パオパオだより

2014年02月07日(金)

「がんばらんでええししっかり走りや。自分の持ってるもん全部出し。残したらあかんで。」 [学校]

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 今日も夜7時に、ヨメさんを向かえに「京都キャロット・産大前店」へ。私はますみ社長おかかえ運転手です。
 そこに、私の元教え子・清水さんと小6の息子。あさっての大文字駅伝で走る区間を報告に来てくれたらしい。小6息子君は3区。元町小学校から宝が池球技場前までの約1.9km。
 足の故障がまだ直っていないらしい。息子君は、「アキレス腱切れそう」と言っていた。本当はゆっくり休んだら直るもんなんやけどね。

 前にも書いたけど、希望する学校は全部出したったらええのに。そしたら、故障するまで無理して走る子はぐっとへるはず。この先まだまだ伸びていく小学生なんやからね。主催者の中に、故障するくらい走ったことのある人がいないってことですかね。大文字駅伝に、「教育委員会チーム」や「教職員チーム」も参加して子どもらの気持ちを考えたったらええのに。

 旧姓清水さん親子の帰り際、ひと言ゆうとかなあかんと思って・・・。
 「直磨君、がんばらんでええししっかり走りや。自分の持ってるもん全部出し。残したらあかんで。」
 これは自分自身に向かって言った言葉かもしれない。

 変なおっちゃんは、直磨君の応援をいっぱいしに行きます。大声で応援するし、気づいたらこっち向いてな。

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【RUN】

 次の目標は何にするかなあ。
 やっぱり、伊江島3kmに再挑戦かなあ。
 でも、あんなしんどいレースはなかったなあ。

 今日は1.3+7+1で9.3km。
 7kmは、19分05秒、19分05秒で38分11秒。見事なイーブンペース。
 明日はちょっと速く走ってみようかな。

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【今日のきく】

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 今日のお昼の「ますみ・きく」出勤に私も参加。

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 「こうじさんが散歩中にきくと遊ぶもんやから、『遊べ、遊べ』って言って困るわ。」

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 今日も風がなく、気温は低いがひなたは暖かい。

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 このごろ、めちゃくちゃ腹が減るらしい。
 私が「カッカビール」をしていると、「なんかちょーだい」と迫ってくる。

 「きくの色仕掛けに要注意!」

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2013年11月11日(月)

続々・清水さん [学校]

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 おとといは和歌山に出張だったので、「京都キャロット」を午後3時に出発。
 しばらくすると、バイトさんからすぐ電話がかかってきた。
 「○○さん(清水さんの現在の姓)が来られました。」
 「えー、入れちがいかいなー。もうちょいはよ来てくれたらよかったのにー。」

 先日から話題の私の元教え子の清水さん。先日、小6の息子・直磨君のレース用シューズを買いに来てくれたばかり。今回は足を痛めている直磨君のために、クッション性のあるトレーニング用のシューズを買いに来てくれたのだ。

 ヨメさんが電話に出て、清水さんに代わってもらった。
 「清水さん、声がものすごかすれてるやん。のど痛めてるんちゃう?」
 「いえ、ぜんぜん。絶好調です。」

 電話のあと、ヨメさんが笑いながらゆうてた。
 「清水さん、絶好調やて。おもしろい子やなあ。」

 そのおもしろい子が「文集を持ってきた」と、バイトさんが画像を送ってくれた。
 ああ、なつかしの「にんじんだより」。
 今から28年前、清水さん小6、私29歳の若手教師時代の文集です。

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 「ほー、表紙が央画っちゃんでー、裏表紙がっと・・・、おう田中裕子さん!」

 田中裕子(ひろこ)さんは、このパオパオだよりの2008年8月27日にズバリ「田中裕子さん」という題で記事を書いている。私のこのブログを見つけ、コメントを入れてくれてからメールで何度かやり取りをした。小学校時代の写真も載せてもいいと言ってくれたので載せてある。そこに、「ええい、ついでじゃ。クラス写真も載せてしまおう」ということで、清水さんも含めた全員の写真も載せてある。( これはちょっと問題あるかも・・・。)
 この記事がまた沢田研二の奥さんの田中裕子さんとまちがって検索してしまう人が多く、今日現在で12518アクセス。私のブログ内の勘ちがい検索ナンバーワンかも。

 まあそれはいいとして、そのときの写真と見比べても清水さんは変わっていない。 
 こないだ店に来てくれたとき、「お母さんはなあ、女子の人気ナンバーワンやってんで」と直磨君に言っておいた。「そんなめちゃくちゃかわいいというわけでもなく、スポーツが抜群にできるというわけでもなく、何でかよう分からんけどモテモテやったんやでー。」それを横で聞いていた清水さんは、「ほめてんのかけなしてんのかどっちやねん」というような複雑な顔をしていた。
 もちろん、私はほめているつもり。前にも書いたけど、「清水さんの目力」には当時から一目置いていました。

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 さて、話は文集に戻り・・・。
 この号の目次を見ると、「山中さんからの手紙」(熊本へ転校していった山中リエさんからの手紙の紹介)、「9月のニュース」(各個人の月間ニュース)、「班新聞」(6班それぞれが工夫した新聞)、「10月のニュース」の4部構成。まあなかなか立派なもんです。

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 「班新聞」の「となりの人紹介コーナー」では、清水さんのとなりの席の中島君が清水さんをこう紹介している。
 「趣味→わらうこと。性格→げらげらわらう、すごくあかるい」

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 「清水さん、何で文集なんかわざわざ持って来たんかな。」

 あとがきのような最後のページを見て、なんとなく分かった気がした。

     ◇     ◇     ◇
    
   結婚
          藤井廣司

 11月4日、堀川会館という所で結婚式をあげました。
 急に決まった結婚だったので、式の前はいろいろな意味で大変でした。結婚というと、「めでたい」とか「しあわせ」というイメージしかうかんでこないかもしれないけれど、現実はきびしいものです。実際にいろいろなことでなやみました。
 けれど、最終的に結婚できたのだから、それまでのイヤなことはできるだけ忘れるようにしたいと思っています。
 みんなにいろいろ聞かれても、ごまかすような言い方ばかりしてすみません。先生のおよめさんの名前は「真寿美」、23歳です。(前の4年1組の担任です。)
 ふたりとも働いているので毎日大いそがしですが、結婚してダメになったと言われないように、力を合わせてがんばっています。

     ◇     ◇     ◇

 清水さんは、このページを見せるためにわざわざ文集を持って来てくれたんとちゃうかなあ。ずっと「パオパオだより」を見てくれているらしいし、「毎日が離婚の危機」状態なのにヘラヘラしている私のふがいなさをしかりに来てくれたのかも・・・。

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2013年11月01日(金)

大文字駅伝北上支部予選会 [学校]

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 「パオパオの的確な指示で、上賀茂は10秒は速なったな。それが予選通過の決め手になってたりして・・・。」
 「それはない!」とピシャリ。 

 そらそうや。一度も見たことのない変なおじさんに、突然コース横からわめかれても・・・、「なんのこっちゃ」ですよね。
 実力を十分に発揮して本戦出場を決めた上賀茂小学校さん、おめでとうございます。これからは無理な練習にならないように細心の注意を払い、大文字駅伝を笑顔で走りきれるように盛り上げていってください。

 昨日の予選会は見ごたえがあった。
 たくさんの写真を撮らせてもらったが、原則本人の承諾なしに公開してはならない。ただ私は1区を走った直磨君の応援に行ったので、そこだけは公開させてほしい。(どうか、苦情が出ませんように。)

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 「スタートからバンバン行きー」と言っていたとおり、直磨君はすばらしいスタートを切った。
 ストライドがぐっと伸び、小柄な直磨君がすごく大きく見えた。

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 今日あらためて昨日の写真を見て、昨日のレース展開で勘ちがいしているところが多いことに気づいた。(昨日の記事を一部書き直しました。)

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 直磨君のお母さんが言っていた「今の直磨の精一杯」、それは私にも十分伝わった。これだけ走れたら、もう何もいうことはない。

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 かわいいワンちゃんがいたので写真を撮らせてもらった。
 震災被災地からの預かり犬だそうだ。 
 「クイーン・メス・年齢不詳」

 「うちのにせシェパードも見てください」ときくの画像を見てもらった。
 「本当にシェパードに見えます」と大うけだった。

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 ワンちゃん連れで応援に来られていた方も多かった。

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 上賀茂小が2位でゴールしたとき、私もだいぶ並走したので心臓バクバク。
 それでも直磨君のお母さんのおかげで、心から応援できてほんとうによかった。

 さあ、2月の「大文字駅伝」に向けて・・・。
 今年と同じ2月第2日曜開催だと応援に行けるんですが・・・。

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【RUN】

 夕方7時「京都キャロット」閉めるのを手伝いに行くと、お客様が。

 「こうじさん、こちらがやり投げの・・・。」
 「あー、京大のー。やっとお会いできました。ヨメさんからはいつも聞いていたんですけど・・・。」
 「いえいえ、やり投げといっても高校大学でやったきりで、そのあとはずっとやってませんから。」

 Nさんとおっしゃるその女性は、今も京大の関連施設にお勤めのようだ。「今はもうやってないので・・・」と何回も断られたのだが、私があんまりしつこく質問するのでぼちぼちと教えてくださった。
 助走から投げる瞬間までの一連の動き。投げないほうの左手の使い方。最後のクロスステップからの足の動かし方など、いろいろと教えてくださった。

 「いっしょにマスターズの大会出ませんか」とお誘いしたのだが、「練習できないので」とのおこたえ。「ボクみたいに、よそのたんぼにボンボン投げ込むわけにいきませんもんね。」

 その代わりというわけでもないのだろうが、Nさんは今はマラソンをがんばっておられる。私も逆にNさんに何か教えてあげられることがあればいいんですが・・・。走るのは特別なテクニックもいらないし、だれだってできますもんね。
 でも、これでまたやり投げをがんばる理由ができた。ちょっとでも記録が伸びだら、Nさんに報告しようっと。

 「めざせ、30m!」

 今日は店往復1.3kmのあと、コーナン往復5km。
 行きが約13分、帰り約12分で25分06秒。
 後半にスピードアップして終わるほうが気分いい。
 1kmダウンのあともう一度店往復1.3kmで、合計8.6km。

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2013年10月31日(木)

続・清水さん [学校]

 今日は寮の管理人代行のバイトの日だが、もう一人の方に時間を融通してもらった。これで、大文字駅伝の支部予選会を見に行ける。

 「しっかり! 直磨君!」

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★☆★☆★ やりました! 上賀茂小、予選会2位通過! ★☆★☆★

 ただ今夕方5時過ぎ。ついさっき、バイト先に着きました。
 時間を融通してくださったバイト仲間のKさんのおかげで、清水さんの「泣いて泣いて・・・」が見られてよかった。(たぶん、小学校時代の清水さんは泣き顔を見せたことないぞ。)

 直磨君の写真掲載はOKをもらっているが、他の子の写真は不用意には載せられない。その点むずかしいが、想像力を働かせて読んでください。

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 北大路橋東詰北側河川敷についたのは3時前。すぐに清水さんを見つけた。
 「いや、先生、来てくれはったんや。バイト先に怒られませんか。」
 「うん、どうしても応援したくてなあ。もう一人のバイトさんにお願いしてきたわ。」

 そのあと、清水さんは直磨君の担任の先生や引率の先生に私を紹介しまくり。「私が小6のときの担任の先生です」って、それなら今頃どっかの校長さんやろ。紹介された先生も、「見たことないなあ」という感じで戸惑っておられた。清水さんにとって、私はちょっとは自慢できる先生だったんでしょうか。

 直磨君にあいさつすると、ほとんど緊張はしてない様子。月曜に「京都キャロット」で買ってくれたシューズをはいてくれていた。
 スタート直前の直磨君にひと言声をかけたかったのだが、その前にまず北大路橋から北山大橋までコース下見。すると、土の部分と草の部分の境目に溝が出来ている個所があった。
 もう整列が始まっているところにスーと近寄り、「直磨君、土の所と草の所の境目が掘れてるから、端っこ走ったらあかんで。できるだけ真ん中走り。」
 「はい!」
 まあほとんどどうでもいいことやけど、緊張をほぐすのに役立ったかな。

 3時20分過ぎ、8チームがスタート。このうち2位以内に入らないと本番の「大文字駅伝」には出場できない。清水さん情報によると、1校だけ飛び抜けて速く、上賀茂小ともう1校がどっこいどっこいの2位争いらしい。その予選会の1区を直磨君が走るというのに、どんなことをしてでも応援に行かないでどうする。

 1区は各校の男子のエース。直磨君は積極的に飛び出していった。。この時点でお母さんもキュンとなっていただろうが、私も同じだった。しかし最初は、応援の声が出せなかった。
 上流を折り返して帰ってきた時点で、H校の選手がダントツ。そのあと直磨君を含む3選手が団子。

 「直磨くーん、ここから追い込めー! 最後までしっかり!」

 土手の上の「半木(なからぎ)の道」を並走。走っての応援は禁止されていたらしいが、私は知りませんでした。
 下流を折り返して中継地点へ。3校が団子状態でタスキ渡し。そこから僅差の4位で直磨君。

 「ようがんばった。あとに続く子が『よっしゃ、抜くぞー』と思えるちょうどいいくらいの差や。ねばったな。しっかり走ったね」と言ってあげたい。

 思った通り、2区の女子選手ががんばり2位に浮上。そのあと3位チームとの差は縮まったり開いたり。5区で追いつかれほぼ並んだので、6区の女子選手に声をかけた。

 「いいリズムで走れてるよ。そのままのリズムで最後まで行こう。」

 その選手は、まったく知らないおじさんから大声で呼びかけられ驚いていたがこちらを見て小さくうなずいた。この区間が、今日のキーポイントだったような気がする。7区にタスキが渡るとき、3位チームとはかなりの差がついていた。

 そして9区の男子から10区アンカーの女子選手へ。
 「清水さん、10区の子の名前教えて。走りながら声をかけ続けるわ。」
 「み○○ちゃんです。お願いします。」

 中継点から400mあたり。
 「み○○ちゃん、気持ちで負けたらあかんで。自分の力を信じて。」

 折り返して戻ってきたときには、3位チームとの差が半分に縮まっていた。
 「力を出し切れー。前をしっかり見て、腕を振って・・・。」

 そのあとの下流折り返しは、土手の上を全部並走。
 残り100mほどになる地点では10mほどの差。追う側絶対有利のパターン。
 「み○○ちゃーん、み○○ちゃーん・・・」
 もうここまで来たら、名前の連呼しかできない。

 追いつかれること必至・・・、と思いきや最後にみ○○ちゃんが底力を発揮。見事に2位でゴール。

 急いで清水さんの所へ。清水さんはワンワンと泣いていた。(いや、ゴーゴーか?)
 「清水さん、直磨君ほめたってや。ほめてほめてしたってや。」
 「ありがとうございます。あれが今の直磨の精一杯なんです。」
 「すごいがんばったって。直磨君のあの走りがあったから、この結果につながったんやから。ほめてほめてほめてやで。」
 「ありがとうございます。また、お店に行かせてもらいます。」

 上賀茂小にちょっとかすっているだけの変なおじさんを、ワクワクドキドキさせてくれてありがとう。
 直磨君、ゆっくり足のケアをして本番はもう一段ステップアップしようぜ。早く痛みが取れるといいね。
 清水さん、「ほめてほめて」やで。そして、お姉ちゃんと妹のことも忘れずにね。(あっ、ついでにダンナさんも・・・。)

(注)「清水さん」は、現在の姓は「清水」ではありません。でも、昔の呼び名で呼んでいます。
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【RUN】

 午前中に時間ができたので、ひとっ走り。
 昨日8.1kmがだいじょうぶだったので、今日は久しぶりの仏大グランド往復10km。

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 行き26分09秒、帰り23分24秒で49分33秒。 
 帰りは思い切ってスピードアップしてみたが、左ヒザはだいじょうぶだった。
 もう当分長い距離を走る予定はないので、これからは前のように普通に練習していいんかな?

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2013年10月28日(月)

清水さん [学校]

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 「清水さん!」
 「先生!」
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 夕方6時、店にいるヨメさんから電話がかかってきた。
 「ちょっと、店おいで。」
 「なんで?」
 「何でもええし、おいで。」

 店に入って振り向いた顔・・・、というよりあの吸い込まれるような目ですぐに分かった。私が28年前に担任として小学校を卒業させた中の一人、清水さん。
 ヨメさんは、「28年ぶりやのに、ひと目見てよう分かったな」と言う。そら分かりますがな。清水さんは、当時そのクラスの人気ナンバーワン女子ですもん。
 どこがよかったのかと聞かれるとその評価は分かれるかもしれないが、私は「頼りがい」を一番に上げる。清水さんはさっぱりとした性格で、男子からも女子からも頼りにされていた存在であった。(ついでに、クラス担任の私からも。)
 それと、相手の目をしっかりと見て話す話し方。これは、自信もなく相手をしっかり見ずに話すことが多かった私にはグサッときましたね。

 私が清水さんの小5の担任になる前の年、ヨメさんが講師で同じ学校の小4の担任をしていた。ヨメさんは清水さんの担任ではなかったが、同じ学年だったので清水さんのことはよく知っている。その清水さんが来店してくれたので、私を呼び出しくれたのだ。

 小さな山の学校から街の大きな学校に移り、最初に担任させてもらったクラスは男女の仲があまりよくなかった。「次こそは男女仲のいいクラスにしたいなあ」と思っていた。そしたら頼りがいのある女の子がたくさんいてくれてたおかげで、5クラスあったその学年で一番の仲良しクラスになった。清水さんは、そんな仲良しクラスづくりに大きく貢献してくれたメンバーの一人である。

 私自身みんなが仲のいいクラスにしたかったのだが、具体的にどうすればいいのか分からなかった。そんな時、本気で「男女みんなが仲のいいクラスが一番いいクラス」と思ってくれている子がたくさんいることが分かった。
 「どうしたらみんな仲良くなれるかなあ。」
 私はいつも、そんな子らに聞いてみた。そして、その子らが出してくれるさまざまなアイデアを次々と採用。子どもたちの発想は大人よりずっと豊かです。そのアイデアのたいていがうまくいきました。本当にいい勉強をさせてもらいました。

 その清水さんも、いまや中2女子・小6男子・小3女子の3人の子の母。その2番目の子が、大文字駅伝の予選会に出ると言う。あちこちのスポーツ用品店でシューズを探したがいいのが見つからず、そこで「京都キャロット」を思い出してくれたらしい。ありがたいことだ。

 当時は1クラス45人近く。私のようないい加減な先生をどうしても許せない子もいれば、「先生に頼らず、自分たちで楽しいクラスにしていこう」という子もある。清水さんは後者だった。

 清水さんは、その小6の息子にいろいろな話をしてくれているようだ。
 「不幸の手紙が来たら自分に出してくださいってゆわはった先生?」と小6息子。
 「そう、でもそれはそんなことしたらあかんっていうことを教えてくれはったんやで」と清水さん。
 「そんなことゆうとったなあ。『不幸、大好き』とかわけの分からんことゆうとったなあ」と私。

 「車のナンバーに『4』と『9』が入ってた先生?」
 「そう、でも『9ろうな4』やからええねんって言ってはったなあ。」
 「そんなこともゆうとったなあ。」
 
 「藤井先生のとき、まっつんとおんなじクラスやったんやで」と清水さん。
 「まっつんて、お母さんが好きやった人やんなあ」と小6息子。
 「なにー、そんなことまで息子にゆうとるんかい!」と私。

 「雪降ったら、必ず鴨川に遊びに行きましたよねえ。」
 「教科書の最後まで行ったことないですよね。」
 「遊んでばっかりでしたね。」

 あー、とんでもない担任でした。でも、清水さんはそんな話を息子たちに自慢げに話したり、元担任のヨメの店にもこだわりなく来てくれる。あー、ありがたやありがたや。

 「この店はヨメさんが社長で、その稼ぎでおっちゃんは食わしてもろてるわけや」と小6息子に説明。これは必ずゆわなあかんとヨメさんから念を押されているから。でも、小6息子はポカンとしていた。
 「帰ってから、お母さんにしっかり説明してもらいなさい。」

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 長男の直磨君と次女の杏奈ちゃん。来てくれてありがとう。かわいい二人を見ているだけで、幸せな気分なれたよ。長女の祐奈ちゃんにも会いたいな。お母さんにすごく反抗してるって。ああそのバトル、見たいなあ。たぶん、横にいるだけでビビリまくりやと思うけど・・・。

 一応、帰り際に直磨君にアドバイス。
 「とにかく落ち着いてね。落ち着きすぎても1500mくらいやったらアッと言う間に終わってしまうからあかんけど・・・。一番あかんのは、走ったのかどうなんだか分からんままに終わってしもたってゆうやつ。それやったら、最初からバンバン行ったほうがええで。自分の持ってる力を100パーセント出せるよう、しっかり走ってな。」

 末っ子の杏奈ちゃん、お兄ちゃんのシューズを買いに来るのに付き合わされて退屈だったでしょう。ときどきお母さんから「ダメッ!」とかきつく言われたりしてね。おっちゃんは、お母さんの「ダメッ!」に杏奈ちゃん以上にビビッてましたよ。
 名前の漢字を聞いたとき、分かりやすくくわしく説明してくれたね。「きー書いてくち書いて、奈良のな」。もうそれだけで「いい子」と思いました。また来てね。待ってるよ。

 北上支部の予選会は今度の木曜の午後。直磨君の応援しに行こうと思ったら、バイトの日やん。何とかならんもんかなあ。直磨君の劇走、見たいなあ・・・。

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【今日のきく】

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 今日は店でちょっとはしゃぎすぎて、ヨメさんに怒られましたー。

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 こんなかわいいミニシェパードなのに・・・。

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2013年07月12日(金)

京都府立鴨沂高校 [学校]

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専門家による調査で、文化財的価値が高いとして保存が求められた鴨沂高の校舎(京都市上京区)

◎京都新聞7月6日朝刊

   鴨沂高 校舎建て替え 専門家「文化財的価値、保存を」
                         府教委、提言公表せず

 京都府教育委員会が建て替えを決めた鴨沂高(京都市上京区)の校舎について、府教委が方針検討の際、調査を依頼した専門家から「文化財的な価値が高く、保存すべきだ」との提言を受けていたことが5日、分かった。提言内容を伏せたまま方針を決めており、不十分な情報開示に批判が出そうだ。

 府教委によると京都府立大の大場修教授(建築史)らのグループに調査を依頼、昨年6月に提言を受けた。
 大場教授らは、1935年完成の校舎はモダニズム基調かつ和洋折衷デザインの近代建築だとして、文化財的な価値を高く評価。体育館や図書館も含めた校舎群を「撤去して、更地にして建て替える選択肢は想定しがたい」とし、増築・移築による保存を求めた。建て替えを前提とするならデザイン継承や校舎内部の部分的な保存が必要と付記した。
 ところが府教委は提言を教育委員会の会合や府議会に示さず、老朽化で耐震改修は不可能と説明、昨年秋に建て替え方針を公表し、本年度予算に新校舎設計費など3億9300万円を盛り込んだ。今秋に基本計画をまとめて校舎解体に取り掛かる予定。
 府教委管理課は調査について「基礎参考資料と位置付け、公表の必要はないと考えた。基本計画にデザイン継承や内部部材の再利用などで提言内容を反映させる」と釈明。免震工法を取り入れた現校舎の耐震補強は「検討に時間がかかり、全面改築と比べ費用も5倍」とあらためて否定、「全面建て替えしか方法がない」とする。
 現校舎保存を求める声は根強く、住民グループは解体に反対する千人超の署名を府などに提出した。日本建築学会近畿支部も近く要望書を府に提出する。 (鈴木雅人、松田ゆい)

■政策決定に問題
 真山達志同志社大教授(行政学)の話 建物の解体・改築は、政策決定の過程で文化財としての価値や景観を考えるべきで、府教委の対応は問題を感じる。不都合な内容でもオープンにして、議論して合意をつくる発想が必要だ。実施段階で反対が出てもめるよりスムーズにいく。
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◎毎日新聞7月12日朝刊

   鴨沂高改築「待った」 
     日本建築学会支部「歴史的価値高い」 知事に要望書

 日本建築学会近畿支部は11日、全面改築が予定されている府立鴨沂(おうき)高(京都市上京区)について「歴史的文化的価値が高く、改修や補強により活用を続けるべきだ」とする要望書を山田啓二知事宛てに提出した。【榊原雅晴】

 同校は府立京都第一高等女学校だった1930年代、明治期から使われていた木造校舎が老朽化し、コンクリート造りの本館や図書館、体育館、プールなどが建設された。その校舎も建築から約80年がたち、府教委は建て替え方針を固め、今年度予算に新校舎設計費など約3億9000万円を計上。今年秋に取り壊しを始め、2016年夏には新校舎を完成させるという。

 これに対し同支部近代建築部会は「鴨沂高校の校舎は装飾性を排したモダニズムを基調としながら外観に和風の要素を持たせるなどの特徴がある。複数のデザイン要素や様式を巧みに混ぜ合わせたもので設計者の能力の高さを示している。しかも校舎群として残っているのは極めて珍しい」と高く評価、保存を求めた。

 同部会主査の笠原一人・京都工芸繊維大助教(建築史)は「20世紀の近代建築についてはリビング・ヘリテージ(生きている遺産)という概念が提唱され、活用しながら残していくのが世界的潮流。建て替えありきではなく、残すことを前提に考えてほしい」と話した。

 要望に対し府教委は「歴史的文化的価値は十分に認識している。しかし本館は大地震で倒壊する危険があり、補強をしても安心・安全で快適な教育環境が確保できない。改築に際し歴史的価値のあるデザインをどう残せるか、同窓会や専門家も交えたワークショップで検討したい」と答えた。
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 私の一番上の姉が45年ほど前に卒業した鴨沂高改。その同じ高校を、この3月、うちの娘・真樹が卒業した。
 私と上の姉とは8歳も離れているので、姉の高校時代に話をしたことはほとんどない。唯一覚えているのが、「沖縄を返せ」という歌を教えてもらったことくらい。
 その同じ高校に、真樹が3年前に入学した。ほかの高校と比べて校舎が古くて、それはちょっといやだったようだ。でも、修学旅行が海外でなく沖縄に行くというのが大きなポイントになった。
 その選択は正解だった。今や沖縄の大学に進学し、「できたら沖縄にずっと住みたい」とまで言っているのだから。
 だだ、トイレが古く使えないものもあるのを嘆いていた。「いつまでたってもなおしてくれはらへん」と。くわしくは聞いていないが、あちこちガタが来ているのはまちがいないらしい。
 また経費節約のため、すべてのプリントにいまどき珍しい茶色のざら半紙を使用。「まだそんなんあったんですか」の世界です。 

 ところがその鴨沂高校が急変。
 「私服から制服化」を初めとする管理強化とセットにして校舎を新築することが昨年発表された。
 「そんな金があるんやったら、今のトイレなおさんかい! もうちょっとええ紙使わしたれよ!」
 そう思ったのは私だけではないだろう。

 こんなことでは、長年積み上げてこられた平和教育「沖縄修学旅行」もどうなることやら。

 私は京都府立洛北高校の出身。
 息子の廉が高校進学のとき、進学先候補のうちの一校として見学するのについていった。そこで私はがっかり。校舎は新築のピカピカ。全員制服で・・・。
 私がいた40年前ころは古いけれどかっこいい校舎。もちろん私服で、みんな好き勝手なかっこう。それが知らん間にオフィスビルで働くビジネスマン&ウーマンの塊みたいになってしまっていた。
 廉がこの学校を選ばなくてほっとした。私の母校だけれど・・・。

 「生徒の安全面を考慮して新築する」と言っているらしいが、それなら今までいろいろな不便なところを放置していたのはなぜ?

 「上からのゆうことを聞く学校にはお金を出す」

 おっと、これは小規模の小中学校の統合を進めたときの京都市の姿勢でしたね。
 京都府もいっしょか・・・。
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【今日のきく】

 「ボンレスきくと呼んで」とヨメさん。

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 「首輪してるのに食い込んでて見えへんかってん。そやし、ハーネスまでしてしもた。ボンレスハム状態や。」

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 「まあ失礼な」ときくは言わない。

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 こないだ鳥取で買って来たスイカ。買ったときは小さいと思っていたのに、家で見るとけっこう大きい。甘くておいしいいいスイカだった。(700円と安かった。)

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