいのだが、何百人ものランナーがタイムや順位を競って走られたらねえ・・・。「場所代払えよ」と言いたくなってしまう。

 とか何とか言って、「うちの山」と言っても名義は父のものだし、実質長男である兄が管理している。末っ子の私には、まったく口出しする権限はない。

 私のおぼろげな記憶で、「ゆうこと聞かん子は、ちょうかい坊に噛まそよ」というような子守歌(?)があった。(「ちょうかい坊」って何やろうと調べても、ネットでは出て来ない。たぶん、妖怪の仲間やと思うんですが・・・。)
 静かなる山を我が物顔で走り、汚し荒らしていくものは「ちょうかい坊に噛まそよ!」

 ちょうかい坊がいるかどうかは分からんけど、うちの山にはマムシとスズメバチ(うちのいなかではテンドリバチという)はいっぱいいますよ〜ん。
 「きーつけなはれやー。」

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【追加】

 午前中にヨメさんからメール。
 「やぶはら高原はくさいマラソン、中止になりました。」

 そうかー。
 後半初の出張販売やったのにねえ。
 さい先悪いねえ。

 でも大会当日雨なら、行ってもほとんど売れへんし。
 きくにしんどい思いさせるのが一回減ったと思ったらええか。
 ものは考えよう・・・。

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2017年08月07日(月)

川内選手の中本評価 [マラソン評論]

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ゴール後、倒れ込んだ9位の川内優輝(右下)をねぎらう10位の中本健太郎(6日、ロンドン)=共同

◎スポーツナビ8月7日より

   川内優輝が示したマラソンの戦い方 万全の準備で「やりきった」ラストラン

 最初にゴールゲートをくぐったジョフリー・キルイ(ケニア)から遅れること3分52秒、日本代表のユニホームを着ては最後のマラソンと明言していた川内優輝(埼玉県庁)がゴールラインを越えた。タイムは2時間12分19秒。何度も2時間10分切りの「サブテン」をしている川内にとっては平凡なタイムだが、それ以上に意味のある結果となった。

 陸上の世界選手権第3日が現地時間6日、イギリス・ロンドンで行われ、男子マラソン決勝では、川内が日本勢としては最高位となる9位に入った。また中本健太郎(安川電機)は2時間12分41秒で10位、井上大仁(MHPS)は2時間16分54秒で26位に終わった。


■「この6年間、無駄ではなかった」

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苦しい表情でラストスパートをかける川内

 「もちろん、8位と7位が見えていたので、悔しいというのはあります。ただ、その悔しさとともに、ようやく自分の中ではやりきったなと。メダルが目標、入賞が最低限と言っていたのに9位で、最低にもいけなかったのですが、自分の中では出し切れた部分はありました。そういった意味で、この6年間、無駄ではなかったかなと」

 そう語る川内の表情はすがすがしく見えた。

 レース中には看板に激突し左脚に切り傷を負い、転倒もし、給水ミスも犯し、先頭集団から大きく離されるなど、「上手いレース」ではなかった。そして、ゴール後には倒れ込んで車いすで搬送。それほど最後の「猛追撃」で力を使い切っていた。それでも、今回の日本選手団の主将を務める責任感からか、すぐに回復して自力で記者が待つミックスゾーンへ訪れ、自身のレースを前述のように振り返った。

 中間点を過ぎたところで、優勝したキルイら3人が飛び出し、それを皮切りに、レースは5キロ14分台で進む“高速マラソン”さながらの展開となる。ここで先頭集団についていった井上が落ちていったのと同じタイミングで川内も下がってしまい、メダル争いはおろか、入賞もほぼ厳しい状態になった。

 この状況を身をもって体験した井上は「ペースアップというのは意識していましたが、前半の比じゃなかったです。足にも内臓にもきました。体が対応できなかったです」と、世界との力の差を痛感したと話す。

 しかし同じく遅れた川内はまったく違う印象を持っていた。

 「ペース変換がすごくあるのは分かっていて、私も過去2回の経験で、井上くんの位置だと揺さぶられて終盤に足がおかしくなると分かっていました。とにかく中本さんと一緒に走っていけば大丈夫と考えていました」

 「中本さんと一緒に走る」というのは、先頭集団を走るアフリカ勢のペースに惑わされず、離されても前が見える位置で冷静に判断するという走り方。代表のチームメートであり、ライバルでもある中本のような戦い方をすることが、今回のテーマでもあった。この走り方で中本自身は2012年ロンドン五輪、13年モスクワ世界陸上で入賞を果たしている。

 「それができれば、金メダルは無理でも銅メダルはいけるというのは、6年前から分かっていました」(川内)

 これが世界で戦ってきた経験則から導き出した1つの答えだった。


■暑さ対策は物理的な対応で万全に

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チームメートかつライバルの中本の走りに川内はひとつの光を見いだした

 ただ「私の実力不足で、中本さんに付き切れなかった」と、中間点以降の遅れを潔く認める。しかしここからの巻き返しが、川内の“真骨頂”だった。

 「沿道の家族に、『とにかく順位を教えてほしい』と頼んでいて、順位をずっと伝えてもらいました。それで『17位』と言われて、『また17位かよ!』と。そんな順位は嫌だというのがあって、1つでも上の順位に上げたいと、それだけでした」

 11年のテグ大会、13年のモスクワ大会ではともに18位。この結果もあり「夏マラソンからの卒業」を決めたのだが、このロンドンを最後の戦いに決めたのは、比較的涼しい気候だからこそ戦えるという計算もあった。

 昨年12月の福岡国際マラソンで日本人トップの3位に入り、世界選手権の切符に近づいた際、川内自身に手記を書いてもらった。その中で川内は、「(自己ベストが)世界記録と5分以上の差がある状況では、暑さを克服するための努力をしている余裕はない」と2つの“課題克服”を同時にこなすことは無理であると考えていた。ただ物理的な準備によって暑さ対策が立てやすいロンドンだからこそ、その準備を万全なものにすることで、暑さに対する不安を取り除いた。

 「(給水では)ボトルをしっかり2本用意して、中身も重いものにしませんでした。直射日光で暑くなるということだったので、日本陸連(陸上競技連盟)の方にしっかりボトルを冷やしてもらい、その冷やした水で首の部分、腕の部分、股関節の部分と冷やし、体温上昇を防ぎました。スペシャルドリンクも意識的に1口、2口、プラスアルファで飲んで、冷静に対応しました」


■脅威の粘りは積み重ねてきた距離の賜物

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いつものように力を出し切った川内はレース後、車イスで搬送される

 暑さ対策に心配がなくなることで、本来の粘り強い走りも生きてくる。

 その粘りの部分は、レース前々日に行われた記者会見でも述べていたように「トレーニングの質、量ともに今までを上回っている」と、絶対的な自信を持っていた。それはウルトラマラソン(100キロ)の挑戦だったり、50キロの距離走を取り入れたりと、フルマラソン以上の距離を積み重ねることで、自分の武器に磨きをかけていた。

 「過去の海外のレースの経験で、『絶対に前が落ちてくる』と思っていました。いったん10番以下に落ちてから、7番まで上がったこともあったので、必ず粘っていれば落ちてくると分かっていました。しかも気温が上がっていたので、自分は冷静にかけ水とかをやっていて、ほかにはそんな選手はいないだろうと思っていました」

 自分ができることを追求し、最善の策を練る。数多くのマラソンを走ってきたからこそ、それに合った戦い方ができるのが川内の強みだ。

 そして“予想通り”ほかの選手がペースを落とす中、30キロ以降、5キロ15分台のペースを刻んだ川内は、最後の最後で、足にきていた中本に先着し9位にまで順位を上げることに成功した。


■川内が望む、これからのマラソン人生

 結果としては入賞に届かなかった。しかし川内が見せた走りというのは、日本人が世界と戦うための、1つの可能性を示したことに間違いないだろう。

 「年末年始に自費で下見したことで、コースを把握している部分もあり、安心感がありました。そういった時に、実業団の批判はしたくないのですが、やっぱり実業団の選手では会社のお金や陸連の補助を期待してしまって、自分のお金でコース下見をしようとはならないと思います。それは、自分のためなのですから、やっぱり自分のお金を使ってでもコース下見をして、いいイメージを植えつけていくのが大事だと思います」

 言葉どおりに捉えると「実業団批判」と受け取られてしまいそうなコメント。しかしその真意を探るなら、「自分のために、自分の準備をした方が良い」という、これからの日本代表選手へのアドバイスでもあったのだろう。

 川内は決して長距離や、駅伝のエリート街道を歩いてきたわけでない。歩かなかったからこそ、「自分のやり方」を追求し、人任せなアスリート人生は送ってこなかった。

 今回でマラソン日本代表としての活動から退く川内だが、それはマラソンを止めるという意味ではない。「今後もマラソンはバンバン走っていきます。本当に夏の大会は苦しいし、日本代表はすごい責任が重いものなので。ただ、今回も(出場選手が)知り合いばっかりでした。そういう感じで、世界中で仲間やライバルがいますので、そういったライバルと戦っていければいいかなと思っています」

 「世界で戦う」という意味は、世界陸上や五輪で世界の強豪とメダルを争うという意味だけでなく、もしくは世界記録を競い合うというだけでもない。川内が話す「世界と戦う」は、世界中のマラソン大会で、世界の強豪と楽しみながら競り合うレースをするという意味も含まれている。

 日本代表としての戦いを終えた川内だが、これからもまた、川内らしい「マラソンの戦い方」を示してくれるだろう。

 (取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)
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 昨日、京都走ろう会例会での話。

 「夜中3時に起きて100m準決勝見てたから、寝不足であきませんわー。」
 「結果はどうやったんですか。」

 あれっ?
 夜中に起きてまで見る人は少ないとは思ったが、朝のニュースでもゆってたのに・・・。それさえ見んと来てはるんかー。

 「今日は男子マラソンと女子マラソン見んなんしね。」
 「えっ、何時からですか。」

 あれっ?
 めっちゃ日本向きのええ時間に中継があるのに、関心ないんかなあ・・・。

 普段よくしゃべらせてもらっている何人かの方に同じような話をし、同じような反応。
 「次は病気で見られへんかもしれんし、無理してでも見とこう」という私みたいな人はおられないようでした。話が合わなくて、残念。

 私の予想、だいたい当たりましたね。
 中本・入賞圏内→10位、惜しい。
 川内・入賞圏内、メダル無理→9位、入賞惜しい。
 井上・最初からバンバン行け→最初からバンバン行った、ようやった。
 女子・全滅→全滅。

 上に長々と引用させてもらいましたが、私が注目するところは一ヶ所。
 「揺さぶられない中本選手の走りをすれば、銅メダルはいける」という川内選手の言葉。私もずっと前からそう言い続けてきました(ただし、銅メダルはむずかしいと思う。うまく行って4〜6位か。)

 世界には2時間3〜4分台の選手がゴロゴロいるのに、2時間8分台の日本選手がメダルを取るのは無理。できるとすれば、速い選手を無視してマイペースで自己ベストを狙うような走りしかない。今回も優勝タイムが2時間8分台だったので、作戦さえうまくはまれば入賞は手の届くところにあったと思う。

 私は中本選手の地味な顔が大好き。
 引退後は、ぜひ「中本塾」を開いてもらいたい。

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 世界陸上・女子マラソンは、久しぶりにビール(第3のビール)を飲みながらテレビ観戦。
 「頂」は安くて(500cc、165円)、よう酔う(アルコール7%)。こういうのを、コストパフォーマンスに優れた商品というんでしょうね。
 久しぶりに飲んだのでようまわって、女子マラソンの35〜40kmあたりは寝たり起きたり。なんか、めっちゃアルコールに弱くなっている。ああ安上がり。

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【今日のきく】

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 今日は台風が近畿直撃。
 一日雨で、きくはトイレに閉じこもり。

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 それでも、お昼12時すぎと夜8時半ごろ、小やみになった時にお散歩に行けた。
 きくもあきらめかけていたみたいだが、行けてよかった。

 私は無理せず、今日のランはお休み。
 その代わり三線の練習を1時間。全然うまく弾けへんかったけど、明日も練習しようっと。

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2017年08月01日(火)

世界陸上マラソン代表 [マラソン評論]

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(写真:初出場3人のフレッシュな顔ぶれとなった男女マラソン代表)

◎スポーツコミュニケーションズ3月20日より

   瀬古プロジェクトリーダー「日本刀のようになれ」

 20日、日本陸上競技連盟は都内のナショナルトレーニングセンターで、8月の世界選手権(イギリス・ロンドン)男女マラソン日本代表6名が集い、日本陸連強化スタッフとのミーティングを行った。ミーティング後には代表選手が記者会見し、世界選手権に向けての意気込みを語った。

 昨夏のリオデジャネイロ五輪でマラソン日本代表は男子が16位、女子14位が最高と、表彰台には遠く及ばなかった。五輪に限れば男子は1992年のバルセロナ大会、女子は2004年アテネ大会からメダルを手にできていない。マラソン王国復活に向けて、日本陸連は昨年11月からかつての名選手である瀬古利彦を長距離・マラソン強化戦略プロジェクトリーダーに据えた。

 夏のロンドンを駆けるメンバーが決まってから3日後、日本代表はナショナルトレーニングセンターに集合した。この日のミーティングで瀬古プロジェクトリーダーは、選手・コーチに力説したという。

 「鎌や剃刀はすぐ欠ける。欠けるような選手はダメだ。日本刀のようになりなさい。なんでも切れて欠けない選手になろうよと。真っ赤に燃えるような鉄を刀鍛冶が命を込めて叩いて打つから日本刀ができる。だから選手はギラギラ燃えていないとダメ。監督はグワーッと命をかけて打つ。そうすると素晴らしい選手ができる。そういう関係になろうよと話しました」

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(写真:男子代表は初出場の井上<右>に、中本<左>と川内の経験豊富なベテラン2人)

 切れ味鋭い日本刀になるべく選ばれた6名は、初出場の20代の若手が3名とフレッシュな顔ぶれとなった。男子は東京マラソンで日本人最高の8位に入り、選考会トップの2時間8分22秒を叩き出した井上大仁(MHPS)に、経験豊富な2名が加わった。24歳の井上は「強い選手の中、選ばれて光栄。場数を踏んでいるベテランの先輩方に心構えなどを学んでいきたい」と語り、「初めてだからこそできること、代表だからこそやらなければいけないことがある」と抱負を述べた。

 福岡国際マラソン3位の川内優輝(埼玉県庁)と、別府大分毎日マラソン優勝の中本健太郎(安川電機)はいずれも2大会ぶり3回目の世界選手権出場となる。川内は数々の海外レースに参戦。夏の世界大会は今大会限りの意向を示している。「2014年からロンドンでの結果を残すことを考えていた。自分を燃やし尽くすつもりです」と意気込む。世界選手権までも海外のマラソンに出場し、調整する予定だ。

 3人の中で一番の実績を持つのが中本だ。ロンドン五輪は6位、世界選手権モスクワ大会は5位。34歳と代表最年長となったが、「年齢は言いわけにせず、結果を求められると思うので、5位以上を目指したい」と静かに燃えている。夏のレースで結果を残していることに加え、ロンドンのコースを経験していることも強みと言えるだろう。

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(写真:前日の会見で「メダルが欲しい」と語っていた瀬古プロジェクトリーダー)

 女子は2位に入った名古屋ウィメンズマラソンで日本歴代4位の2時間21分36秒を叩き出した安藤友香(スズキ浜松AC)、同レースで安藤に次ぐ3位の清田真央(スズキ浜松AC)の初代表の23歳が2人。12年ロンドン五輪も経験している重友梨佐(天満屋)が大阪国際女子マラソン優勝により2大会連続での世界選手権代表入りを果たした。

 中でも唯一派遣設定記録(2時間22分30秒)をクリアした安藤にかかる期待は大きい。初マラソンで一気に注目浴びる存在となったが、2度目のマラソンとなる世界選手権で、どんな走りを見せるかで真価が問われる。安藤自身は「挑戦する気持ちを忘れてはいけない」と強気に攻める気持ちは変わらない。チームメイトの清田も世界に挑む姿勢を持つ。「ロンドンでは外国人選手と後半までしっかり勝負していけるように頑張っていきたい」 

 初出場の2人が“チャレンジ”ならば、重友にとっては“リベンジ”の場だ。「ロンドン五輪では悔しい思いでしか走れなかった」。79位に終わった5年前の屈辱を晴らす腹づもりである。若手2人に挟まれるかたちだが、「ただ年だけ取っていないと言えるようにしたい。いろいろ経験もさせてもらって今がある。それが自分の強みになったらいい」と話した。

 6本の刀が、夏までにどこまで仕上がるのか。ここからがスタートと言ってもいい。刃が欠けぬようにしていくことも大事だが、まずは世界に一太刀浴びせられるほどの切れ味に磨き上げてほしい。

(文・写真/杉浦泰介)

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 世界陸上のことなど、すっかり忘れていた。
 世間的にも同じような感じ。

 「ラストランのボルトと、4×100Rで日本はメダルをとれるか」だけではねえ。

 3月に発表されたマラソン日本代表も、私の一押しである男子の中本選手は覚えていたが、他の5名は「そうでしたっけ」。

 実はビデオが壊れていて、代表選考レースもまったく見ていない。今まで私の予想はよく当たったのだが、今回は自信がない。

 まず男子。
 中本選手はやる。彼のいいところは駆け引きに乗らないところ。マイペースを貫いて入賞圏内に入る。
 川内選手は分からん。どう応援したらいいのか。入賞圏内には入ると思うが、メダルは無理だと思う。
 井上選手って、だれ? 所属が「MHPS」って、どこ? 24歳ということは、うちの廉より年下か。最初からバンバン行ったれ―。

 女子。
 「昔の名前で出ています」的な重友と、23歳の二人。
 期待はしたいが、全滅の予想。でも、応援する。


 男子マラソンは、8月6日(日)の18時55分から。
 女子マラソンは、8月6日(日)の22時00分から。
 TBSということは4チャンです。

 ゆっくりとみられるいい時間帯。
 久しぶりにビールを飲みながら見ましょうかねえ。

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【RUN】

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 ヨメさんが夏休みに入ったので、一人晩ごはんが解消。 
 安い食材をうまく使って、おいしい食事を用意してくれる。それを何やかやしゃべりながら食べるので、おいしいおいしい。

 「ますみちゃんと食べたら、なんでもおいしいなあ・・・。」
 「・・・(無視)。」

 栄養状態がよくなってきたせいか、おとといから体重が59kgを超えている。

 今日はダラダラしていて走っていなかったのだが、夕食後にちょっとだけ走りに行った。
 3km、18分10秒。
 夕食後に走ると必ずお腹ゴロゴロになる。やっぱりなったが、3kmならそのまま何とかなる。

 これからも昼に走れなかったときは、夜にちょっとでも走るようにしよう。
 明日はまた、17時間バイトで走れませんからね。

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【今日のきく】

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 昨日は「はよ、散歩いけー」とうなっていたきくだが、今日はかしこく待っていた。
 なーんでか。
 それは、出社拒否をして家で寝ていたから。
 犬も「うしろめたい」という感覚があるようです。

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2014年11月20日(木)

最大酸素摂取量 [マラソン評論]

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長居公園の周回コースで一定のペースを保って走る練習に取り組む今津記者(大阪市東住吉区で)

◎読売新聞9月17日朝刊・めざせ大阪マラソン 第6回

   年齢重ねても速くなる?

 大阪マラソンのチャリティーアンバサダーを務める京都大iPS細胞研究所(京都市左京区)の山中伸弥所長が企画した、チャリティーランナーのための練習会に同行させてもらった。

 早朝から激しい雨が降っていたが、山中さんは「どうしても走りたい」とインターネットで雨雲の動きを何度も確認し、小雨になったのを見て開催を決めた。マラソンの魅力を「(社会的な)地位など関係なく、みんな一緒に走る。普段と全然違う時間を過ごせること」と話し、全国から集まった約30人の参加者と笑顔で言葉を交わしながら、京都市の中心部を流れる鴨川沿いを軽やかに走った。

 ノーベル賞受賞者として常に注目され、再生医療の研究で世界をリードする山中さんにとって、マラソンはそんな重圧から解放される貴重な一時なのだろう。大会当日は海外出張で出場できないが、大科学者の素顔に触れたランナーたちは「参加して本当に良かった」と口をそろえていた。

□「最大酸素摂取量」高めて余裕の走り

 山中さんが、マラソンで一番大切と考えているのが「ペース配分」だ。体力に任せて前半から飛ばした20代の頃より、50歳を過ぎた現在の方がタイムがいいという。

 ベストタイムを出すには、最後まで同じペースを守るのが理想だ。だが私自身、過去4回のレースを振り返ると、前半速く、後半苦しんで5時間近くかかっている。最後まで失速せず2〜3時間台で走りきる選手と、どこが違うのだろうか。

 第6回の講座で豊岡示朗・大阪体育大教授は、全力で運動した時に体が消費する酸素の限界量を表す指標「※最大酸素摂取量」について説明した。この数値が大きいほど、筋肉は酸素を使って乳酸や脂肪をどんどん燃焼させるので、走りに余裕ができる。自動車の排気量のようなものだ。

 30歳の男性で平均40ml/kg分、女性で34ml/kg分程度だが、70〜80年代、日本のマラソン界を牽引けんいんした瀬古利彦さんは現役時代82ml/kg分、増田明美さんは72ml/kg分もあったという。これには生まれつきの素質が影響し、年を取ると下がるが、「トレーニングをすれば誰でも改善する。60代でも5〜7%は向上しますよ」と豊岡教授。

 測定は、ランニングマシンで全力疾走して呼気を分析するが、12分間走のタイムから推定することも可能だ。

 「大会1か月前に12分間走テストをします。その結果で皆さんの最大酸素摂取量と、大体の予測タイムがわかる。しっかり練習してきてください」

 実技では目標タイム別に3グループに分かれ、5〜9キロを一定のペースで走る練習を行った。GPSウォッチで1キロごとの時間を計ると、ペースを守る難しさに改めて気づく。仕上げの時期が近づいてきた。
                    (宇治学研支局長 今津博文)

 

 ※最大酸素摂取量 体重1kgあたり1分間に消費する酸素の最大量。全身の持久力の目安となる。この値が高い人ほど、生活習慣病の発症率が低い傾向があり、厚生労働省は健康維持のための基準値を示している。

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 今日は丸一日寮に缶詰。
 恒例の朝日新聞と読売新聞の読み漁りをしたが、興味深い記事はない。そこで、以前切り取っておいた読売新聞の「大阪マラソン特集」の記事を引っ張り出してきた。それは、最大酸素摂取量について分かりやすく書いてあった。

 ごく簡単に言うと、マラソンに向いているかどうかに大きくかかわる最大酸素摂取量は、生まれつきの素質が大きいがトレーニングをすれば多少は改善するというもの。

 前にもちょっと書いたが、30年近く前の「第1回びわ湖トライアスロン」に申し込むとき負荷心電図の提出が求められた。その時初めて循環器専門医に行き、最大酸素摂取量も測ってもらった。
 そのお医者さんが、後日「びわ湖トライアスロン完走者と最大酸素摂取量」について発表された。その場に私もいて、ちょっとワクワク。しかし画面に映し出されたグラフに、一般成人男子の平均より一人だけ下回っていた者がいた。なんとそれが私だった。
 その頃の私は、クラブ内でも30kmレース(1時間58分)までは敵なしという絶好調時だった。スイム3.9、バイク160、ラン42のフルトライアスロンも制限時間内に完走。ただサブ3をめざしていたフルマラソンだけは、いつも終盤に歩いてしまい全コースを走り抜いたことがなかった。やっぱりこのあたり、「最大酸素摂取量」の少なさが原因だったんでしょうか。

 「60代でも5〜7%は向上する」らしいので、今は平均以下ってことはないかなあ。
 わざわざ測ってもらわなくても、今はGPS腕時計で自分で測れるらしい。興味のある方は、ぜひ。「京都キャロット」でも取扱いしています。

※ ガーミン・フォアアスリート620J (税込47304円) 

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2014年10月28日(火)

かっこよすぎる山中アナ [マラソン評論]

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◎Sponichi Annexより    

 MBS山中真アナ、大阪マラソン3時間切り完走──長男から手作り「優勝メダル」も

 大阪市内で26日に行われた「第4回大阪マラソン」に出場したMBS毎日放送の山中真アナウンサー(37)が、目標の3時間を切る2時間56分04秒での完走を果たした。

 昨年出場した際は、3時間切りに挑んだが足をひきずりながら3時間2分18秒と、あと一歩のところで目標を達成できなかった。今年はリベンジということで、元陸上のマラソン選手の千葉真子や元ラグビー選手の大畑大介らの指導のもと、8月からは月に200キロ以上走り込むなど、練習を重ねていた。

■ゴールで9歳の長男が手作り「優勝メダル」プレゼント

 ゴールの瞬間、駆けつけた家族や大畑、そして同僚アナウンサーらと抱き合って喜びを分かち合い、長男の晴くん(9)から手作りの「優勝メダル」をプレゼントされた。

 山中アナは「ここまで目標を公言する事の怖さをずっと感じていたが、達成できてとにかくほっとした。今はすがすがしい気分。(37キロあたりの)南港大橋を過ぎた時点で、いけると思った。ここまで支えてくれた家族やスタッフ、沿道で応援してくれた皆さんなどに、本当に感謝しています」と話していた。

■28日の「ちちんぷいぷい」で特集を放送

 この模様は28日放送の同局テレビ「ちちんぷいぷい」(月〜金曜・午後1時55分〜)で、これまでの軌跡と合わせ特集する予定。また、同局の上泉雄一アナ(45)も出場し、マイクを手にインタビューをしながら5時間8分4秒で完走した。
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 このニュースは、全国的にはどうなんでしょう。たぶん、関西の市民ランナーの間では大ニュースとして扱われていると思いますが・・・。

 今日の夕方5時、たまたまテレビをつけると毎日放送の「ちちんぷいぷい」。ちょうど、「山中アナの大阪マラソンサブスリー再挑戦」のコーナーが始まるところだった。
 今までこの番組を全然見ていなかったので、去年から今年にかけてのことがまとめてあってよく分かった。去年もサブスリーペースで終盤まで走っていたのだが、残り4kmほどから極端にペースダウンし達成できなかった。
 今年は、最初から最後までキロ4分10秒ペースがくずれなかった。それは見事なものだった。

 レース途中、奥さんと4人の子どもたちが応援。9歳長男、6歳次男はお父さんに向けて応援コメントを入れていた。あと3歳くらいの三男とお母さんに抱っこされていた長女。この場面が一番よかった。4人の子のお父さんというだけでも応援したくなってしまう。

 「子どもの前ではいいところを見せないとね。」
 山中アナのその言葉を聞いたとき、背中がゾクゾク。その気持ちが自然と自分の力になっていたとしたら、そんなうれしいことはない。レベルは全然ちがうけど、私もちょっとだけ「子どもにいいところを見せよう」と思って走っています。
 
 ああ、かっこよすぎるやん、山中アナ!


※ 山中真選手のフルマラソン記録

   第1回大阪マラソン 3時間32分15秒
   第2回大阪マラソン 3時間05分32秒
   第3回大阪マラソン 3時間02分18秒
   第4回大阪マラソン 2時間56分04秒

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【今日のきく】

 ふだん、きくはおだやか。
 今日も店でおだやかにすごしていたので、「チャンス、こんなときこそ爪切りを!」と思ったが、こんなときに限って爪切りが手元にない。ぐるぐる巻きになってしまっているオオカミ爪を切りたかったのになあ・・・。

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【RUN】

 今週末は11月2日が「土山マラソン」、3日が「京都丹波ロードレース」。
 「土山」は出場せず仕事に専念。「丹波」はヨメさんの学校があるので廉についてきてもらう。そこで5kmに出る予定。「丹波」は2年前19分52秒で入賞。去年は出ていないので2年ぶりに5km20分切りを狙いたいところ。でも、ここのところスピード練習が全然できていないのでダメでしょうね。

 今日はいつもの5km。27分23秒。
 まあまあです。

 明日からまた寮の24時間管理代行のバイト。体調がくずれやすく、練習がしにくい。でもそのへんは工夫してがんばりましょう。

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2014年10月14日(火)

舞鶴赤れんがハーフマラソンはやっぱり× [マラソン評論]

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3kmに出場予定だった私に届いた応援メッセージ

 昨日台風19号接近で開催が危ぶまれていた「第2回舞鶴赤れんがハーフマラソン」は、無事開催されたようだ。ただし、当日大混乱があったらしい。
 私の大好きな「ランナーズ9の会」の大先輩ランナー・かわせみさんが、会の掲示板にくわしく書かれていたので引用させていただきます。
     ◇

■舞鶴赤れんがマラソン          かわせみ

 今日は、「舞鶴赤れんがマラソン」に行ってきました。台風接近にも関わらず実施されました。それは良かったのですが、永年走って多くの大会に出た中で、はじめての残念な体験をしましたので報告します。
 ハーフの制限時間が2時間30分なので、十分完走できるようにキロ7分より少し早いペースで中間過ぎまで走りました。ところが第3関門(16.5キロ)の閉鎖期間1時間55分がスタート前には何の予告もなかったのに、10分も早く閉鎖されてしまいました。そのため、ほんの数分差で切られてしまいました。私だけでなく、完走目的で走っていた実に多くのランナーが切られました。これまでの大会のハーフでは見たこともない人数でした。(ゴールの制限時間は予定どおりだったようで、そのまま走らせてもらえれば、ここで切られたランナーの大半が完走出来たと思います。なかにはハーフ初挑戦らしく、悔しくて涙している女性もいました)
 そのうえ、こんなに大勢とは予測していなかったのか、収容バスがなかなか来ません。やっと来たかと思うと、どういう訳か1種の免許を持つ運転手が来ていないので出発出来ないという有様。替りの運転手が来るまで、40分程もバス車内で待たされました。身体は冷えて来るし、40分も待たされるなら、走っていけば十分ゴールまで行けるのにと、皆、憤懣やるかたないとブーイングでした。とにかく前代未聞というか、はじめての貴重な体験でした。

Date: 2014/10/13/16:35:23
     ◇

 ひと言で言えば、「あまりにひどい!」
 当日朝急きょ、第3関門(16.5km)の閉鎖を10分縮めることを決定されたようである。いったい誰が、何の権限で?
 これはどう考えても、ランニング経験のない人の仕業のような気がする。「第3関門を厳しくしておいたら、早じまいできますねー」という単純な発想でしょうか。
 ゴール2時間半、第3関門1時間55分ということは、かわせみさんの想定どおりキロ7分ペースを守れば通過できる。日ごろきちんと練習しているランナーにとっては、そう難しい設定ではない。
 ところがレース開始直前に、「キロ7分ペースを6分20秒ペースに上げて走ってください」と言われてもねえ。この差はとんでもない差だということが分からない人が、大会を牛耳っていた可能性がある。そんなことなら初めから申し込まなかった人もいるでしょう。
 大会主催者側はその急きょ変更をランナーや役員全員に周知徹底させたつもりらしいが、聞き取れなかった人が相当おられたようである。

 かわせみさんは、私がよく言っている「ブルース・リー」世代(74〜75歳)。私は自慢できるくらい各地の大会に出ているほうだが、その私がビックリするくらいマラソン大会の出場経験が豊富な方だ。
 お会いするたびに、ニコニコ顔で「パオパオさん、○○の大会は行かれたことありますか。あそこはね・・・」と話しかけてくださる。それは楽しかった話ばかり。全部が全部そうではないとは思うが、不満なところも消化して自分なりに楽しまれるのがうまい方なのだと思う。そのお姿を見て、自分もそうでありたいと常々思っている。その温厚なかわせみさんが怒っておられるのだから、相当ひどい対応であったことが想像される。

 ランネットの大会レポート欄にも同じような書き込みがあった。
 「10分差で第3関門で通過できない人が100人ぐらい出てくるわ、その人達を収容するバスが足りなくなり、結局40分以上待たされるわで、ちゃんとこの事を想定した上で何のメリットがあって前倒しを決定したのかと疑問に思います。全体的には対応が良かったので残念です。」

 私は大会関係者に提案したい。
 「第3関門を1時間55分で通過するのと1時間45分で通過するちがいを、自分で走って比べてもらいたい。」
 そうすれば、舞鶴まで走りに来てくださったのに完走を阻止されたみなさんの気持ちが少しは分かるのではないでしょうか。

 マラソン大会開催時には、我々一般市民ランナーには想像もつかないような「理不尽な圧力」がかかるとよく聞きます。もしそれが理由で関門閉鎖時刻変更が決まったのなら、参加されたランナーにそのいきさつを報告する義務があるでしょう。

 私も去年この大会に参加させていただき、特色のあるすごくいい大会だと思った。大会終了後も参加されたランナーや地域住民を初め各方面からご意見をお伺いし、プラスの評価が圧倒的に多かったため第2回大会を開く決定をされたと聞く。こういう姿勢の大会は、さらによい大会に発展していくと思っていただけに残念だ。
 なんのために大会を開催し、誰を喜ばせるために開催するのか、「はじめの一歩」から考え直す必要があるのではないでしょうか。

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【今日のきく】

 「京都キャロット」店内で大暴れ。

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 でもオッサンとちごうて、ちゃんとオバサンの警護という大事な仕事をしています。

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【RUN】

 同じコースはあきるので、以前よく使っていたコーナン往復5kmコースへ。
 29分04秒。
 右アキレス腱はまあまあの状態。 
 当分追い込むレースはないし・・・。

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