パオパオだより

2015年09月24日(木)

「お盆の弟」 [映画]

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◎Movie Walkerより

■作品情報
 40歳を控え離婚の危機に瀕した売れない映画監督が再起を図ってもがく様子を、全編モノクロームのやさしいまなざしで描きだしていくドラマ。監督は「キャッチボール屋」で第16回日本映画批評家大賞新人監督賞を獲得した大崎章。脚本は「キャッチボール屋」でも大崎監督と組み「百円の恋」では第一回松田優作賞を受賞した足立紳。「フィッシュストーリー」の渋川清彦が崖っぷちに立つ映画監督を、「あぜ道のダンディ」の光石研が監督と一緒に住むガンを患っていた兄を演じるほか、『SPEC』シリーズの岡田浩暉、「ガールフレンド」の河井青葉らが出演。大崎監督や渋川らの出身地・群馬県でオールロケされた。

■ストーリー
 不惑を控えた売れない映画監督・渡辺タカシ(渋川清彦)は、妻子と別居しており、ガンを患っていた兄マサル(光石研)を看病すると言って実家に転がり込んだ。地元の神社にお参りしたり食事の準備をしたりする日々。同じく売れないシナリオライターである悪友・藤村(岡田浩暉)がいる焼きまんじゅう屋でシナリオ作りに精を出すタカシには、映画作りが進めば妻(渡辺真起子)との関係を直せると思っている節があった。一方の藤村は新しく出来た彼女に熱を上げているからか、シナリオ作りに身が入らない様子。そんな中藤村はタカシに涼子(河井青葉)を紹介する。涼子のような美人で性格もよさそうな人が兄と付き合ってくれたら安心だと考えたタカシは彼女と頻繁に会うようになるが、涼子の思いはタカシに向かっているようだった。妻からは離婚を切り出され、映画作りもうまく進まず、涼子には酔った勢いで結婚していることを口走ってしまい、行き詰まるタカシだが……。

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 京都みなみ会館で、続けて2本目。以外な名作だった。

 キャストは、光石研と渡辺真起子以外は知らない人ばかり。でも主役の渋川清彦(ガレッジセールのゴリさんをやさしくした感じ)、親友役の岡田浩暉(神田うのの弟みたいな感じ)、合コン相手の河井青葉(吉田羊か?)、青葉の親友・後藤ユウミ(ブス役はむずかしい)、みんなよかった。

 この映画は、「妻に離婚を迫られている情けない男」の話。つまり、今の私です。とか書いたら、またヨメさんから「いらんこと書くなー」と怒りの鉄拳を食らう。

 家に帰って夕食時、「ますみちゃんがボクと離婚したい理由が分かったわ」と言ったら、横にいた廉が苦虫をつぶしたような顔をしていた。気分悪くしてごめんね。

 「お前には魂がないんだよ」と親友がタカシにそう叫んでいた。そうか、それや。たしかに私にも魂らしいものがない。それやったんやねえ、私が好かれない理由は。さて、これからどうして行ったらいいんでしょう・・・。

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「セシウムと少女」 [映画]

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◎シネマトゥディより

■チェック:映画館ラピュタ阿佐ヶ谷の経営者才谷遼が初メガホンを取り、17歳の少女と7人の神々たちの冒険を描く心温まるファンタジー。どこかに行ってしまったおばあさんの大切な九官鳥を捜すため、1940年代にタイムスリップするヒロインの姿を追い掛ける。主人公を演じるのは、オーディションで選出された新人の白波瀬海来。神々を演じるベテランの川津祐介らと彼女が繰り広げる、摩訶(まか)不思議な物語に心奪われる。

■ストーリー:両親と一緒に阿佐ヶ谷で生活している17歳の高校生ミミ(白波瀬海来)は、成績優秀だが、常に疎外感があった。ある日、彼女は下校中に送電線の下で雷に打たれてしまう。それをきっかけにミミは雷神のらーさん(長森雅人)をはじめ、風神のふーさん(飯田孝男)といった神々と知り合うことになる。

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 ああ、久々の映画。
 4月から6月にかけて4本の映画を見たのだが、このブログに書くヒマもなかった。あの4本、どうしましょうかねえ。
 6月22日、「沖縄慰霊の日」の前日に沖縄で「あん」を見て以来の映画。なんと、まる3ヶ月ぶりです。

 京都シネマか京都みなみ会館か迷ったが、駐車場のあるみなみ会館へ。ところが雨で道路渋滞。内容をほとんど把握しないまま「セシウムと少女」へ。入ったとき、もう上映開始10分ほどすぎていた。残念。

 しかし、おもしろかった。内容、展開はかなりむちゃくちゃだったが、主役・白波瀬海来(かいら)とその祖母の若き日の役・金野美穂の18歳コンビがかわいくてよかった。チラシにも、「少女時代の静(金野美穂)とミミちゃん(白波瀬海来)の銭湯でのミュージカルシーンは本作のハイライト!」と。

 東日本大震災の原発事故について、「こんなふうに言い切っていいんか知らん」と思う場面もあったが、それはそれでよろしい。
 「木原白秋はこんな人やったんか、阿佐ヶ谷ってこんなとこやったんか」とあらためて認識する場面もあり。最初の10分を見逃してしまったので、レンタルCDが出たら借りてぜひもう一度見てみたい。

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2015年05月11日(月)

「華氏451」 [映画]

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◎なつかしの映画館 近松座より

■物語

焚書隊が出動する。現在の消防隊の姿に似ているが、目的はまったく違う。物語の時代は書物を禁じた世界。焚書隊は書物を見つけ次第火炎放射器で焼き尽くすのが使命である。

隊員のモンターグ(オスカー・ウェルナー)はまじめな仕事振りで昇進間近だった。ある日、仕事帰りのバスの中で、妻とソックリな娘メイ(ジュリー・クリスティ:妻と二役)と出合った。メイは言った。「昔は火を消すのが仕事だったって本当?」 「・・・・」 「何故、本が駄目なの?」 「本はガラクタだ。何の役にも立たん。本は人を不幸にする。反社会分子をつくる」
しかし、モンターグは娘に惹かれた。

家では妻リンダが例によって大型テレビを見ていた。家には活字らしいものは何も無い。生活の中心は大型画面のテレビである。しかし、モンターグは自分の部屋に密かに本を隠し持っていた。焚書隊の仕事で掠めてくるのだ。彼は本が読みたくて仕方が無い。チャールズ・ディッケンズを読み始める。

ある日、モンターグはメイの教室へ招かれた。「夕べ、本を読んだ・・・」モンターグは告白した。メイの部屋には本が沢山あった。モンターグは複雑な心境だった。本来なら焚書隊として、これらの本を焼き尽くさねばならないのだ。

モンターグは老婦人の家へ出動した。家の中は書物が溢れていた。集められた書物の山へガソリンがまかれた。隊長は言う。「哲学書は有害だ。小説より始末が悪い。人間の運命は決定されていると説く。アリストテレスなどは読むと自分が一番偉くなったと信じ込む。だから、本は焼かねばならん。全部な!」
老婦人は本の山の中に立った。そして、マッチに火をつけた。「・・・本は生きものよ・・・」 火は本の中に放たれた。老婦人は本と共に炎に包まれたのだった。政治に対する抗議の自殺だ。

モンターグは悩んでいた。メイからは「本の人々が住む村」の存在を聞いていた。そこでは、各人が本そのものになり、総てを暗誦して、内容を後世に伝えようとしているのだ。

ある日、モンターグは仲間の密告で逮捕される寸前、隊長を火炎放射器で殺し、逃亡した。
モンターグの姿が、「本の人々が住む村」にあった。そこには多くの人々が各人の一冊を歩きながら暗誦しているのだった。メイもいた。モンターグはエドガ−・アラン・ポーを暗誦し始めた。

■映画館主から

レイ・ブラッドベリのSF小説の映画化です。原作はナチの焚書にヒントを得たといわれますが、確かに焚書隊のコスチュームはナチスの兵服にソックリです。読書を禁じ、思想統一を図ろうとする全体主義に対する痛烈な批判です。
ヒッチコキアンであるフランソワ・トリュフォーは音楽に「めまい」のバーナード・ハーマンを起用。そのせいか、音楽の雰囲気が「めまい」にソックリです。ジュリー・クリスティーが妻とメイの二役を演じますが、「二役」というのも「めまい」の影響ではないでしょうか。

主演のオスカー・ウェルナーは同じくフランソワ・トリュフォーの「突然炎のごとく」(’61)で注目されました。「愚か者の船」(’65)では、アカデミー主演男優賞にノミネートされました。
それと「ドクトル・ジバゴ」(’65)のジュリー・クリスティ。妻役よりもボーイッシュなメイ役の方が魅力的でした。
しかしながら、文字のまったく無い世界では私たちは生きていけません。本好きな私などは気が狂うかも知れません。
トリュフォーは徹底的に文字の無い世界を描きたかったのか、映画が始まるとタイトル文字もスタッフ、キャストの文字もありません。ナレーションでそれを処理するというアイデアです。さすがに後半、本を読むシーンが出てきて、ラストは“ END ”の文字で締めくくります。

題名の「華氏451」とは本に火がついて燃え出す温度だそうです。
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 今日はゆっくり。
 午前中「あいおわ治療院」午後に「アリス歯科医院」というパターンは同じ。しかし今日は歯科医院が11時半からだったので、午後に時間ができた。
 これは久しぶりの映画へGO、それも「京都みなみ会館」だ。今月末使用期限の会員チケットを使わなくては。

 前から見たいと思っていた「華氏451」。
 1966年の作品なので、私が小5のときですか。

 うなった。この映画はうなった。
 私的には傑作中の傑作です。

 一番印象に残った場面は「焚書」の場面ではなく・・・。
 薬物中毒で意識不明になった主人公の奥さんを、主人公が発見する場面。急いで救急車を呼んだが、訪れたのはあやしい二人組。「全身の血を入れ替えますから。1時間ほどで済みます。」その作業が終わったあと、「これで奥さんはビンビンでっせー」みたいな言葉を残して去っていく。ありゃなんじゃい?

 まあ、ごちゃごちゃ解説してもムダ。見るべし。

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【RUN】

 「あいおわ治療院」で。

 「藤井さん、円皮鍼(えんびしん・・・丸い形をして皮膚内にとどめておく鍼の総称)されてるじゃないですか。どこで手に入れられたんですか。」
 「あっ、肩に貼ったやつははがしたのに、足の分はがすの忘れてましたね。実はうちのヨメさん、去年から鍼灸の専門学校行ってますねん。それで、これしてもらいましてん。ボク、ほんまの長い鍼は苦手で・・・。」
 「そうやったんですか。それはすごいですね。実は私も針は大の苦手で、前に打ってもらったら40度くらいの熱が出たんです。針は合う人と合わない人がはっきりわかれてしまうんで、経穴(けいけつ・・・気の通り道である経絡上に点在する点。一般的にツボとも呼ばれているが厳密には異なる)のほうに特化してやっていかれたほうがいいように思います。」
 「うちのヨメさんは、『ランナーの痛みをなんとかしてあげたい』ってゆうてますわ。」
 「それはいいことですね。いずれどこかで働かれるのだと思いますが、よかったらうちに来てください。」
 「ありがとうございます。そんなゆうてもろたらヨメさんよろこびますわ。帰ったら伝えときます。」 

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円皮鍼

 でも働くとかどうとかの前に、国家試験は? いやいやその前に卒業は?
 今はまだまだその段階の話です。あと2年、がんばってもらわねば。

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 右アキレス腱外側の痛みは、骨盤のゆがみから来ているらしい。高橋大輔似の先生にテープをしてもらった。

 足の具合が良くなるまで、長い距離は走らない。
 また練習最短コースの3km。18分06秒。これくらいなら、ほとんど痛みは出ない。このあと土のコースを中心に2kmほど。当分、こんなもんですかね。

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2015年02月04日(水)

「滝を見にいく」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

■チェック:『キツツキと雨』『横道世之介』で知られる沖田修一が監督と脚本を務め、山の中で遭難した中年女性たちの生き残りを懸けた戦いを笑いを交えて描く人間ドラマ。いきなりのアクシデントに見舞われながらも、お互いの知恵と機転で危機を脱しようと頑張る女性たちの姿を活写する。出演者は主婦をはじめ全員がオーディションで選出。日常生活とかけ離れた場所で発揮される、彼女たちの本能に目がくぎ付け。

■ストーリー:7人の中年女性たちは温泉付き紅葉ツアーと銘打った旅行に参加し、それぞれが思い思いに山道の散策を楽しんでいた。だが、彼女たちの先に立って案内していたツアーガイドの姿がこつぜんと消え、7人は山中に置き去りにされてしまう。携帯もつながらず、食べる物も宿泊できる施設もない中、彼女たちはサバイバル生活を余儀なくされ……。

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 「時間があれば映画を見る。できれば2本!」

 今年はこれで行かんとあかんね。
 京都シネマの上映スケジュールを見ると、「和ちゃんとオレ」10時10分―11時30分、「滝を見にいく」11時50分―13時25分。もうこれで決定。内容吟味はほとんどなし。自分のスケジュールに合う映画を見ましょう。

 オーディションで選ばれた中途半端なおばちゃんたちが、思っていたよりよかった。まるまるの素人さんではないらしいが、「それはないやろ」と突っ込みたくなる場面はなかった。
 一番印象に残った場面は、二人座ってタバコをすう場面。私自身タバコはすわないしにおいも大嫌いだが、あの場面は「ふーん」とうなずける。タバコが好きな人には好きな人の「間」があるんでしょうね。

 7人のおばちゃんのうち誰に注目したかで、性格判断ができそうだ。私は腰痛持ちのおばちゃん。あとでタバコをすいにきた人であり、案内人を蹴った人。ここから判断する私の性格は、「粘っこい人が嫌いで、あっさりさっばり」ですかね。当たっているでしょうか。この映画をこういうふうに見るのもおもしろいかも。
 1800円は高いけど、1000円なら十分見ごたえのある映画です。

 滝と言えば、西表島の「ピナイサーラ」ですよ。
 ぜひ、この映画で知り合った7人で行ってみてください。

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「和ちゃんとオレ」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

■チェック:晩婚化や非婚化の影響により、親の介護を働き盛りの息子が担う息子介護の実態に迫るドキュメンタリー。2008年と2012年に放映されるや大反響を呼び、TXNドキュメンタリー大賞を受賞したテレビ番組「“母”が壊れて〜息子介護の時代〜」「いま助けてほしい〜息子介護の時代〜」に追加撮影を加えて再編集。10年もの間、自宅で認知症の母親を介護しながら息子介護をテーマにした本の出版を目指す男性の姿を通して、介護する人を支える仕組みがない日本の社会制度に疑問を投げ掛ける。

■ストーリー:10年間自宅で認知症の母親の世話をしてきたフリーライターの野田明宏さんは、和ちゃんと呼ぶ母の介護に追われ仕事まで手が回らず母親の年金を頼りに日々過ごしている。2012年3月、「親を介護する息子たちを取り上げる本」を出版すべく仕事を再開。父親を介護するため2年前に介護離職した男性を取材してきた過程で、衝撃的な1本の電話がかかってくる。

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 長い間京都シネマに行ってなかったら、会員の更新期間が終わっていた。11月1日から1月31日までだったらしい。
 「更新のハガキが届いてませんけど…」と言うと、「今回からお知らせのハガキはなくなったんです。」
 調べてみると、京都シネマに来るのは去年の7月以来。会員やったら、最低でも2か月に1回は来いよ、ちゅうことですかね。
 去年の後半はさっぱり映画が見られなかったので、「今年は時間を都合つけて行くぞー」と意気込んでいたのに・・・。今年の11月まで更新できないらしい。

 更新していない会員は、900円→1000円に。会報も送られてこないらしい。長年会員を続けて来たのに、もうちょっと大事にしてもらませんか。映画好きのジジイ見捨てる気か。

 さて、この映画は「息子介護」のドキュメンタリー。独身の息子が、一人でアルツハイマーの母親を介護する内容。
 私の母は、私が35歳の時にがんで亡くなった。母は65歳。「これから、毎年冬は入院させてもらわなあかんなあ」と言っていた2週間後に亡くなった。まだまだ生きて行くつもりだったろうに。
 入院中の世話も兄や姉がほとんどやってくれたので、私は母親の世話をした経験がない。何回か病院で泊まったことくらい。母は最後までしっかりしていて私をしかっていたくらいだから、私がしたことは「介護」と呼べるものではないだろう。
 「介護」どころか、実は母が死ぬ間際まで恐かった。「おかちゃんの言うことには絶対服従」みたいな・・・。
 母の遺言ぽい言葉はたくさんある。その中で私が一番気に入っているのは、「アホにかまうな」かな。それは守ってますよー。どんな誹謗中傷にも絶対言い返さない。そや、「アホとしゃべったらアホになる」ともゆうとったなあ、おかちゃん。極端な表現やけど、ええことゆうがな。

 今93歳の父がだいぶ弱ってきている。兄夫婦が世話をしてくれているので、私はたまに帰って話をするくらい。いろいろなところでずれが生じてきた父を、兄夫婦は根気強く世話をしてくれている。
 それでも、私から見た父にはいまだに威厳がある。「おとちゃん本気出したら、今でも勝てへんような気する」と、私もいまだに言い続けている。本当にずっとそうであってほしい。

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2014年11月19日(水)

パラジャーノフ生誕90周年記念映画祭 [映画]

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 まず、パラジャーノフってどこのどなた?
 そこから始まります。

■セルゲイ・パラジャーノフ Sargis Parajanyan 
 1924年1月9日〜1990年7月20日 

 ソ連当時のグルジアに生まれたアルメニア人映画監督。 独特な色彩感覚と様式による映画は他に例がなく、死後20年以上を経てなお、世界中の映画ファンをとりこにしている。 1947年に最初の投獄。以後複数回にわたり投獄される。投獄や強制労働により不自由な生活を強いられながらも、 監督や脚本家としてだけではなく、画家や工芸家としても素晴らしい作品を残した。
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「アシク・ケリブ」(1988/74分/デジタルリマスター版BD/配給:パンドラ)

原作は世界的に知られているロシアの詩人レールモントフによる恋物語。主人公のアシク・ケリブは貧しいながらも心優しい吟遊詩人。大切な娘マグリとの結婚をその父に認められるために修行の旅に出る。マグリには1000の昼と夜の後に戻ると約束して…。
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「スラム砦の伝説」(1984/83分デジタルリマスター版BD/配給:パンドラ)

舞台は中世グルジア。トルコ軍からの侵略防衛のために築いたスラム砦。女性予言者により、一人の若者が生け贄に捧げられることになった。その若者は予言者と数奇な関わりのある男だった…。投獄により自由を奪われていたパラジャーノフが「ざくろの色」から10年以上を経て手掛けた作品。
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 京都シネマで見たい映画かなかったので、京都みなみ会館へ。
 まったく何の知識も持っていないセルゲイ・パラジャーノフ監督の映画。これは賭けです。

 まあ、いいとか悪いとか評価のできない映画。こんな映画はなかなか見られない。イラン映画に感じが似ていると思ったら、グルジアはイランの近くだった。(たしか、大相撲の黒海関がグルジア出身。)

 「アシク・ケリブ」は吟遊詩人。けっこうむちゃくちゃなストーリーだったがおもしろかった。
 日本人に置き換えたら「足駆蹴武」でしょうか。

 「スラム砦の伝説」、さらにむちゃくちゃなストーリー。
 映画ではグルジアの言葉でしゃべっているのを、ロシア語に同時通訳していたようだ。ああやかましやかまし。こっちは字幕を必死になって読んでいるのに・・・。
 最後もちょっとね。

 もちろんパンフレット(800円)買って帰りました。
 端から端までしっかり読もうっと。

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【RUN】

 今日も8km、47分59秒。
 見事なキロ6分ペース。申告タイムレースやったら優勝やね。

 夜11時から24時間のバイト。明日1日は長いでー。

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2014年10月08日(水)

「がじまる食堂の恋」-夫婦50割引- [映画]

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◎映画「がじまる食堂の恋」公式サイトより


 「あなたが本当にそばにいたい人は、誰ですか?」
   ひとつの嘘をきっかけに始まった、すれ違いの四角関係。
   沖縄の風と緑に包まれて〈大切なものを見つける〉ラブストーリー!

 大ヒット作『NANA』をはじめ、『ジーン・ワルツ』『黒執事』等話題作を次々と手がける大谷健太郎監督が、沖縄県名護市を舞台に、4人の男女の切ない恋愛模様を描く『がじまる食堂の恋』。デビュー作『アベック モン マリ』で「新しい恋愛映画の旗手!」と絶賛され、その後も巧みな人間模様を切り取る演出で、次々と大ヒット映画を世に送り出してきた大谷監督。本作では再び原点の「恋愛映画」に戻り、男女4人の複雑にからみあう四角関係を、洒落た会話劇で綴る、大人の恋物語が誕生した!

 主人公のみずほに、ドラマ「BORDER」でのヒロインで一躍注目を集め、本作が映画単独初主演となる波瑠。東京から来た旅行者・隼人に、映画『トウキョウソナタ』『カラスの親指』等で知られ、ドラマ、舞台にと多彩な活躍を見せる小柳友、謎の美女・莉子に、映画『ホットロード』ほか今年6本の公開作を抱える竹富聖花、みずほの幼なじみ翔太役に、仮面ライダーNEW電王役で注目を集め、ドラマ「弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜」等で活躍の桜田通と、日本映画の将来を嘱望される新進気鋭のキャストが集結。彼らを見守るコミカルな街の人々を、沖縄県那覇市出身の肥後克広や名護市出身のパッション屋良、ダンディ坂野などお笑い芸人が演じ、特別出演では稲嶺名護市長をはじめ、名護市民キャスト約400人が地元を盛り上げるのに一役買っている。

 また、本作のもうひとつの魅力は、舞台である名護のまち。劇中にはパワースポットとして有名な「ひんぷんガジュマル」と呼ばれる?ガジュマルの木?が随所に登場するのをはじめ、久志ビーチや名護さくら祭りなど、名護の美しい風景がふんだんに盛り込まれ、本土の人も沖縄の人も、あまり知らない沖縄・名護の魅力を堪能できる。美味しそうな沖縄料理が並ぶ「がじまる食堂」のメニューは、地元で栄養士として40年以上のキャリアがあり、「沖縄発 パパッとご飯 しっかりご飯」(ボーダーインク刊)の著者・宮城都志子がフードコーディネーターとして参加。劇中に登場する、地元の食材を使ったスイーツは、“世界初の野菜スイーツ専門店”として、連日多くの人で賑わう「パティスリー ポタジエ」のオーナーパティシエ・柿沢安耶が商品開発を担当するなど、地元スタッフと東京の映画スタッフが一丸となり、土地の良さを存分に活かした映画作りが進められた。 この映画を企画・製作したのは、地元の人々で結成された組織「名護まち活性計画有限責任事業組合」。ご当地映画とは一線を画し、映画の権利を地元が持ち、映画製作をきっかけに街の活性化と観光客誘致をはかる、全国でも初のプロジェクトが話題を呼んでいる。
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 今日は昼過ぎにヨメさんを迎えに行き、二条駅前でモスバーガーを買いT・ジョイ京都へ。運転しながらハンバーガーをパクパク。ヨメさんは特に見たい映画はないと言うので、私が見たかった「がじまる食堂の恋」に付き合ってもらった。

 13時45分の上映開始時刻ギリギリにスクリーン5に。入ってビックリ、その部屋は2人がけのボックスが14あるだけのこじんまりした室内。2人で映画に行くなら、こんなんもなかなかいいもんです。

 この映画は、うちの娘・真樹が住む名護市が舞台。娘が通う名桜大学でも、この映画のエキストラ募集があったらしい。言わば、名護の街あげて作り上げた映画だ。内容は二の次で、必ず見ておきたい映画だった。

 初めの10分ほど、映画に入り込めずしんどかった。しかし、そのあとは割りと興味深く見ることができた。一番よかったのは、主役の波瑠さん以外有名な役者が出ていなかったこと。新鮮でした。

 評価は分かれるでしょう。しかし、私は見たあとで「うーん、あのせりふはそういう意味やったんかー」と思える節が多くあり、そういう意味でいい映画だったと思う。

 それと、稲嶺名護市長が桜まつりの客の役で出られていたのがよかった。キャストのところで「特別出演」として表示されるのかと思ったら、エキストラのあいうえお順の「い」のところにまぎれていた。そんなところがまたいいですね。

 せっかく名護市を舞台とした映画なのに、名護市には映画館がない。この映画も、9月13、20、27日の3日間だけ市民会館で上映されただけである。ああもったいない。
 学生数2000人を超える名桜大学があり、人口も6万人を超えているのだから、映画館がほしいですよね。那覇は遠いですから。

 「真樹はこの映画見たかなあ」とか「真樹の友達はエキストラで出てるんかなあ」とか「比嘉さんとかランナー仲間は出てないのかなあ」とか思いながら見ていた映画でした。
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【今日のきく】

 いつもの100円ショップで、いつものきゅっきゅちゃん購入。

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 最初は古いほうばっかりで、新しいほうには目もくれなかったけれど・・・。

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 やっぱり「きゅっきゅ」と大きな音がする新しいほうがいい。
 でも古いほうもいいし・・・。複雑!

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【RUN】

 お昼前にひとっ走り。
 長代川沿いの土道350mをうまく使えないものか。

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 とりあえず3往復。これでもたったの2.1km。13分02秒。
 これでもうあきてきた。同じところを何回も走るのはあきるね。

 朝や夕方とちがい、犬の散歩の人などがまったく歩いていない。
 「よっしゃー、350m全力でもするか。」

 1本目 1分21秒  350mジョグで戻る。
 2本目 1分19秒  350mジョグで戻る。

 あー、またあきてきた。
 500mほどジョグして終了。
 こんだけ走っても合計4kmかいなー。
 まあ、なんにもせんよりましかな。

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2014年07月04日(金)

「遺言 原発さえなければ」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

■解説: 東日本大震災翌日から800日にわたり福島第一原子力発電所事故の被災者たちに密着し、その苦悩を見つめたドキュメンタリー。放射能汚染により避難を余儀なくされた飯舘村の住民を中心に、事故直後の様子や廃業の決断など、原発事故に翻弄(ほんろう)される人々の生活を映し出す。故郷を奪われ各地に離散して生活の再建を模索する中、やり場のない怒りを訴える酪農家の姿に胸を締め付けられる。

■あらすじ: 東日本大震災による福島第一原子力発電所事故から2週間後、現地を調査していた京都大学の今中哲二助教は飯舘村が放射能で汚染されていることを知り村に伝える。しかし、住民たちは事故の実態が不明のまま汚染地域に取り残され、農産物の出荷停止対応に追われていた。やがて、飯舘村は計画的避難区域に指定され住民全員の退去が決定し……。

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 おととい、また「京都シネマ」へ。

 3時間45分に及ぶ長編ドキュメンタリー。途中休憩のある映画は、私は「愛のむき出し」以来。

 「遺言」という映画の題名は、象徴的につけられたものだと思っていた。でもちがった。本物の遺言だった。

 映画の中で「目に見えないものと戦うのはたいへん」というような言葉があった。そのとおり。放射能は目に見えないのが一番恐い。目に見えないものに侵され、やがて死に至る。

 原発再稼動を進めようとしている人たちにぜひ見てもらいたい映画だ。

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