パオパオだより

2015年12月10日(木)

「生きにくい・・・ 私は哲学病。」 [書評]

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◎「BOOK」データベースより

 「生きにくい・・・ 私は哲学病。」 中島義道 角川書店

【内容情報】
勝手に生まれさせられ、もうじき死んでゆくことの理不尽。生きているかぎり、偶然と運に翻弄されつづけ、他人からはほとんど理解されず、苦しみつづけることの理不尽。この真実をごまかすことなく見つめつづけ、思考しつづけるほか、あなたがあなたらしく生きる方法はない。「なぜなぜ病=哲学病」の本質を衝いたオリジナル童話とその解説、死と時間をめぐる真摯な論考、ユニークな読書案内…。中島哲学、恰好の入門書。

【目次】
1 哲学童話(イマヌエルちゃん/この童話を読んでもわからない(ニブイ)人のための解説)/2 神経症的時間論(みんな死んでしまった/時間という知恵の木の実 ほか)/3 哲学者と文学者(三島由紀夫が自決した日の思い出/非哲学的な卓越した知性 ほか)/4 生きにくさをかみしめる(個人語・世間語・機械語/騒音倫理学の可能性 ほか)/5 哲学病的読書案内(神を離れた個人の尊厳とは(フロム『自由からの逃走』、カミュ『異邦人』、フランクル『夜と霧』)/理不尽を生き抜くために(『ソクラテスの弁明』、パスカル『パンセ』、ヒルティー『眠られぬ夜のために』) ほか)

【著者情報】
中島義道(ナカジマヨシミチ)
1946年、福岡県生まれ。東大教養学部並びに東大法学部を卒業。1977年、東大人文科学大学院修士課程修了。1983年、ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。電気通信大学教授。専攻は時間論、自我論、コミュニケーション論。

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 今日は一日、寮の管理代行のバイト。
 いろいろとおもしろいネタがあるのだが、ここはデリケートな寮。個人情報の暴露みたいなことは書くわけにはいかない。
 管理人室でのパソコンの個人使用も禁止になったし、本を読むくらいしかありません。

 先週枕元にあった本を、なにも考えず「がい」とつかみバイトへ。先週と今週の2回で読み終えた。
 2001年3月初版ということは、14年も前の本かー。もちろん古本で買っています(100円+税)。

 私の大好きな変人・中島義道さん。ずっと私と似た人と思い込んでいたが、今回この本を読んで「ちょっとちがうなあ」と思った。

 私も大学3、4年で哲学を学んだ。ただし、「ちょっとかじった」どころか「ちょっとかすった」程度。哲学用語は、アウフヘーベン(ヘーゲル弁証法の基底概念であり、否定と保存の両面をあわせもつ言葉。 ふたつの矛盾・対立する事象、立場を統合統一し、より高次な段階へと導くことを意味する)とアンビバレンツ(愛情と僧悪、独立と依存 というように、まったく正反対の感情を同時に持つ心理状態のこと)くらいしか知らない。それでも、自分では哲学青年だと思っていた。そして今還暦間近になり、哲学老人目指すのもいいかなと思い出してきた。

 この偏屈なオッサンの本に書いてあったのは、たったの二つ。一つは「川が流れる」と「時が流れる」とは全然違うということ。このことを繰り返し書いておられるのだが、難しい。もう一回読まんとあかんね。
 もう一つは、街中不必要なアナウンスにあふれていて耐えられないということ。これはすぐ解決する。いなかに引っ越したらええのに。でもそれはでけへんのでしょうね。

 ああ私も偏屈なオッサンになりたい。いや、もうなっとるてか・・・。
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 新しい寮長寮母さんが、誕生日プレゼントをくださった。家族以外から誕生日プレゼントをもらったのは初めてかも。普通のソックスが3つ。ランニングソックスしか持っていない私にはありがたいプレゼントだった。

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2015年11月26日(木)

「ランナーズ」はやっぱりおもしろい [書評]

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 雑誌を書評というのもおかしいかもしれないが・・・。

 今日は寮の管理代行。何もすることがない時間がけっこうある。その時間にも電話がかかってくるかもしれないので、管理室から離れるわけにはいかない。できることは、新聞を読んだり本を読んだりすることくらい。今日は久しぶりに、月刊誌・ランナーズをじっくり読んだ。
 その記事はマンネリかと思いきや、やっぱりおもしろかった。ランニングに興味のある人には引きつけられる記事が多い。その中でも一番興味を持ったのは、「50歳からの股関節!股関節!」。股関節の可動域を広げるストレッチを、分かりやすく写真で説明してあったのでさっそくやってみた。これは効果ありそう。

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沖縄高校陸上界の目指せ「全国ビリ争い」脱出

県立北山高校・大城昭子先生
取材/岩本能史(club ☆ MY STAR 代表)

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 私一押しの北山(ほくざん)高校駅伝部が取り上げられていた(P.83)。
 大城先生は400と800の選手だったそうだ。それでも、第1回の「都道府県対抗女子駅伝」の代表選手に選ばれ、都大路を走られた。何区を走られたんでしょう。

 今年も今帰仁村まで行って激励したかったのだが、残念ながら行けなかった。その分、12月20日の本番は例年以上の応援をしよう。
 今年もメンバーギリギリでたいへんですが、しっかりね!

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2015年10月29日(木)

「沖縄 本土メディアが伝えない真実」 [書評]

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   「沖縄 本土メディアが伝えない真実」(イースト新書) 古木杜恵
                    
■内容紹介

 軍事記者は見た! 「普天間移設」の深層
 このままでは沖縄に血が流れる!

 佐野眞一との対談2万字を収録

「政府vs.沖縄」の構図からは見えない真実

 日米両政府の普天間基地返還合意からすでに19年。この間、基地担当あるいは基地問題担当と呼ばれる在沖メディアの軍事記者は、この問題をどのように報じてきたのか。また、政府が言う「抑止力の維持」や「辺野古移設が唯一の解決策」は本当なのか。「沖縄の経済は基地がなければ成り立たない」「見返りに財政的な支援を受けている」といった風説は本当なのか。かつての保守勢力や経済界が一体となった「オール沖縄」の実態など、沖縄取材歴20年のルポライターが本土メディアが伝えない沖縄の現況をリポートする。

【目次】
特別対談 佐野眞一×古木杜恵「ノンフィクション作家が見た“本土vs.沖縄”のルーツ」
第一章 軍事記者が見た「本土vs.沖縄」二〇年史
第二章 「辺野古受け入れ」の不都合な真実
第三章 「普天間移設」の誤謬と欺瞞
第四章 「沖縄神話」の崩壊、「オール沖縄」の深層

■著者紹介
古木杜恵 : 1948年長崎県生まれ。ノンフィクションライター。月刊誌『Weeks』(NHK出版)スタッフライター、隔週刊誌『ダカーポ』(マガジンハウス)特約記者を経て、現在は月刊誌『世界』(岩波書店)などにルポルタージュを寄稿 。編著にNHK沖縄放送局編『“隣人”の素顔 フェンスの内側から見た米軍基地』、吉本隆明の語り下ろし『老いの流儀』(いずれもNHK出版)などがある。
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 書評というか・・・、感想は後日書きます。

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2015年09月11日(金)

「お家に、帰ろう」 [書評]

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■内容(「BOOK」データベースより)

 人間の無責任という罪で消されるいのち。殺処分の現場を目の当たりにした著者は、憤りとショックでその場に座り込んだまま立ち上がることすらできなかった。そしてその怒りは、いつしか「殺処分ゼロ」を強く願う意思へと向かう。絶望の淵から希望へとつなぐ「いのち」のエッセイ。

■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

尾崎/たまき
 1970年熊本市生まれ。写真家。19歳のときにスキューバダイビングを始め、独学で水中写真に取り組む。2000年、コマーシャルフォトスタジオを退社し、上京、水中写真家・中村征夫氏に師事する。2011年よりフリーとして独立。現在は、水俣をはじめ、三陸、動物愛護センターなどをライフワークとして追いつづけ、精力的に写真展で発表している。

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 9月9日は「国会前アピールラン」のあと、神宮球場でヤクルトの応援をするつもりだった。ところが台風通過で試合は中止。仕方なく有楽町へ映画を見に。ところが、ほとんどが18時30分が最後。東京って、こんな健全な街やったん?
 もうどこにも行くあてがないと思ったとき、東京駅前に「八重洲ブックセンター」が見つかった。あちこちウロウロして立ち読みしたあと地下へ。
 地下の壁には、ワンちゃんの写真がいっぱいはってあった。

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 「お家に、帰ろう」

 その写真を見だけで、涙があふれ体がふるえだしてきた。
 その本を手にとって見ると、壁にはられていた写真が小さく小さく掲載されていた。衝撃を緩和するために、小さな写真にされたのだろうか。

 「白い犬」のところは心臓がドキドキした。「いったい我々人間は何をやってるんやろう」とつくづく思う。

 「また一緒に走りたかったよ」
 「またおいしいおやつをくれるのを待ってたよ」
 「またなでてほしかったよ」
 「またあごをひざのうえに置いて眠りたかったよ」
 「またあのおもちゃで引っぱりっこして遊びたかったよ」
 「またお顔をペロペロなめたかったよ」

 「迎えにきてほしかった」
 「最期までずっと一緒にいてほしかった」

 私が人生で一番泣いた日は・・・。
 普通なら、母が亡くなった日でしょう。
 でも先代犬・えりちゃんが死んだときはもっと泣いて泣いて泣いて・・・。
 でも一番はそれじゃない。
 ルビコかパティコかどっちか忘れたけど、子猫を生んだとき未熟児がいて、生まれてしばらくして死んでしまった。そのとき、「せっかく生まれてきたのに、なんにもいいことなかったやんかー」と言ってワンワン泣いた。たぶんあれが人生最大の泣きだった。あんまりワンワン泣いたので、ヨメさんはひいてしまっていた。
 泣いててもなんの役にも立たん。私が死ぬまでに、「なんにもいいことがなかった」ワンちゃんネコちゃんを減らす活動をしよう。

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2015年06月27日(土)

「本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること」 [書評]

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 これは名著。
 今までよく知らなかった沖縄の米軍基地のことがいっぱい分かった。写真がたくさん入っており、説明文も読み応えがある。
 全28基地をくわしく紹介して、わずか1300円+税。

 「読むべし!」

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2015年06月12日(金)

「反省させると犯罪者になります」 [書評]

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■内容(「BOOK」データベースより)

犯罪者に反省させるな―。「そんなバカな」と思うだろう。しかし、犯罪者に即時に「反省」を求めると、彼らは「世間向けの偽善」ばかりを身に付けてしまう。犯罪者を本当に反省に導くのならば、まずは「被害者の心情を考えさせない」「反省は求めない」「加害者の視点で考えさせる」方が、実はずっと効果的なのである。「厳罰主義」の視点では欠落している「不都合な真実」を、更生の現場の豊富な実例とともに語る。


■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岡本/茂樹
1958(昭和33)年兵庫県生まれ。立命館大学産業社会学部教授。臨床教育学博士。中学・高校で英語教員を務めた後、武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科博士課程を修了。日本ロールレタリング学会理事長。刑務所での累犯受刑者の更生支援にも関わっている。

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 この本は当たり!

 犯罪者の素質たっぷりな私が、かろうじて犯罪者にならずに済んでいるのは「何にも反省しない」というこの姿勢がよかったんですかねえ。

 グダグダといっぱい書きたいことがあるのだが、もう寝なくては。
 明日から「みかた」に出張販売ですから。
 また、のちほどくわしく。

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